さて、私と北村君の決闘開始なんだけど……。
「モトヤス様ー!頑張ってー!!」
「頑張ってください!槍の勇者様ー!」
あのクソ女を中心に北村君のパーティー、そして辺りの観客が皆北村君を応援している。対する私は尚文以外は応援なし。完全にアウェーだね……。
「両者準備はいいですか……?」
「ああ、問題ないぜ!」
「此方も大丈夫だよ」
「これより北村元康と野崎詩織の決闘を始める……」
ちなみにこの決闘の審判は天木君と川澄君にお願いしている。理由としては万が一という認識程度だけど、不正がないようにこの無駄に正義感が強い2人に見張ってもらうためだ。
……まぁ例えそんな事になっても私は負けられないけどね。
「「始めっ!」」
「トリガー起動……!」ブゥン
始めの合図と同時に私はトリオン体になる。さて、初めての対人戦だから、トリガーを使わずに私自身の強さだけで戦ってみますかね。
「いくぞ詩織ちゃん、乱れ突き!」
北村君が槍を連続で突くように攻撃するが、私は全てそれをかわす。
「くっ……!これならどうだ!はぁぁぁぁっ!」
(これは……溜技?っていうか……)
「ほいっ」ドゴッ
「ぐわっ!」
無茶苦茶隙だらけだったので、腹部に一発御見舞いしてあげた。
「な、何をするんだ!?」
(えぇ……。まさか責められるとは……)
「だって無茶苦茶隙だらけだったからね」
「普通は俺が技を繰り出すのを待つ展開だろうが!!」
「馬鹿なの?そんな御都合な展開なんて現実にあるわけないでしょ?ゲームのやり過ぎで現実が見えてないんじゃないの?」
っていうか最近のゲームでもこんな展開になったら余程の馬鹿でもない限り攻撃してくるでしょ。
「錬!樹!」
北村君が納得出来ないのか審判である2人に抗議する。嘘でしょ?まさか2人も同じ馬鹿じゃないよね?
「元康……。流石にそれは詩織の言う通りだ」
「元康さん……。貴方もしかして馬鹿なんですか?」
あっ、よかった。流石にそんなことはなかった。
「そんな……」
なんか北村君が項垂れてるんだけど……。そんなにショックだったの?
「そろそろ続けていい?」
「ああ、中断してすまない」
「大丈夫ですよ。始めてください」
2人の声によって決闘が再開される。
「じゃあ今度は此方からいくよ」
折角だから私も溜技……って訳じゃないけど、右拳に集中力を高めておこうかな。ポケモンで言うところの気合パンチというやつだね。
「隙だらけだぜ詩織ちゃん!」
さっきとは逆の構図になったので、北村君がドヤ顔で此方に突っ込んで攻撃しようとする。
「喰らえ!サンダースピア!!」バチバチッ
「よっ……と」ガッ
「なっ……!」
私は足払いで攻撃しようとした北村君の体勢を崩した。そして……。
「気合パーンチ」ドゴッ
「がっ……!」
気の抜けた掛け声だけど、威力がさっきよりも数段あるパンチを喰らわせた。おっ、50メートルくらい吹っ飛んだ。
「…………」ピクッピクッ
北村君はというとヤムチャみたいなポーズになってピクピクしていた。勝負ありかな?2人が北村君の様子を見に行ったけど。
「……これは決まりですね」
「だな……」
うん、どうやら決まったみたい。
「「勝者、野崎詩織!!」」
私の勝利に辺りはシーンとしてた。まぁ当然かな。皆は北村君が勝つって決め付けていたみたいだし。
それにしても手応えがなさすぎたな……。私を舐めすぎていたのかな?
レベルも私より20は高いからきっとそうだと思うんだけど、折角だからリンさんに教わった暗殺術とかも使ってみたかったな。
アンケの結果的にオリキャラやパロキャラが出ることはありませんと思いますが、今後の展開的に名前だけ登場することがありますので御了承ください。
それでは令和もよろしくお願いします!
この小説にオリキャラ、またはパロキャラ、或いは両方を出しますか?
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オリキャラを出す
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パロキャラを出す
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どちらも出す
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出さない。オリキャラは主人公だけで十分だ