やはり俺が本物を求めるのは間違っているのかもしれない   作:ゼロ少佐

5 / 5
5話

あれから数日が経ち俺は学校をサボってしまった…

 

学校に行くと由比ヶ浜に一色…平塚先生に

何故か葉山まで俺をいじってくるから

 

もうやだ…恥ずかしい…お嫁に行けなくなっちゃう

男だからお婿か…

 

まぁ家に居ても…小町が笑ってくるんだけどね…

 

布団の中で足をバタバタさせていた最中

電話が掛かってきた

 

「…もしもし」

 

スマホをとり誰からか見ると雪ノ下と書いていた

ので電話を出た

 

「おはよう、まだ寝ていたのかしら?

こんな時間にまでなって学校にこないだなんて

手回し谷君はお寝坊さんね」

 

ほら、それだすぐ玉縄ネタで俺をからかってくる

少しお灸を据えてやるか

 

「おい、あんま人を馬鹿にするのは辞めてくれないか?俺だって怒ることはあるんだぞ」

 

「ご、ごめんなさい 貴方だって人間だものね、言われて嫌な事くらいあるわよね…それなのに私…」

 

あぁ、少し言い過ぎたか?なんか自分の事を

卑下に仕出したぞ

 

「悪い悪い、言い過ぎた だけど俺が言いたいのは そっちもあまりやり過ぎるなって事だ」

 

「え、えぇ それでその今日は何で休んだのかしら?」

 

これでお前らがからかわれるのが嫌でサボったとか言えねぇよな…

 

「ちょっと、風邪ひいてな 熱はそんなに無いんだが

大事を取って休んだんだ」

 

こう言っておけば大丈夫だろう

朝に先生に連絡した時も

朝の寝起きボイスを利用し

風邪ひいたから休むと伝えたしな

 

「そうなの、放課後お見舞い行ってもいいかしら?」

 

「え、あ、あぁ いいけど」

 

「そう、なら放課後由比ヶ浜さんと其方に伺うわ」

 

え?由比ヶ浜も来るの?別にいいけど

風邪じゃないってバレたらどうしよ

 

その後2人がお見舞いにやってきた

 

「こんにちは、比企谷君」

 

「やっはろー!ヒッキー」

 

チャイムを鳴らされドアを開けると

2人が元気よく挨拶してきた

 

いや、元気がいいのは由比ヶ浜だけか

 

「わざわざすまんな」

 

風邪ひいてないのに

と少し罪悪感が湧いてきた

 

「いいのいいの!」

 

「そうよ、彼女として貴方の体調管理を徹底しないといけないから来ただけよ」

 

うわぁ、俺が風邪だと完全に信じてやがる

 

「とりあえず上がれよ…」

 

2人はお邪魔しますといい中へ入ってきた

リビングに行くとかまくらがソファで丸くなって

いたのを見た雪ノ下はかまくらに夢中になっていた

 

そんなに寝顔見るの楽しいか?

いや、可愛いけどね?そんなウフフってなるか?

 

「ヒッキーは寝ておかないと!体調悪いんでしょ?」

 

「…あ、あぁ」

 

生返事をし俺は部屋に戻ろうとする

 

「そうだ!私がおかゆ作ってあげる!!」

 

その言葉を聞いた俺と雪ノ下はビクッと体を震わせた

 

「由比ヶ浜、気持ちだけでいい…俺はまだ死にたくない」ガクガク

 

「由比ヶ浜さん、小粥に使う調味料を答えて頂戴」

 

由比ヶ浜はそれくらいわかるよ!

と威張っていたが

 

「砂糖でしょ!!」

 

「うっ、雪ノ下 後は頼んだ俺は部屋に戻る」

 

待って!逃げないでと言っていたが

あいつなら何とかなるだろう

 

そう思い俺は部屋に戻り眠りについた

いや、風邪ひいてないけど寝てないと

何言われるか分からないからね

 

 

 

……ガ……ン

ヒキ……ク……

 

「比企谷君!」

 

「あ、なんだ雪ノ下か どうした?」

 

雪ノ下から体を揺すられ

目を覚ました

 

「いえ、お粥出来たから冷めないうちに食べてもらいたくて」

 

そっか、作ってくれたんだな

できる彼女は違うな

 

「出来る彼女だなんね///」

 

やべ、声出てたか 体を起こし

ヘッドから下り立ち

体を伸ばす

 

「すまんな、何から何まで」

 

そういい下の階へ向かい歩き始めた

 

下に降りると無防備にソファで寝てる由比ヶ浜が居た

 

「いくら何でも人の家で寛ぎ過ぎだろ」

 

そんな由比ヶ浜の横を通り過ぎ

冷蔵庫にあるマッ缶を取り出した

 

「やっぱ寝起きはこれだよな マッ缶最高」

 

ゴクゴクゴクと飲み甘さを体に染み渡された

 

「お粥よそいだから こっちで食べなさい」

 

「サンキュー愛してるぜ」

 

「そういうのはいいから、早く風邪を治しなさい…」

本当によく出来た彼女だ

家事も学業も完璧で容姿もいい

性格に多少難ありだが、今は多少丸くなって

前よりは多分人当たりもいい

 

「いただきます…」あむっ

 

口に入れた瞬間暖温かくて柔らかい米に 丁度いい塩加減…それに真ん中にちょこんと置いている梅干しの酸味が口の中に広がっていった

 

「う、うめぇ!どうやったらこんな美味しいお粥作れるんだよ。」

 

風邪を引いていると言う設定を忘れて

ガツガツとお粥を食べていった

 

「んー、いつの間にか寝ちゃってた見たい

あれ?ヒッキー何食べてるの?」

 

由比ヶ浜が起きたようだ

寝ぼけているのか 目をゴシゴシしながら

こちらに歩み寄ってきた

「雪ノ下がお粥作ってくれたんだよ」

 

「由比ヶ浜さんも食べるかしら? まだ残ってるわよ」

 

それを聞いた由比ヶ浜は食べるー!と元気よく雪ノ下に抱きついていった、ゆるゆり眼福です

 

そんな中俺はひとつの疑問が出てきた

 

「あれ、小町はまだ帰ってきてないのか?」

 

「あら、小町さんから何も聞いていないの?

「友達の所で勉強会して、そのまま泊まることになって居るので兄の看病お願いします(๑>؂•̀๑)」とメールが来たわよ」

 

あいつ、元から雪ノ下に来てもらうき満々だったな

 

「もう夜遅いし そろそろ帰れよ 雪ノ下はまだしも由比ヶ浜は親御さんが心配するだろ?」

 

「それなら大丈夫だよ、ヒッキーの家に泊まってくるって言ったから」

 

そうか、俺の家に泊まってくると言っているのなら安心だな…俺の家に泊まる?

 

「はぁ!?何考えてんだよ!せめて友だちの家とかで濁しておけよ」

 

雪ノ下もアタマイタ-のポーズをしている

 

「私は元から泊まる予定だったし、着替えも持って来ているからいいのだけれど 由比ヶ浜さんはどうするの?」

 

由比ヶ浜があ!?と間抜けな声を出していた

ていうか、彼女持ちの人の家に泊まるって時点でアウトだからな 雪ノ下がここに居るからいいけど 普通なら浮気疑われるからな?

 

「分かった、分かった 小町の下着借りろ

上着は俺のジャージ貸してやるから」

 

「そうね、それが懸命な判断だと思うわ」

 

こうして、何故か3人のお泊まり会が始まってしまった

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。