403 Forbidden   作:装甲歩兵

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連休中、だけど仕事という地獄っ!


人形 追憶 2

ゲーガー

 

「ゲーガーじゃん、どしたのこんな所で?」

 

背後からの声に、ゲーガーは旧鉄血本社ビルの屋上で手摺にもたれながら夕焼けを眺めるのを止め振り返った。

 

「お前は、、、。」

 

振り返った先に居た人形、デストロイヤーが屋上入り口から此方に歩いて来るのを見たゲーガーはしかしすぐに視線を夕焼けへと戻した。

 

「ちょっと、私が話しかけてるのになんで目を逸らすかなぁ?」

 

そう言って自身の隣まで来て同じく手摺にもたれ掛かるデストロイヤーにゲーガーは言葉を投げかけた。

 

「何の用だ、他の奴らみたいに私を馬鹿にでもしに来たか?」

 

そんな言葉にデストロイヤーは一瞬ムッとなりつつも、ゲーガーの憔悴した表情を見て怒鳴るのではなく静かに答えた。

 

「そんなんじゃ無いわよ、ただここに来たら面白いモノが見れるってドリーマーが言うから来てみただけよ。」

 

そう言ってデストロイヤーはゲーガーから視線を切るとゲーガーに続けて言葉を発した。

 

「そしたらアンタが居ただけの事、まったくもぅドリーマーの奴面白いモノなんて何処にもないじゃないのよ。」

 

ドリーマー かつてゲーガーが超えんとした存在。

あの生意気な戦略家気取りの鼻を明かし自らの優位性を証明せんとしていた先代の自身は、降って湧いたAR小隊撃滅のチャンスを掴み意気揚々と戦いを挑んだ。

圧倒的優位な状況だったし何より天候の関係で敵は増援を呼ぶどころか物資の確保すらままならない有様。

負ける要素など皆無に等しい、勝利は約束されたも同然。

にも関わらず、大敗を喫したのだ。

更には裏切りの嫌疑というおまけ付きである。

新型砲のテスト前のバックアップメモリーで起動させられた影響で少なからず混乱していたゲーガーはエージェントからそう聞かされた。

 

「そうか。」

 

そう言って視線を下へと落とした。

 

「で、アンタはこんな所で何してんの?」

 

デストロイヤーからの問いに、ゲーガーは訥々と話した。

先代の大失態に身に覚えの無い嫌疑と罵声、嘲笑。

事態を危惧したからとエージェントが護衛として付けてくれた下級人形達はしかし本当のところは自身の監視に付けたのだろうというのは薄々感じていた事。

身の潔白を、自身の有用性を証明せんと戦い続け敗北こそ無かったものの何れも戦局を左右する様な大きな戦果は挙がらず、寧ろ此方側の損害が多過ぎたせいで折角得た占領地を維持することも叶わず撤退する羽目になってばかりの事。

 

「何をやっているんだろうな、私は。」

 

周囲からの風当たりは弱まるどころか益々強くなる一方の状況にゲーガーは限界を迎えつつあった。

 

「それで黄昏てたって訳、、、。」

 

デストロイヤーはそう言って手摺から離れるとゲーガーの手を掴んで軽く引っ張った。

 

「何を 」

 

するんだ、と言いきる前にデストロイヤーが口を開く。

 

「もうすぐ日が沈んじゃうし雨雲も来てるって連絡が来たからさ、こんな所に居ないで部屋に帰りましょ。」

 

そう言って手を引っ張るデストロイヤーに戸惑いの表情を浮かべるゲーガーは、ただ大人しく付いて行く他なかった。

それが彼女との出会いだった。

 

 

 

 

ウィリアム アッカーソン 作戦区域上空

 

 

ウィリアムはUH-60を操縦しながら30分ほど前の事を思い出していた、ブルート共々司令室に呼び出され何事かと出頭してみれば司令官からブルートとSuper SASSを鉄拳作戦区域まで運び、現地で交戦中の敵ハイエンドモデルを鹵獲せよと命令を受けた事。

 

「作戦に関しては受けますが、何故ブルーを?」

 

ウィリアムのそんな疑問に、司令官は淀みなく答えた。

 

「先程登録されたその機体、電脳ではなく本体側に搭載されたシステムから発信されているIFFを確認させたところ、まだ鉄血に対して有効だという事が分かった。」

 

司令官は椅子から立ち上がり、ブルートに近寄って行くと彼女の肩に手を乗せる。

ブルーは一瞬ビクッと身体を震わせ司令官を見やったが、司令官はそれ以降何もしなかったので彼女は不思議そうに司令官を見つめるだけだった。

 

「それを利用し奴に接近して取り抑えさせる、後はゲパードがI.O.P.から受領した試作品を使ってしまえばこちらの物だ。」

 

ブルートから手を離し、ウィリアムの前まで歩み寄った司令官はウィリアムに視線を合わせた。

 

「時間は無い、IFFが無効になる前にやりたまえ。」

 

ウィリアムはそれに敬礼で応え、ブルートを連れて司令室から出ると早速ヘリポートへ向かい途中でSuper SASSと合流、自身の相棒であるUH-60へと乗り込み現在へと至る。

 

「機長、作戦区域に入りました!」

 

副機長の声に自身の意識を切り替え、機体の速度を落とす。

 

「お客さん方目標までざっと300m、これ以上は近づけない!」

 

高度が下がり、木に触れる寸前で静止させる。

 

行ってこい!と言う声を聞くやSuper SASSが機体から躊躇なく飛び降り、木々の幹を蹴りつけて衝撃を殺して着地するや即座にライフルを周囲へ向け、クリアリングが完了すると機上にいるブルーに合図を送る。

 

「ブルー!」

 

ウィリアムの声にブルーが振り返る。

 

「無理はするなよ!ヤバイと思ったらSASSとゲパードにカバーしてもらえ!」

 

ブルーは頷くと機体から飛び出し、Super SASSと同じ方法で着地すると合流はせず距離を開けて走り出した。




又々カット、、、。
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