作戦成功、我々は勝利した!
ボロが出る前に脱出!
救出作戦終了後
JS9
コレクターを倒し妨害弾を数発バレット達に渡した彼女は挨拶もそこそこに1人荒野を作戦直前に制圧したテロリスト基地から拝借したバイクで走っていた。
「作戦大成功!妨害弾のテストもできたし、良い戦闘データも手に入ったしで本当にラッキーだった。」
そう呟きつつも、バイクを巧に操って回収地点へと向かう。
コレクターを撃破し作戦は成功したとはいえ、彼女自身無傷というわけではなかった。
修理するにしても自身の身体は量産型ではなく、極少数生産されたテストモデルであり、その中でも特に製造精度の良好な機体であるのもあって非常にコストが高く、予備部品はJS9自体の本格的な量産予定も未定とあって細々としか生産されていない。
協同先に修復設備を使用させてもらうのも気が引けたのもあって城塞へ連絡を取り、偶々近くで新型のフィールドテストを済ませて帰還中のヘリが通過中という話しを聞くやピックアップしてもらう事を決め、他のメンバーへ挨拶をすませると回収予定地点へ向けてそそくさと飛び出した。
「もう少しで回収地点だけど、ちょっと早かったですかね。」
自身の向かう回収地点を視界に収め、ヘリが見当たらないのを確認すると近くにバイクを止め、徒歩で武器を片手に保持して周囲をクリアリングしつつヘリを待つ。
5分もしない内に自身の通信機能にシグナルが届くや即座に接続。
《ゴブリン、こちらバルター3-4、間もなく北東より回収地点上空に入る。》
ゴブリン、自身の作戦時におけるコールサインが呼ばれ了解と返信した直後に上空を一機のUH-60がフライパスし、周囲をぐるりと一周すると緩やかに高度を落として着陸する。
JS9は着陸したヘリに素早く乗り込むと、ヘリは即座に離陸を開始していく。
「あれ、、、?」
JS9は座席に座って直ぐにこのヘリに乗り込んでいるだろう新型とやらを見ようとして違和感を感じた。
(居ない?いや、、、。)
乗り込んで居たのは少し前に協同したSuper SASS、ハンドガンのP7にサブマシンガンのマイクロウジーとアサルトライフルのAK47とG3。
不審に思いながらもSuper SASSを除いて残りを注意深く観察し、JS9は直ぐに違和感の原因に気付いた。
自分達に使われている生態部品とは違う人工物然とした蒼白の肌にまるで生気を感じないガラス玉の様な瞳、極め付けにどの子も破損しているのだが人工血液が流出している様子も無い上に、彼女達の表情には苦痛の色すらない。
(この子達、例の計画のテストモデル、、、新型ってそういう。)
JS9は即座に悟った、彼女達はかつてアヴァロン城塞とI.O.P.が計画し、試験生産した簡易量産型戦術人形。
鉄拳作戦に於いて主力を務め、ダミー人形以下のローエンドモデルによる高価値目標に対する物量による正面攻勢を行った場合に被る損害率の確認、施設破壊の達成率の評価を最後に計画は中断と聞いていたのだが。
(再開と見るべきか、それとも、、、。)
JS9は1人物思いに耽りながら、眼下に見えてきたアヴァロン城塞をじっとみつめていた。
コラボ、楽しかったでございまする!