murder bird機長 ウィリアムアッカーソンは現在、仕事用のUH-60ではなくグリフィン入社前からの相棒であるMH-6、通称リトルバードで各S地区への巡回飛行という名の鉄血人形のパーツ集めに勤しんでいた。
今でこそ鉄血人形は蝶事件の影響で暴走、人類に対して牙を向いているが事件前は軍は元より一部のマニアの間ではそれなりに人気の商品だったのだ、彼もまたその筋の人間であるのだが、鉄血人形の購入資金調達の為に以前勤めていた安月給の民間の航空郵便業から以前から誘いのあった危険手当込みでより高待遇のグリフィンへ移籍、ヘリコプターを用いた傭兵業を始めたのだがすぐに蝶事件が発生、結局買えずじまいに終わってしまったが何を思ったか戦闘が終わった地域に巡回飛行と称して赴き鉄血人形のパーツを集めて自分で修理し始めたのである。
「さぁ、今日は何が手に入るかなっと。」
ウィリアムはヘリを着陸させ、護身用のMP5kを片手につい昨日戦闘があった地域を見て回り、イェーガーやヴェスピド、リッパーにガードといった鉄血人形の残骸から使えるパーツを集めては鼻歌を歌いながらヘリに取り付けられているボックスに放り込んでいく作業を繰り返していると。
「おほっ、超ラッキーブルートじゃん♪」
ブルート、鉄血人形において銃ではなく異様な切れ味を持つナイフを主兵装に凄まじいスピードで接近し敵を斬りつける戦闘スタイルの人形、それが彼の目の前で側頭部を撃ち抜かれた状態で倒れていた。
「頭部以外に損傷無し、生体部品も良好、持ち帰り決定!」
早速ブルートを抱えるとヘリの助手席に乗せナイフも厳重に保護してボックスに放り込み機体を離陸させた直後、無線機から呼び出し音が鳴り響く。
「こちらmurder bird、感度良好どうぞ!」
思考を仕事モードに切り替え、相手からの返信を待つ。
「murder birdこちらアヴァロンコントロール、当基地司令部より現在の巡回任務を更新、Super SASSの回収に向かえとの事だ、燃料は問題無いか?」
アヴァロンコントロール、現在彼が所属する基地からの任務内容を聞くやすぐに自身の所持している端末を起動、マップについ3日ほど前に戦地に送り届けた人形Super SASSの現在位置が表示される、丁度現在位置から1㎞も離れていない、燃料はまだ改造して取り付けているドロップタンク側に半分以上ある、巡回を始めて1時間も経っていなかった、ヘリの両サイドに付いてある兵員輸送時の簡易シートもガラ空き、今日は本当についてる。
「こちらmurder bird燃料に問題無し、これより回収地点に向かう!」
ウィリアムは司令部に了承の返信を送り、Super SASSのいる回収地点に向かった。
Super SASS
工場周辺での戦闘以降、これといったトラブルも無く順調にテストをこなした彼女は現在、迎えのヘリが来るまでそう長くない時間これまでの戦闘データを整理していた。
システム チェック ケース3-5の戦闘データをファイリング 人間のテロリストとの遭遇戦時のデータを優先的に
Super SASSはつい数時間前、敵を求めて移動中不意に人間、武装したテロリストの一団との遭遇戦に陥った、その際に怯えて隠れていた1人だけ<<意図的に残して>>他全員を射殺、制圧したと思って油断したふりをして襲わせある程度揉み合いを行った後にワザと組み敷かれてそこからどのように逆転するかのテストをしようとしたのだが、自身を組み敷いたテロリストが揉み合いになった際にセーラー服が大きくはだけ、半裸になったSuper SASSの姿に<<何を思った>>のか所持していたナイフを放り捨てニヤついた顔を近づけてきたではないか。
この状況でナイフを振り下ろすどころか態々放り捨てて何をしようというのか?
Super SASSはとりあえず近づいてきたテロリストの顔面、鼻に噛み付き文字通り食い千切り、吐き捨てると悲鳴を上げて顔面を押さえて仰け反ったテロリストを逆に押し倒して馬乗りになり、テロリストが捨てたナイフを拾い上げて未だに激痛に苛まれまともに動けないテロリストの額を片手で掴んで固定、顎下から一気に突き入れ、脳まで達した刀身を抉ってトドメをさしたのだった。
ヘリを確認 murder bird の識別信号受信 マーカー使用
データを一通り整理したところで回収の為のヘリを確認し自身の識別信号をヘリに送信、程なく自身の目前に着陸した鉄血人形の残骸を乗せたヘリに特に何を言うでも無くパイロット側のサイドデッキに腰掛け落下防止ベルトを装着、パイロットに合図を送るとヘリは即座に離陸、基地へ向けて飛び立った。
しまった、どこ地区か決めてなかったっ!?