403 Forbidden   作:装甲歩兵

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Super SASSちゃんに少し触れていこうかと。


修理と補給 再調整

Super SASSを回収したヘリはS05とS04の境界線にある城塞都市、通称アヴァロン上空に差し掛かっていた。

城塞はかつてこの地一帯を統治していた貴族によって建設された古城を中心に全周を市街地で囲まれ、更に強固な城壁で囲む形になっている。

建設後何度か増改築を繰り返し城塞周囲に行くつかの堡塁(大戦時に全て猛砲撃により喪失、現在はその遺構が僅かに周辺に残されている)が設けられ、3度目の世界大戦時には正規軍の拠点となるなど持ち主を転々とし、最終的にグリフィンが落札、S05-04間の境界線における交通の要衝の一つとする事で落ち着いた形になったのである。

城塞から更に視野を広げると西側に全幅3キロの広大な湖を湛え北に雪深い山岳地帯(山を挟んで反対側がS04地区、現在双方を繋ぐ巨大連絡トンネルを建設中)東と南が平原となっている。

 

ウィリアム アッカーソン

 

「murder birdよりアヴァロンコントロール、パッケージ共々基地空域に到達、着陸許可願う。」

 

ウィリアムが無線で連絡してすぐ、アヴァロンコントロールから2番の着陸パッドを使えと言う指示が返され、了解と返しつつ機体をパッドに向かわせていると古城に隣接する形で並ぶ複数の着陸パッド、2番以外のパッドに巨大なヘリが鎮座しているのが見えた。

 

(ありゃぁHaloか、随分派手にやられてるな。)

 

Halo、かつてロシア軍が使用した大型輸送ヘリ、それが見えるだけでも数機機体各所に弾痕が刻まれた状態で着陸していた。

ひとまずそれらから視線を切り、ウィリアムは誘導員の指示に従って機体を着陸させると機体から降り、丁度ベルトを外して座席から立ち上がったお客さんことSuper SASSに向き合った。

 

「嬢ちゃん、随分とセクシーな格好だが大丈夫か?」

 

対するSuper SASS、ウィリアムに視線を向け表情一つ変えず口を開いた。

 

「テロリストと至近距離で交戦しました。」

 

「あぁそういう、、、なんつーか災難だったな、うん。」

 

我ながらもうちょっと気の利いた事言えないかと、思考を巡らせていると視界の隅に白衣の集団を捉え、思わず舌打ちが漏れる。

 

「ウィリアム君ご苦労、Super SASSを預かるよ。」

 

白衣共の頭目、瘦せぎすの男がSuper SASSとどっこいの無表情でウィリアムに話しかける。

 

「そりゃぁ構いませんけど、この前みたいにその場で彼女をひん剥かないでくださいよ?」

 

ウィリアムにとって白衣の、とりわけSuper SASSを担当している連中は苦手であった、寧ろ嫌悪していると言っても良い。

何せ彼らにとって人形、Super SASSは自分達が<<とある天才を超える為>>の実験機としか見ておらず極め付けに初の実地試験時、不具合で撃破されかけた彼女を苦労して救出し、ヘリパッドに下ろして人形専門の医療チームに引渡そうとしていた所にワラワラと集団でやって来くるなり「損傷箇所の割り出しを!服の下も全部だ!!」だの「遠隔でのデータダウンロード失敗、背中のコネクターから直接データを吸い出しましょう」だのと抜かして彼女の服を医療チームから引ったくったハサミで強引に切り裂いてその場で上半身裸にひん剥いたのである。

その後すぐに医療チームの女性陣と警備に付いていた特務人形に袋叩きにされたのだが。

 

「あの時は我々も切羽詰まった状況だったからね、流石にもうしないさ。」

 

苦笑する白衣の頭目に内心(なぁにが切羽詰まった、だこの変態ども。)と思いつつ話は終わりだと言外にヒラヒラと手を振って別れ白衣の集団について行くSuper SASSを横目に今日の収穫をヘリの側に待機させていたトラックに積み込んで行く。

 

(そういやこないだ手に入れた軍の払い下げ、1.5世代型の電脳があったな、ブルートに搭載してマッチングさせれば、、、。)

 

こうしてmurder bird機長、ウィリアム アッカーソンの一日は過ぎて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

司令部

 

 

「指揮官、鉄拳作戦の結果が届きました。」

 

S05指揮官、彼は現在進行するいくつかのプロジェクトの内の一つである鉄拳作戦についての報告書を手に取る。

 

鉄拳作戦、鉄血支配地域で確認された大型砲仮称ジュピター、その製造施設の中で最も重要度の高い砲身と砲弾の製造設備に対する攻撃計画を30分ほど前に実行したばかりであった。

 

「投入した10部隊は<<当初の想定通り>>壊滅、残存人形はmg3、それと試験No.19913一体のみとなります、現在2機の回収を別働隊に行なわせています。」

 

試験No.19913、攻撃部隊の実質的な主力とも言える存在、昨今戦術人形を使い捨ての戦力として湯水の如く消費する事が当たり前と考える指揮官が未だに存在し、そういった指揮官に充てがう戦力として、彼女の製造元であるI.O.P.社と共謀し極秘裏に製造されたこの人形のコンセプトはグリフィンの主力である第二世代人形を元に戦闘に不要な痛覚や感情モジュールを可能な限り削ぎ落とし(完全にオミットした場合何故か戦闘能力が著しく低下してしまうためある程度の感情、痛覚を残さねばならない)、製造時に使用されるパーツの更なる単純化を行う事でコストをダミー程では無いにしろ安く抑える事で大量に揃えられ、容易に使い捨てにできるといった要素で成り立っている。

 

「攻撃目標の生産設備に関してですが、砲身の生産設備はある程度の破壊に成功、砲弾の製造工場は完全に破壊されたとの事です。」

 

指揮官は淡々と作戦内容を伝える副官の言葉を聞きながら黙々と報告書を読み進めて行く、内心本計画の有用性はある程度においてはあると結論づけたのではあるが、副官にはI.O.P.社に当計画は多少の有用性あれど攻撃目標如何によっては成果を得られない公算大、実地試験及び該当機種の増産を一旦保留とする事、また鉄拳作戦において残存した試験機に関しては名称を原型機にちなんでp7としてこちらで預かる事を伝えるように指示し、別の計画の進捗状況を確認していくのであった。




と、とりあえずはS05地区の片隅でコソコソしときますはい。(小声
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