403 Forbidden   作:装甲歩兵

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連休までもうすこしっ!


試験 狩猟

M1ガーランド

 

BM59と朝食を済ませ、城塞正面の大通りに繰り出して早々に2人は露店を見て回っていた。

 

「いつ見ても凄い光景ですね。」

 

BM59のそんな言葉にガーランドも頷いて応え、周囲を見回す。

市街地の道路や建築物はヴィクトリア朝様式の古風な街並みで出来ているが、所々に空中投影式の映像が浮かび、今日の天気や最近の出来事が流れていたり。

ガス灯を模した電灯が通りに沿って等間隔に並び、最新式の電気自動車が走っている、新旧入り乱れる独特の景観を見る事ができた。

 

「それに人の数が多いですし、はぐれないよう気をつけましょう。」

 

ガーランドがBM59の手を取り通り沿いの雑貨店に入り、各々目当ての商品を籠に入れていく。

 

「先輩、あれ。」

 

BM59の指差した先S05地区の戦闘に関するニュースが流れており、<<グリフィン本社の最精鋭部隊>>が鉄血の大型砲製造工場に対して攻撃、これに損害を与えたものの、部隊にも損害が出た為最寄りの基地にヘリや人形の修理と補給に立ち寄っているという内容が流れていた。

 

「これは、、、。」

 

ニュース内容は本社の人形部隊とあるが、実際にはこのアヴァロンでI.O.P.と共に秘密裏に製造された使い捨て前提の簡易量産型戦術人形による高価値目標への攻撃を行った場合の損害を計測する為の実戦テストであった、ただ作戦の規模からどうしても外部に漏れる事は避けられない、このご時世にもかかわらず未だに煩いマスメディアや人形保護団体、表向き鉄血人形の駆除から手を引きつつも密かにグリフィンの、ひいてはI.O.P.に圧力をかける為の材料を欲し、あわよくばこの<<事業>>に食い込んで利益を得んとする他の傭兵会社共は少なくない、故に秘匿するのではなく大々的に流す事で彼等にとってなんら価値の無い、いつもの対鉄血攻撃作戦の一つに仕立て上げたのだ。

 

「本社の精鋭部隊をもってしても損害を被るなんて、敵は相当な戦力を注ぎ込んでいたのでしょう。」

 

ガーランドはBM59にそう言いつつも内心では彼女に対して申し訳なく思っていた、この作戦が主人と同志達によって実行された計画の一つだという事は知っていたのだが、その事は限られた者にしか知る事はできない。

ガーランドは主人に選ばれた者の1人でこの作戦に関する情報は得ているがダミー人形の調整のため、参加は見送りとなっていた。

BM59はまだ選ばれていない、本当の事は話せないのだ。

今までだってこういう事は何度かあった、表沙汰にできないミッションの為に彼女に何も告げられずに何日も基地を離れる事も、時には撃破されかけた事もあったが彼女は何も聞かず、笑顔で私を迎えてくれた。

有難い事ではあったが、それでも愛する者に嘘を吐くのは心苦しかった。

でもそう遠くないうちに彼女は選ばれるだろう、それだけの素質をBM59は持っている。

その時は彼女に今まで隠していた事を全て話そう。

そう誓いながらガーランドは彼女の言葉に耳を傾けた。

 

「施設の防衛部隊でしょうから最低でも大隊、最悪連隊規模ですかね?。」

 

買い物(デート)にしてはなんとも物騒な会話をしながら、会計を済ませた2人は寄り添って次の店に向かった。

 

 

 

Super Sass

 

「Super Sass、新しい任務だ。」

 

調整を済ませ液体の排出されたシリンダーから出た彼女は、研究員から渡されたタオルで濡れた体を拭き取っていたのだが、主任からの言葉に一旦拭くのを止めて主任に視線を向けた。

 

「ゲパードM1がパッケージからの情報提供で敵にハイエンドモデルがいるという報告があった、足止めを行なっている部隊からも同様の報告があった、目標と遭遇し交戦して撃退したそうだ。」

 

そう言って主任が差し出してきた端末を受け取り端末と自身を接続(リンク)させた。

端末内に保存されたフォルダの一つをポップ、即座にSuper Sassの網膜に映し出される映像には、掃討されていく鉄血の下級人形達を尻目に大型のボウガンを引きずって森の奥へと逃げていく全身傷だらけのハイエンドモデルが映し出されていた。

 

「ハイエンドモデルを手に入れるまたとない機会だ Super Sass コレとその装備を持ち帰るのだ、サポートにmurder barredと彼が鹵獲した鉄血のブルートをつける、現地で目標を追跡中のゲパードM1と合流したまえ。」

 

Super Sassは端末との接続を解除し、主任にそれを返すと返事もそこそこに素早く身体に着いた液体を拭き取り新しく用意された衣服を身につけていった。

 

 

 

 

MG3 ゲパードM1と合流する直前

 

「もうすぐ回収のヘリが来る、大丈夫だからな。」

 

そう言ってMG3は自身の腕の中に抱えた簡易量産型戦術人形、指揮官から預かった自らの教え子達、その最後の生き残りに語りかけていた。

きっと助かる、迎えは必ず来ると。

 

「っ、、、っ!、、、、。」

 

腕の中にいる教え子が口を開けて言葉を発そうとしていたが、彼女自身損傷が酷く言葉にならない弱々しい呼吸音がするだけであった。

 

「無理に話さなくていい、大丈夫だから。」

 

教え子の頭を撫でながらMG3は、遠くから微かに聞こえてくる銃撃音が、少しずつ遠のいていくのを感じていた。

それから程なくして遠くから聞こえてきたヘリのローター音に視線を向けた先、森林地帯を抜けてこちらへ向かってくるUH-60を見つけ安堵の溜息が漏れた。

 

 

 

 

「大丈夫?」

 

こちらを見つけたUH-60が自身から少し離れた位置に降下、着陸する直前に飛び降りてこちらにやって来たライフル型の戦術人形、ゲパードM1にそう問われ、MG3は彼女に口を開いた。

 




その前にぶっ倒れてしまいそうだ、、、っ!
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