戦術人形と共に   作:ネコの化身

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最近ヴァルハラプレイしててね、何も手付かずマンです!

ボスめちゃくちゃ素敵…ジルさんも良き、ほんとあれで27歳とかもう結婚したい。いやぁなんか素敵すぎるゲームだ
では本編どうぞ


単独行動

アルマ達が偵察任務に出払ってる間基地では

 

「ん~だめね…ここにも一切なし、こっちに移ったと同時にデータも?なんて考えたけど何もなし…」

 

AK12はデータールームの部屋の中で突っ立ちながら首をひねっていた、目的を果たすために

今回のここへの出張は建前で別の目的があったのだがその物がなくて本末転倒状態である

 

「来た意味もなくなっちゃったわね。特に何かある基地でもないし…」

 

「そりゃありがたい誉め言葉だな。」

 

ため息をついてると当然話しかけられる

 

「あら、あなたは確か…」

 

「トンプソンだ、別に覚えなくていい」

 

「あぁそうそう確かトンプソンだったわね、何か用?それとも仕返し」

 

「仕返しだって?そんな馬鹿なことするか、何をしているか聞きに来ただけさ」

 

てっきり仕返しでもされるのかと思ったAK12は拍子抜けしたしすこしばかりは退屈がまぎれるかと残念

 

「まぁだが返答次第では仕返しでもいいと思ってるけどな」

 

「あら怖いわね」

 

「目的は」

 

「貴方に隠し事はできなさそうね、まぁいいわ、私の目的は貴方の指揮官の事、私の上の物が知りたがったからね、彼の事を、でも調べても調べても何もない、家族構成、経歴 出自当たり前にあるようなものでさえ謎よね、貴方指揮官は気にならない?」

 

「…気にならないと言ったらウソだが誰にでも隠したいものはあるだろ、むやみに突っ込むのは悪い。」

 

「好奇心を持つのもいいことよ、ちゃんと節度を持てばね。まぁいいわ話は終わりかしら?」

 

「目的は知ったしな、だがあのことは許さないからな」

 

「肝に銘じとくわ」

 

ひらひらと手を振りながらAK12はそのまま部屋を出ていく、

 

「いけすかないやつだ…」

 

 

 

 

 

 

「はぁ……でもほんとにただの出張になった感じね。腹が立つわ…ん?」

 

前から誰かが来るのに気づいた。

 

「(彼女は…マリー。と言ったかしら私たちが来た時もニコニコしてたわね。読めない感じがする子…)」

 

「あれ?AK12さん?こんなとこでどうしました?」

 

「こんにちは。マリーちゃん。ちょっと迷ってしまってね。宿舎わかるかしら?」

 

「そうなんですか?宿舎ならこのまま先行けば辿り着けますよ」

 

会った時にも見せてた笑顔で宿舎の方を指さす、無邪気な笑顔を見せながら。

 

「ありがとう。助かったわ。」

 

そう言いつつこの場を後にしようと急ぐ

 

「お探しの物は見つかりませんよ」

 

すれ違った直後に声をかけられる。普通ならなんともない。しかしAK12にとっては驚くしかない。

 

「…なんの事かしら…」

 

「なんでもないですよ。ただ思っただけです」

 

「思っただけでそんな事言えるとは思えないけど?」

 

「じゃあ勘みたいものです。そーゆうとこ鋭いので」

マリーは笑顔で。粛々と AK12は少しばかりか寒気を感じる。笑顔だ彼女は笑顔で言っているしかし違和感を覚えてしまう。ただの笑顔なのに何かがおかしい

 

「からかってるのかしら?だとすれば悪趣味よ?」

 

「それもそうですね。すみません」

 

ぺこりと謝るマリー。

 

「ところで。いつまでこの基地に滞在を?」

 

「それは向こうが辞令を出すわ。その時に帰るの」

 

「ならごゆっくりこの基地でお過ごしください」

 

「そうさせてもらうわ」

 

そのまま立ち去るAK12をマリーは笑顔で見送る。姿が見えなくなるまで。そして見えなくなる

 

 

「……正規軍のクズ共…お前たちに教えるものか。知ることさえ許すものか…」

 

静寂が支配する廊下で少女の言葉が突き刺さる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よしここでいいか…AN94、大丈夫か?下ろすぞ」

そう言いつつAN94を壁に寄りかからせるように下ろす

 

「指揮官すまない。油断をしてしまった不甲斐ない。」

 

「誰だって油断する時もある。とりあえず怪我を見る。服を脱がすぞ」

 

怪我の状況を見るに腹に穴が3つあるだけであるがそこから血液が流れている。

 

「これだけで済んでよかったな。とりあえず止血と包帯で応急処置するぞ」

 

「助かる……」

 

バックパックから医療品を取り出すと手際よく処置していく

 

「よし…こんなものか。軽い怪我で良かったよ」

 

「指揮官改めてすまない…迷惑をかけてしまった…」

 

「さっきから自分を責めなくていい、良くやってるよ」

 

「だがもし鉄血に見つかりでもしたら…」

 

「今の所は安心してもいい。運良く洞窟もあって助かった」

 

AN94が負傷して運びながら逃走していくとたまたま崖の下に洞窟があるのが分かった。そしてその入口の周りも草木が生い茂っており入口のカモフラージュを果たしているからだ

 

「まだ神様は見放してないってことだね」

 

「しかしこれからどうする…」

 

「そうだね…ダネルが先に帰投してるなら状況を説明してこっちに迎えを寄越してくれるだろうけど。」

 

問題なのは自分達の位置が指定していた帰還ポイントからどこまで離れてしまったかだ。そこまで離れてなければいいがそこに向かうには鉄血人形を相手にしなくてはいけない怪我をしたAN94を守りながら。生存確率はかなり低くなるが

 

「通信を使ってもいいが。ここは鉄血領。逆探知でもされて位置が筒抜けになるかもだからな。」

 

「と言うことは…」

 

「…まぁ手もないって訳でも無いが…とりあえず私は当たりを偵察してくる。君はゆっくりここで休んでていい」

 

「いや。私も…」

 

「だめだ。君はここで休みな。AN94」

 

「……わかった。それに従おう」

 

「納得してなさそうだが助かるよ。それともしここに誰か来ると感じたらこれを起動しろ」

 

AN94の手に筒状の機器を手渡す

 

「これはなんだ?。」

 

「立体投影機。例えるなら映写機みたいなものだ。起動させればその場に応じたカモフラージュを施してくれる。マリーの発明品らしい。役に立つぞ」

 

「わかった…指揮官気をつけてくれ。」

 

「あぁ。」

 

無事にAN94と基地へ生還してみせる。 脱出劇の開幕




次回は戦闘回にする。奴との戦闘回



やっぱり書くことは楽しい。下手くそでも楽しいのさ

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