仮面ライダージオウ~Crossover Stories~   作:壱肆陸

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よう、作者(オレ)だぜ。
復活&100話記念の補完計画、半年遅れの格付けチェックです。
読む前に目次一番上のキャラ紹介を復習することをオススメします。よろしくね。


ジオウくろすと補完計画 18.5話「ライダー格付けチェック」

ウィル「100話を突破したジオウくろすと! しかし彼らは本当に主人公に相応しいのか!? いざ、ライダー格付けチェック~~!」

 

壮間「何て!??」

 

 

 前回通算100話を突破した本作。それを記念した補完計画を行うと聞き、正装で呼ばれた壮間だったが、そこはどこかで見たことのある撮影スタジオだった。

 

 座る派手な椅子に、横にはミカドと「一流ライダー」の看板。司会進行はお馴染み預言者ウィルである。主旨はなんとなく理解した。ただ、そこで壮間が素直な一言。

 

 

壮間「これ年始でやってるアレだよね。どっかのデイブレイクが消えたやつ。遅くない?」

 

ミカド「流行りにも乗れんのか。話にならん」

 

ウィル「何を言う。つい最近春の格付けチェックがあったばかりだよ、見ていないのかい我が王? これは逆にタイムリーなんだ」

 

 

 ※つい最近(3月26日)

 ※ここ書いてる時点ではまだ3月だったんです。

 ※いや本当にすいません

 

 

壮間「……てか100話記念じゃないの?」

 

ウィル「もちろん記念の名目通り、チェックに挑戦するメンバーは特別さ」

 

 

 まず1チーム目。いつもの主人公組「チームくろすと」の日寺壮間&光ヶ崎ミカド。

 

 

壮間「やるしかないか。でもライダー格付けってことは、他の参加者って……」

 

ミカド「どうでもいいが、足を引っ張るなよ」

 

 

 2チーム目。その無駄に優秀な頭で一流維持なるか? 「チーム天才」の仮面ライダービルド、羽沢天介&仮面ライダーWの右側、士門永斗。

 

 

天介「よっすー! みんな久しぶり元気してたか!? 近所のイケメン天才科学者さん完・全・復・活!」

 

壮間「天介さん! 生きてたんですね!」

 

天介「どういう反応それ」

 

永斗「僕もいるよー。面倒くさいけどお祭りだし、ちょっとはやる気出す。ま、天才だし余裕でしょ僕ら」

 

 

 3チーム目。クロスオーバーレジェンドの中でも選りすぐり、「チームイケメン」の仮面ライダーゴースト、朝陽&仮面ライダーファイズ、荒木湊。

 

 

ミナト「身も蓋もねぇな、取り合わせが。まぁ悪い気はしないが」

 

朝陽「テレビでやるやつだよねコレ! 不思議だよねテレビって、箱の中に人が入ってて眼魂みたい。一緒に頑張ろうミナト君! ほら、一回死んでる同士さ!」

 

ミナト「あ……あぁ、意外とぶっこむなアンタ」

 

天介「すんませーん! おかしくない? なんで俺がチームイケメンにいないんですか!?」

 

壮間「性格も選考基準だったんじゃないんですかね」

 

 

 4チーム目。豊富な人生経験を活かせるか、「チーム年長」の仮面ライダードライブ、栗夢走大&仮面ライダー響鬼、ヒビキ。

 

 

ヒビキ「一応まだ27だし、俺別に年長らしいことしてないんだけどな。こういうのはサバキさんとかトウキさんに頼めって」

 

ミカド「実質400歳越えが何を言ってるんだ」

 

走大「そうっすよ、それ言ったら俺なんかより戦前生まれの朝陽さんの方が圧倒的年長だし。それに比べりゃ俺なんて,天介と1つしか変わんねぇkidsどころかbabyですよ? 荷が重い……」

 

天介「なぁさっきから俺への当たり酷くない?」

 

 

 そしてラスト5チーム目。説明不要、「チームドブ川」の仮面ライダーWの左側、切風アラシ&仮面ライダーウィザード、竜峰=ダンタリオ=レンブラッド。

 

 

アラシ「誰の何がドブ川だふざけんなボケコラ!」

 

ダン「オイオイ器が小せぇな探偵! それともアレか? 顔真っ赤にして怒ってンのは薄汚ぇ自覚でもお有りなんですかァ~?」

 

アラシ「テメェと一緒にされんのが嫌なんだよクソ悪魔。一人でドブに溺れて死んでろ。そんで二度と浮かび上がってくるな」

 

ダン「残念でした~! 血の池泳ぐ悪魔がそんなんで死ぬかよバァーカ! 想像力足りねぇんだよお弟子さん見習えよくっせぇドブネズミがよぉ!」

 

ミナト「なんでこのドブ共は既に仲悪いんだよ。初対面だろ?」

 

永斗「アラシは初対面には全力で噛み付く習性だからね」

ミカド「あの悪魔は態度の大きさと口の悪さで負けたくないんだろう」

 

ミナト「野犬でももうちょい理性あるぞ」

 

 

 本作通算100話で登場した主役レジェンドオールスターが勢ぞろいの以上5チーム。今回は振り返りも含め、格付けチェックに挑戦していただきます。

 

 

ウィル「司会進行は私、我が王の預言者ウィルと」

 

ヴォード「遅れて登場、タイムジャッカーのヴォードで嫌々やっていくよー」

 

壮間「おい、前回の恨み忘れてないからなタイムジャッカー」

 

ヴォード「んじゃいらないと思うけど軽く説明。皆さん物語の主人公たる『仮面ライダー』ということで、主人公には当然備わっているべき素養をここで試してもらいます。一流のライダーであれば当然全問正解できるよね、って感じ。逆にできなきゃ主人公ライダー失格~!」

 

ウィル「階級は『一流』『普通』『二流』『三流』『脇役』『出る価値無し』。全5回のチェックを潜り抜け、皆さん一流キープを目指しましょう」

 

壮間「そういう感じだよな……勝手に始まったもんとはいえ、記念回で恥はさらしたくない。主人公として」

 

走大「俺たちも久々の出番だし、先輩として情けないとこ見せられないよな。気合い入れてくぞ!」

 

 

__________

 

 

 チェック1『絵画』

 

 

ヴォード「最初に皆さんの美的センスをチェックします。まぁ主人公たるもの審美眼くらい無いとね、恥ずかしくて世に出せませんよ」

 

ウィル「正解はとある世界的画家の名画。こちらは世界を旅する盗賊こと、仮面ライダーディエンド、アオイ氏からの提供となっています」

 

ミナト「じゃあ盗品じゃねぇか」

走大「逮捕だ逮捕! 提供主引っ張り出せ!」

 

ヴォード「うるさいよ国家権力。で、不正解は絵が趣味の仮面ライダーネクロム、アリオスさんの作品。テーマは両方とも『恋』です。じゃ、メンバー選出はなるだけ有利不利無いようこっちでやってるんで、挑戦者移動してね」

 

 

 チェック1に挑むのは、壮間、天介、ミナト、ヒビキ、ダン。

 

 

ミナト「絵は好きだが、テーマがな。惚れた腫れたの話は苦手だ」

 

壮間「アリオスさんの絵だから分かりたいけど……俺も自信無いなぁ。その点ヒビキさんは強そうですね」

 

ヒビキ「ん、まぁな。流石に経験が違ぇよ。400年ツクモを追っかけてきたんだからな、女心ってのは分かってるつもりだ」

 

 

 ヒビキこと飛牛坂彦匡は妖怪「牛鬼」の先祖返りで、妖の性質で何度も転生し、同じく「野槌」の先祖返りである槌口九十九と恋仲にあります。

 

 

天介「余裕」

ダン「余裕」

 

ミナト「どっから来るんだよ、お前らのその自信はよ」

 

 

 一方そのころスタジオでは、残ったメンバーがチェックの様子を確認中。実況の声はチェックメンバーには聞こえない仕様になっています。

 

 

ミカド・アラシ『間違えたら殺す』

 

ウィル『ではスタジオの皆さんにも問題をお見せしましょう』

 

 

 Aの絵画は光を背に口づけをする天使と女性。宗教画のような1枚。

 Bの絵画は美しい夜空を背景に肩を寄せ合う男女。ロマンチックな1枚。

 

 

永斗『栗夢刑事分かる?』

 

走大『ははっ、さっぱりだ。あと仰々しいからその呼び方やめて永斗くん』

 

永斗『赤嶺刑事がそう呼んでたから』

 

走大『うわっマジか。余計やめて……』

 

朝陽『これはBがアリオスの絵かな? 前に見せてもらったのと描き方が似てる気がするんだけど……どうだろう』

 

ヴォード『はいゴースト正解。Aが世界的画家の名画です。ま、世界っていっても異世界だけどね。正直まぁこれはサービス問題でしょ、ってことで挑戦者の方は?』

 

 

 シンキングタイム終了。

 正解の『A』を選んだのは……ミナトとダンの2名。

 

 

ヴォード「はいというわけで、チーム年長とチームイケメン以外は1ランクダウン~普通ライダーでーす」

 

ミカド「貴様余程死にたいみたいだな? 『普通』の称号に引き寄せられたか?」

 

壮間「俺だって必死に選んだんだよ! ごめんて! あとアリオスさんごめんなさい!!」

 

天介「まぁまぁ助手君、例え普通でも心は一流であればいいのさ。やり直せない人生なんてないのよ」

 

永斗「って自信満々に間違えた人が言ってますけど。見てたからね、ここから、最終的に一人ジャンケンで決めてたの」

 

ミナト「よく知らんけど、アンタ理系だろ? 文系の才能まであったらたまんねぇよ、気にすんな」

 

天介「それは偏見だ! 俺はお前のその言葉が……ってなんか前にもこんな会話したな」

 

朝陽「ダヴィンチさんは絵も科学も出来てたらしいもんね。すごいね」

アラシ「俺もそんな奴一人知ってんな。名前も性格も似てるヤツ」

 

天介「やめて皆、俺の天才(アイデンティティ)が霞んじゃう……」

 

 

 その中で沈黙を貫き、目を逸らすヒビキ。

 

 

ウィル「この本によれば、彼がBを選んだのは『夜空が綺麗だと思った』とのこと」

 

走大「ヒビキさん……」

 

永斗「小学生の作文」

ヴォード「恋愛強者の顔してこれかぁ」

アラシ「100年の恋も冷めるってやつだな」

 

ヒビキ「あぁ、なら平気だ。あと300年分残ってる」

 

壮間「恋って残機制なんですね」

 

 

 一方で正解したミナトとダン、2チームは一流を維持。

 

 

ミナト「どっちも絵は上手かった。でもBの方はどっか抽象的っていうか、絵の中身に厚さが無いような気がした。恋ってテーマに空想で回答してる……ってとこだな。あと聞きたいんだが、仮面ライダーって言ってたけどもしかして作者は女か?」

 

朝陽「あ、そうだね。アリオスは女の子だよ。本人的にはちょっと違うっぽいけど」

 

ミナト「あぁやっぱり。いや、恋に対する視点が女らしいと思ってな。素敵な価値観だ、今後も大事にしてほしいと伝えてくれ」

 

壮間「イケメンだなぁ……でもなんか、ダンさん当てたの意外っていうか、なんか嫌だ」

 

ダン「あっれれー!? こんな簡単な問題も分かんねぇのか人間さんよぉ!? 文化に恵まれた下界出身の癖して恥ずかしくないんですかねぇ!? ま、所詮は土の上で生きてる原生生物、崇め奉れや天上の悪魔たるこの俺様を!」

 

アラシ「命拾いしたな。悪魔に芸術なんぞ高尚すぎて目が焼かれて死ぬと思ったんだが」

 

ダン「芸術なんか分からない野良犬の私に代わり、ダン様のお陰で一流キープできました、だろうが??」

 

ウィル「えー、この本によればダン氏のコメントは『Aに描かれているのは遥か昔に人間に恋をして堕天した悪魔アザゼル。かつて天界でそうだったように恋を罪と捉え見事に描き切っている。このテーマへのアプローチは決して表面的ではないプロの技』とのこと」

 

ミナト「意外とガチ見だったな。悪魔なのに」

壮間「真面目は相変わらずなんですね」

 

 

 ダンは本物の悪魔ですが、魔力が少なく昔は死ぬほど気弱で真面目でした。

 

 

___________

 

 

 全5回のチェックは長いので、ここから少しダイジェストでお送りします。

 

 

 チェック2『バンド』

 正解はプロのガールズバンド『Roselia』の演奏。

 不正解はギターがバンキ(仮面ライダー蛮鬼)、ベースが弥生北斗(仮面ライダーグリス)、キーボードが津川駆(仮面ライダーマッハ)、ドラムが経堂東馬(仮面ライダークローズ)の即席バンドの演奏。ちなみに監督はアマキ(仮面ライダー天鬼)。

 

 

壮間「アマキさんの負担がヤバいなそのバンド!?」

 

ヒビキ「『モテそうだから楽器やってます』の集積みたいなバンドだな」

 

天介「あとなんか野性の筋肉もいるぞ。さーてここで天才豆知識。北斗は結構ベースできるせいでパスパレの千聖ちゃんから疎まれてるらしいぜ、逆に。原因それだけじゃないと思うけど」

 

ウィル「ちなみにRoseliaファンの赤羽大地さんから『Roseliaの演奏を聞き間違えるようなゴミは生きてても仕方ないんでぇ! 不正解部屋には毒ガス流し込むね~~!!』とのコメントを頂いています」

 

走大「いや止めろよ馬鹿か!!」

 

 

 挑戦者は永斗、走大、ダン、朝陽、ミカド。

 

 

ダン「はぁー音楽? 余裕過ぎて欠伸出てくんぜ。あーでもなんか半分以上ハナクソの普通仮面ライダーがいるなぁ~? あーウメェ。控室の高級菓子ウメェ~~」

 

ミカド「相変わらず喧しいな貴様は。一応言っておくが普通なのは日寺だ。俺じゃない。訂正しろ悪魔!」

 

ヒビキ「普通の茶菓子も美味いぞ」

 

永斗「でもさ僕らスクールアイドル親衛隊、舐められたもんだね朝陽さん」

 

朝陽「えぇ~? 僕あんまり自信無いなぁ。音楽ってさ、音が生きてるみたいですぐ感動しちゃうんだよね。違いとか分かんないかも」

 

ミカド「貴様も貴様で相変わらず呑気だな。ふざけた仕打ちだが間違えたら毒ガスだぞ」

 

朝陽「いやぁ僕もう死んでるし!」

 

 

 結果、ヒビキと永斗が不正解。

 

 

ヒビキ・永斗「死ぬかと思った……」

 

ミナト「逆になんで毒ガス吸って生きてんだよ。バケモンか」

 

アラシ「おいテメェ永斗この野郎。お前自分の立場分かってんのか音楽従事者」

 

永斗「いや僕って不死身だし、最悪間違えてもいいかなって思うと集中力が……」

 

__________

 

 

 チェック3『コーヒー』

 

 

天介・走大・ミカド・ミナト「コーヒー!?」

 

ヴォード「食いつきが凄い」

 

 

 天介は実家が珈琲店。走大は喫茶店の常連。ミナトは喫茶店のバイト(初公開設定)。ミカドは一般珈琲フリークです。

 

 

ウィル「本家通りワインと行きたいところだけど、未成年が多いからね。正解は最高級のコーヒー豆を使い、喫茶店『ラビットハウス』店主の香風タカヒロさんが淹れた一杯」

 

ヴォード「えー、不正解はその辺の安物インスタントを、タイムジャッカーのアヴニル(ウチの舌バカ貴族気取り)がテキトーに淹れたヤツです」

 

 

 挑戦者は永斗、壮間、朝陽、走大、アラシ。

 

 

アラシ「おい永斗、別チームだが事務所の品位掛かってんだ。当てて当然のサービス問題外したんだぞ、次は死んでも当てろよカスニート」

 

永斗「お祭り回なのにウチの相棒怖いんですけど。助けて壮間くん」

 

壮間「ミスったらミカドに殺される……大丈夫だ俺だってラビットハウスで働いてたしタカヒロさんのコーヒーは飲ませてもらったことあるし落ち着け落ち着け落ち着け……」

 

朝陽「みんなもっと余裕持って楽しもうよ。せっかく楽しいのに」

 

走大「そんなこと言ったってね朝陽さん。俺らあんまモテない組はこういう所でいいとこ見せなきゃ始まんないんですよ……特に俺はここで外すのだけはヤバい。本当にヤバい」

 

アラシ「おい一緒にしてんじゃねぇぞポリ公」

 

 

 結果、永斗と朝陽が不正解。

 

 

走大「よっしゃあ!! 豆は違っても舌が慣れ親しんだ味だ間違えようがねぇ! Perfectだぜ、よくやった俺!!」

 

壮間「あ、コーヒー飲んだからギア入ってる。てか本当によかった……普通に美味しい方選んで正解だった」

 

朝陽「ごめんミナト君、外しちゃった! よく考えたら僕コーヒー飲んだこと無かった! 今日だけ特別に体貰ってて、飲んだり食べたりするの久しぶりで……!」

 

ミナト「あっ……そりゃよかったな。いや流石に責めらんねぇよ。今日は気にせず楽しんどけ」

 

永斗「……アラシ、僕もほら研究施設育ちじゃん。実は珈琲って飲んだ経験無くてさ」

 

アラシ「深夜アニメ見る日は眠気覚ましで飲んでただろうが! 親父と夜中バカ騒ぎしてたの忘れてねぇぞボケナス!! テメェなんのために食っちゃ寝してたんだこの穀潰しが!!」

 

ヴォード「落差が」

 

 

 という感じで、3回のチェックが終了。

 現時点で『普通仮面ライダー』が『チームジオウ』と『チームイケメン』。『二流仮面ライダー』が『チーム年長』。

 

 

壮間「まぁギリギリ体裁保ててるかな……主人公としての」

 

 

 『三流仮面ライダー』が『チーム天才』。現在全問不正解。

 

 

天介・永斗「あっれー??」

 

壮間「もう天才の称号、返上したらどうですか」

 

 

 そして全問正解の『一流仮面ライダー』が『チームドブ川』。

 

 

アラシ「よかったな、運よく楽な問題に当たれてよぉ。悪魔の癖して神に愛されてるなんて世の中何も信じらんねぇな。世間の熱心な宗教論者に申し訳ねぇと思わねぇのかよ、死ねよ」

ダン「たった1問当てただけのザコが偉そうにしてんじゃねーよ。高級泥水啜っただけで偉くなれるなんて人間ってのも楽で羨ましいな~。お前が死ね」

 

ミカド「一流の姿ではないだろこれは」

 

 

 チェック4『スイーツ』

 

 

ウィル「とまぁこのような状況で残るチェックはあと2回。ここからは選択肢に2ランクダウンの『絶対アカン』が追加される」

 

 

 2ランクダウンをすれば『チーム天才』は『出る価値なし』圏内。既に崖っぷちである。

 

 

天介「ん? ちょい待ち。今回の場合『出る価値なし』はどうなるんだ? 俺ら既に映ってないけど」

 

ヴォード「それに関しては……ミスりまくったアホ共にノーペナなんて甘い話は無いわけで。まず『脇役』にまで下がった場合は台本形式特有のセリフ前の名前がなんか雑になります」

 

永斗「なんか雑の説明が雑」

 

走大「そういや俺も脇役圏内なんだが!? 説明責任果たせよ司会!」

 

ヴォード「二流以下の量産ライダーにも劣る主役擬きの戯言なんか聞こえませーん。で、『出る価値なし』になったチームは読んで字の如く。台詞すら消えるので頑張ってね」

 

壮間「本家ですら声は出してくれるのに!?」

 

ウィル「そうはならないよう、このまま『普通』をキープできることを期待しているよ、我が王。ふふっ……」

 

壮間「おいお前コラ。今笑ったなこの野郎」

 

ウィル「それはさておき! スイーツのチェックは、正解がとある大人気洋菓子店の高級スイーツなのに対し、不正解はトーヤ少年の手作りスイーツ」

 

 

 トーヤ(仮面ライダーダークドライブ)は、ラビットハウスのバイトのロイミュード。持ち前の学習力と正確さでお菓子作りもマスターしています。

 

 

ウィル「そして誰かが言った、“製菓は『科学』だ”。スイーツ作りというのは非常に精密な計算と理論が求められる世界。ということで『絶対アカン』は科学や計算とは真反対を向くでお馴染み、怪奇現象管理協会の神楽月蔵真(仮面ライダースペクター)がオカルト製法で作ったスイーツとなります」

 

朝陽「わー、蔵真のお菓子! 蔵真って綿菓子好きだもんねー」

 

アラシ「オイそれ人体に無害なんだろうな!?」

 

 

 無害です(多分)。

 というわけで各チーム全員参加で挑戦へ。

 

 

 『チームジオウ』の挑戦。

 

 

ミカド「言っておくが俺はコーヒー以外の嗜好品には疎いからな。なんとしてでも当てろよ貴様」

 

壮間「なんで『お前に任せる』がその圧になるんだよ。とはいえこれ、かなり難易度高くね? だって1ランクダウンと2ランクダウンの違いなんてほぼ製法だけだし……ヤバい。急に不安になってきた」

 

 

 お題は全て『オペラ』。フランスの定番チョコケーキ。

 目隠しして咀嚼。瞬間、天を仰ぐ壮間。

 

 回答は壮間が「A」でミカドが「B」。

 

 

壮間「割れたし……! いやわかんねぇよ! 同じです、同じ! もう直感でやりました!」

 

ミカド「オペラにはコーヒークリームが使われている。コーヒーが一番美味かったのはBだ。間違いない」

 

壮間「今日俺一回外してるからな……信じるぞ。信じていいんだなミカド!?」

 

 

 回答は「B」で提出。

 

 全問不正解中の『チーム天才』の挑戦。

 一切れずつの咀嚼が異様に長い永斗。時間をかけて全種完食。

 

 

永斗「どれか1つが高級スイーツだと思うとさ、滅多に食べれないし味わっとかないと。貧乏だし。あ、違いは全然わかんなかったです。全部美味しいです。天介さん任せた」

 

天介「任せときなさいよ! 何を隠そう近所の天っ才科学者でお馴染みこの俺、実家の喫茶店ではひまり以上に新作ケーキの味見係を担当し、好物もケーキ! オペラも大好物! ケーキとクリームの複数層が口の中で調和しながら解けて消える味覚体験……最も儚く完璧だったのはそう、Bだ!」

 

 

 両名、「B」の部屋に移動。待っているのは壮間とミカド。

 

 

壮間「うわっ、マジか……」

 

天介「おいなんつー声出してんだ。今回は間違いねぇって、なーミカドくんや」

 

ミカド「なんだ貴様馴れ馴れしいな殺すぞ」

 

天介「おっと、そういえば初対面」

 

 

 なんだかんだで追い詰められてる『チーム年長』の挑戦。

 ケーキを口にしてヒビキは首を傾げ、走大は頭を抱えた

 

 

ヒビキ「いやーさっぱりだわ。ケーキなんてハイカラなもんあんま食わねぇしなぁ。舌がビックリしてる」

 

走大「なに落ち着いてんすか、もっとアクセル踏んでくださいよ! てか今のとこヒビキさん全問不正解っすからね!? Understand!?」

 

ヒビキ「おいやめろ、英語わからんのよ」

 

走大「っ……もう俺がなんとかするしかねぇ……! 脳細胞のギア上げろ、思い出せ、トーヤが作ったお菓子の味を……!」

 

 

 回答、走大が「A」でヒビキが「C」。

 

 

走大「ヒビキさんッ!?」

 

ヒビキ「いや、今回は根拠がある。味はわかんないけどな? なんつーか、一番舌というか魂に衝撃が来たのはCだと思うんだ。俺だってもうツクモにカッコ悪いとこは見せられないからな、俺と俺の生きた時間を信じてくれ」

 

走大「───っ! 大先輩にそれ言われちゃ負けっすよ。ひとっ走りつき合いますよヒビキさん!」

 

 

 『チーム年長』は「C」の部屋へ。誰もいない部屋に辿り着き走大が慟哭した。

 

 『チームイケメン』の挑戦。

 生まれて初めて洋菓子なるものを食べる朝陽、全部に声を出して感動。それをミナトは優しく見守る。

 

 

朝陽「美味しかったぁ……! すごい! 甘くて苦くて! 生きてたらやりたかった事、その83『スイーツを食べる』! 叶った……! 叶ったよぉ……」

 

ミナト「あぁ、よかったな。余韻もいいが一応格付けの企画だからな。難しいかもだけど答えてくれると助かる」

 

朝陽「あ、そうだね。ごめんごめん。うーん……どれが一番美味しかったのか……うーん……??」

 

 

 朝陽の回答は「C」。ミナトの回答は「A」。

 

 

朝陽「なんか一番びっくりしたのはCだった! けど……ミナト君はAなんだね。全部美味しかったからね!」

 

ミナト「そうだな、全部美味かった。ただAやBに比べてCは技術が全体的に少し落ちる印象を受けたな。AとBに関しては、比べた時にBは若干『軽い』と感じた。オペラはチョコとコーヒークリーム、バターが織り成す重厚な味わいが魅力のケーキだ」

 

朝陽「へぇ……すごいや。詳しいんだねぇ」

 

ミナト「……弟と妹が甘いもの好きなだけだ。とにかく、Bのスッと消える味わいもそれはそれで美味いが、それはオペラ本来の持ち味とは異なってくる。だから正解はAだな。まぁ難しい問題だ、間違えたって不思議じゃない。オペラなんて高難度のケーキをここまで上手く仕上げたんだ、BもCも職人の腕がいいんだろうな」

 

 

 完璧な理論の推理に基づき、『チームイケメン』のアンサーは「A」に。

 

 

壮間「……天介さん」

 

天介「見ないで……!」

 

 

 「B」の控室にいる天介、自身の感性を完全否定されたうえで完璧なフォローまでされ、涙目でうずくまる。「C」の走大は再び慟哭し、ヒビキは目を逸らした。

 

 

 最後のチーム。現在全問正解、唯一の一流『チームドブ川』の挑戦。

 

 

アラシ「消えろや。スイーツで俺は100パー外さねぇからテメェはいるだけ邪魔だ。その分俺が食ってやるからその辺で汚ぇ爪でも齧ってろ。テメェの瘴気でスイーツの味が霞むんだよ」

 

ダン「食い意地張ってるのでお菓子譲ってくださいって素直に言えよ、年中頭10月バカ(ハロウィン)がよ。俺のせいで外すなら結構だぜ、ズタズタになったプライド抱えて絶望しろやクソが」

 

 

 互いにけん制しつつ、目隠しで互いの存在を自分から消して試食。甘党のアラシはゆっくりと堪能し、慎重派のダンはしっかりと吟味する。長い時間をかけて出した答えは……

 

 ダンとアラシ、両者「A」を選択。

 

 

ダン・アラシ「外せや……!」

 

 

 正解前提かつ企画の主旨をはき違えた暴言である。

 

 

アラシ「無理してんじゃねぇよクソ悪魔。その低俗な舌に従ってCとか選んどけやボケが」

 

ダン「どこのボンクラならあんなクソ不味い出来損ない選ぶんですかぁ? 見なくても分かる層の不均一さに、何よりチョコの舌触りが悪い。テンパリングの温度管理がザルだった証拠だ。あと味とは別に何か変だったし。アンタこそBとAの違いわかんねーんじゃねーのか?」

 

アラシ「んなワケあるかよ。Bは層のバランスこそマシだけどコーヒーの風味が強過ぎるだろうが。そのせいでビスキュイジョコンドのアーモンドの香りが霞んでて調和してねぇ、こんなもん間違えるヤツは猿以下だ」

 

ダン「あーそれは失礼、猿から進化したザコ種族なもんでつい心配してさぁ? てっきりバナナの良し悪ししか分かんないもんだと」

 

アラシ「主語がデケェんだよ蠅や豚の親戚の分際で」

 

 

 今にも殴り合いそうな2人が「A」の部屋へ。

 2人が放った罵倒がそのまま突き刺さる「B」と「C」の部屋の一同。特に天介のライフは既に0だった。

 

 ちなみにお察しの通り、正解は「A」。

 不正解が「B」で、絶対アカンが「C」でした。

 

 

__________

 

 

ヴォード「というわけで。イケメンとドブ川以外ランクダウン。年長は2ランクダウンで天才と一緒に晴れて『脇役』です。どっすか御四方、物語の脇に追いやられた気分は」

 

引きニート「気分なんて別に……ってうわ、名前雑になってるし。これ読者分かんないよ? あ、僕永斗だよ。世紀の天才永斗少年だよー」

 

顔の良いミジンコ「俺は……猿以下の進化をした劣等種です……知能指数が高くて顔のいい原生生物です……」

 

壮間「自己肯定感はしっかり残ってるの何なんですか2人とも」

 

400歳「……すまない。本当に。本当に悪いと思ってる」

 

交番勤務「いや、ヒビキさんは悪くないっす。信用したのは俺なんで……」

 

ミナト「こっちは地獄の雰囲気だしな」

 

 

 『チームジオウ』も珍しくミカドのミスで1ランクダウンし二流に。脇役圏内となって空気がひりつく。ただし、ここで司会から衝撃の情報が開示される。

 

 

ウィル「さて、次が最終チェックとなりますが、最後ということで不正解だった場合は2ランクダウン、絶対アカンは3ランクダウンとなるのでお気を付けて」

 

壮間「はぁ!? ざっけんな! え、それって俺ら脇役どころかギリ消えない!? 嘘だろ!?」

 

ミナト「俺らも脇役圏内かよ。流石に……あぁはなりたくないな」

 

記憶喪失23歳児「あらやだ永斗さん、IQに差があり過ぎて何を言ってるのかさっぱりわかりませんでしてよ? これだからミレニアム懸賞問題の一つでも解けない連中は困りますわ~!」

 

記憶喪失社会のゴミ「本当ですわよね羽沢の奥様? こっちには最強ヒビキさんと国家権力もいましてよ? あんな脳の小さい野蛮な連中、いざとなったら暴力でお黙らせるに限りますわね~!」

 

 

 チーム天才が乱心の余りキャラ崩壊を起こしていますが、気にせず最後のチェックへ。

 

 

 チェック5『料理』

 

 

ウィル「次もチーム戦で料理を食べてもらう。まず2ランクダウンの不正解は不二崎俊(仮面ライダービースト)の会社『不二崎フーズ』から提供の『一流食卓!王様の冷凍食品』シリーズ」

 

ダン「げ、不二崎」

 

ミカド「あぁ、あの結局何だったのか分からんかった男か」

 

ヴォード「で、3ランクダウンの『絶対アカン』はタイムジャッカーのオゼ(マッドサイエンティストサイコメスガキ)が変な食材で作った料理だって。ご愁傷様」

 

壮間「異議ありッッ! どうしても避けようが無いのおかしいだろ! なんだこの強制罰ゲーム!!」

 

童貞警察官「俺たちにだって人権はある!! 拒否権の行使を希望します!!」

 

ウィル「そして正解が[CCG]の特等捜査官、瀬尾潔貴(仮面ライダーカイザ)が高級食材で作った手料理だ」

 

壮間「まさかの第3のドブ!?」

ミナト「罰の比率上げてどうすんだよ」

 

 

 瀬尾は性格がドブですが、料理は無駄に得意です。

 

 以下瀬尾のコメント

「どうせ言葉の強さだけがユーモアだと思っている貧相な価値観の主役様方のことだ、食べても無い癖に俺の料理をこき下ろしているのだろうが全く恥を知らないにも程がある。作品の顔を気取りながら食材と作り手に敬意を払えない傲慢な連中に料理を奉仕しなければならないのは非常に屈辱で時間と労力の無駄でしかないと異議を唱えたいところだが、今回は場合が場合であり報酬も貰っているため社会人として仕方なく本気で料理をしてやった。ここまでさせて外すような屑が己の無知を棚に上げ俺を非難するような惨めな真似をしないことだけを影ながら祈っている」

 

アラシ「どうして食事前にこんな不快にならなきゃいけねぇんだ。ぶっ殺すぞ」

 

ミカド「全くだ。一体俺たちが何をしたと言うんだ」

 

 

 兎にも角にも、これが最後の挑戦。

 果たして誰が消えるのか。主役たちの面子はどうなってしまうのか。

 

 まず最初は『チームイケメン』の挑戦。ここで3ランクダウンを引けば名前が雑になる2人。料理は『牛肉のハンバーグ』。絶対アカンのオゼが使った食材は『カンガルー』です。

 

 

朝陽「カンガルーって食べれるんだ! ミナト君知ってた?」

 

ミナト「食えんことないだろって思っちまうな、普段の活動(喰種捜査官)からすりゃ。ま、食ったことは無いし、現代っ子目線だとそこまで興味も出ないんだが……そんな目されちゃな」

 

 

 朝陽は凄まじくワクワクした目でミナトを見ていた。生前及び幼少期から珍しい食べ物など食べたことの無い朝陽の好奇心は留まることを知らない。

 

 実食。鮫のオルフェノクということで鼻は強いミナトだが……

 

 

ミナト「……カンガルーって美味いんだな。全然分からん」

 

朝陽「おかわりください。おいしい。凄くおいしい。僕が知ってるのと全然違う。生きててよかった、死んでるけど」

 

ミナト「気持ち分かるがもう食ったろ、シンキングタイムだお爺さん。くっそ、瀬尾の料理が上手いのもムカつくけど、それ以上にオゼってやつの腕が問題だな。何者だよ全く」

 

 

 癖が強いカンガルー肉の匂いをたっぷりの香辛料で掻き消し、限りなく牛肉の味に近付けていなければここまで迷わない。流石は膨大な時間を知的探求心に捧げたド変態、上っ面の調理技術ではない。

 

 ここまで即決だったミナト、長考に入る。悩んだ末に出した結論は……ミナトが「B」で朝陽が「A」。

 

 

ミナト「もう全然分からんから料理に感じる邪気で判断した。瀬尾の邪気を一番感じた気がしたのはBだ。で、朝陽はどうしてAを?」

 

朝陽「牛肉は昔、戦争が始まる前かな? 当時とっても高かったけど一晴が食べさせてくれたんだ。その時はお鍋だったけど、あの美味しさに一番近いのはAな気がする」

 

ミナト「思い出の味か……短気は損気、食は人生。料理を判断すんなら『美味い』って言葉じゃなきゃ食材も報われねぇわな。アンタの思い出を信じる」

 

 

 ミナトが朝陽の意見に合わせ、チームイケメンは「A」を選択した。

 

 次に「チーム天才」の挑戦。正解以外を選んで時点で消える首の皮一枚のアンポンタン達が挑む料理は『エビチリ』。オゼが選んだ食材は『グソクムシ』。

 

 

フィリップのパチモン「天介さん。ここだけの話なんですけどね、実は持ち込めちゃったんですよ、これ」

 

100均の桐生戦兎「永斗くん、これは……例の白い本!? あの科学者なら誰もが喉から手ェ通り越してつま先出ちゃうレベルで欲しい究極のデータベース、『地球の本棚』の鍵っていう!?」

 

 

 地球で起こった全てを記録した『地球の本棚』は、いわば史上最強のカンニング。しかも永斗はそこに今回料理を作ったオゼの知識をコピペ済み。これさえあれば無敵に思えるが……

 

 

シスコン「……いや、そいつは使わない。確かに『地球の本棚』はデカいさ。今この状況においては俺が何か粗相した時の蘭の俺への態度くらいデカい。だがな永斗くん、俺たちの失態は俺たち自身の脳細胞で晴らさなきゃいけないと思う」

 

貧乳好き「それが天才の義務……ってことね。面倒くさいけど、わかったよ。ファンの汚名は推しにも罹る。凛ちゃん推しとして、僕にだってプライドはあるからね」

 

 

 そこにあるのは仮面ライダーとしての矜持。2人は眦を決し、実食。

 天才たちはしっかりと咀嚼し、吟味。常人の数十倍ですら足りない速度で頭脳をフル回転させる。そして食べ終わった途端、顔を見合わせ───

 

 

バカ舌科学者「永斗くん、検索だ」

 

貧乏舌マネージャー「了解! 検索!」

 

 

 茶番であった。消える事に対する恐怖の前には矜持など吹いて飛び、永斗は地球の本棚へとダイブした。

 

 

本棚の持ち腐れ「───なるほど。エビチリ、通称『エビのチリソース炒め』。中国語では『乾焼蝦仁』。本家は有頭殻付きのエビを炒める料理だったのを中華料理の鉄人、陳健民氏が日本人向けに改良したもの。チリソースに使われている材料は一般的に基本的な調味料にトマト、豆板醤、卵黄、鶏がらスープ。不二崎フーズだとそこにキノコ出汁を入れてるらしい」

 

ファーストキスが筋肉(未遂)「よーし! 流石は本棚、隠し味まで分かればこっちのもんだぜェーっ!!」

 

肉壁「グソクムシの方はシャコとエビの中間のような味らしい。含まれる栄養素や味覚成分の種類、そのバランスやオゼちゃんが取ったであろう調理法までしっかり記載されてるよ。そこから導き出される答えは……!」

 

 

 そこまで分かれば答えは出たも同然。2人は恥ずかしげもなく、堂々と回答札を……

 

 

ベストマッチのヒョロい方「うん、わかんねぇわ。あっははーもう俺たちはダメだっ!!」

 

探偵のザコい方「数字や成分が分かっても、センサー()の精度がゴミだったら意味なかったね」

 

 

 最終的に「A」と「C」で割れたので、間を取るという理知の欠片もない方法で2人は「B」を選択したのだった。

 

 『チーム年長』の挑戦。こちらも既に『脇役』なので、正解以外だと消えます。料理は『白身魚のアクアパッツァ』で、オゼが使ったのはなんと『ヤモリ』

 

 

中国製の泊進ノ介「……ヒビキさん、戦国時代の人でしょ。ヤモリ食べたことないんすか?」

 

廉価版日高仁志「いや俺は一応貴族の生まれなんだが……なんでもない、すまん」

 

 

 今のところ全問正解なのに後が無い走大、偏にヒビキが全問不正解中なせいである。サボり癖こそあれ仲間想いで人格的には極めて誠実な走大でも、流石に敬意というものを忘れつつあるのをヒビキを見る眼が語っていた。

 

 そうだ、仲間を頼るな。ベルトを喪ったあの日と同じように、心の矛盾がこの窮地を生んだのだ。自分の運命の行き先は自分が決めろ。

 

 

飲料依存面白人間「なんでこんな企画でトラウマ刺激されなきゃいけないんだよ……!」

 

 

 走大の心労がMAXになったところで実食。

 流石に爬虫類と魚類、違いが分からんことは無いだろうと高を括っていた2人だったが例によって難問である。出した答えは、走大とヒビキ共に「C」。

 

 走大がそっと「C」の札を下げる。

 

 

牛なのに馬鹿「待て待て。なんで下げるんだよ、一致したろ」

 

頭脳派気取り「一致したからですけど!? こういうこと言いたかないけど、もうアンタとはソリが合わねぇ! なんかこう……温度かなぁ!? 心の温度が違う!!」

 

猛士の老害「んなことないぜ青年よ。俺だって壮間に殴られて目ぇ覚めたんだ、信用してほしい。いや不正解続きなのは返す言葉も無いんだけどよ」

 

車オタク「じゃあ聞きますけど『ホーム・アローン』で一番好きなのはどれっすか!?」

 

通算彼女人数1「あー、前に残夏や双熾と一緒に見たな。最新作の『4』」

 

通算彼女人数0「『ホーム・アローン』は『3』だろッ!? あと最新作は『5』!!」

 

 

 ※最新作は第6作『ホーム・スイート・ホーム・アローン』です(2024年現在)

 

 

国産牛「よしじゃあこうしよう。男同士で雌雄決するといえば腕相撲だ。俺が勝ったら俺の言う事聞け。な?」

 

人間リトマス試験紙「なんの解決にもなってねぇ!?」

 

 

 頭脳で決めようとする走大と筋力に任せるヒビキ。正当性があるのは圧倒的前者だが、そこは最強の仮面ライダー。なんだかんだで最終的に腕相撲になってしまい、敗北した走大が泣く泣く「C」を選んだ。

 

 向かった「C」の部屋には誰もいなかった。走大は死を覚悟して泣いた。

 

 

 『チームドブ川』の挑戦。

 なんと全問正解中のオンリーワン一流チーム。外しても消えなければ変な名前になることもないので緊張感薄めかと思いきや、ダンとアラシは激しい殺意を散らし合っていた。確実にどのチームよりも殺伐としている。

 

 

アラシ「いつまでいんだよ地獄に帰れや。死ねって意味だぞ」

 

ダン「そんなに魔界(ウチ)が気になるか? 引っ越し先だもんな、死後の」

 

アラシ「地獄行きに異存はねぇがテメェと近所になると思うと吐きそうだ」

 

ダン「安心しろ身分が違ぇよクソザコ人類がよぉ」

 

 

 お題は『チキンステーキ』。オゼが使ったのはワニ肉と、比較的まともな食材で難易度も高め。しかし野生動物の五感と天性の第六感を併せ持つアラシと、魔界では安定した職に就くため誰よりも教養を身に着けた努力の悪魔ダン。皆さんの予想通り、2人が外す気がしない。

 

 ただ、この2人の性格はドブである。特に後天性ドブであるダンは、先天性ドブのアラシに激しい対抗心を持っている。意味が分からないと思うが、ダンはそういう習性なのだ。対等に言葉で殴り合っているようだがダンはかなり苛ついているしムキになっていた。

 

 だからダンは、至極当然のように血迷った。

 

 

《スメル プリーズ》

 

アラシ「おい待てテメ──」

 

 

 実食直前。目隠しでアラシの視界が塞がれた状態でダンは指輪をベルトに重ね、魔法を発動させた。その瞬間、ダンの体から発せられたのは……筆舌に尽くし難い、常軌を逸した悪臭だった。それをモニター越しに見ていたミナトも思わず顔をしかめる。

 

 

アラシ「ッ~~!! イカれてんのかテメェ!! くっさ、くっせぇッッ!! ぶち殺すぞこの、ああああくせぇ!! 臭すぎる!!」

 

ダン「ははっはっはーッ!! 野良犬にはキツいお仕置きだったかァ!? 少ない取り柄の『感覚』も失って、精々探偵らしく根拠の無い直感とやらで正解してみせろよ!! できるもんならなぁ~~!?」

 

 

 それはもう酷い匂いで、人一倍敏感なアラシの嗅覚どころか、味覚さえも破壊する手段として極めて有効だった。ただ間違っているのは主旨である。これはチーム戦であり、足を引っ張り合う利点が何一つ無い。

 

 アクシデントにも構わず料理は挑戦者の口に運ばれる。というか、実食が終わるまでダンは魔法を解除しないのが見え見えなので進行を強制。いくらアラシでも嗅覚と味覚をほとんど失った状態では何も分からない。

 

 そして匂いの発生源であるダンも嗅覚と味覚が死んでいるので、何も分からない。

 

 

ダン「……まずった」

 

アラシ「バカなのかテメェは!!??」

 

 

 自爆である。

 

 

アラシ「おいどーすんだボケカス!! さっさと魔法解け! あと2品まともな状態で食えばまだ正解できる!」

 

ダン「ハッ、そんなことしたらお前に正解されるだろうが。俺様はお前のせいで一流から落ちたってデカい顔しながらネチネチ言いたいんだよ!」

 

アラシ「悪魔が心中してんじゃねぇよ自覚持てや!!」

 

 

 アホの悪魔が生み出した窮地の中で、探偵 切風アラシは考える。あらゆる可能性、現状、その推測と観察が織り成す論理的思考の末に、探偵が導き出した真実は───

 

 

アラシ「テメェの魔法が臭いの元なら殺せば消えるよな? 瞬殺して次食う前に嗅覚戻してやる」

 

ダン「やってみろよマヌケがよォ」

 

 

 殺し合いに発展する前にスタッフが止めに入り、結局互いに嗅覚が破壊されたまま実食を再開。長考の末、両者「B」を選択。被ったのでまた殴り合いになりそうになったところを、司会が時間を止めて強制的に部屋に運ぶことでなんとか事なきを得た。

 

 全問正解チームが「B」を選んだので、「C」部屋で走大は完全に死んだ魚の目になった。

 

 

 『チームジオウ』の挑戦。

 この2人がラストバッター、品目は「キノコのソテー」。

 

 

ミカド「俺が選ぶ」

 

壮間「お前さっき外したからな!? ケーキ! 俺当ててたし! 少しは信頼しろ、俺を!」

 

ミカド「消えるかどうかの選択を他人に委ねるなど愚か者のすることだ。俺は俺の運命をこの手で掴んでやる」

 

壮間「俺の運命でもあるんだけど!」

 

 

 目隠し&実食。予想はしていたが味は違っても全部抜群に美味い。不正解はオゼ作だというのが信じられない。あんな顔以外100%毒劇物薬品みたいな女でもこんなに美味しい料理が作れるのかと、壮間は認識を改めた。

 

 

ミカド「……チッ」

 

壮間「わかんないんでしょ、素直に相談しろって。えーでもどれかは普段食べてるしいたけっぽい味だったんだよな。Bも美味かったけど、一番好きだったのはAかな……? なぁミカドはどう思う?」

 

ミカド「……」

 

壮間「おいミカド、崖っぷちなんだぞ俺ら。もうちょい本編みたいに協力の姿勢を……」

 

 

 そう言ってミカドの方を向いた壮間は、瞠目した。黙ってたわけじゃない。ミカドは無気力状態で机に突っ伏していたのだ。

 

 

壮間「ミカドが死んでる!!??」

 

ミカド「殺すぞ貴様……!」

 

壮間「生きてた。でもどうしたんだよキノコ嫌いとかいうレベルじゃないだろ……てか待って。そういえば不正解の食品聞いてない。まさか……」

 

 

 我々は忘れていた。あの女が大抵の迷惑の根源であることを───

 オゼが使ったのはベニテングダケです。

 

 

壮間「マジでッ……頭壊れてんのかあのメスガキ!! ゴリゴリの毒キノコじゃねーか!!!」

 

ミカド「この俺が毒物に気付かんとは……なにより貴様より先に症状が出たのが気に食わん……!」

 

壮間「言ってる場合じゃないし!! おかしいだろ主旨が! 全弾撃ち尽くしロシアンルーレットはただの遠回りな処刑……だ……!?」

 

 

 一足遅く壮間にも中毒症状が現れる。異常な発汗と悪寒、そして吐き気。なんで100話突破記念回で主人公が服毒の経験をしているのかはさておき、回答しなければ部屋から出られない。

 

 考える余地なし。意地でも正解を出そうと悶絶しながら悩むミカドから強引に札を取り上げ、壮間は「A」でファイナルアンサー。脱出後、無事吐きました。

 

 オゼのせいでデスゲームと化した格付けチェックもなんとか終了。

 最終チェックの全チームの回答はこんな感じ。

 

 

 「A」チームイケメン、チームジオウ

 

 

壮間「マジで死ぬかと思った……」

 

ミカド「殺す……! あの女絶対に殺す……!」

 

朝陽「へー、毒キノコって美味しいんだね。食べれば大きくなるんでしょ、千歌ちゃんがテレビでやってた!」

 

ミナト「ベニテングダケは美味いらしいな。確か旨味成分が強いとかなんとかで……こんな呑気でいいのか俺ら」

 

 

 「B」チーム天才、チームドブ川

 

 

ドルオタ理系「Wとビルドってさ、半分半分のデザインが似てるよね。変身システムも近いし、話によるとそっちもコンビらしいじゃん。相棒どんなの?」

 

アシンメトリー理系「あーそっちと似たようなもんよ、頭からつま先まで筋肉ダルマ。いやでもそっちの相棒さんはいいセンスしてんじゃない。だって全問正解よ、全問正解。つーまーりー? それと同じ部屋の俺らも正解ってことだヤッフゥー!!」

 

ダン「違うぜ、凄いのはそこのゴリラじゃなくて俺様なんだよ。さぁ全問不正解のカス共、この一流悪魔の俺様を讃えろ! 崇め奉れ!」

バカ①「悪魔崇拝ッ!」

バカ②「悪魔崇拝ッ!」

 

アラシ「喧しい! お前ら無神論者だろ理系共が!」

 

 

 「C」チーム年長

 

 

実は絵が下手な鬼「……元気出せって」

 

実は歯医者が苦手な警官「…………終わった……」

 

 

 消滅圏内のチームが綺麗にバラけているので、最低必ず1チームが消えるという状況に。以上5チーム出揃ったところで、お待たせしました。

 

 

ヴォード「結果発表ぉ~~」

 

ウィル「元々はアヴニル氏が1回ずつドアガチャガチャやる予定でしたが、思ったより長くなったので省略。この場でサクッと発表することにしましょう」

 

ヴォード「復習だけど、『出る価値なし』は台詞も消えちゃうので覚悟してね。さて、果たして誰が消えるのか……正解は───」

 

 

 正解(瀬尾の料理)は「C」

 

 

天才(仮)のお2人「あれ???」

 

深煎り熱血警察官「っしゃああああああああああオラァァァァ!!! ヒビキさんやった!! やりましたよ!! 見たかああああああああッッ!!!」

 

実は歌も下手な鬼「俺褒められてんの? 怒られてんの? まいいや結果オーライだ。……なんか色々失った気もすっけど」

 

壮間「ヤバい。終わったかもしれない。え、俺消えるの? 主人公だよ??」

 

 

 チームジオウかチーム天才が消滅確定。生き残るのは主人公か、レジェンドか───

 

 絶対アカン(オゼの料理)は「B」

 

 

主人公(暫定)「セェェェェェフ!!! 名前が雑になったけど! 生きてるぅぅぅぅぅ!!」

人相の悪い未来人「不本意だが、生還は何よりも大業だ。道連れにタイムジャッカー共を消さずに済んだな」

 

アラシ「ほら見ろ」

ダン「……あーらら」

 

天介「あれ、もしもーし? もしかしてもう消えてる?? 俺ら消えちゃってる系かな永斗くん」

永斗「系だね。全問不正解だって、ウケるね。なんかもう一周回って気楽だ。天才過ぎる僕らが消えた敗因は?」

天介「天才故の教養不足……かな? 辛いね、優秀過ぎるってのも! だが俺たちは誇り高く戦い、そして散ったんだ。恥じる事なんてないぜ、そうだろ? むしろ勝利を譲ってあげたと言ってもいいんじゃね!?」

 

 ※透明文字になってるので、読みたい人は反転してね。どうせ見られないし何言っても叱られないと思ってる自称天才の人たちが見れるよ。

 

 最終リザルトはこんな感じになりました。

 『三流仮面ライダー』チームドブ川、チームイケメン

 

 

アラシ「どう考えてもテメェのせいだろうが。責任取って腹切れや」

ダン「人間を奈落に堕とすのが悪魔の本懐だって知らねぇのかバカが。まんまと堕ちたアンタが悪ぃ」

 

朝陽「どっちも悪くないよ。自分のやりたいように精一杯やったんだから。今日は楽しかったね!」

 

ミナト「徹頭徹尾楽しんでたのあんただけだよ。すげぇよ。ま、全問正解だったらカッコついたんだろうけど、俺には三流くらいが丁度いいってこった」

 

 

 『脇役仮面ライダー』チームジオウ、チーム年長

 

 

ツンデレ2号「冷静に考えると腹が立ってきた。誰が脇役だ。俺は救世主になる男だぞ」

 

地域課刑事「ま、互いに辛勝ってとこだけど……踏みとどまれたのも力ってことにしとこう。ていうかちょっと見ない間に変わったな、お前。救世主かぁ、チマメにウケそうだ」

 

凡夫1号「俺、最近いいとこ無くないですか……? 脇役だし、扱い悪いし、本編では空回りして失敗するし、成長してんのかしてないのかシャトルランしてるし……」

 

400年先輩「そんなもんだ、人生なんていいとこの方が少ねぇよ。みっともないとこ沢山見られながら進んでけ。安心しろ、前会った時よりしっかり進んでるさ。急がず一歩一歩だ、まだ先は長ぇんだから」

 

 

 『出る価値なし』チーム天才

 

天介「一発ギャグします。『遊戯王の海馬瀬人、卑屈バージョン』」

永斗「はいどうぞ」

天介「不運(フゥン)……」

永斗「5ふぁぼ1リツイートくらい」

 

 

 これにて第一回、ライダー格付けチェックは閉幕。

 くろすと100話まで応援感謝です。今後ともよろしくお願いいたします!

 

天介「手遅れの煉獄さん、『もはやもはやだ』」

永斗「退場」

 

_________________

 

おまけ①

チェック2『バンド』の裏側

 

 不正解の演奏を担当することになった、バンキ(ギター)、弥生北斗(ベース)、津川駆(キーボード)、経堂東馬(ドラム)の即席バンド。少し癖の強いメンバーが多いので監督としてアマキが抜擢されたのだが……

 

 

アマキ「……解散っ!!」

 

バンキ「どーしたよアマキ。アブラボウズに」

 

アマキ「藪から棒よ、この金髪!」

 

バンキ「金髪に罪は無くない?」

 

 

 音撃斬の技術でギターを担当するヘタレダメ大学生ことバンキ。

 

 

アマキ「格付けチェックのRoseliaさんのコピーバンドやるっていう大役、それなりに張り切ってたんだけど……もう無理! まず経堂さん!」

 

東馬「経堂だ」

 

 

 仮面ライダークローズ、お嬢様専属の鉄面皮使用人(ただしバカ)。仮面ライダーセイバーと名前が被ったでお馴染みのドラム担当、東馬。彼は身体を動かすセンスが頭抜けており、仲のいいドラマーの松原花音の監修もあって技術的には十分なのだが、

 

 

アマキ「ドラム壊すのやめてもらっていいですか!?」

 

 

 彼が演奏するとドラムとスティックは原型を留めずひしゃげるのだ。

 

 

東馬「ドラムは思い切り叩いた方がカッコよくて気持ちいいと、お嬢が」

 

アマキ「それモンスターを想定してない一般人向けのレクチャーなので」

 

東馬「そういえば花音が『楽器には優しく』と言っていたような気が」

 

アマキ「そう! そうです! で、弥生さんと津川さんは仲良く!」

 

 

 仮面ライダーグリス、元ヤンドルオタ芸能人のベース担当。実は初登場の弥生北斗。

 仮面ライダーマッハ、木組みの街の最速の情報屋。幼少期にピアノ経験があったキーボード担当の津川駆。

 

 両者は至近距離の暴動寸前で睨み合っていた。

 

 

北斗「何回も演奏ミスってんじゃねぇぞオイ。大体男の癖にチャラっチャラしやがって、さっきから目障りなんだよダボカスが。シメっぞコラ」

 

駆「あっははー、そういう凄みは相手選びな元ヤンちゃん。こっちは高坊の頃からヤクザに情報売って生計立ててたんだよ。大体、先にミスったのそっちでしょ。途中から別の曲なりそうだったじゃん」

 

北斗「ベース弾いてるとテンション上がんだろーが。そしたら『しゅわりん☆どり~みん』弾きたくなんのは基本だろ! 舐めてんのか!?」

 

駆「あーやだやだ、これだからアイドルオタクはさ。花屋の花なんて綺麗で当然でしょ。もっと野に咲く花の可憐さを愛でてこそ男でしょ?」

 

北斗「テメェ彩ちゃん侮辱しやがったなライン越えたぞボケがぁッ!! 表出ろや!!」

 

 

 熱い喧嘩をしているようだが、内容はドルオタとチャラ男の宗教戦争なので女性目線関わりたくないアマキ。バンキを繰り出して事の鎮静を測る。

 

 

バンキ「っ……ほら仲良くしろって、ここは先輩の俺の顔に免じて、さ。女の子を愛するロックな気持ちは俺たち一緒だろ?」

 

北斗「一緒にしてんじゃねーぞヘタレカス。俺はパスパレに命かけてんだよ」

 

バンキ「アマキさん、この後輩可愛くない! ミカドと同じ! 無理っ!」

 

アマキ「使えないわね……経堂さん、お願いします」

東馬「北斗、ミスは認めなきゃ駄目だ。ごめんなさいしろ」

 

北斗「っス。悪かったよ。東馬さんとアマキ姐さんに感謝しろよ」

 

アマキ「津川さんも謝ってください。悪気が無くても発言が気に障ったのは分かりますよね」

 

駆「……ごめんなさい。あーこの子苦手だ、チノちゃんみたい。怖い。可愛いのに」

 

バンキ「おかしくねーかこの差……?」

アマキ「で、最後にバンキ」

バンキ「俺ぇ!?」

 

 

 まさか自分に矛先が向くとは思ってなかったバンキが、睨まれたカエルの如き情けない姿勢で後ずさる。もう彼は満身創痍である。

 

 

アマキ「あんた、ギター上手すぎるのよ……!」

 

バンキ「いいだろそれは!」

 

アマキ「他に比べて浮いてるの! 無駄に上手くて! 私たち素人バンドなんだから!」

 

バンキ「でもRoseliaの……紗夜ちゃんだっけ。あのキリっとしてる美人ちゃん。こんな感じの演奏じゃね?」

 

アマキ「バランスが悪かったらコピー以前の問題なのよ。他のメンバーの技量に合わせて、いい感じの演奏になるように調整しながら引っ張って。できるでしょ!?」

 

バンキ「んな無茶な……まぁ出来るけどよ……」

 

アマキ「なんで出来るのよ……!」

 

バンキ「なんか今日理不尽じゃね!?」

 

 

 やる気と甲斐性がないだけで大抵のことを感覚でやってしまう天才型、それがバンキという男である。こんな感じで紆余曲折ありながら、無駄に有り余ったバンキの才能で演奏を乗り切ったのだった。

 

___________

 

おまけ②

チェック4『スイーツ』の裏側

 

 『絶対アカン』を担当する、仮面ライダースペクターこと怪奇現象管理協会ゴーストハンターの神楽月蔵真。彼がいかにしてスイーツを作り出したのか、その裏側に迫る。

 

 

蔵真「テーマは『オペラ』か。菓子は美味い上にオカルト的にも強い意味を持つ。ハロウィーンに菓子を渡し合う文化も元は魔除けの儀式で、砂糖は魔女が恋のまじないに使うとも言う。当然、伝承に恥じない逸品を作ってやろう」

 

 

 そう言って出したのは菓子作りに必須な計量器や温度計……ではなく、謎の薬品や札に魔法陣、呪物の数々だった。

 

 

蔵真「まずこの自家製の聖水で素材を清める……と言いたいところだが、朝陽が食って成仏したらシャレにならない。他にも魔の者が食すると聞いている、聖水はエッセンス程度に抑えるか」

 

 

 魔の者の方々

 朝陽(幽霊)、ダン(悪魔)、ヒビキ(半分妖怪)

 

 混ぜた生地に聖水と正体不明の固形物を削って入れると、今度はチョコレートを溶かしながら、何かを見ながらウロウロと動き回る。

 

 

蔵真「地脈だ。これに南米の伝統儀式の解釈を組み込み、カカオに対応する精の力とチョコレートを溶かす熱……五行及び五大属性の『火』の恩恵が最大になる地点を導くんだ。条件が複雑だからそのポイントは刻一刻と変化する!」

 

 

 温度計よりもダウジングマシンと釣り針を見ながらテンパリングを終え、次はコーヒーシロップを部屋の隅に置いて塩を盛る。

 

 

蔵真「コーヒーシロップの魔を祓う。祈りを捧げて詠唱を5回だ」

 

 

 最後にそれらを層状に塗り重ね、形にしたものをオーブンへ───

 入れることは当然なく、暗転した部屋で蠟燭を並べて札を吊り下げた中心にそれを置き、

 

 

蔵真「悪霊退散ッ!! 破ッ!!」

 

 

 大炎上。もちろんオペラの生地は丸焦げに。

 蔵真は首を傾げながら再トライし、なんとか出来た人に出せるものが挑戦者たちには届けられました。

 

 

___________

 

 おまけ③

 四谷さんの格付けチェック

 

 闇世界の凡人、才能が全くない男こと仮面ライダーローグの四谷西哉(やさぐれ後)もこっそり格付けチェックに挑戦していました。その様子をお届けします。

 

 

 チェック1『絵画』

 正解は「A」

 

西哉「これはBだ。大人の恋の切なさを感じた。俺は大人だから分かる」

 

 チェック2『バンド』

 正解は「A」

 

西哉「はっ、俺はライブハウスで働いた経験もあるんだぞ。Roseliaの演奏だって何度も聞いた。そんな俺から言わせれば正解はB以外在り得ない」

 

 チェック3『コーヒー』

 正解は「B」

 

西哉「Aだな。Aの方が苦……じゃない、深い味だった。別に苦くはなかったが次からはミルクを入れるべきだと思う」

 

 チェック4『スイーツ』

 正解は「A」、絶対アカンは「C」

 

西哉「甘いものは任せておけ。スイーツは芸術だ、一流とそれ以外の差など比べるべくもない。子供の頃から俺は専属のパティシエのおやつを食べていたんだ。正解はC!」

 

 チェック5『料理』

 正解は「C」、絶対アカンは「B」

 

西哉「これはBだ! 絶対にBだ、今度こそ間違いない! ってオイ聞いてるのか。おい。え、うそ消えてる? ちょっと誰か!? 誰かーーーーー!!??」

 




今回の名言
「製菓は『科学』だからね」
「ヘルズ・キッチン」より、レヴィ・ゴルゴダ。
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