仮面ライダージオウ~Crossover Stories~ 作:壱肆陸
壮間「2019年から2018年、さらに2017年へとタイムスリップした日寺壮間は、王になる決意を固め、ビルドの力を受け継いだのだが…」
壮間がいるのは羽沢珈琲店。横にはウィルも台本を持って立っている。
ウィル「祝え!今こそ仮面ライダージオウの物語が始まった瞬間である!」
壮間「いや、リアルならもう最終回近いでしょ。
って、そうじゃなくて。俺がウォッチを貰ったからビルドの歴史が消えた…これってどういうこと?」
ウィル「それなら私よりも適任がいる。さぁ共に呼ぼう!せーの!」
壮間・ウィル「「天介先生~!」」
天介「呼ばれて参上、天才科学者!羽沢天介だ!」
店の奥から登場!羽沢天介が台本を持って現れる。
壮間「本当に出てきたよ。いいの?歴史消えたんじゃないんですか?」
天介「細かいことは気にしない!それより、今回のテーマはこの…ライドウォッチだ」
天介はビルドライドウォッチを取り出す。
カバーを正面に回転させ、ビルドの顔が浮かび上がった。
天介「さて問題だ!このウォッチに入っているのは何?」
ウィル「はいはーい!」
天介「はい、預言者くん!」
ウィル「仮面ライダービルドの力だと思いまーす!」
天介「いい答えだ。でも、ブッブー!不正解!」
壮間「え?何このノリ」
天介「厳密にはビルドの“力”が入ってるんじゃない。
このウォッチはビルドの“物語”の結晶なんだ」
天介は大きいホワイトボードを引っ張ってきて、ペンで大きく丸を書いた。
天介「これがライドウォッチ。そんで…」
さらにその中に「仮面ライダー」「ネビュラガス」「パンドラボックス」「地球外生命体」「筋肉」…みたいなワードを入れていく。
天介「その中にはこのように、“仮面ライダービルド”の要素が詰まっている。ストーリーから設定までな。ここ本編とちょい違うから要注意だ!」
壮間「つまり…ウォッチを継承したから、バンドリの世界からビルドの要素が消え去った。クロスオーバーが無かったことになった…ということですか?」
ウィル「その通りだ我が王!そして…」
天介「そしてウォッチの継承条件!それもまた肝だ!」
ウィル「私の台詞…台本……台本では私が…」
いつのまにか「本日の主役」タスキをかけた天介のテンションは止まらない。
天介「なぜライドウォッチが生まれたのか、それもこの天才科学者が解明しました!拍手!」
壮間「もう出番最後だから必死に爪痕残そうとしてますね」
天介「そこ、講義中に私語しない!
ライドウォッチの誕生条件、つまり物語が消滅する条件は至ってシンプル。そう、“物語の破綻”」
ウィル「だから…それ私の台詞…」
壮間「物語の破綻ってどういうことですか、先生」
天介「まぁいわば最終回ってことだ。打ち切りって意味でもあるか。まずシンプルなのがラスボスが倒される。あとは…主人公が死ぬ」
ジオウが介入しない歴史では、アナザービルドによって天介は殺されていた。
それによってビルドの物語が終わり、ライドウォッチが生まれ、歴史が消えたのだ。
壮間「あれ?でもタイムジャンプ前のライドウォッチ、あのつぐみさんが持ってた奴。黒かったですよ?」
天介「正史で俺が殺された時は、器が他にあったからな。そう、アナザービルドの体内のウォッチだ。そっちにビルドの物語が吸い込まれてったんだろう。
んで、何も入らなかった器だけがつぐみの手元に残ったってわけだ」
今度は黒いウォッチを机に置く天介。改めて見ると色のついてないビルドウォッチだ。
ウィル「ならばこれはどうだ!黒いウォッチの役割とは!?なぜ歴史が消えたはずなのに、前半では羽沢天介についての記憶が彼女たちに残っていた!?私の台本にだけ書いてある情報だ、答えられるか羽沢天介!!」
天介「黒いウォッチは消えた歴史と現代を結ぶファクター。コレ無しで2017年に行ってもビルドの消えた歴史にしか行けない。でも、コイツのおかげで別の時間軸への扉が開くという訳だ」
壮間「じゃあレジェンドライダーの時代に行くには、その黒いウォッチをいちいち探さなくちゃいけないってことですね。面倒…」
天介「そして!記憶が残っていた理由も…この!天ッ才☆科学者にかかれば容易に説明可能!フッフゥー!」
何やらテンションがマックスハザードオンしているが、もう気にはしない。
天介「アナザーライダーがオリジナルを倒しても物語は消しきれない。何故なら、アナザーライダー自信が物語の要素だからだ。今回なんかは変身者が天才的凡才でお馴染みの四谷さんだったから分かりやすい」
天介はホワイトボードの丸の中に「ナイトローグ」と書き込む。
物語の設定と変身者の繋がりがあると、物語の消滅と同時にアナザーライダーの存在に矛盾が生じる。自分の存在を保つためにも、微妙に物語の要素が残留するのだ。
ウィル「くっ…完璧だ。私の完全敗北を認めざるを得ない……」
壮間「でも、アナザービルドが倒されたんなら、そもそもジオウが生まれることも無かったんじゃ…あれ?それだとアナザービルドが倒されないことになって…」
天介「これだから近頃の若いもんは。そうやってすぐに整合性やらを求めたがる。
いいか?某青いネコ型ロボット漫画だって、親が違っても別のところで釣り合いが取れるから問題ないとセワシくん言ってたろうが。このくらいの根性でやんないと時間モノなんてできないぞ?」
壮間「さっきまでの文字数マシマシ説明なんだったんですか」
天介「いや、割と設定は考えてるから説明は出来るんだぞ?ただ、ちょっと図とかないと分かりづらいというか…文字しか見えない媒体だし」
壮間「どこ目線の台詞なんですか。ていうか、そういえば天介さん死んでないのにウォッチできましたけど、なんで?」
天介「物語の破綻って言ったろ?条件は他にもある。“主人公が主人公であることを放棄する”とかな」
壮間「それって…」
天介「そう、俺はお前を主人公として認めた。その時点でビルドの主人公は消滅し、ウォッチが生まれたんだ。まぁ、物語が消えるまでは微妙にタイムラグがあったみたいだけどな」
ウィル「つまり!この本によればこの物語は、日寺壮間が全ての物語の主人公となる物語である!さぁ、まとめとしよう!」
この物語のルール
①同じ時代に同じライダーの力は共存可能。ライドウォッチ誕生+アナザーライダー撃破でライダーの物語は消滅する。
②アナザーライダーの前でオリジナルは弱体化。ただしジオウは例外。
③物語の破綻でライドウォッチが誕生する。
④アナザーライダーは同じライダーの力でしか倒せない。
⑤タイムパラドックスに突っ込むやつは馬に蹴られる。
天介「それでは今日はここまで!起立!気を付け!礼!」
ウィル・壮間「「ありがとうございました!」」
天介「じゃあビルド編打ち上げだ!夜は焼肉っしょぉぉぉぉぉっ!!」
壮間「見てて不憫だから、また出番とか貰えないのかな?」
ウィル「どうかな?」
to be continue…
とりあえず一通り補完しきったと思います…タイムパラドックスはちゃんと考えてますからね!できるだけ寛容にお願いします。