仮面ライダージオウ~Crossover Stories~ 作:壱肆陸
仮面ライダー絶許のゲイツと、今回もまた迷うジオウ。そんで木組みの街フリーズ&アナザードライブです。どうぞ。
「全てのライダーは…俺が倒す!」
壮間の目の前には赤い装甲の戦士、仮面ライダーゲイツ。周囲は時間が止まったような空間。壮間は今の状況を再び振り返る。
白い毛玉を追ってきたら、人形みたいに動かない人たちを見つけ、タイムマジーンから降りてきた少年が変身して襲ってきた。
あまりの急展開に頭痛がしそうだった。しかし、相手はそれを気にするはずもなく、生身であるにも関わらず、壮間へと殴り掛かった。
「危なっ!」
これは本当に殺しにかかっている。そう感じた壮間はドライバーを装着し、ウォッチを装填。
《ジオウ!》
「変身!」
《ライダータイム!》
《仮面ライダー!ジオウ!!》
即座にジオウへと変身し、ゲイツの拳を受け止めた。
「ッ…!仮面ライダーなんだろ!?なんで俺達が戦うんだよ!?」
「貴様に理由が無くても俺にはある。仮面ライダーは悪の象徴…人類の敵だ!」
ゲイツの蹴りがジオウに刺さる、反撃はすんなりと躱されてしまい、その隙に顔面に殴打を、さらにモロに回し蹴りを喰らってしまった。
(強い…なんというか、訓練されたって感じの動き…)
戦闘の技術では勝ち目はないのは分かる。
しかし、壮間にはそれよりも、さっきのゲイツの言葉が気になっていた。
「仮面ライダーは悪」。壮間の知るライダーは、自分と仮面ライダービルドの羽沢天介のみ。その彼が、最後にこう言ったのを覚えている。
「悪…?そんなわけない。理不尽な悪から、人々の自由を守る戦士…それが仮面ライダーだ!」
「世迷言だな、ならば教えてやる。俺は2068年から来た。俺の時代では二つの脅威が人類を支配している。
一つは怪人、もう一つは…それを上回る力を得た人類──仮面ライダーだ!」
《ジカンザックス!》
《Oh!No!》
ゲイツは「おの」と刻まれた赤い斧型の武器、「ジカンザックス おのモード」を生成し、ジオウに振りおろす。
重く空を切る音が聞こえ、残像を残す勢いでジオウへと落ちていく。
すんでの所で避けることが出来たが、ジカンザックスの衝撃は石畳をも粉砕する。
「俺には家族が3人居た。両親は仮面ライダーの操る怪物に喰われて死んだ。そのライダーは別のライダーに殺され、そいつは俺から金と食料…最後に妹を奪っていった!」
続くゲイツの攻撃は次第に速度を増し、ジオウの装甲を抉っていく。
壮間の知っている仮面ライダーとは全く異なる話。いや、壮間が知らないだけで、それが本当の“仮面ライダー”なのかもしれない。そんな思考がよぎる。
「……嘘だ」
「貴様がどう思おうがどうでもいい。俺は俺の思うまま、仮面ライダーの存在を歴史から永遠に消し去る。仮面ライダージオウ、まずはここで貴様を殺す!」
ゲイツがジカンザックスに備わったスイッチ「ザックスリューズ」を押すと、リミッターが解除され、オーバーロード状態に移行。
《タイムチャージ!Five・Four・Three・Two・One…》
刃が赤く染まっていき、カウントと共にその一撃が迫る。
しかし、その迷いがジオウの体を縛り付ける。
仮面ライダーが悪の存在。だとすれば、その力で王になろうとする壮間は、他から認められる主人公どころか、悪以外の何者でもない。
《ゼロタイム!》
《ザックリ割り!》
寸前まで避けることが出来ず、怒りのこもった斬撃がジオウを横一閃に叩き割った。
体が軋む音と共に、ジオウの変身が解除されてしまう。
そして壮間の眼前には、未だ殺意を放つゲイツの姿が。
「自分が悪と同種であることが不快か?所詮はその程度という訳だ偽善者。貴様に堕ちてまで戦う覚悟は無い!」
「それは……」
「この力を使うたび、己の首を掻っ切りたいほどの憎しみが俺を襲う。自分が仮面ライダーであることが耐えられないと、俺の魂が暴れ狂う!
だが俺は違う!俺は例えこの腐った力と名を掲げてでも、歴史を変える!」
生身の壮間を前に、ゲイツは斧を振り上げた。
死の恐怖が壮間の体を蝕んでいく。足りなかった覚悟を呪いながら、短い人生が走馬灯のようにフラッシュバックし、一際大きい機械音が、壮間の脳裏を駆け抜け…
「……機械音?」
明らかに幻聴ではない機械音と金属音の後に、チェーンソーが回転するような音が聞こえた。
次の瞬間、ゲイツの死角から棘の付いた円盤のような物が飛来し、火花を散らしてゲイツの体を弾き飛ばした。
「何ッ…!?ガハァッ!」
壮間は音の先を振り返る。だが、命が助かったわけではないというのは、すぐに理解した。
そこにいた機械人形の怪物が、それを雄弁に語っていた。
「あれって…」
「アナザーライダーか」
赤いアーマーを纏った左右非対称の姿。装甲の隙間からは機械の内部機構がいくつも見えるが、左肩のマフラー、左腕の“keep out"テープが貼られたドアから、それが自動車のものであることは想像に難くない。
切れた配線、バックル部分の壊れたスピードメーター、割れたマスクから覗くアンドロイドの右目。
まさしく事故車両の擬人化とも言える姿。
そして、白線でスタイリッシュに描かれた左胸の「DRIVE」、それに繋がるように左肩には「2014」。
その異形“アナザードライブ”は、鉄の体を動かし、壊れた電子音声のような声を響かせる。
「ドライブ…車の仮面ライダー!?」
「暴行、器物破損、殺人未遂の現行犯を確認。
悪は残らず処刑する……!」
歪ではあるが、アナザービルドよりも理性を感じさせる口調。
アナザードライブはゲイツに向け、右腕のドアのようなパーツから銃弾を放った。
「チッ、仕方ない!」
《You!Me!》
弾を避け、ジカンザックスをゆみモードに変形。引き金を素早く引いて放し、3発の矢がアナザードライブに迫る。
が、その瞬間、アナザードライブが右腕を伸ばすと、何かの波動が空間に広がった。
するとエネルギー矢、そしてゲイツの動きがまるで水中のように鈍化する。
「重加速か…!」
体がうまく動かせないうちに、アナザードライブは接近。動けないゲイツへ一方的に攻撃を続け、最後に腹部へ連続キックを浴びせた。
その瞬間に重加速が解除。ゲイツの体は衝撃のまま跳ね飛ばされ、木組みの家に激突し、変身が解除されてしまった。
「ッ…!しまった……」
壮間もただ見ていたわけでは無い。逃げようとするが、身体がうまく動かせない。
変身中は感じなかったが、やはり時間経過と共に体が重くなっている。今の壮間は、10㎏以上の重りが体についているのと同じ状態だった。
一人なら逃げられるかもしれない。だが…
「俺が…やるしかない!」
壮間は立ち上がり、吹っ飛ばされた少年のもとへ駆け出した。
アナザードライブは少年にしか気が向いていない。重い身体が悲鳴を上げるなか、死角から少年のもとへと辿り着いた。
「貴様…何のつもりだ!」
「うるさい!それどころじゃないだろ!」
少年の腕を掴み、壮間は建物の裏に逃げ出し、一時的にアナザードライブの視界から消えることに成功する。
(あの鈍くなるやつ使われたら終わりだ!とにかく巻かないと!)
機械音で追ってきているのが分かる。鉄の塊の癖に動きは妙に素早かった、すぐに追いつかれるのは自明。
「体が重くなってる…このままじゃ……」
逃げる壮間と少年、金属の足音はすごそこにまで迫っていた。
走り寄る絶望。その時、建物の影から伸びた腕が、有無を言わせないまま壮間たちを攫った。
「!?」
壮間の腕を掴む人物に導かれるまま逃げる。入り組んだ道や、人が通る場所ではないような所も通り、木の柵に囲まれた場所に辿り着いた。
木の棒と紐の簡易的な物干しがあり、ある建物に面している。どこかの裏庭のようだ。
柵に囲まれているため、周りからは見えない。暫く続いていた機械音も消えた。
「逃げきれたみたいですね」
「ありがとう…って、君は…」
逃げる際中、壮間はその水色の長髪に見覚えがあった。
落ち着いて改めて見ると、壮間たちを連れだした人物は、先ほど香奈の行った先を教えてくれた少女だった。
「君はさっきの…でもなんでここに?」
「それはこちらのセリフです。
でも話は後、今はここから逃げる方法を考えましょう」
少女はこんな状況でも落ち着いている様子で言った。
そんな中、一緒に逃げてきたゲイツに変身する少年が、壮間の胸ぐらを掴んで声を荒げる。
「貴様!なぜ俺を助けた!!」
「うわっ!何!?」
「答えろ!情けを掛けたつもりか!」
「静かにしてください。気付かれます」
「黙れ女。知ったことか!来るなら来い、奴らアナザーライダーも俺の敵だ。次は絶対に倒す。さぁ答えろ!貴様一人なら逃げられたはずだ、今更善人アピールか偽善者!」
少女が2人をたしなめるが、少年の勢いは収まるどころかさらに燃え上がる。
壮間は目を逸らしつつも、答えた。
「お前の言う事は…理解できる。だから、許せないわけじゃない」
「同情か?どこまで俺を侮辱するつもりだ!」
「違う!お前は悪い奴じゃない…と思う。だからお前を見捨てれば、王になんてなれない。そう思った」
「王だと?」
「仮面ライダーが悪で、その力で王になろうとする俺が悪でも、俺はまだ…やっと見つけた“自分”を諦めたくない!」
「結局は己のためか。やはり貴様も奴らと同じ、俺の敵だ!」
「はい、二人とも落ち着いてください」
パンと手を叩く音が、2人を戦いから呼び戻した。
少女を見ると、少し怒っているようにムスッとした顔をしている。
「協力しないとここから出れませんよ。まずは仲直りです」
「仲直り?ふざけるな、貴様らと慣れ合うつもりは…」
「私は智乃、香風智乃といいます。二人も自己紹介してください」
少女──智乃の淡々とした口調に、思わず流されてしまう。
「日寺壮間。お前は」
「……ミカドだ」
「苗字?名前も言えよ」
「黙れ」
少年──ミカドも渋々名乗る。怒りもいくつか冷めたようだ。
なんというか、一発で智乃のペースに持っていかれた。そんな感じがした。
「あまり時間がありません。3年半前の事件の影響が残っているみたいです」
「事件って…?」
「やっぱり知らないみたいですね…
2014年、あの怪物が現れて、その力でこの街の実に4分の1を静止させました」
2014年。ミカドと壮間には心当たりがあった。アナザーライダーの体に刻まれた年号は、誕生した年を示している。
「当時中学三年生だった私は、範囲外の学校に忘れ物を取りに行っていたお陰で、難を逃れました。その時の余波が残り、今でもこの区域にいると体が重くなっていくんです。
体の次は意識が重くなり、多分1時間ほどで完全に止まってしまいます」
「え…ちょっと待って…てことはつまり…」
「はい。もう20分を切って…」
「智乃さん今19歳!?年上!?」
「そこですか。あと12月生まれなのでまだ18です」
「何…?どう見ても中学生だろう」
「どこで意気投合してるんですか」
壮間とミカドの言い分も分かる。智乃の身長は150やそこらに見える。容姿も美しくはあるが、成人手前というにはやけに幼い。壮間は驚きのあまり、智乃の顔をまじまじと見つめる。
「どうりで落ち着いていると…これが大人の冷静さか」
「顔が近いです」
「とにかく話は分かった。脱出するだけならタイムマジーンを使えばいいが、根本的な解決にはならない」
「あ、その手があったか!」
本気で気付いてなかった壮間に、ミカドは苛立っている様子で呆れた視線を送る。
一方で智乃は何の話か分かってない様子だ。
「俺がここに来た目的は一つ。2014年に飛び、アナザードライブと仮面ライダードライブを消す。改ざんされた時間に飛ぶためには、その時間のアーティファクトが必要だ」
「えっと…アレか!」
壮間の頭に浮かんだのは、前回つぐみから貰った黒いライドウォッチ。ウィルはあれを「鍵」と呼んでいた。
「この街のどこかにあるはずだ。貴様が探してこい」
「はぁ!?探すってどこを…ってうおぉっ!?」
有無を言わせず、ミカドは壮間の体を持ち、そのまま柵の外側に放り投げた。
鈍い音を立てて地面に落下した壮間。体が重い分痛みも相応だった。
「ミカドさ…むぐっ!?」
ミカドは何かを言おうとした智乃の口を手で塞ぎ、外で文句を言っている壮間に返す。
「止まる前に一旦逃げればいいだけの話だ。止まっているだけ時間の無駄だと思うが?」
「お前……あぁもう!」
なんだかんだ言いくるめられ、壮間は体を引きずって駆け出した。
壮間が行ったのを確認すると、ミカドは智乃の口から手を離す。
「ミカドさん、まさか…」
「どう見ても華奢な貴様が、この空間で問題なく動けているのを見て気付いた。
ドライブの力が残留した黒いウォッチ…プロトウォッチを持っているんだろう」
智乃はポケットから「2014」と「R」を象ったエンブレムが刻まれた、黒いウォッチを取り出す。
「あの一件のしばらく後、この近くで拾ったものです。
話から大体の事情は分かりました。壮間さんを行かせたのも、これを手に入れるためですか」
「そうだ。そいつを渡せ」
「さっきの戦いも見てました。確かに、ミカドさん達ならあの怪物を倒せるかもしれません。ですが、さっきの会話を聞いて私も思いました。
ミカドさんは私と同じで、自分の中の時間が止まったままなんです。どうしようもない悲しみと、後悔のせいで」
智乃はミカドの顔を見上げ、その目を真っ直ぐに見つめる。
ミカドは目を逸らさない。自分が悲しみに、後悔に囚われたまま?
愚問だ。
『来るな…お前は…生きるんだ……』
『逃げて…貴方たちだけは……!』
『助けて…!助けてお兄ちゃん!』
『嫌だァッ!死にたくない…死にたくない!』
『こうやって…何も残せず死んで…
俺達の命に、意味なんてあったのかなぁ…?』
焼き付いて離れない憎悪が、ずっと心で燃え盛っている。
時間が止まっている。そんなこと、言われるまでも無い。この歴史を消し去るまで、一歩たりとて動けるはずがない。
「──知ったことか」
ミカドは智乃の目を見たまま、その小さな手からプロトウォッチを奪い取った。
「時計の針が止まったままならば……
一秒ずつ、この手で動かすだけだ」
____________
「4分の1って言っても相当広いぞ。見つかる気がしないんだけど…」
一方、律義にプロトウォッチを探す壮間。茂みやら建物の間やらを頑張って探ってはいるが、身体の重さも増してきて、タイムリミットが近づいているのが感じられる。
少し焦りながら、止まった人の間を縫うように進み、植木の裏など絶対に無い場所まで探し始めた。
体を動かすのが辛くなり、眠気のような感覚が襲ってくる。
壮間はベンチに座ると、そのまま動かなく──
「ッ!あっぶねぇ!」
受験期に何度も襲い掛かった睡魔と戦ってきた壮間。なんとか自分を叩き起こす。
これが意識の鈍化と考えると、長居は危険。そろそろ撤収の頃合いと考え、ダメ元で座っていたベンチの下をのぞき込んだ。
「無いよなぁ…遠目で分かってたけど。……ん?」
暗くてよく見えないが、視線を上に向けた先…ベンチの裏に何かが貼り付いている。
ペリペリと剥がしてよく見ると、何やらよく分からない文章が。
「なんだこれ。暗号?」
その瞬間、壮間の体を重力の波動が包み込んだ。
しまった。そう思う頃にはもう遅い。
「公務執行妨害…お前も執行対象だ…!」
「うっそでしょ…!」
物陰から現るアナザードライブ。
重加速を先手で使われてしまったのは大きい。今からタイムマジーンを呼んだところで、間に合わないのは明白。
アナザードライブはその銃口を壮間に向ける。
「誰かが言った。“撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ”」
銃弾が壮間の寸前で止まり、逆再生するように方向転換。身動きのできないアナザードライブに命中し、退けた。それと同時に壮間にかかっていた重加速が消える。
「我が王に銃口を向けるとは。身の程を弁えろ機械人形」
「ウィル…もうなんでいるとはツッコまないけど」
「さて、話をしている暇はなさそうだ。あれを見ると良い」
ウィルが指さしたのは上空。
いつの間にやら空に開いていたのはタイムトンネル。そして、赤いタイムマジーンがその中に消えていった。
「ああぁぁぁッ!!あいつ抜け駆けしていきやがった!!」
「既にタイムマジーンは呼んでおいたよ、我が王」
「準備が早すぎる!まぁいいや、ありがとう!」
壮間はアナザードライブが起き上がる前にタイムマジーンに乗り込み、ミカドを追って逃げるようにタイムトンネルへと向かった。
残されたウィルは、本を開いてその姿を思い返す。
その時の彼は、どこかいつもの雰囲気とは違って感じられた。
「仮面ライダーゲイツの力…一体誰が……」
_____________
タイムトンネルに突入し、壮間の視界に赤いタイムマジーンの形が映った。
ミカドも壮間に気付いた様子だが、壮間は全く気にせず付いて行こうとする。
「邪魔はさせない」
ミカドは機内を少し操作。するとタイムマジーンは体勢を変え、パーツの分離、変形を繰り返していく。
そして現れたのは胸に「ろぼ」と書かれた機械仕掛けの巨人。顔にはゲイツのライドウォッチが収まっていた。
「何それ!?」
壮間は知らなかったが、これこそタイムマジーンの真骨頂、「ロボモード」。その巨体が方向を変え、壮間のタイムマジーンに迫りくる。
なんとなく状況を察してしまい、壮間もロボモードへの変形を試みる。
がしかし、使い方の見当もつかず、モタモタとしているうちに…
大きく振りかぶった鉄の拳が、壮間のタイムマジーンに叩き込まれた。
「ちょ…ええぇぇぇぇぇぇっ!!??」
軌道を外れた壮間の機体はコントロールを失い、フラフラとタイムトンネルの壁にぶつかっていく。
ガンガンと激突を繰り返した末に
タイムトンネルの壁を突き破った。
「マジか」
無情にも壮間の機体は、時空の間へと吸い込まれ──
___________
ミカドと壮間を見送った智乃。僅かに重くなり始めた体を動かし、背後にあった建物の扉を開いた。
「ミカドさんは私と同じ。でも知ってますか?
そういうのを気にもしないで、図々しく距離を詰めてくる人って、結構いるんですよ」
扉を開けた先にも静止した世界。
智乃は、そこにいた店員と思しき一人の少女に近付く。
「
少女は何かに躓いた状態で止まっており、お盆からカップとコーヒーが飛び出し、空中で舞っている。
この喫茶店の日常を切り取った写真のよう。
ただ、それ以上時が進むことは無いという事実が、智乃の胸を詰まらせる。
「ですよね、ココアさん」
涙は最初の一年で嫌というほど流した。だからもう泣かない。
敬愛する姉の前で、もう弱い自分を見せられない。
ただ一緒に、信じて待つ。彼らが全てを変え……
この止まった時間を壊す、その時を──
主人公(仮)が悩みっぱなしで腹立ってきた(笑)。
今回は大学生チノちゃん活躍でした。あの一件で茶目っ気を失い、なおかつ少し大人っぽいイメージでしたが…難しい。
そして中々エグかった2068年。そんで次回は遂にレジェンド2人目が!
感想、評価等よろしくお願いいたします!評価とか!(2回目)
今回の名言
「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ」
「コードギアス 反逆のルルーシュ」より、ルルーシュ・ランペルージ。