仮面ライダージオウ~Crossover Stories~   作:壱肆陸

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2020年最速の土下座!146です!あけまして申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁ!!
ラブダブルも更新しないし、何をしてたかと言いますと…

ポケモンしてましたぁ。

人生初ポケモンなんです…アンタらがダイヤモンドだのパールだのやってるとき、こっちはトレジャーガウストのガンブレードとデジローダーで死ぬほど遊んでたんです……許してください。(極一部にしか伝わらないネタ)

まあ、僕は対戦ゲーム苦手なのでポケモンも落ち着いてきたし、こっから投稿再開しますので、よろしくお願いします。

今回はアナザードライブの正体ですね。時間空けたけどクオリティはアレです。ご了承ください。


日常に潜む真実とはなにか

長い夜が明けた。壮間は冷え込む朝の空気を吸いこんで、石畳を踏みしめて歩みを進める。眠れない夜を過ごしたのは、生まれて初めてだった。

 

ロイミュード018、大事なことに気付かせてくれた彼女は、アナザードライブによって命を奪われた。この後悔と痛みは、絶対に一生忘れることは無い。

 

悩み、落ち込んでいる間にも消える命があると知った。躊躇も迷いも、今の彼にとっては時間の無駄だ。

 

壮間は合鍵で、ラビットハウスの扉を開ける。

皆が寝静まっている早朝に、彼だけがそこに立っているのを、壮間は知っていた。

 

 

「ミカド、話がある」

 

 

 

___________

 

 

 

「さ、定例会議始めるぞ」

 

 

交番にいつもの面々が集まり、走大の仕切りで定例会議が始まった。

が、そこには前とは違う面子が一人。

 

 

「ミカドさんも来たんですか」

 

「文句があるか、香風智乃。心配せずとも手荒な真似をするつもりは無い」

 

 

腕を組んでそう吐くミカド。彼がここに来た理由は、今朝壮間から聞いた話に起因する。

 

アナザードライブの容疑者は、駆の過去と居場所を知っている人物。容疑者から外れるのは被害者である駆と、新参者である壮間。そしてもう1人、ミカドだ。だからこそ、壮間はアナザードライブの事と、018の一件を全て話した。

 

 

「今はアナザードライブへの対処を優先する」それがミカドの判断だった。ミカドは壮間に目をやる。随分と気を張っているのが、見ただけでも伝わってくるようだった

 

 

「発見された指名手配犯の木嶋が所持していた物の中に、こんな物があった」

 

 

走大が会議を進める。走大が取り出したのは、一枚の紙。コピー用紙に何やら文章とサインが書かれていた。

 

リゼがそれに反応し、その紙を見つめる。心当たりはすぐに結論に変わったようだった。

 

 

「やっぱり!これって“シスト”じゃないか?」

 

 

“シスト”とは、この街で有名なゲームの一つ。街の各所に誰かが作った地図が隠されており、プレイヤーはその地図の謎を解いて宝箱を見つけ、中身を自分の物と交換するという宝探しゲームだ。

 

が、ミカドにとってそんな事はどうでも良かった。

走大たちの会話は耳に通すだけで、頭では思考を巡らせ、ここにいる人物を観察している。

 

 

(あのロイミュードが残したという、“R”のダイイングメッセージ。率直に考えればイニシャルだ。となると怪しいのは天々座理世か)

 

 

「そう、これはシストだ。しかも、このサインはルパンで間違いない。つまり指名手配犯の3人は、ルパンが残した宝を探し回ってるってことだと思う」

 

 

さっきは「見つかった」と走大がぼやかしていたが、既に指名手配犯の2人がアナザードライブに殺されている。残りの一人を保護し、逮捕するために、この宝が有効手段になるかもしれない。

 

 

「俺は直接高尾を追う。だから、お前たちにはルパンの宝を探して欲しいんだが…」

 

 

走大がそんな事を言うが、ミカドは全く気に留めない。観察に集中しているようだ。

そんなミカドの集中を断ち切るように、元気な声が響き渡った。

 

 

「はい!私やりたい!」

 

 

ココアが手を上げ、身を乗り出す。

ミカドは少し呆れながらも、気を取り直して考えを巡らせる。

 

 

(言動に不自然さは見られない。やはりまずは天々座理世を徹底的に…)

 

 

「ルパンのお宝見つけるよ!私と…チノちゃんとミカドくんで!」

 

 

 

ミカドの思考が一瞬で全て崩れ落ちた。

 

 

 

_________

 

 

 

「目指すはルパンの秘宝!チマメ隊withお姉ちゃんズ、出動だよ!」

 

 

 

一人地図を持ってはしゃぐココア。その両サイドに、死んだ目で顔を合わせない2人が立っている。局所的テンションの高低差が最高値を観測しそうな勢いだった。

 

 

「何故俺まで…どういうつもりだ、保登心愛!」

 

 

それでもはしゃぎ続けるココアに、ミカドの怒号が炸裂する。

 

 

「一緒に遊べば、チノちゃんとミカドくんも仲直りできるかなって」

 

「そもそも仲良くなった覚えはない。俺は暇じゃないんだ、帰らせてもらう」

 

「だーめっ!ルパンの秘宝を見つけるまで逃がさないからね!」

 

 

ミカドは心底面倒くさそうな表情を見せるが、この女が死ぬほど面倒なのはこの数日で分かってきた。ココアの狙いは、同じく機嫌の悪いチノに向く。

 

 

「ほらほら!チノちゃんもテンション上げて!」

 

「嫌です。ミカドさんとシストなんて、気分が上がりません。大体、マヤさんとメグさんはいないんですか」

 

 

チノの同級生の女子、マヤとメグ。ここにチノを加えて「チマメ隊」と呼ばれている。

今日は所用が重なり、結局ミカドとココアとチノの3人になった。そこで、ココアは「うーん」と少し頭を悩ませる。

 

 

「じゃあチマメ隊じゃなくて、“ミチコ隊”だね!」

 

「ミチコって誰ですか」

 

 

ミカドとチノは頑なに近づこうともしない。

ココアは少しだけ不満そうな顔をするが、すぐに明るい表情を見せ、2人の前に出て胸を張った。

 

 

「ミカドくんはシスト初めてで不安だと思うけど、大丈夫!仲直りもぜーんぶ!お姉ちゃんにまかせなさーい!」

 

 

暫く沈黙が続いた。

ミカドはそのうちこの空回りに巻き込まれてしまうことを危惧しつつも、冷静に思考を戻す。

 

 

(まぁいい。こうなったらまずは、香風智乃と保登心愛から確かめる。

この2人のどちらかがアナザードライブならば、すぐにでもこの手で…)

 

 

 

 

___________

 

 

 

「ハンター、モンスター、トラベラー、高尾を探してくれ」

 

 

壮間は預かっていたシフトカーを放ち、捜査に向かわせる。

シフトカーはそれぞれ自我を持っており、指示すれば正確な捜査をしてくれる。

 

シフトカーが居なくなったのを見届けると、壮間は紙を取り出した。

 

 

「ダイイングメッセージのR、ルパンの宝にアナザードライブの未来での言動…」

 

 

思いつく限りの情報を書き出す。壮間は特別頭がいいという訳ではない。こうやって文字に起こして記憶に叩き込み、考えを整理するというのが受験期からのやり方だった。

 

ここで、壮間は少し前の駆との会話を思い出す。

 

 

 

「この偽トライドロンは今日も徘徊してるっぽいな、シグナルバイクからの情報だと」

 

「その偽物が、警官を街に入れないようにしてるんでしたよね」

 

 

駆はベッドの上に腰を掛け、壁一面に貼られた写真を指さして考える。

一方で、昨日までとは顔つきが違う壮間の事も気になっていた。

 

 

「018の事考えてる?」

 

「…はい。でも今はただ一秒でも早く、アナザードライブの正体を突き止めます」

 

「…へぇ」

 

 

駆は少し感心した。会った時よりも確実に成長している。

たった一度の出会いと別れを必要以上に重く受け止め、悩む。死にも戦いにも悪意にも慣れていない、“普通の人”であるが故の進歩。

 

それでいて、その悩みから逃げないだけの強さがある。片方を悪と決めつけず、考えを止めないだけの心がある。

 

その骨組みを作ったのは、彼の中にある英雄像。いや、仮にも力を持ったことに対する責任か。だが、その借り物の骨組みに、間違いなく彼自身の血肉が宿りつつある。

 

 

「話進めよっか。問題はなんで偽ドライブがそんなことしたのかだけど…」

 

「何故なんですか?」

 

「それは……警察が来ると正体バレるかと思って焦った…とか?」

 

 

・・・

 

 

「それだけですか…?」

 

「推理はソウさん担当なの!そんな目で見んな!」

 

 

駆の話も紙に綴る。結局、アナザードライブが警察を嫌がる理由はハッキリしなかった。動機は「悪人の処刑」で間違いないから、逮捕されると困るというのが最もそれらしい推理だ。

 

ひとしきり書いた後に、壮間はふと思い出す。

 

 

「そういえば、アナザードライブはどうして、4年も同じ場所に留まってたんだ?」

 

 

アナザードライブは「世界から悪を消す」と言っていた。静止した街なら、その中の悪人を殺すのにそうは時間がかからないはずだ。例えあの大規模重加速を使えなくても、あの場所にこだわる必要は無いはずだ。

 

あの場所でまだ、やることが他に残っていた?

 

 

「待てよ、そういえばあのシストの地図……」

 

 

この時代に来る直前の記憶。アナザードライブに襲われ、ウィルがそこに現れた時、確か…

 

 

_________

 

 

 

「美味しいね!」

 

「…はい」

 

 

屋台で買ったクレープを満面の笑みで頬張るココアと、戸惑いつつも少し口にするチノ。

 

 

「何をしている。ルパンの宝とやらを探すんじゃなかったのか」

 

「ミカドくんは食べないの?おいしいよ!」

 

「食わん!」

 

 

苛立っているためか、若干ツッコミに熱が入るミカド。差し出されたクレープを突き返す。

 

地図の暗号を解くことはできず、文章の単語から推察される場所に行くことになった。

元々ダメ元ではあったのだが、ココアが脱線するのが想像以上に早かった。

 

 

「やはり俺は降りる。こんな遊びに付き合っている時間は無い」

 

「道草もまた青春、こうやってみんな仲良くなれるんだよ!」

 

「だから…慣れ合うつもりはないと何度言えば分かる!

俺は貴様らとは違う。仮面ライダーを消し去り、歴史を変えるという使命があるんだ!」

 

 

ミカドはそう言い放ち、思わずココアの肩を強く突き放す。

体勢を崩し、ココアは尻もちをついてしまう。その直後、悲しそうな顔を見せるココアに、

 

 

ミカドは一瞬だけ、その表情を歪めていた。

躊躇するような、戸惑ったような、そんな顔。

 

 

その顔を見たココアは、安心したようにゆっくりと立ち上がり、

背伸びして目一杯伸ばした腕で、ミカドの頭を優しく撫でた。

 

 

「……何をしている」

 

「やっぱり、本当は優しいんだね。ミカドくんって」

 

「何だと?」

 

「みんなのために辛いのも我慢して、たった一人で戦ってる。

でもミカドくんだって、いっしょに楽しんだり、誰かに甘えたりしたっていいんだよ」

 

 

その様子を見ていたチノは、やれやれとでも言いたげだ。

でも、彼女も理解している。他人の事でも躊躇なく、土足で元気いっぱいに入り込んでくる。それがココアという少女なのだ。

 

 

「本当に…しょうがないココアさんです」

 

 

ミカドは心の中ではココアの言葉を一蹴する。下らない、そうやって何度も言い聞かせても、何故か彼女の言葉は嫌に反響してしまう。

 

 

「何が分かる…苦しみも絶望も知らない、お前達なんかに」

 

「わからないよ。でも、私もチノちゃんも、ミカドくんのこともっと知って、仲良くなりたい!」

 

 

何もかもが意味不明だった。ミカドが走大を殺そうとしているのは知っているはず。それでも敵として見るどころか、仲良くなりたいだなんて。

 

ミカドの頭が痛む。

だが、不思議と不快な痛みでは無かった。

 

 

 

「というわけで、さぁ!ミカドくんもお姉ちゃんの胸に飛び込んでおいで!」

 

「…俺は18だ」

 

「でも未来から来たんでしょ?だったら私の方がお姉ちゃん!ミカドくんは弟だよ!」

 

「じゃあ私も、ミカドさんよりお姉ちゃんですね」

 

 

そこにチノもそんな事を言い出した。

少しドヤ顔なのがミカドの癇に障る。

 

 

「でもミカドさんは2068年から来たらしいので、どちらかと言えばお婆ちゃんですね」

 

「じゃあミカドくんは孫だね!よしよーし」

 

「撫でるな」

 

 

チノも頑張って背伸びし、ミカドの頭を撫でる。

 

 

「よしよし」

 

「撫でるなぁッ!」

 

 

 

ミカドは相変わらず笑ってはいない。

だが、そのしかめっ面が、チノには少しだけ柔らかくなったように見えた。

 

 

 

そんな時間を断ち切るように、嫌な波動がミカド達の体を貫いた。

 

 

「重加速!」

 

 

草むらをかき分け現れたのは、やはりロイミュード。

スパイダー型の019。ミカドと以前戦い、生き延びた個体だ。

 

 

ミカドだけがウォッチの力で正常に動けるが、シフトカーが無いため、ココアとチノの動きが止まってしまっている。

 

 

「ロイミュード019…!」

 

「お前、あの時の仮面ライダー!なんでこんな所に!」

 

 

ミカドはドライバーを装着し、ウォッチを起動して変身。

 

 

《ライダータイム!》

《仮面ライダー!ゲイツ!!》

 

 

ゲイツが攻撃を仕掛けるが、ロイミュードは既に逃げ腰。

反対方向に走りながら弾丸を乱射している。

 

 

「ふざけんなよ!こっちはまだ“見つけてない”ってのに!」

 

 

逃げる019よりも速く、ゲイツの攻撃が決まっていく。

焦った019が右手を構え、変化させる。右手に備わったのは、赤く鋭い爪。

 

しかし、その程度の強化ではゲイツとの力量差を覆すことはできない。

発射される斬撃も躱され、ゲイツの拳が019の顔面に炸裂した。

 

その衝撃で放たれた斬撃の起動が逸れる。

無駄に大きく旋回しているため、避けられない程ではない。

 

だが、その斬撃の向かう先はゲイツではなく、重加速で身動きの取れないチノだった。

 

 

「くっ…!」

 

 

反射的にゲイツはチノへと駆け出す。

彼女を庇って斬撃を弾くゲイツ。それを見た019は笑い声を上げる。

 

 

「今度は守るのかよ!それなら!」

 

 

019は止まっているチノに攻撃を連射する。

いずれ庇いきれなくなるのは明白。ココアもいる。

 

迷う暇もない。ゲイツはホルダーのドライブのプロトウォッチを外し、チノに持たせた。

それと同時に、チノにかかっている重加速が解除される。

 

 

「それを持ってあの女と逃げろ!」

 

「でも…これが無いとミカドさんは…」

 

「邪魔なだけだ。早く行け!」

 

 

ゲイツがチノを強引に引き離すと、ゲイツに重加速が襲い掛かる。

019は待ってましたとばかりに斬りかかる。動きが止まった相手など、勝てない理由が無い。

 

だが、その考えは大きく外れた。

 

 

ゲイツの動きは確かに鈍っている。それでも、想像よりも遥かに機敏に動けている。

重加速の中でジカンザックスを装備し、攻撃を弾き、反撃まで行う。

 

理解できない019だが、それも当然。

未来ではロイミュードは脅威となる存在。となると、そのメインウェポンである重加速に対する訓練も行われる。

 

しかし、それはあくまでも急場凌ぎに過ぎない。

すぐに防御が追いつかなくなる。怯んでいた019だがすぐに威勢を取り戻し、攻撃も激しくなっていく。

 

 

「何をやっているんだ、俺は……!」

 

 

ウォッチを渡さなければ問題なく倒せていた相手だ。それなのに、あんな他人を守るためにウォッチを手放した自分の行動が理解できない。

 

だが、そんなことを考えていても仕方がない。

思考も重加速に呑まれ始める。攻撃も喰らい始め、状況は切羽詰まったと言ってもいい。

 

 

 

「ハッハ!みっともないな仮面ライダー!」

 

「黙れ…俺をその名で呼ぶな!!」

 

 

その卑劣な言葉を聞くたび、全身に染み込んだ人外の悪意が心を蝕む。

怒り強く握り固められた拳が、019に叩き込まれた。

 

 

「ぐあァ!」

 

「貴様のような醜いバケモノは、どんな歴史にも居させない!

あんな腐った未来…俺が壊してみせる!」

 

 

狂気にも近い闘志に、優勢なはずの019がたじろぐ。

その時、空を駆ける小さな車両が飛来し、ゲイツの手に収まった。

 

モンスターカーのシフトカー、マッシブモンスターだ。

それにより、ゲイツの体が重加速から解放された。

 

 

「や…やばい!」

 

 

《フィニッシュタイム!》

 

 

ほぼ反射的にゲイツライドウォッチのボタンを押し、必殺待機状態に。

ゲイツは助走をつけて飛び上がると、ドライバーを一回転させ、019に蹴りを放つ!

 

 

「喰らえ!」

 

《タイムバースト!!》

 

 

019まで真っ直ぐ続く「らいだー」の文字を複眼に重ねるように、ゲイツのキックは加速して019へと向かっていく。キックが炸裂し、エネルギーが解放され、大きな爆発が空間を震わせた。

 

 

しかし、そこにあったのは予想していた手応えではなかった。

 

 

「また逃げたか…逃げ足の速い奴だ」

 

 

恐らくボディすら破壊できていないだろう。少し苛立ちながらも、ミカドは変身を解除した。

 

 

すると、草陰からひょこっと、隠れていたチノとココアが顔を出した。

 

 

「…逃げろと言ったはずだが」

 

「ミカドくん強いね!百戦錬磨のツワモノだよ!」

 

 

もはや話を聞かないココアには、ミカドも慣れてきた。

 

 

「さすが仮面ライダーだね!」

 

「その名を呼ぶな。俺は奴らとは違う」

 

「いえ、同じですよ」

 

 

そこに入ってきたチノは、少し悔しそうでもあったが、嬉しそうだった。

 

 

「みんなを守って、街の平和を守るかっこいいヒーロー。

ミカドさんも走大さんと同じで、ちゃんと仮面ライダーです」

 

 

小さな笑顔を見せて、チノはミカドにそう言った。

「仮面ライダーと同じ」、彼にとっては吐き気のするようなセリフだ。でも、その言葉にあるのは悪意ではなく、優しさだというのはミカドにも伝わった。

 

 

 

「……理解できないな、この時代の人間は」

 

 

 

ふと遠くに目をやる。戦闘で、少し離れたところまで来てしまったようだ。

 

白いボートが浮かぶ、美しい湖。水面は青空を映し出し、輝いている。

空を舞う小鳥も、踏みしめた芝生も、地を駆ける兎も、何もかもが光に祝福された世界。

 

生まれた時からすべてが終わっていた。争いと痛みだけが生きた証だった。

そんな彼に、その景色は眩しかった。

 

「何事も無い日常」が当たり前な世界。優しい人が生きられる世界。

もしもあの日。世界が崩壊したあの日さえ来なければ、未来にもこんな世界が広がっていたのだろうか。

 

 

思い出した。ミカドが、本当に欲しかったのは──

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

その数時間後。

結局、ルパンの秘宝は見つからなかった。というのも、そこから先もココアの脱線が続きに続いたためであるが。

 

日も落ちて、一同はラビットハウスへと戻った。

 

 

相変わらず客の居ない喫茶店に、一人の男が入店した。

 

 

「お、どうだ。儲かってるか?」

 

「見て分からないか」

 

 

皮肉交じりに現れたのは、捜査途中の走大。

店内にいたのは、カウンターで退屈そうにしているミカドだけだった。

 

 

「俺を殺そうとはしないんだな」

 

「仮にも店員だからな。客を殺すと面倒だ」

 

 

店内をウロウロと見て回る走大に、少し渋りながらも、ミカドはコーヒーを差し出した。

 

 

「…毒とか入ってるわけじゃなさそうだ」

 

 

走大は席に座り、カップを机に置く。

コーヒーの香りを楽しみながら、しかめっ面のミカドに問いかけた。

 

 

「今日一日ココア達と一緒にいて、どうだった?」

 

「どうもこうもない。笑ったり、叫んだり、走り回ったり、度し難いほどに喧しい奴だ。

香風智乃も同じだ。この街の奴らは、どいつもこいつも平和ボケなマヌケ面を晒している。

 

だが…想像していたより、悪くない世界だった」

 

 

ミカドがそう吐いたのを聞くと、走大は嬉しそうにコーヒーを飲み干す。

そして力強くカップを置き、勢いよく立ち上がった。

 

 

「よっしゃ!こっから捜査再開だ!気合入れていくぞ!!」

 

 

コーヒーでテンションが上がったのだろうか。目が覚めるような大声と共に、走大は店を飛び出していった。

 

ミカドはカップを持ち上げ、強い口調で呟いた。

 

 

「礼を言う、これでハッキリした。俺が、本当に求めているのは……!」

 

 

 

 

__________

 

 

 

遡る事数時間前、壮間はシストの地図について、ある事を思い出した。

それはこの時代に来る前、つまり2018年でも同様の物を見たという事だった。

 

しかし、その時はアナザードライブに襲われたため、そのまま地図を手放してしまっていた。

そこで、この時代の同じ場所に向かってみたところ…

 

 

「あった!間違いない、この地図だ」

 

 

壮間は2018年の地図と全く同じものを発見した。ルパンのサインも刻まれていた。

しかし、先ほど見た走大が押収したという地図とは、書いてある文章が全く異なっている。

 

 

「つまり、ルパンのシストは2枚あったのか…って、もしかして!」

 

 

壮間の頭に一つの可能性が浮上した。

すぐさま駆へと連絡し、推理を話した。

 

 

壮間の考えはこうだ。

 

 

アナザードライブの目的は、ルパンの秘宝。

「世界から悪を消し去る」が目的なら、犯罪者であるルパンの遺産も当然その対象。それを狙っていてもおかしくは無い。

 

そしてアナザードライブが長期間、木組みの街に居座っていた理由。それは、「ルパンの秘宝が見つからなかったから」ではないか、ということだ。

 

018の事を知っていたのは、走大の会議に駆り出されたメンバーしかいない。

1枚目の存在は、あの場にいた誰かをコピーしているアナザードライブなら知っているはず。

 

しかし、2枚目を知っているのは壮間しかいない。

2枚目の存在に気付かず、宝を見つけられなかった結果、半ば理性を失っていたため地縛霊のようにあの場に留まり続けていた。

 

そしてダイイングメッセージの「R」。これは「ラビットハウス」の「R」だとすれば…

最も怪しいのは、あの時率先して宝を探しに行った、ココアだ。

 

 

「そうだ。うん…やっぱりこれしかない」

 

 

疑問は残る。アナザートライドロンなんかもそうだし、ダイイングメッセージもしっくりくるとは言い難い。だが、迷っている暇は無いはずだ。

 

 

「やるしか…ない!」

 

 

迷いを払拭し、ココアを問いただす覚悟を決めた。

前を向いたその時、前から歩いてくる小さな姿が見えた。

 

 

「捜査はどうですか?」

 

 

その姿は、鞄を持ったチノのものだった。

ラビットハウスも近い。チノがいるのは特に珍しいことではないはずだ。

 

 

だが、瞬間的に、確証に近い予感が壮間に降りてきた。

聞かなければいけない。恐怖が過りながらも、汗のにじむ手を握って、そう思った。

 

 

「智乃さんは…なんでここに…?」

 

「宿題を忘れてしまったんです。だから、学校まで取りに行こうかと。

…恥ずかしいので、ココアさんやリゼさんには内緒ですよ」

 

 

 

 

『当時中学三年生だった私は、範囲外の学校に忘れ物を取りに行っていたお陰で、難を逃れました』

 

 

 

 

2018年のチノの言葉が、壮間の脳内で再生される。

しっかり者な彼女に、何度もこんな事は起こらない。

 

つまりこれは、実質的な「タイムオーバー」。

 

 

また間に合わなかった。止められたはずなのに。

壮間の意識が強く打ち鳴らされる、鐘のように何度も何度も。

 

そんな壮間に追い打ちをかけるように、空気を震わす衝撃が走る。

 

 

バッドエンドのスタートを切るように、遠くで派手な爆発音が響き渡った。

 

 

 

 

___________

 

 

 

 

「クソっ!また仮面ライダーに見つかったらマズい…早く“コイツ”の使い道を見つけねぇと!」

 

 

ボディを半壊させ、逃げ惑うロイミュード019。

その手には何かを握っており、人間態にも戻れずに裏路地を彷徨っている。

 

誰でもいい、まずは誰かコピーできる人間を。

そう考えていると、少し先の角に人影が見えた。

 

 

「しめた…!」

 

 

だが、その人影は妙に動きが速い。次々と視界から消えられ、捕まえられず、誰にも会えないまま随分な距離を移動してしまった。

 

焦る019。だが、ようやくその時が来た。

一本道の先に人間が見える。019は駆けだし、その人物に飛び掛かった。

 

 

その人物が、さっきまで追っていた者とは別人とも気付かずに。

 

 

019をここまで引き付けていた男──ウィルは、本を開いて笑みを浮かべる。

 

 

「ここからが歴史の転換点。君には我が王が覇道を歩むための、肥やしとなってもらおう」

 

 

019が飛び掛かった男は、その存在に気付くと019の身体をジャンプで躱す。

人並外れた身体能力に驚愕する一瞬で、019は光の鎖で動きを縛られてしまった。

 

 

「この力…嘘だろ!シフトカーの連中か!」

 

 

019の周りを旋回するのは、光を操るデコトラベラー。

それに気付いた頃には、トラベラーに引っ張られて019の身体は宙に。

 

あっという間に場所は、街を一望する時計台の頂点。

 

先程019の攻撃を躱した人物もそこに立っており、いつの間にかその横には、同じく鎖で縛られた男がいた。

 

 

「さぁ、お楽しみの時間だ!」

 

 

時計台の風を受けてフードを脱ぐ。

鎖で縛ったロイミュードと男を両手に備え、その男──津川駆は声を上げた。

 

 

壮間の推理を聞いた駆は、その推理の正誤よりも、「2枚目の宝の地図」という情報に着目した。

 

最速でアナザードライブを炙り出す最適解は、「釣り」だ。

そこで「2枚目の宝の地図」は、アナザードライブを釣り上げるためのエサを釣り上げるエサとして利用した。

 

駆とて、この数日休んでいたわけでは無い。早々にこの作戦に目をつけ、耽々と準備を進めていた。

 

具体的に言えば、巧妙に逃げ回るエサの居場所や行動の情報収集。

そして誘い出すための最高のネタを掴めば、そのエサを確保するのは、駆ならば容易。

 

 

アナザードライブを釣る極上のエサ、即ち、残る一人の逃亡犯である高尾。

 

 

 

(今ここには指名手配犯の高尾、偶然見つけたロイミュード、最後のエサは殺し損ねた俺自身!この悪人欲張りセットなら絶対に奴は食いつく!)

 

 

駆が指を鳴らし、019と高尾を晒し上げる。

シフトカーのアメイジングサーカスがド派手にクラッカーを鳴らし、ご機嫌なサウンドを街に響かせた。

 

 

「レディース!アーンド!ジェントルメーン!!」

 

 

真昼の空に花火が咲き誇る。

その爆発音は街の隅々まで木霊し、人々の視線を独り占めにした。

 

 

 

 

_________

 

 

 

「あれって……」

 

 

爆音が聞こえてきたのは、時計台の上。

遠くてよく見えないが、どうやらあそこにいるのは駆のようだ。

 

 

「駆さんですね…最近いないと思ったら何やってるんですか」

 

 

呆れた様子なチノだが、壮間の心境は穏やかではない。

駆の意図は壮間でも分かった。このまま彼に任せれば、上手く行くかもしれない。

 

だが、壮間の知る歴史では、ドライブの歴史は消滅している。

2017年でもそうだった。壮間の行動が、未だに何の歴史も変えていない可能性は大いにある。

 

とても放置できない嫌な予感が連続で襲い掛かる。

また迷う。今すぐ決定打を打たなければ、全てが終わるかもしれない。でも、今の答えでいいのか?間違っていれば取り返しがつかない。

 

あの悲劇を受けて、まだ変われない。焦りだけが先行し、ギアが空回りするような感覚だ。

 

 

 

「遅くなってしまいます。私はこれで」

 

 

駆のあんな行動も珍しくないのか、チノは冷静にこの場を去ろうとする。

 

正史なら、チノが学校に行っている間に木組みの街は静止した。

それを未来の彼女は、深く後悔していたのを感じた。

 

チノをここで止めるべきか?いや、もし失敗すれば、チノまで永遠に止まったままになってしまう。

 

 

(また迷うのか…俺は…!)

 

 

止めなければチノだけでも助けられる。止めれば後悔させてしまう。

打算的に考えるべきか、感情論で捉えるべきか。もうこの理論的な思考が間違いなのか。

 

時間が過ぎる。背中が遠のく。

 

 

(そうだよ、分かんないよ。そう簡単に人は変われないんだ)

 

 

そうやって諦めたのは、前までの壮間だ。

でも、出会ったんだ。主人公と言える人たちと。そんな価値のある出会いを、無駄にはしたくない。

 

 

(虚勢でもいい、俺が変わったっていう証を!ここで見せなきゃいつ見せる!)

 

 

 

弱音を噛み殺し、チノの腕を掴んだ。

 

 

「智乃さん!」

 

 

迷ったら直感を信じろ。重いプレッシャーをブッ飛ばせ。

その選択が間違いかどうかなんて、決めるのは未来の自分自身だ。

 

 

「説明は省く。でも、今ここを離れたら絶対に後悔する!

俺を…違う、俺達を信じて!この戦いを見届けて!」

 

 

舌足らずもいい所な台詞に、チノは困惑する。

きっとこの選択は間違いだ。ここは人の命を優先させ、逃がすべき場面だ。

 

だが、結論から言って、この時の壮間の決断は

歴史の路線を切り替えることとなる。

 

 

 

「俺がやるしかない。ここで必ず…歴史を変える!」

 

 

壮間は駆けだして再び思考を回す。

早く結論を出せればいいってもんじゃない。やはりさっきの結論は捨てるべきだ。

 

再考すべきはアナザートライドロン、ダイイングメッセージ、あの4年の意味。

ルパンの宝も要因の一つとしては考えられる。だが、ずっと探し続けてあの地図が見つけられなかったとは考えにくい。

 

 

「考えがまとまらない…俺が天介さんや走大さんみたいに頭が良ければ…いや、いっそ変身したら多少は…って何考えてんだ俺は……」

 

 

自分が放った言葉に突っ込みを入れる壮間。

その時、その言葉が少し引っかかった。

 

 

「変身…したら…?」

 

 

 

『そのアナザーってのがロイミュードと近い存在、つまり記憶と姿のコピーが可能だと仮定する』

『ホントは捜査で徹夜したらしいぞ』

『コピーもそれなりに時間と力を使う。そう何人も同時にはできない』

『最期に…伝える……奴がコピーしたのは…!』

『警察が来ると正体バレるかと思って焦った…とか?』

 

 

 

一つの仮定の下に、記憶がパズルのピースのように組みあがっていく。

 

 

 

「繋がった。犯人は──」

 

 

 

________

 

 

 

時計台の上で、駆は2人の身柄を晒してその時を待つ。

 

 

(必ず食いつく。怪人態で現れても、この目立つ場所ならソウさんと俺、あと壮間くんや、あのミカドって子で制圧できる。今この状況で不自然な行動をした奴が、アナザードライブだ!)

 

 

下から足音が聞こえる。

来た。今ここに来ること自体が、自白も同義……

 

 

「お前…こんな所で何やってるんだ!?」

 

「ってソウさんかよ!」

 

 

わざわざ時計台を上って来たのは、うんざりした表情の走大だった。

 

 

「お前最近顔見せないと思ったら…そいつ高尾じゃないか!しかもロイミュード連れてるし」

 

「いやーこれはね、なんというか…ソウさん空気読もう?」

 

「何言ってるか分かんないけど、とにかくそいつらを渡せって!」

 

「いやだから、そういう訳には…」

 

 

 

「駆さん!」

 

 

走ってくる足音と、そんな声が聞こえた。

息を切らした壮間が、そこに現れる。

 

 

「壮間くん!?君まで来てどーすんの!色々察して!?」

 

「壮間…まぁいいや、ここは俺に任せてくれれば…」

 

「違う。ようやく分かった。全ての真相が」

 

 

走大と駆の言葉を遮るように、壮間は語り始めた。

 

 

「そもそもの考えが間違いだったんだ。アナザードライブは、ロイミュードの能力を持っている。

でもアナザードライブだって、やってる事は“変身”で俺達と同じだ。そんで、変身したって中身は変わらない。

 

俺達の時代でアナザードライブが4年も動かなかった理由、それは…“記憶のコピーを使いこなせなかったから”」

 

 

018曰く、ロイミュードでも記憶のコピーには容量を割く。

ならば、人間なら尚更。人一人分の記憶が書かれた辞典を記憶するようなものだ。

 

 

「アナザードライブは半ば理性が崩壊していた。だから、より効率的な手段を取れず、しらみ潰しで一人ずつ記憶を探るしかなかったんだ。そのせいで4年も身動きできなかった。

当然、駆さんが襲われた夜も、姿をコピーして演技するためにそれ相応の労力を使ったはず」

 

 

次に壮間は空中にRを描く。

 

 

「これは018が残したダイイングメッセージ。普通、ダイイングメッセージは、2文字で特定の人物を表せるイニシャルを使うのが自然。それだと理世さんが怪しいことになる。

 

でも、彼女は最期、Rを描いた後に指を“上”に持って行った。つまり、次に続く一文字を書こうとしたのではなく、“上に何かを足そうとしていた”」

 

 

Rの上、そして下に付け足すことで完成するマーク。それを壮間は一つだけ知っている。

 

 

「イニシャルを使わなかった理由も簡単。紗路さんと018は友達だった。もし、見た犯人のイニシャルが紗路さんと同じだったとしたら……」

 

 

紗路を庇うため、そのイニシャルを避けるのは想像に難くない。

そして最後にアナザートライドロンの件だ。

 

 

「記憶のコピーが覚える前提なら、アナザートライドロンを使った理由も分かる。どれだけ頭がよくっても、所詮は一夜漬け。自分をよく知っている人物、例えば同僚ならバレるかもしれない。そう、駆さんの推理は当たってたんです。つまり……」

 

 

 

アナザードライブが出現した次の日に疲れを見せ、

「R」の上下に括弧を付けたクレストを持ち、

イニシャルがシャロと同じ「K・S」で、

警察と言う同僚を避け、ココア達との接触もなるだけ避けていた人物は、一人しかいない。

 

 

 

「アナザードライブはアンタだ、栗夢走大!!」

 

 

 

走大を指さし、壮間は言い放つ。

そもそもそうだ。考えれば、コピーする上で動きやすく、都合がいい点を考えれば、走大が最も妥当だ。ただ、余りに精巧に真似られていて、気付くまで時間がかかってしまった。

だが、そう簡単に認めるわけがない。

 

 

「ちょっと待てって。何の話か知らないけど、証拠も無いんだろ?」

 

「いや、証拠ならある」

 

 

その台詞は、壮間の口から出たものでは無かった。

時計台の上にはもう1人。ラビットハウスの制服を着たミカドだ。

 

 

「ロイミュードのコピーには幾つか穴がある。例えば、コピーできるのは姿と記憶だけだ。

貴様が店に来てうろついてくれたお陰で、じっくり観察できて確証が持てた。

 

気付かなかったか?初めて会った時に比べ、貴様の重心や細かい動きの癖が異なっていた」

 

「…そんなの、何の証拠にも!」

 

「だから仕掛けた。貴様はロイミュードと同じで、体の構造まではコピーできない。

つまり、“体質”は演技で誤魔化すしかない。そして最後に、貴様はボロを出した」

 

 

ミカドは取り出した小袋を見せつけた。茶色い粉末が入っているその袋は、以前ココアたちに見せたもの。

 

 

「貴様に飲ませたのはコーヒーじゃなく、このタンポポから作った疑似コーヒーだ。

当然、成分はコーヒーと全く異なる。貴様がこれを飲んで、いつも通りの変化が出るのはあり得ない!」

 

 

ロジックとエビデンス、2つの刃が走大、いやアナザードライブの首元に突き付けられた。

この時計台に逃げ場はもう、無い。

 

 

「何故邪魔をする…悪は存在すべきじゃない、俺こそが正義なんだ!!」

 

 

走大の姿が一瞬にして歪んでいき、叫びと共鳴するように姿を偽りのドライブへと変えた。

 

 

「正義も悪も、俺には分からない。だけど…018を殺したお前を!俺は絶対に認めない!」

 

「貴様のお陰でハッキリした。俺が求めていたのは恨みじゃない。“革命”、歴史を覆すだけの“力”だ。その為ならば、この仮面ライダーという名を、甘んじて受け入れよう」

 

 

2人がジクウドライバーを装着し、ウォッチを起動する。

 

 

《ジオウ!》

《ゲイツ!》

 

 

「そんな歪んだ正義で、仮面ライダーを騙らせない!」

 

「この世界に支配者も、理不尽な力も必要ない。力で他者を矯正する貴様も、今ここで俺が倒す!」

 

 

2人の背後にエフェクトが展開。

その針がその瞬間を刻むとき、2人はその言葉を叫んだ。

 

 

「「変身!!」」

 

《ライダータイム!》

 

《仮面ライダー!ジオウ!!》

《仮面ライダー!ゲイツ!!》

 

 

複眼に「ライダー」と「らいだー」が刻まれる。

ドライブの姿を偽った者の前に、時の戦士がここに並び立った。

 

全ては、彼のその正義を、否定するために。

 

 

 

この歴史に、バックギアは無い。

ドライブの物語は転換点へ。

 

 

 




ルパンの暗号は、作るだけ作って尺とテンポの都合上全カットしました。考えた時間がキングオブゴミになりました。泣きたい。

まぁ、要素を詰め込んだ代償でかなり歪ですが…まぁ、あと2話お付き合いください。

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