仮面ライダージオウ~Crossover Stories~ 作:壱肆陸
仮面ライダークローズに変身した青年。23歳。弦巻家の使用人「黒服」の一人。通称「要するに馬鹿」「馬鹿真面目ではなく真面目馬鹿」「頭筋肉」。ハロハピの皆を追ってオーストラリアに行ったつもりがアマゾンに行っていたため、アナザービルドとの戦いには関与しなかった。しかし、クローズのウォッチは……
本来の歴史では・・・仮面ライダークローズに変身した彼は、ビルドと共にスマッシュやブラッドスタークと戦う。その後、スカイウォールが出たり、敵ライダーが現れたり、自身の秘密も明らかになるが、基本的にメンタルは鋼なのでスタンスと馬鹿さは変わらない。
ポケモンの鎧の孤島が楽しみな146です。
あと高評価嬉しいです。すごく嬉しいので執筆速度上がりました。
一気に書きました、響鬼×いぬぼく編エピローグ!これで本当に終わりです!
戦いが終わった。
未来をかけた戦い。そして、ヒビキの運命が生んだ戦い。
タイムジャッカーによって歪められた運命を、ヒビキはその手で断ち切った。
アナザー響鬼、及び魔化魍ソラナキは倒れ、
最後に記憶が蘇った九十九は、戦いの末にヒビキ―――彦匡と再会したのだった。
だが、九十九は力の代償として眠りについた。
少なくとも、歴史が書き換わるまで、目覚めることは無いだろう。
「…ヒビキさん。これ、返します」
夕焼けを浴びる妖館の庭で、壮間はヒビキに響鬼ウォッチを差し出した。
ヒビキが壮間のウォッチに「物語」を託したように、その逆も出来るはずだ。再びヒビキを主人公に据えれば、この物語は存続できるかもしれない。
ヒビキは黙ってウォッチを受け取った。
それでいい。壮間は結局、アナザー響鬼を倒せなかった。ヒビキがいたから、タイムジャッカーの思惑を打ち砕けた。今の壮間では、ヒビキの強さには遠く及ばない。
しかし、ヒビキはすぐに壮間の手を取って、
響鬼ウォッチを壮間の手に握らせた。
「え…?」
「今度は成り行きでも、諦めでもない。俺の『響鬼』は、オマエに託す」
果たされた二度目の継承。
嬉しくはあるが、納得が出来ない。何より、壮間が気にかける大きな事が一つ。
「でも、それだと九十九さんは…」
「いいんだよ。それは、鬼じゃない俺に任せた。
諦めなければ、必ずその日は来る。必ず二人で笑える日が来る。
最後の最後で、ヒビキは運命に打ち克った。
ヒビキの四百年への報いは、それだけで十分だ。
そして、それを成せたのは、壮間がいたからだ。
だからヒビキは、壮間の中の「強さ」を認め、信じた。
長い時間を鬼として生きた男は、「響鬼」を継ぐ者にこの一言を捧げる。
「強くなれよ、少年」
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戦いを終えたミカドは、惜しむことも無く妖館を後にした。
タイムマジーンを呼び、2005年から去ろうとする。その去り際に、ミカドを呼び止める少年がいた。
「ミカドー!」
煩わしそうに振り返った先には、卍里がいた。
別れを惜しまれるような関係でもない。構わず去ろうとするミカドに、卍里も構わず大声をぶつける。
「壮間はヒビキさんに勝った!そんで…俺もおまえも、最後まで…ヒビキさんの弟子にはなれなかった」
卍里の言葉で、考えないようにしていた感覚が沸き上がる。
この時代に来て、誰よりも無力感を味わったのはミカドだ。
2005年のライダーには、誰にも敵わなかった。一見競り合うように見えた蛮鬼も、殺す気で来られれば負けは見えていた。
それどころか、ライダーですらない先祖返りにも勝てない。
アナザー響鬼を倒すことは愚か、女のタイムジャッカーに手間取って貢献すら出来なかった。
果てには壮間にヒビキを倒された。
ミカドはこの時代で、一体何が出来たというのか。
「俺とおまえは弟子に成れなかった同士。つまりマブダチだ!」
「…貴様と一緒にするな」
そうは言いつつも、ミカドだって認めている。
卍里は土壇場で根性を見せ、アナザー響鬼の討伐に一役買った。彼は強い。
それ故に、ミカドは血を吐きそうなほど、悔しくて仕方がない。
同じ悔しさを味わった卍里は、彼なりのエールを送るためにここに来た。
この出会いが、無になってしまう前に。
「負けんじゃねーぞ!」
「……当然だ!」
終わる者から、進む者へ。
その言葉を確かに受け取り、ミカドは卍里に背を向けた。
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そして、物語の終わりを共に迎える者たちは、ここにも。
「お別れ…だね」
「ふん。人が減って少しは落ち着くな。
と言っても、僕らはそれを忘れてしまうのだがな」
歴史が変わり、妖館と鬼の面々との関りは消える。
そして、香奈がこの時代に来たという事実も。
香奈と凛々蝶は、その別れを惜しむ。
思えば、凛々蝶にとって、普通の人間の友達は初めてかもしれない。
運命で繋がれていない友情。凛々蝶は、それがどこか不安だった。
「私…さっき凛々蝶ちゃん助けた時、言ったよね。
『私の友達は、今の凛々蝶ちゃん』って。ごめん、あれ訂正。
前世でも、来世でも、違う世界の凛々蝶ちゃんでも、きっと私は好きになる。絶対友達になる!だから…全然寂しくない!」
そう自信満々に言いながら、香奈は泣きそうに声を震わせる。
何も不安を感じることは無かった。
人間と先祖返りは違う。でも彼女はきっと、そんな境目なんて踏み越え、馴れ馴れしく会いに来る。また会える。凛々蝶には、それがたまらなく嬉しかった。
「…そうだ、ソウマから伝言があるんだ」
「伝言?」
「伝言の伝言…かな?ソウマが会ったっていう、来世の凛々蝶ちゃんから。
『君は今、幸せですか?』…って」
来世の凛々蝶。時間が変わり、その存在はifとして消えることが確定した。そんな彼女が残した、もう一人の自分へのメッセージ。
かつて凛々蝶が受け取った、未来からの手紙とも違う。悲しいメッセージ。
凛々蝶には分かった。
彼女は、きっとまだ出会えていなかった。愛されることを知らなかった。愛されていることを知らなかった。
誰にも気づかれない、寂しい存在。それは紛れもなく自分だ。
でも大丈夫。きっと出会う。
仲間に会えた。愛する人に、愛してくれる人に出会えた。幸せになれた。
だから、君もきっと―――
「僕からも…伝言を頼まれて欲しい。日寺くんへ、光ヶ崎くんへ、ifの僕たちへ、未来の僕たちへ。これは夏目くんの受け売りだけど………」
出会いは無になんてならない。意味のない時間は無い。
きっと巡り巡って、全てが繋がるんだ。
「君が運命なら、きっとまたどこかで生まれる。出会える。いつか来るその日を、胸を張って迎えられる様に…君は、君の時間を重ねていけばいい」
いつかまた出会う。この時間に、そう約束して。
2005年。鬼と先祖返りの物語は幕を閉じた
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2018
「おはようソウマ!」
2005年から2018年。
半月以上の時間旅行は終わり、帰ってきた三人に待ち受けるのは日常だ。
香奈は教室に足を踏み入れるや否や、座っていた壮間に、手を上げて大きく挨拶をする。
「お、おはよう…元気だな」
「私、決めた!将来とかわかんないけど、とりあえず勉強頑張るよ!次に凛々蝶ちゃんに会った時、恥ずかしくないように!」
清々しく宣言する香奈を見て、壮間も奮い立つ。
手に握る響鬼ウォッチは、とても重く感じた。
壮間も香奈と同じだ。ヒビキが重ねた四百年、今回も重いものを受け継いでしまった。だから、これから強くならなければいけない。彼らの信頼に足るように。
「香奈はずっと頑張ってるだろ」
「じゃあ超頑張る!D判定でもかかって来いやー!」
そして、意外なことが一つだけあった。
ミカドだ。この時代に帰ってきたミカドは、驚くほど大人しく登校してきた。「馴れ合い」とか「腑抜けた」とか言ってたにも関わらずだ。それが今では誰より早く着席して、予習までする始末。
どうしたのか聞いたところ、ミカド曰く、
『俺はこの時代の仮面ライダーに勝てなかった。貴様にさえ負けた。何故奴らがあれほど強かったのか、何故俺が勝てないのか知らなければならない。貴様らの時代での生き方の中に、その答えはあるはずだ。それを見つけて、俺が貴様と仮面ライダー共を叩き潰す!』
…らしい。
不器用だが、彼もまた自分のやり方で鍛えようとしている。壮間も負けてはいられない。
毎日を積み重ねて、鍛えて、
いつか師匠の背中に届く日を、自分の力で勝ち取るために。
_________
2018年。メゾン・ド・章樫、通称「妖館」。
13年の時が過ぎ、あの頃の住人やSS、従業員は、ほとんどここを出て行ってしまった。
そこは今も変わらず、先祖返りたちが集う場所。
この高級マンションに、今日もまた一人先祖返りが訪れる。
「4号室……ここ…だよね……?」
マスクを着けた、髪の長い小柄な少女。
彼女は今日からここに住む転居人だ。
大きな荷物を持ち上げようとした時、後ろから別の手がそれを持ち上げる。
黒いスーツ姿の、少し威圧感のある風貌をした少年。
彼は少女の顔を覗き込み、その顔に微笑を見せた。
「会いたかったよ。今日から俺がオマエのシークレットサービスだ。名前は―――」
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「かくして、我が王は響鬼の力を受け継ぎ、王の玉座へ歩みを進めた。これでようやく三つ目…王への道のりは、まだまだ長いようです。私も気長に導くとしましょう」
ページがめくられる。
ウィルはそのページに触れ、不敵に笑う。
「鬼の次は…なるほど。これはまた、興味深い物語になりそうです」
心地よい水の音。
青空を反射して輝く水面は、小さな波となり、砂浜を滑る。
大空の中心に鎮座する太陽は、優しく砂浜と海を平等に照らす。
そんな砂浜と海の境目に、誇らしく刺さる「旗」。
その旗に刻まれた名誉の名は―――「LoveLive!」
どこからともなく吹いたオレンジの風は、まるで意志を持つようにその旗を通り過ぎ、海に笑い声を残して消えた。
さながら、「幽霊」のように。
NEXT>>2015
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2004
美しく終わる物語もあれば、望まぬ結末の物語もある。
これは、そんな物語の一つだ。
「…っはぁッ……!があ゛ァッ…!」
不死の生命体「アンデッド」。
その力を封印して戦う、スペードの紫紺の戦士。
仮面ライダーブレイド。
一つの物語の「主人公」である彼を見下すのは、芸術家気取りの謎の男、令央だ。
「お前は…友と世界、どちらを取る?」
ブレイドは深い傷を体に負い、とても戦える状態ではない。ここまでブレイドを痛めつけたのは令央だ。だが、彼はまだその殺意を突き立てる。
そんな時、令央の口から出てきた問いかけ。
「友」か「世界」か。その問いはどういう意図があるのか、霞む意識で思考する。
だが、すぐに答えが出てこないのは既に「間違い」だ。
癇癪を起こすように、令央はブレイドの体に刃を突き刺した。
「なんで答えられない?『世界』も『友』も、己が犠牲になることで救う。それだけが答えだ!芸術的な、美しい結末だ!それが出来ないお前は、やっぱり贋作でしかない」
ブレイドの変身が砕け、体を貫かれた青年が、血と臓物と共に命を散らした。
すると、令央の手に青い光が収束。
光は、仮面ライダーブレイドのライドウォッチとして実体化した。
「愚作は塗り潰す、それが私の芸術。次は…どんな作品を創ろうか」
令央の腰にぶら下がる、三つのウォッチ。
それはどれも「2005」と刻まれた、「威吹鬼」「轟鬼」「斬鬼」のウォッチだった。
令央は筆を抜き、真っ黒なインクで
壁に、「眼」を描いた。
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次回予告
「修学旅行…!?」
「やって来ました!静岡ぁー!!」
いざ修学旅行!行き先は何故か…?
「ちょっと前に廃校になった校舎…噂じゃそこに…」
「幽霊だと?下らんな」
怪談に潜む、アナザーライダーの影!?
「輝きは…確かにそこにあったんだよ」
「彼はゴースト…魂、則ち彼岸の存在だ」
次のレジェンドは―――
「芸術は……破壊だ!」
次回、「レッツゴー・サンシャイン!2018」
ラブライブ編をやるとは言った。
だがラブライブサンシャインの方だ!仮面ライダーゴーストだ!
というわけで、次からラブライブサンシャイン×ゴースト編始まります。これ普通に先駆者が知り合いにいる組み合わせなんで、若干緊張はしますが…ともかく、意識するのは「長くなり過ぎないように」ですね(猛反省中)。
ゴーストやサンシャイン見返してから書くので、遅くなるかもです。
まぁ、その前に書きますよ。
ごちうさ×ドライブのアーカイブ!アンケート結果は「ドライブ編」!いわゆる第一話を書かせていただきます!さらにその前に補完計画もありますが…
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