仮面ライダージオウ~Crossover Stories~ 作:壱肆陸
ブラッドスターク、仮面ライダーエボルに変身した少年。16歳。通称「ウェイ系侵略者」「存在するな危険」「人型ニトログリセリン」。湊友希那とは親密な関係。壮間が過去で出会った最初の人物で、その後は四谷を焚き付け捨て駒にしようとした。エボルのウォッチは現在令央が所持している。
本来の歴史では・・・「スカイウォール計画」を実行し、日本を争いの渦中に誘った全ての黒幕。地球外生命体に寄生されていたが、後に自分の意志で仮面ライダーエボルへと変身。地球を滅ぼすべく行動を開始した。
ハッピバースデー、トゥーミ~!ハッピバースデートゥーミ~!ハッピバースデーから二か月~!(遅くなりました)(二十歳になりました)(146です)
というわけです。ちょうど2か月前ですが、度近亭心恋さんより「仮面ライダージオウ~Crossover Stories~ 掌編」という三次創作小説を誕生日プレゼントに頂きました!ビルドリ編の内容となっており、天介の物語の一部を覗けるようになってます!ハーメルンでも読めるのでよろしくお願いします!
もう一つ。ハーメルンでここすき機能が実装されました。
好きな文章の所で、スマホならスライド、PCならクリックすれば「ここすき」を投げられます。投げられると大変うれしいので軽率に投げましょう。
今回からゴースト×サンシャイン編!開眼です。
UTIURA
「この本によれば、普通の青年、日寺壮間。彼は2018年にタイムリープし、王となる使命を得た。響鬼と先祖返りの物語の中でまた一つ強くなった我が王は、また一つのバッドエンドを覆し、三つ目のライダーの力を継承するのでした。
さて、息つく間もなく次の物語のようです。四つ目の物語のキーワードは『輝き』、そして『幽霊』。我が王が過ごすのは夏前ですが…少し早めの怪談話と洒落込むとしましょうか」
砂浜の上で本を閉じたウィル。
彼が手放した紙飛行機は、青空に向けて真っ直ぐに飛んで行った。
______
響鬼ウォッチを受け継ぎ、しばらく経ったある日。
ミカドが学校にいる光景にも慣れ始め、新たなアナザーライダーも出現することなく平凡な一日が始まる予定だった。
「よーし。今日の一限は修学旅行のあれこれ決めるぞ。3人か4人で班作って、自由研修の行き先の候補提出するようにー!」
「修学旅行…!?完全に忘れてた…」
朝一番で担任が声を張る。
この学校ではこのタイミングで修学旅行が入るのだ、珍しいかどうかは壮間には分からないが、思い出すと壮間もそれなりに楽しみではある。
行き先は沖縄。タイムリープした壮間は既に一度修学旅行に行っているが、二回目なら二回目で落ち着いて楽しめそうだ。仮面ライダーになってから時間も経ったし、こういったリラックスイベントがあってもいいだろう。
「沖縄と言えば、水族館のナポリタン美味しかったんだよなー。また行ってみるか」
「レポート書いてもらうからな!各自、静岡で研修になるところしっかり探せよー」
「そうそう静岡と言えば……ん??」
「静岡!!??」と叫びそうになった壮間、すんでで声を止める。
驚きで立ち上がったため、抵抗虚しく目立ってはしまったが。
「ちょい香奈、え、どゆこと?沖縄じゃないの!?」
「急に変わったって結構前に集会で言ってたじゃん。しっかりしてよー王様志望!」
壮間は記憶を探るも、やはり覚えがない。そもそも一週目ではちゃんと沖縄に行ったのだ。これはリープ地点よりも前に何かしらの改変があったということか。
それは後でウィルに聞くとして、どうして静岡なのかが気になって仕方ない。変更するにも京都やら北海道やら色々あるだろうに、妙に不自然に感じる。
ちなみに班は壮間、香奈、そしてミカドの三人で組むこととなった。というか、香奈が即決で班を組んだ。
「何故俺が貴様らと…」
「一緒に時も越えた仲じゃない!硬いこと言わないの!」
「日寺と仲良くする筋合いは無いが、貴様と仲良くする筋合いも無い。離れろ」
強く突っぱねるも、磁石かってくらいくっつこうとする香奈。
いつもの数段テンションが鬱陶しく、ミカドも心底面倒くさそうだった。
「気になってたんだけどさ、なんか香奈テンション高くない?」
「えー?そりゃそうでしょ、だって静岡だよ!?超とスーパーとウルトラが付くほど楽しみに決まってんじゃん!」
「バイブス馬鹿上がりは分かったけど、どうしてよ。沖縄の方が良くないか?」
「何言ってんの静岡だよ?静岡には……あ、もしかしてソウマ知らないのか…
うんヨシ!それなら、修学旅行行ってからじっくり教えてあげるからっ!覚悟するようにお二人さん!!」
「え、何?このモヤモヤお預け?」
「だから何故俺まで…」
そんなこんなで、香奈の指揮によって修学旅行の予定などは組みあがっていった。
その後も準備は滞りほとんどなく進み、遂にその日を迎えた。
「やって来ました!静岡ぁー!!」
静岡駅に降り立って開口一番。香奈は他との温度差を気にすることなく、嬉しそうに叫んだ。
クラスの面子は「沖縄が良かった…」という声で溢れかえっているのに対し、この少女はと言うと「しゃー!」「おらー!」と虚無に向けて拳を突き出す程度には喜んでいる。
香奈のテンションは下がらないまま静岡大学見学の研修が終了し、一日目の自由研修の時間がやって来た。
「さぁ来たよ自由研修!早速沼津にレッツゴー!待ってて内浦ぁぁぁぁ!」
「香奈」
勢いよく飛び出した香奈を呼び止めた壮間。彼女が止まらないことは分かっていたので、腕を掴む。
動きを止められた香奈は何かを訴える目で壮間を見つめるが、壮間は表情を変えず冷めた目をして逆方向を親指で指した。無慈悲である。
ここで真相を明かすと、香奈は勢いで乗り切ろうとしていたが、実は彼女が提案した研修は教師にことごとく却下されたのであった。
「嫌だぁぁぁぁぁ!!絶対内浦行くもん!ソウマの馬鹿!ケチ!頭でっかち!彼女いない歴=年齢!ミカドくんはいいって言ってくれたのにぃぃぃぃ!!」
「いいわけないだろ!内浦までどんだけ時間かかると思ってんだ研修時間終わるわ!それにミカドの『いい』はどうでもいいの『いい』だろどうせ!」
「一瞬でいいの時間無くたっていいから!一呼吸でいいから内浦の空気吸わせて!じゃなきゃ死んでも死にきれないよ!」
「死なないから安心しろ!てかその場合は困るの俺なんだわ!どうせレポート書くの俺なんだから!」
泣き叫ぶ少女と叱りつける少年。その後に付いていく人殺しみたいな目をした少年。静岡の駅で目撃されたこの光景は、後にSNSでプチバズりしたという。
_______
香奈が行きたかった内浦は時間の都合上却下され、壮間班が自由研修で向かったのは静岡市美術館。その後はウロウロと街を見て回り、静岡城を見に来たところだった。
思ったよりもずっと楽しく、壮間は驚く。木組みの街でもそうだったが、そもそも自分にとって未開の土地に足を踏み入れるというのは心が躍るものだ。
「お父さんお母さんの気持ちも分かるな。旅好きになっちゃいそう」
壮間の両親は旅行好きであり、色々あって世界を転々としている。全てが平凡な壮間にとって唯一特殊なのはこの両親だろう。
そして、その楽しさよりも驚きだったのは、ミカドだった。
「日寺。まだ時間がある、次は動物園に行くぞ。絶滅種を見ておきたい」
「動物園って…静岡市立日本平動物園か。結構遠いぞ。つか、それなら静大が近いんだし最初に行けばよかったじゃんか」
「黙れ。つべこべ言わずに出発だ」
消極的だったミカドが予想を貼るかに越えて満喫していた。
美術館や城。研修レポートが書きやすいように、歴史的だったり文化的だったりの場所を選んだのだが、それが彼の琴線に触れたようだ。
「俺の時代では、文化遺産は馬鹿が破壊し尽くしてほとんど残っていない。だがこうして実物を見ると、馬鹿の中にいた英雄が歴史を繋いできたと実感できる。この遺産は未来永劫残されるべきだ」
との事だ。脳筋の戦場頭な面ばかり目立っていたが、彼の素は意外と学術的なのかもしれない。
一方で香奈は最初のテンションは見る影もなく、完全に二足歩行する炭と化していた。
「……それで、結局なんだったわけ?その、香奈が内浦に行きたかった理由って」
日寺壮間。空気は読める男。
そろそろ聞いておいた方がいいと思い、香奈の放置を止めて問いかけた。
すると少しだけ息を吹き返したように、暫く閉じられていた口から声が零れる。
「Aqours…」
「ア…なんて?」
「静岡といえば…内浦といえば!Aqoursの聖地でしょ!だからどーしても行きたかったの!」
「Aqours」その名前を熱い口調で語る香奈だが、壮間は何のことだか分かっていないようだ。
「アクアって…ミカド知ってる?」
「ラテン語で水を意味する」
「まぁ水ってのは分かるけど…」
「はぁー……やっっぱり知らないかぁ。だと思ったソウマだもんね。確かに!田舎出身だし東京じゃ若干マイナーなスクールアイドルかもしれないよ?でもラブライブ優勝もした超・凄いスクールアイドルなワケ!なんっでみんなして知らないかなーナゲカワシイよ全くもって本当にさ!」
ため息と同時に堰を切った言葉の激流。それを聞いてもイマイチ分かってない様子の壮間だが、その理解の及ばなさは香奈の想像を超えていた。
「スクール…アイドル?」
壮間が放った疑問符付きの一言で、香奈はここしばらくで一番の驚愕顔を見せた。この間うっかりタイムスリップした時より驚いている可能性すらある。
壮間とて驚かれていることに驚いている。確かにそういった文化には人並み以上に疎いが、スクールアイドルなんて単語は聞いたことも無い。
「え、本当に知らないの??じゃ、じゃあAqoursのライバルのSaint Snowは?」
「知らない」
「それならA-RISEは?」
「聞いたことない」
「μ'sは!?」
「それは知ってるかも…石鹸?」
余りに想像を絶する有り様に、香奈は頭痛がしたのかフラフラと足元がおぼつかなくなる程だった。
壁に寄りかかって見た壮間の顔は、何がそんなにと言いたげでポカンとしている。そんな幼馴染の姿に、香奈は凡そ女子が出すとは思えない声と共にえげつない大きさの溜息を吐き出した。
「…ソウマってさ、もしかして息だけして生きてきた系の人?」
「おっと急に切れ味抜群だね」
「いやいやいやだって有り得ないでしょ!このご時世で?いくらなんでもスクールアイドルを知らないってぇのは、ちょっと世間知らずじゃ済まされませんよ。人としてダメ。論外。アウト・オブ・ザ・ガンQだから」
「最後の多分色々違う」
「あーもういい!大丈夫!そんなダメっダメなソウマはAqoursの動画でも見てお勉強しなさい!あ、WATER BLUE NEW WORLDは最後に聞くのがオススメね」
そう言って香奈は壮間のスマホで動画サイトを開くと、力強い足取りでどこかに走って行った。
と思ったらすぐに戻ってきた。壮間も何処行くつもりだろうとは思ったが。
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あの後、時間の限りミカドに連れ回された結果ギリギリでクラスに合流。夕方の講演会を終え、旅館に到着した一同は休息の時間を迎えていた。
「日寺ー、トランプやんねぇの?」
「ごめん、俺パス。ちょい忙しい」
旅館の部屋の隅で、壮間はスマホから流れる音楽にイヤホン越しで耳を傾けていた。
例のAqoursというアイドルの曲は全て動画サイトで無料で見れるようだった。というか、スクールアイドルがほとんどそうらしい。
明日にでも香奈に感想を聞かれそうなので仕方なしに聞き始めたのだが、これが相当に想像以上だった。学生だからという妥協は微塵も感じられない。アイドルには詳しくないが、プロと比べてもなんら遜色ない事は分かった。
何より壮間の目を引くのは、画面の中で踊る彼女たちの、眩しい程の「輝き」。
「凄いな…これが高校生って」
香奈に最後にと勧められた「WATER BLUE NEW WORLD」なんて圧巻だ。ラブライブという全国大会で披露されたこのステージを見るだけで、彼女たちが必死に足掻き、苦しみ、それでも駆け抜けてきたその道が、ハッキリと見えるようだった。
普通の感受性しか持たない壮間にも、そのイメージが頭に焼き付く。
それは表現物の一つの極致と言ってもいいかもしれない。
「この真ん中の子なんて、いかにも普通って感じなのに。
『普通の高校生』が、『何か』になった瞬間…か…」
飲み物を買いに部屋から出た時も、自販機を前に画面から目が離せない。
はっと我に返り、財布を出して顔を上げる。どうしてか、やけに感情移入してしまった気がする。
「……あれ?」
カタンと自販機の中で飲み物が落下。壮間はそれを気にも留めず、呆然としていた視界を右手で拭うように擦る。
画面から目を離したはずなのに、さっきすれ違いで見えたのは……
「いや…気のせいだろ」
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その頃、今日一日に不満しか無かった香奈は、まだ内浦の聖地巡礼を諦めきれずにいた。
「せっかくここまで来たのに…私に資格ナシってことなんですか、Aqoursさん…」
香奈がスクールアイドルにハマったのは、3年前。
秋葉原でその年のラブライブ決勝を、大スクリーンで目にした時。Aqoursのステージを見た、その瞬間だった。
あんなふうになりたいと思った。
あれ以来、ずっと追いかけている。あの輝きを探しに行きたい。
「ねぇねぇ、そーいえばさ。静岡って言えば最近…」
「あ、あの都市伝説だよね。ちょっと前に廃校になった校舎…噂じゃそこに…っていう。何人も消えちゃってるって…怖いよね」
「でも大丈夫っしょ。静岡っていっても、それってかなり端っこらしいし」
部屋の隅で燻っていた香奈の耳に、そんな会話が入ってくる。
必死こいてワンチャンを狙っていた香奈はいつにない理解力を発揮。それが「どこ」の話なのか、すぐに理解して食いついた。
「その話!もっと詳しく聞かせて!」
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「もうそろそろ消灯だし、早めに寝るか…」
「失礼します!ソウマ!ミカドくん!集合!!」
「うぉい!?何事!?」
消灯時間直前、男子部屋のふすまを勢いよく開けた香奈。なんだなんだと騒ぐ男子たちを押しのけ、寝る前の壮間と筋トレをしていたミカドの首根っこを掴んで連行していった。
「何の用だ貴様。俺のトレーニングを邪魔するだけの用なんだろうな」
「どうせロクな用じゃないと思う…」
「いいから聞いてってば!さっき聞いた話なんだけど、この近くに幽霊が出る廃校舎があるらしいんだって。ちょっと調べに行かない?」
「幽霊」の単語で壮間はのけ反りそうになる。想像以上にしょうもない用事だった。しかも香奈がスマホで見せた件の学校を見れば、その魂胆が透けて見える。
「お前…この学校って初代Aqoursの学校じゃん。浦の星女学院。全然近くじゃないし」
「チッ…それは知ってたか」
「出てるぞ本音。そこまでして行きたいのは分かるけど、もうちょっとマシな理由用意しろって」
「幽霊だと?下らんな。与太話なら間抜け同士でやっていろ。俺は戻る」
「ちょちょちょ、違くて!別に肝を試しに行こうって話じゃないの。
時は平成。もう平成も終わるって時代ですよ?そんな現代に幽霊見たって人が大勢いて、何人もカミカクシにあってる。絶対おかしいと思う。それって、その…あなざー、ライダー?の仕業なんじゃないかって!」
香奈の推理にしては珍しく筋が通っている。強い願望は人の能力すら引き上げるのだろうか。
「でもそんなアナザーライダーいる?だってそれが幽霊のアナザーライダーとして、元になった仮面ライダーも幽霊ってことでしょ?死んだ人がライダーなんてそんな…」
「死人の怪人は存在する。仮面ライダーも同様だ」
「いるんだ」
「だが有り得ん。仮に百歩譲って幽霊のアナザーライダーだとして、偶然旅行にやって来た場所で偶然出くわすなどとても現実的ではない」
ミカドがそう反論するが、壮間は木組みの街に行った時もアナザードライブに遭遇している。なんか現実味を帯びた話になってきた。
が、ミカドはその反対の姿勢を崩さない。香奈もそれに全力で抵抗する。
「いいじゃん行こうよ!絶対アナザーライダーだから!レッツゴー浦の星!」
「ふざけるな絶対に却下だ!どうせ馬鹿どもの話が尾ひれを持っただけに決まっている、時間の無駄だ!」
そんな言い合いは結構な大声で繰り広げられ、間にいる壮間は従業員の人に怒られるんじゃないかと、頑張って二人を止めようとする。
そして、壮間の予想通りになってしまったのか、口喧嘩の騒ぎで誰かが駆けつけてきた。しかも着物姿、旅館の仲居だ。
「ちょっと、今の話!」
「わあぁぁぁぁ!スイマセン!コイツらすぐ止めますから!」
「そうじゃなくて!今、浦の星に行くって言ってなかった!?」
「あ、いたいた!ちょっと君、話聞いてもいい?」
想定外の反応。止まった壮間と口喧嘩を続ける二人の下に、更にもう一人、追いかけてきた人物が現れる。
壮間の前にやって来た二人の女性。両方壮間より年上なのは分かる。大学生くらいの、綺麗な女性だ。片方はさっき見たように仲居さん、もう片方はラフな格好をして眼鏡をかけている。
「え……ちょっと待て。もしかして……!!」
というか、見たことがあった。それもついさっきまで見てた顔。
音楽とダンスの画面の中にいた顔と同じ顔が、二つ。
香奈も誰か来たことに気付き、すぐに目を見開いて腰を抜かした。
「何故」とかが思い浮かぶ前に、余りの驚きと喜びで体が震え、香奈は自然とその名前を絶叫した。
「ア…Aqoursの……高海千歌さんと、渡辺曜さん!!??」
「あはは…」
「ヨーソロー!」
輝きを追って出会った、憧れの存在。
この出会いから始まった戦いで、少女は奇跡を目撃することとなる。
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月を反射する水面に視線を滑らせ、砂浜を踏みしめる男。
風に運ばれ何処からかやって来た紙飛行機は、風が止まらない限り進む。
男―――令央は、飛んできた紙飛行機を握り潰し、砂浜へと墜とした。
「見えた。
振り返った視線の遥か先にあるのは、3年前に終わったはずの学校。浦の星女学院。
風が強く吹いた。
砂が、月夜を覆った。
千歌と曜にエンカウント!次回は浦の星ですが、ミカドの様子が…
ちなみに沖縄の水族館のナポリタンが旨いのはマジ話です。実は僕よく沖縄に行くので。自慢です。静岡には行ったことありません。
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