仮面ライダージオウ~Crossover Stories~   作:壱肆陸

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槙亜透矢(トーヤ)
バータイムのラビットハウスで働いていた少年。その正体は、人間の体にバイラルコアを融合させることで誕生した108体目のロイミュード。仮面ライダーダークドライブに変身した。肉体年齢は15歳。ルパンとの戦闘でスリープ状態に陥ったため、アナザードライブの事件に関与しなかった。名前の由来は「カフェ・マキアート」。

本来の歴史では・・・ダークドライブとして走大と敵対するも、正体を隠しながらラビットハウスで働くことで人間を愛する心が芽生え始める。しかしロイミュードを家族として愛する心も捨てきれず、ロイミュードか人間のどちらとして生きるかの選択を迫られた。世界を凍結させようとする001をドライブと共に撃破するが、最後に彼が下した決断は「ロイミュードとして生きること」。最後に残されたロイミュードとして、ドライブとの最終決戦に臨む。


テスト前に生き急ぐ146です。テストまでに書ききれて本当に良かった…
というわけでゴースト×サンシャイン編ラストです。

あとこれ言うの遅くなってすっげぇ申し訳ないんですけど、ただいま名もなきA・弐さんの「仮面ライダーロワ~歴史を守護する仮面の王~」に、本作一章のビルド×バンドリの物語が出張しております!是非ともよろしくお願いします!

今回も「ここすき」よろしくお願いします!




AqoursHEROES

「香奈ちゃん遅いねぇ…もしかして、道に迷っちゃった!?」

 

「いやさすがにそれは……」

 

 

浦の星女学院の屋上で、Aqoursは普段通りの練習を続けていた。

千歌は心配そうに実家のある方向を見つめる。というのも、千歌の忘れ物を取りに行った香奈が一向に戻らないのだ。

 

海沿いに行けば到着するのだから、流石に迷っている事はないだろう。そう思った曜だったが、香奈の空回り暴走っぷりが曜を含めた全員の脳裏を過ぎ去る、

 

 

「…あるかもね」

「ありそうですわね」

「ありそうずら」

 

 

果南、ダイヤ、花丸の予想通り、香奈はしっかりと道に迷っていた。

とはいえ人に聞くなりすれば大丈夫だろうと、練習は再開。

 

朝陽を探していたメンバーも合流。まだ千歌のパフォーマンスが完成していないが、MIRACLE WAVEの通し練習をする事になっている。

 

 

「……どうしたのみんな、何かあった?」

 

 

その動きのぎこちなさに、千歌が気付いてしまった。

違和感の正体は千歌以外で共有した迷い、則ちゴーストの歴史が消えるという事実にある。

 

これ以上千歌には負担をかけないようにと黙っていたが、もう欺き続けるのは無理だ。意を決して、曜が千歌にその事実を伝える。

 

 

「あのね、千歌ちゃん―――」

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

「僕は朝陽。影の薄い…ただの幽霊だよ」

 

 

道に迷った先で、香奈は幽霊に出会った。

千歌から話を聞いた、幽霊の「朝陽」。仮面ライダーゴーストに変身するという千歌の「英雄」。

 

そんな彼に、のっけから香奈は飛び掛かった。

すり抜けて額から地面にダイブしたが。

 

 

「ちょちょ、いきなり何!?」

 

「なんでもなにも無いですよ!皆さん朝陽さんを探してるんですから!なんで消えちゃったんですか朝陽さん!」

 

「うーん…確かにそれは正論。でもいきなり掴みかかるなんて、可愛い顔して意外に大胆だね」

 

「そんなこと言っても誤魔化されませんからね!さぁお縄について皆さんにごめんなさいしてください!」

 

 

懲りずに捕まえようとするも、全く同じ失敗を繰り返す香奈。

いい加減に疲れたらしく、地面に伏せて朝陽を見上げながら言葉を零す。

 

 

「なんで何も言わずいなくなっちゃったんですか……千歌さん、すごく寂しそうだったんですよ?強がったって、朝陽さんがこのまま消えちゃうんじゃないかって……」

 

 

朝陽も何か思う事があったのか、浮かび上がるのをやめて胡坐で香奈の前に座った。実体化した体で香奈を起こし、互いに互いの眼を見て膝を突き合わせる。

 

 

「言葉を交わそうか、未来から来たお嬢さん。君と話すのは僕にとっても、多分君にとっても意味のある事になる。さぁ、何をお話したい?」

 

「えっ…?あ、えっと……じゃあはいっ!朝陽さんはなんで消えちゃったんですか!?」

 

 

突然始まった幽霊相談室。なんとなくで雰囲気を感じ取った香奈は、場のノリに合わせて元気よく挙手する。それに答えるのは、こちらも楽しそうな朝陽だ。

 

 

「人の命って儚いんだ。知られないうちに消えちゃってるものなんだよ、例えば生前の僕みたいに」

 

「全然面白くないです!ちゃんと答えてください!」

 

「死人ジョークだって。これ千歌ちゃんにも不評だったなぁ…

えっとね、僕の望みは生き返る事なんだ。生き返って千歌ちゃんたちと一緒に生きたい……でも、これは千歌ちゃんがくれた望みなんだよね。何十年も漂ってた僕を、千歌ちゃんが見つけてくれた。僕にもう一度『命』をくれたのは千歌ちゃんだ」

 

「さすが千歌さん……!あれ、でも私見えちゃってますけど。朝陽さん」

 

「それは、その鞄の中に秘密があるんじゃない?」

 

 

朝陽が指さしたのは香奈のカバン。

カバンを漁ると、中から出たのはゴーストのプロトウォッチだった。

 

 

「そういえば現代の千歌さんから貰ってからずっと……って、結局教えてくれないじゃないですか!消えちゃった理由ですよ!あれだけ迷惑かけて、何も無いなんて言わないですよね…!?」

 

「これから話すからさ。それで、僕は英雄眼魂を集めた。蔵真やアリオスにも出会って、色々あったけどようやく生き返るところまで来た。これからは千歌ちゃんと同じ時間を生きられる。一緒にご飯を食べて、笑って、泣いて……ずっと夢見てたんだ。でも………それは叶わないんでしょ?」

 

 

幽霊とは思えないような夢見る瞳。それが僅かにくすんだのを見て、香奈の威勢が途切れてしまった。それを慰めるように、朝陽は言葉を続ける。

 

 

「僕は何十年も前に死んだ人間だから、これでいいんだ。生き返れないのに僕が傍にいれば、皆が苦しむことになる。満足した幽霊は幸せそうに人知れず成仏した…それでいいんだよ」

 

「まだ…まだわかりません!朝陽さんは生き返ります!私が頑張れば……未来は変わるはずです!」

 

「幽霊は色んなことを聞ける。君の友達の話は盗み聞きさせてもらったよ。それによると、僕どころかゴーストがいた歴史はどうやっても消えちゃうらしいね」

 

 

香奈だって分かっていた。

この戦いの結びは二通りしかない。朝陽が消えてアナザーゴーストが力を得るか、壮間たちがゴーストの力を受け継ぐか。ゴーストの歴史が存続する選択肢は存在しない。

 

 

「でも……それじゃあ私は…!私には何もできないんですか!?私は何のためにこの時代に来たんですか…?朝陽さんのこと見てくるって、変えてくるって…千歌さんと約束したのに……!」

 

「……優しいね、香奈ちゃんは」

 

 

2018年で、千歌も同じことを言っていた。

優しいとしても、優しいだけなんだ。仮面ライダーの力を持つ壮間とは違い、香奈にはやれる事を探すことしか出来ない。見つかりっこないと、薄々分かっているのに。

 

 

「大丈夫。君はやるべき事をちゃんとやれてる」

 

「何ができたっていうんですか……このまま私は、朝陽さんが消えて、皆さんが忘れるのを見てることしか……」

 

「それでいいんだよ。君たちだけは僕たちを覚えててくれる。僕たちを見て、何かを感じて、考えて、精いっぱい生きてくれればそれでいい。人間の想いは、そうやって繋がるんだから」

 

 

香奈が握っていたプロトウォッチを拾い上げ、朝陽が香奈の肩を叩く。顔を上げたその時には、香奈の前からその姿は消え去っていた。

 

 

__________

 

 

 

「千歌ちゃん……どうする?」

 

 

千歌は曜から全ての事情を聴いた。

朝陽は消えてしまい、覚えておくこともできない。今の彼女にとっては何より辛い現実だろう。

 

 

「朝陽くん……!」

 

 

ここにいる誰もが朝陽の命を諦めたくなくて、奇跡が起こることを信じている。でも、朝陽はいつも言っていた。

 

 

『奇跡は信じたい。でもね、奇跡が起こらなくても命は続く。続けなくちゃいけないんだ。叶わなかったその先から、目を背けちゃいけない』

 

 

きっと迷っている時間は無い。悲しむ時間も無い。

奇跡は信じ続けて、足掻き続ける。問題はその先の未来のこと。それを決断する勇気。

 

千歌の心は、決まっていた。

 

 

「みんな聞いて!私は―――」

 

 

それが言霊になる寸前、屋上に上がってきたのはアリオスと壮間。

その珍しい組み合わせに誰もが目を丸くする。知る限りでは一番衝突していたはずの二人が、何かを決意した様子で立ち並んでいるのだから。

 

 

「リオちゃんに……えっと、香奈ちゃんと一緒に未来から来た人だよね。ライオンみたいな男の子がミカドくんで、亀みたいな方が…っと……ソウマくん!」

 

「か…亀……!?」

「リオはやめてくれ千歌……」

 

 

一言で同時にダメージを受ける二人。こう見ると似たもの同士なのだろうか。とはいえ茶番劇をしている暇も無いようで、すぐにアリオスが話を切りだした。

 

 

「いいか皆、私は彼と協力することにした。だが断じて朝陽の命を諦めるという訳ではない。私たちは『アナザーゴーストを倒す』という点で目的が一致している、それだけの事だ」

 

「天界と魔界、束の間の停戦同盟……ククッ」

 

「善子ちゃん空気読むずら」

「お話進まないよ?」

 

「ヨハネよ!でもどうする気よ。その偽りのゴーストの正体、目星でも付いてるって言うの?」

 

 

平常運転の善子に、こちらも平常運転の花丸とルビィの正論が炸裂。

だが善子が出した意見は尤もだった。

 

答えは既に用意されている。が、これを言うべきかどうか。

しかし壮間は即決した。明かすことで亀裂が入るのは怖いが、何より未来を変えるために、ここから先の隠しごとはナシだ。

 

 

「アナザーゴーストはAqoursの誰かです。ここにいる誰かが、タイムジャッカーに操られています。俺たちはそれを救いたい」

 

 

壮間の告白で、全員に必然の動揺が走る。

覚悟はしていたが、壮間は思わず目を瞑ってしまう。こんな信じたくない現実、受け入れられなくて当然。とても残酷なことを伝えたのは承知の上だから。

 

 

「ソウマくん」

 

 

目を瞑っていた壮間が感じたのは、右手を包む温かい感触。

驚いた壮間が目を開けると、千歌の両手が壮間の手を強く握っていた。

 

 

「ありがとう。これで私たちも、ちゃんとリオちゃんたちの力になれる!一緒に戦える!」

 

「……怖くないんですか。自分がアナザーゴーストかもしれないのに」

 

「その時はホラ、うんと我慢すればなんとかなったりしない?それにソウマくんやリオちゃんが助けてくれるよ!だって仮面ライダーだもん!英雄だもん!」

 

「千歌ちゃんの言う通りだよ。あんな話でも、二回も真っ直ぐに話されたら……信頼しちゃうしかないよ」

 

「そうそう。私はちっとも姿見せない朝陽なんかより、こっちの方が頼もしく見えるね!どっかの誰かはまーだ意固地になってるみたいだけど……?」

 

「What's!?ちょっと果南、私はちゃんと『期待してる』って言ったよ!?」

 

「あれ本音だったんですね……」

 

「Of course!仮にも浦の星女学院理事長、嘘はつきまセーン!」

 

 

千歌に続き、曜、果南、鞠莉も壮間に言葉をかけてくれる。

やっぱり彼女たちは凄い、そう尊敬せざるを得ない。鞠莉の「嘘つかない」発言だけは、It's jokeを連発された身として少しツッコミたいが。

 

 

「揃っているみたいだな。遅れてすまん」

 

「その声……蔵真さん!……!?」

 

 

予め招集の連絡をしていた蔵真の声が聞こえたが、聞こえた方向は屋上入り口の反対側。振り返ると、何故か変身した状態のスペクターが。

 

しかも脱出王ハリー・フーディーニの力を纏った「フーディーニ魂」に変身しており、バイクが変形した翼で宙から屋上に舞い降りた。

さらに言うなら、スペクターが持っていたのは鎖で拘束されたミカド。やっぱりこっちも変身していた。

 

 

「道に迷っていたようだったからな、抵抗するから力づくで連れて来た」

 

「襲い掛かって来たのは貴様だ!それに、貴様に負けたわけじゃない!俺が、付いてきたやったんだ!」

 

「どうせ蔵真さんから手を出したに決まってますわ」

「そう…ですかね…?」

「多分どっちもですよ」

 

 

そのビジュアルでは無理がある言い訳を放つミカド。一方の蔵真の言い分も全く意味が分からない。前科があり過ぎるのか蔵真を庇わないダイヤと梨子だが、多分お互い目が合って5秒でバトルしたんだろうな、と壮間は思った。

 

 

「……その様子だと、吹っ切れたみたいだな。アリオス」

 

「どうかな。私は未だに恐怖の渦中にいるのだと思う。

だが、この恐怖と向き合わなければ未来は無かった。ありがとう、蔵真」

 

「礼はいい。早速聞かせてもらうとしよう。その、アナザーゴーストを祓う妙案とやらをな」

 

「わかった。まずはアナザーゴーストと、それを使役するタイムジャッカーを呼び出す。そのために……朝陽を生き返らせるぞ!」

 

 

・・・・・

 

 

「えぇっ!?」

 

 

沈黙の後に一人驚いたのは壮間だった。

アリオスから考えがあるとは聞かされていたが、詳細は知らなかったからだ。いや、そもそもの疑問は別の所にある。

 

 

「え、アリオスさん、朝陽さん生き返らせられるんですか!?」

 

「当然だ。眼魂は揃っているし、ゴーストドライバーを持つ蔵真もいる。いつでもグレートアイを召喚できる」

 

「なんでそれをしなかったんです…?」

 

「朝陽が消えたことに、何か理由があると思ったからだ。まずは当人の事情を聞いてから…と思っていたがこうも隠れるのなら話は別だ。あっちにその気が無かろうが勝手にやらせてもらう。これが『死人に口なし』という奴だな、梨子!」

 

「うーん…使い方が微妙に合ってるようで違うかな?」

 

「な…やっぱり人間のことわざは難しい……」

 

 

オゼはアリオスに「王が目覚める頃にまた会おう」と言っていた。つまり、時間切れにせよなんにせよ、ゴーストが消滅する瞬間には立ち会おうとしているのは間違いない。生き返らせるのなら、それを妨害しに来る可能性が高い。

 

ともあれ、作戦が決まったのなら実行あるのみ。

大きく場所を移動し、十千万の近くの山へ。ちなみにここまでの道のりで香奈は見なかったが、どこで迷っているのだろうか。

 

 

「ここだ」

 

 

蔵真の案内である地点にやって来た。だが、壮間の目に映るのは木と土と石と、強いて言うなら草や苔くらい。ただの山の一角だ。

 

そんな壮間に、蔵真がツタンカーメン眼魂を差し出す。

まさかと思い眼魂を握って再び見てみると、そこにはさっきまでは無かった祠と岩の板が現れていた。

 

 

「なんじゃこりゃ…」

 

「これは……『モノリス』か。本来はただの一枚岩という意味だが、いつしか神秘の力を持った謎の板状人工物をそう呼称するようになったという。これは後者か。現物を見るのは初めてだ」

 

「ミカドが生き生きしてる……でも、なんでさっきは見えなかったんだろう」

 

「このモノリスには眼魂と同じ視認接触妨害の結界が張られている。更に、破壊しようとすると結界が強制発動し、見ることも触れることもできなくなる仕組みだ。何十年も前に作られた結界だが、今もこうして形を保ち続けているとは……術者は人類史に残る天才だろう」

 

「蔵真さんも生き生きしてる……」

 

 

饒舌に語る血気盛んコンビ。なんだか香奈がスクールアイドルを語るテンションに似ている。

 

彼らに構っていると日が暮れそうなので、早速アリオスが15個の眼魂をモノリスの前に並べ始めた。このモノリスが、願いを叶える存在『グレートアイ』を呼び出す扉となるらしい。

 

しかし、定規を使ってミリ単位で眼魂を並べる様はなんともシュールだ。

 

 

「あの、アリオスさん…」

 

「ダメずらよ。集中してるリオちゃんの邪魔すると、鬼が出るずら」

 

「花丸さん?鬼って…」

 

「前にリオちゃんの砂のお城を壊した善子ちゃんが、そのまま埋められたずら。地に堕ちたならぬ、めりこんだ堕天使ずら」

 

「善子さん……」

 

 

ふと善子の方を見ると、善子はアリオスを気にしながら目を逸らした。ヨハネと訂正しない辺り、相当アリオスを怖がっているように見える。触らぬ神に祟りなしだ。

 

 

「じゃあ花丸さん、一つ聞きたいんですけど」

 

「マルに!?でも答えられるかどうか…」

 

「あ、そんな難しいことじゃないんです。昨日鞠莉さんに言われて、今日は千歌さんに言われて…英雄ってなんだと思いますか?まぁアリオスさんや蔵真さんならまだしも、俺が英雄って言うのは変ってか、まだ何もしてないんじゃ……と」

 

「英雄…ですか。朝陽さんは眼魂の偉人さんを英雄って呼んでるずら。そうだとすると、仏教徒のマルにはよく分からないというか……」

 

「そうですか?仏教と言うと、なんか幽霊とか詳しそうですけど」

 

「実は仏教に霊魂という考えはほとんど無いずら。それに眼魂になった偉人さんたちにも、極楽どころか地獄行きになるような悪い人もいる。英雄の定義っていうのは、少し難しいずら」

 

 

確かに言われてみれば、織田信長は数多くの人間を殺めた魔王として悪名高い。新たな5つの眼魂の中にあったコロンブスだって、奴隷商人の略奪者と聞いたことがある。現代だと間違いなく極悪人だ。

 

 

「だからこれは教えじゃないずら。英雄っていうのは……何かを成し遂げるだけの力と奇跡があって、限られた時間の中で精いっぱい、自分なりに『輝いた』人なんじゃないか…って。これがマルの思う英雄、ヒーローずら!」

 

「自分なりに輝く…ですか。そう言えばここに来る前に言ったっけ。王になることが俺の輝きだ……って。じゃあ俺にとっては、Aqoursの皆さんも英雄(ヒーロー)ですね。あ、それを言うならヒロインか…」

 

「おしゃべりはそこまでだ。準備は整った」

 

 

花丸との会話を断ち切るアリオスの声。

目のような陣形で、モノリスの前に並べられた15個の眼魂。全員が所定の位置につき、蔵真はモノリスの前に立ってドライバーを出現させた。

 

 

「変身!」

 

《カイガン!スペクター!》

《レディゴー!覚悟!ド・キ・ド・キ・ゴースト!》

 

「来い!グレートアイ!」

 

 

スペクターが眼魂の陣をなぞるように線を描くと、眼魂は浮かび上がり、モノリスの『眼』を囲った円を作り始める。

 

次に眼魂がそれぞれ『印』へと変わり、菱形に並び変わった。そうして出来上がったのは、神々しく輝く一つの紋章。その光景に壮間は思わず目を奪われる。

 

 

「あれがグレートアイ……!」

 

「油断するな、来るぞ。ガンマイザーの干渉だ!」

 

 

アリオスの声と同時に、紋章の中央の眼が開く。

その瞬間、眼魔世界からガンマイザーの力が解き放たれようとしていた。それを許せば、願いを叶える前に紋章は消滅してしまう。

 

そのために手に入れた5つの眼魂だ。

 

 

「コロンブスさん、力を貸して!」

 

「お願いしますシェイクスピアさん!」

 

「頼むよナイチンゲール!」

 

「堕天使の呼びかけに応えよ…ガリレオ・ガリレイ!」

 

「キング・カメハメハ!Shiny!」

 

 

曜はコロンブス、ルビィはシェイクスピア、果南はナイチンゲール、善子はガリレオ、鞠莉はカメハメハの眼魂に願いを託す。それぞれの手から飛び立った眼魂は新たに陣を形成し、反発するガンマイザーの力を抑え込んだ。

 

 

「今だ蔵真!」

 

「あぁ!」

 

 

グレートアイがスペクターのゴーストドライバーに反応。その巨大な眼がスペクターの体を吸い上げて行く。あの眼の中にさえ入れば、願いは叶う。

 

 

「いい瞬間だよね。願いが叶う時っていうのは」

 

 

スペクターの体が空中で止まった。さらに発生した衝撃波がスペクターをグレートアイの下から弾き飛ばし、代わりにその場所に立ったのは……オゼだ。

 

 

「アリオスさんの作戦通り…来たなタイムジャッカー!」

 

「あなた誰だっけ。でもあなた達ふたりは覚えてるよ!仮面ライダーゲイツ、光ヶ崎ミカド!仮面ライダーネクロム、アリオス!わたしに新しい学びを教えてくれた、そう即ちわたしという雌しべに知識の花粉を運んできてくれたミツバチのような存在!とっても感謝しているんだよ!だからお礼として見せてあげる。わたしの、『願い』が成就する瞬間を!」

 

「ッ…!マズい!アイツの狙い、グレートアイの力で願いを叶えることです!」

 

「奴を止めろ!ゴーストドライバーを持たない者が願いを叫んだところで、グレートアイの怒りを買って消されるだけだが…今あいつに消えられるのは困る!」

 

 

アリオスの言う通り、グレートアイはオゼの呼びかけに応じない。

だが、()()()()()()()。オゼが消えることも無かった。

 

 

「あ…あああぁぁぁぁぁッ!!またも!またしても!何度も幾度も幾たびも!わたしの願いは成就しない!報われない!こんなにも体の奥から底から芯から欲しているというのに!わたしという器は満たされない!なんでなのグレートアイっ!?」

 

 

その発狂にもグレートアイは応えない。ただ、()()()()()()()()()ように、空中で輝いていた。

 

その様子を見てオゼの叫びがピタリと止まる。

 

 

「そうか……なんだ、そういうことか。

ちょっと不親切過ぎるんじゃないかな?でもそっちがその姿勢なら、諦めるしかないんだよ」

 

 

グレートアイから興味が逸れたのか、オゼは別の場所に視線を向け変える。その先に居たのはAqoursの9人だ。

 

アナザーゴーストを呼び出す気だ。それをみすみす見逃す手はない。

アリオスと壮間、ミカドが妨害に入るが、それを掻い潜ったオゼは『ある人物』の前に立った。

 

 

「おはよう、わたしの王様。そしておやすみ……桜内梨子」

 

 

オゼの指が梨子の胸元を指すと、黒い波動が梨子の全身を包む。

内から湧き出る制御できない何か。胸元の黒い光から出現したパーカーが彼女に取り憑くように覆い被さり、その姿を変貌させた。

 

 

《ゴーストォ…》

 

 

「梨子が…アナザーゴースト…!?」

 

「狼狽えるなアリオス!解っていたことだ!」

 

「行きましょうアリオスさん!梨子さんを助ける!」

 

「あぁ……当然だ!」

 

 

アナザーゴーストに変身した梨子を前に、壮間、アリオス、ミカドが変身体勢に入る。

 

 

「「「変身!」」」

 

《テンガン!ネクロム!》

《Clash the Invader!》

 

《仮面ライダー!ジオウ!》

 

《仮面ライダー!ゲイツ!》

 

 

そこにスペクターも並び、戦士が出揃う。

物語の継承者を巡る戦いが、ここに開戦した。

 

 

アナザーゴーストが放った波動がグレートアイの紋章を消滅させ、20個の眼魂が地に散らばる。それによって眼魂の束縛が消え、人間界に侵攻しようとしていたガンマイザーの力もまた、解放されてしまった。

 

 

「脅威を確認。排除」

 

 

顕現したのはネクロムが倒したはずの「ガンマイザー・ウィンド」。ガンマイザーは不滅の存在。何度倒したところで進化して蘇り、完全に撃破する手段はない。

 

 

「ガンマイザーは俺が引き受ける!手伝え未来人!」

 

「ごめんミカド!そっち頼む!」

 

「貴様ら……俺に指図するなッ!」

 

 

とは言いつつもガンマイザーの強大さはゲイツも感じ取っている。揉めている場足ではないと判断し、歯ぎしりしながらもスペクターの加勢に入った。

 

ジオウはアナザーゴーストの対処。完全撃破の手段が無いのはこちらも同じだし、こっちは梨子が中にいるため必要以上の攻撃はご法度だ。今は耐え抜き、やり過ごすしかない。

 

 

「また会ったなタイムジャッカー、オゼ。お前の相手は私だ」

 

「相手?意図が読めないんだよ。あなたの願いは何?」

 

「決まっている…お前にアナザーゴーストを止めさせることだ!」

 

 

ネクロムが相手取るのはオゼ。

彼女たちは決してゴーストの歴史を諦めていない。そのためにアリオスが切り拓いた手段こそ、梨子からアナザーゴーストの力を抜き取ること。それが可能なのは恐らく、タイムジャッカー本人だけだ。

 

 

「なるほど。確かにアナザーゴーストの妨害が無ければ、グレートアイの力でゴーストは生き返る。あなたは中々に明達だね、アリオス!」

 

「お前を殺せばアナザーゴーストは消えるのか?それとも拷問が必要か?私は友のためならば、どんな残酷な行為だろうが厭わない。お前のような狂った悪人ならば猶更だ!」

 

「拷問か、苦痛というのも多種多様。それもまた一つの興味ではあるけれど……手法に知性が無いのは良くないなぁ。じゃあ…そうだ、願いの等価交換を提唱しよう!あなたの願いと引き換えに、わたしは眼魔世界の全てを知りたい!これでどうかな?」

 

「馬鹿にするな!今は袂を分かったとはいえ、眼魔世界は私の故郷だ。私は完璧な存在、眼魔世界の王女!その誇りにかけ、家族を売るような真似はしない!」

 

 

時間を止め、ネクロムの攻撃を難なく躱し続けるオゼ。

それでも決して諦めずに食らいついて来る様に、可笑しかったのかそれとも惚れ惚れしたのか、オゼは狂った笑いを上げていた。

 

 

一方でアナザーゴースト対ジオウの対戦カードも、苦戦を強いられていた。

 

 

「くっ…攻撃できないって結構キツい……!」

 

 

アナザーゴーストは積極的に攻撃を仕掛けてくる。その上、梨子に呼びかけても反応は無い。梨子の意識は完全に眠ってしまったのだろうか。

 

 

「寝てる……ってことは!目覚まし時計、いや目覚まし太鼓だ!」

 

《ヒビキ!》

 

《アーマータイム!》

《ヒビ・キー!》

 

 

策を思いついたジオウは響鬼アーマーにフォームチェンジ。

物理で攻撃できないなら、「音」で梨子に呼びかければいい。それも心の奥底まで震わす大音量で。

 

 

「行きますよ!鬼の師匠たち直伝、清めの音!」

 

 

地面に音撃鼓を出現させ、音撃棒で力いっぱい打ち鳴らす。

山奥で奏でられる音は木々を揺らし、戦場の隅にまで行き渡る。それを耳にしたAqoursの一同は口を揃えて呟いた。

 

 

「下手…」

 

「太鼓は教わってないんです!すいません!」

 

 

太鼓の専門家であるヒビキからは修行をつけてもらえなかったし、アナザー響鬼戦では太鼓を脚で鳴らした。壮間に太鼓の経験なんて無い。

 

だが予想通り音撃は有効だったようで、アナザーゴーストが苦しみ始めている。中の梨子が騒音で苦しんでるだけな気もするが、それで意識が目覚めるなら結果オーライだろう。

 

 

「ぐ…あ…ァ…!」

 

「あっ…!待て、逃がすか!」

 

 

逃げ出そうとするアナザーゴースト。ジオウが放った炎で一時的に退路は断ったが、その可能性を失念していた。

 

考えてみれば、アナザーゴーストがここで戦闘をする必要は全くない。何故ならタイムジャッカーの勝利条件は「ゴースト消滅まで逃げ切ること」。このまま逃げられて梨子ごと雲隠れされるのが最悪の展開だ。

 

これまでそれをしなかった点から、アナザーゴーストに変身しっぱなしというのは出来ないのだろう。つまり、逃げられれば梨子は直に意識を取り戻してしまう。

 

 

「ここで逃がせば梨子さんは、時間切れでゴーストの記憶が消えるまで、真実と罪の意識に苛まれながら、いつ暴れ出すか分からないアナザーゴーストに怯えることになる……なんだよそれ!ふざけんな!」

 

 

それを仕組んだオゼは、こちらに興味が無いようにネクロムに夢中だ。罪悪感なんて問い質すまでも無いだろう。

 

しかも未来では未練丸出しで学校の地縛霊になっているなんて、侮辱もいいところだ。壮間は知らないが、例え廃校になったとしても、彼女たちなら答えを出して前に進むはずなのだ。

 

それを歪めた。どうせ、オゼの勝手な興味のために。

 

 

「俺が言えたことじゃないかもしれない。でも……!タイムジャッカーのオゼ、アイツだけは許せない!」

 

 

アナザーゴーストが姿を消す。ジオウは落ちていたムサシ眼魂を拾ってすぐに視認し、炎を吹いてそれを止める。

 

しかし、今度はアナザーゴーストが浮かび上がろうとしている。

これはマズい。ジオウには遠距離攻撃の手段はあれど、飛行はできない。浮遊されればいずれ逃げられてしまう。

 

 

「―――ダメぇっ!」

 

 

ジオウの手が届かない距離にいたアナザーゴースト。地面から離れたその脚にしがみついたのは、千歌だった。

 

 

「梨子ちゃん行っちゃダメ!目を覚まして!梨子ちゃん!!」

 

 

千歌に続き、他の皆もアナザーゴーストを逃がすまいと、その身体を抑えつける。アナザーゴーストは振り払おうとするも、体が上手く動いていない。意識内で梨子が抵抗しているのだろうか。

 

 

戦う力を持たない、普通の女子高生のはずだ。

それなのに、なんて勇敢なのだろう。どこまで強いのだろう。

 

 

オゼはネクロムが釘付けにしているが、それもいつまで保つか分からない。時間を止められて逃げられればお終いだ。

 

時間が無い。方法は一つしかない。

壮間がやるしかない。

 

 

「千歌さん……今から俺がすることを、恨んだっていいです。上手くいかなかったらどうぞ馬鹿にしてください。これが特大のエゴだとしても、俺はここでアナザーゴーストを倒します!」

 

「……恨まないよ。約束する。だってそれは、私たちのためでもあるんでしょ?奇跡が起こらなくても未来に道は続く…だから、私たちの答えは決まってた!」

 

「ありがとう…ございます……!」

 

 

やっぱり敵わない。こんな凄い人たちが、消えた歴史の中にもたくさんいる。Aqoursは、いや、これまでに会った人たち、仮面ライダーたち……そんな主人公たち全てが、壮間にとって英雄だ。

 

 

「聞いてますか朝陽さん!未来を変えたい、皆を救いたい。色々思ったけど、やっぱり俺は自分勝手でした。俺はAqoursや朝陽さんのような、英雄になりたい!」

 

「勝手な事を言っているな。私はまだ諦めてないぞ!」

 

 

ジオウの叫びにネクロムが答える。

諦めていないのは本当だ。でも、感じてはいた。自分とオゼが勝負にすらなっていない事を。その願いは届かない事を。

 

 

「日寺壮間、お前が欲しいのはゴーストの力か!?その力で英雄になる気か!」

 

「…違います。確かに力があれば王になれるかもしれない。でも、力だけじゃ駄目なんです。俺のせいで皆さんの歩んだ道が消えるなら、それを糧にして俺が進みます。皆さんが果たせなかった望み、信念、正義、それも全部受け継ぐ。俺が英雄の心を、未来に繋ぎます!」

 

「心を繋ぐ、そうすれば魂は未来を生きる。魂は永遠に不滅……か」

 

「はい。あなた達の物語を無意味になんてさせません。

だから…安心して忘れてください!」

 

「言うじゃないか……ずるい男だな、お前は!」

 

 

ジオウとネクロムは背を合わせ、互いを守るように自身の敵と向き合う。

 

壮間の心は決まった。

報われない努力、救えない命、消えゆく輝き…それらは確かに悲しい。でも、全ての物はいつか失われる。ただ同情しかしないのなら、それこそが侮辱だ。

 

消える歴史、消える命、消える存在。それらを絶対に忘れない。英雄から学んだ心を胸に、王座への階段を駆け上がる。

 

 

「……やっと聞かせてくれたね」

 

 

ジオウが聞いたその声。一瞬だけその姿が線を結び、現れた幽霊―――朝陽はジオウに笑いかける。

 

 

「貴方が朝陽さん…!」

 

「これは皆の選んだ未来だ。だから、どうか自信を持って受け継いで欲しい。僕が繋いだこの力…今度は君だ。君自身の想いを……未来に繋げ!」

 

 

朝陽が手渡したプロトウォッチに色が宿る。

カバーパーツはオレンジに。文字盤に浮かび上がる、橙に輝く幽霊のライダーの顔。

 

 

《ゴースト!》

 

 

ゴーストの継承が完了した。それをオゼが黙って見ているはずがない。

 

 

「ゴーストのライドウォッチ!それをわたしに!」

 

「行かせるか!彼の……壮間の邪魔はさせない!」

 

 

なりふり構わないオゼは時間停止を発動。無理矢理ウォッチを奪うつもりだ。

だが、すぐにその状態は解除される。木陰から現れたのは、祝福をしに来たウィルだ。

 

 

「さぁ我が王、継承の儀を」

 

「ありがとうウィル、アリオスさん、朝陽さん!」

 

 

響鬼ウォッチを外し、ゴーストウォッチを左スロットに装填。響鬼アーマーが消滅し、代わりに出現したゴーストのアーマーがジオウの前で印を結ぶ。

 

 

《ライダータイム!》

《仮面ライダー!ジオウ!》

 

 

分解したアーマーは踊るように宙を動き回り、ジオウの姿に覆い被さった。最後に複眼に刻まれた「ゴースト」の文字で、継承は完了する。

 

 

《アーマータイム!》

《カイガン!》

《ゴー・ス・トー!》

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来を知ろしめす時の王者!その名も仮面ライダージオウ ゴーストアーマー!」

 

 

壮間は見たことが無いその姿。だが、彼の勇姿を知る者は、その姿に目を奪われる。

 

額の一歩角、オレンジのフェイスアーマー、胸の眼のライダーズクレスト。まさにゴーストの力を継承した戦士の姿だ。

 

自身を脅かす存在を感知したアナザーゴーストは、形相を変えて逃げ出そうとする。その姿に先回りし斬撃を浴びせたのは、ガンマイザーとの戦闘から離脱したゲイツだった。

 

 

「またしても先を…!ッ……日寺!さっさとコイツを仕留めろ!」

 

「あぁ、ここで終わらせる!」

 

 

浮かび上がって再び逃走を図るアナザーゴースト。

だが、ゴーストアーマーを纏うジオウは浮遊能力を有する。アナザーゴーストに追いついたジオウはジカンギレードで一撃を加え、逃げる幽霊を地に落した。

 

落下したアナザーゴーストは空を見上げる。だが、そこにジオウの姿は無い。

 

 

「こっちこっち」

 

 

不意に肩を叩かれ、振り返った方向から拳が飛んできた。

ゴーストは幽霊。気配を完全に消すことも容易い。

 

怯んだ隙にジオウはもう一度浮かび上がり、風に運ばれる布のように移動しつつ、次々に斬撃を決めていく。

 

 

「がアぁ…あぁッ!」

 

 

アナザーゴーストは腕を振るってジオウを捕まえようとするが、ジオウはそれを体をよじって回避。

 

地面を滑るような動きでアナザーゴーストを翻弄し、体力が削れたタイミングを見計らい、低く浮かび上がってから強烈な蹴りを入れた。

 

 

「偉人の皆さん、力を貸してください!」

 

 

印を結び、ジオウの「眼魂ショルダー」の能力が解放される。

起き上がったアナザーゴーストがジオウに反撃しようとするが、そこに割り込むは二閃の斬撃。

 

 

「その折れない心、この眼でしかと見届けた!」

 

 

二本の刃を持った赤いパーカー。ムサシ眼魂から召喚された大剣豪・宮本武蔵のゴーストだ。

 

眼魂ショルダーは英雄ゴーストを召喚する能力を持つ。

そしてこの場合、呼び出されるのは眼魂に封じられた「本物」の英雄たち。

 

 

「王になるとは、まっことデカい夢ぜよ!気に入った!」

 

「儂も叶えられなかった天下の夢。温い道ではないぞ」

 

 

続いて坂本龍馬と織田信長のゴーストが、アナザーゴーストを牽制。そして次に現れたのは光輪を背負った白いパーカー、三蔵法師のゴーストだ。

 

 

「貴方の信念、それが果てしなく続く一本の旅路となる……」

 

 

サンゾウゴーストの光輪がアナザーゴーストの動きを封じた。

召喚されたゴーストたちはジオウと共に空へ。合計20の英雄が、ジオウの周りで宙を舞う。

 

 

「やっと分かった気がする。ライダーの力を受け継ぐって、どういうことなのか。力だけじゃなくて心も受け継ぐ。それってつまり…代わりに俺がそのライダーに『成る』ってことなんだ」

 

 

歴史を受け継ぐ。しかしライダーの歴史は消える。

そこだけ見ればジオウはアナザーライダーと変わらない。いや、多分存在としては同じようなものなのだろう。

 

違うとしたら、心や想いを受け継ぐかどうか、ただそれだけ。

その違いを、強く魂に刻み込む。

 

 

「今日から俺が…『仮面ライダーゴースト』だ!」

 

《フィニッシュタイム!》

《ゴースト!》

 

 

ドライバーを一回転させ、必殺技を発動。

ジオウが両手を上に掲げると、英雄ゴーストたちがそこに集合。幾つものパーカーが一つとなり、練り上げられたのは一つの『巨大な眼魂』。

 

 

《オメガタイムブレーク!!》

 

「はあぁぁぁぁぁ…たぁッ!」

 

 

巨大眼魂をアナザーゴーストに放った。

サンゾウの拘束から放たれたアナザーゴーストは、その眼魂を受け止め、押し返そうとする。しかし、込められているのは20人の英雄の魂。そう簡単に弾き返せる代物ではない。

 

 

「俺はいつか、あなた達のような英雄になる。王様になる!

そのために…この命が尽きるまで、俺自身が精いっぱい輝くために……」

 

 

巨大眼魂が一気に重くなる。

それは、壮間の心の叫びに呼応するように、どこまでも巨大化していく。

 

 

「命、燃やすぜ!!」

 

 

巨大眼魂がアナザーゴーストの体を完全に飲み込み、爆発。

アナザーゴーストは吹き飛び、肉体とパーカーが分離。体から転がり出たアナザーゴーストウォッチが破裂した。

 

 

__________

 

 

 

「梨子ちゃん!」

 

「千歌…ちゃん…私…」

 

 

アナザーゴーストは完全に撃破され、梨子の姿に戻った。オゼは撤退。ガンマイザーは撃破できなかったがゲイツとスペクターの二人がかりで機能停止まで追い込み、今はツタンカーメンの力でピラミッドに封印されている。

 

こうして戦いは終結。そして、ゴーストの歴史は消滅することが確定した。

 

 

「壮間さん…お願いしてもいいですか」

 

 

目を覚ました梨子は、ジオウに声を掛ける。

この未練は覚えてはいられない。だから、物語と一緒に託すことにした。

 

 

「未来に帰ったら…リオちゃんと私たちを会わせてあげてください。覚えてはないだろうけど、そんな可能性もあったんだよって…教えてあげてほしい」

 

「梨子……」

 

「もちろんです。蔵真さんも探して、必ず教えます。きっと未来でも仲良くなれますよ」

 

「いや、俺は結構だ。未来の俺は怪奇現象調査に奔走しているだろうからな。邪魔をしてやるな」

 

「全く…素直じゃないですわね、蔵真さんも」

 

 

笑いながらスペクターを小突くダイヤ。梨子と笑い合うアリオス。

忘れたってきっと変わらない。壮間たちが覚えている限り、ゼロになんてなりはしないんだ―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出来の悪い結末だ。チェーホフの銃を知らないのか?」

 

 

幸福の刹那に侵略する声。別れの時を踏みつぶす声。

そして刃。物語の最後に滴り落ちる赤。

 

 

血。

 

 

スペクターを貫いた短剣。変身が解かれた蔵真の胸を貫き、傷と口から泥のように血液が溢れ落ちた。

 

 

「蔵真さん!?」

 

 

ジオウが叫ぶ。突然の出来事に、多くは叫ぶこともできない。

蔵真から出た青い力が、刃が刺さった方向に収束していく。

 

 

《スペクター!》

 

「借りは返したが…おっといけない。どうせ物語が消えれば生き返ってしまうのか。私としたことが趣の無いことをした」

 

 

スペクターウォッチが生成され、それを握り潰すように持つのはアナザー電王。何故忘れていたのだろう。この、危険過ぎる存在を。

 

 

「貴様あァァァっ!!」

 

 

怒りに囚われたネクロムが、単身アナザー電王に突撃。それと同時に封印されていたガンマイザーも活動を再開した。まるで、彼をこの物語から排除しようとしているように。

 

 

「なぜだ…なぜ蔵真を!」

 

「何故?芸術家が作品を創るのが、そんなに可笑しいか?」

 

 

鬼気迫る勢いで攻めるネクロムだったが、怒りのあまりその完璧に綻びが生じていた。そこを突いて、切り裂き、アナザー電王は僅か数撃でネクロムを変身解除に追い込む。

 

最後に、生身のアリオスの身体に入り込む、一筋の斬撃。

終わりかけた世界に再び赤が染められた。そして、ネクロムのウォッチも彼の手によって奪われてしまう。

 

追撃に迫るガンマイザーも易々と退け、アナザー電王から出た6()()()()が銃弾のように食い込んだかと思うと、ガンマイザーは木端微塵に爆発四散した。

 

 

全てが終わったと思っていた。

何もかもが丸く収まったと思っていた。

このまま終わってくれると、そう思っていた。

 

 

「なんて…ことを……!」

 

 

蔵真とアリオスを止血しようとする千歌たち。バッドエンドを変えたかったのに、最後に残ったのは阿鼻叫喚の最悪。その悪夢の光景に、ジオウは言葉を失う。

 

言葉を失ったが、体は動いた。

行き場を見据えたこの激情のままに、ジオウはアナザー電王へと斬りかかる。

 

 

「何を怒っているのか理解できないな!どうせ消える物語、何より…こんな駄作の結末なんてどうだっていいだろう!」

 

「黙れ!お前が…お前なんかが…!うああぁぁぁッ!」

 

「贋作同士の愛で合いだと?なんだそれは悪夢か!?ハハハッ!」

 

 

ゲイツは今、蔵真たちをなんとか止血しようとしている。残された戦士はジオウただ一人。

 

壮間がやるしかない。

だが、余りに強大で、届く気がしない。

 

 

「僕に任せて」

 

 

アナザー電王の身体が、虚無から生じた衝撃で弾き飛ばされた

予め拾っておいたナイチンゲール眼魂で、アナザー電王はその姿を捕捉する。最後に残された、この物語の守護者の姿を。

 

 

「変身!」

 

《カイガン!オレ!》

《レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!》

 

「君たちの命は、僕が繋ぐ!」

 

 

実体化した幽霊が黒いパーカーを羽織り、フードを取った顔が怪しく、それでいて勇ましく光る。

 

ウォッチに刻まれたものと同じ顔。

あれがこの物語の主人公、仮面ライダーゴースト。

 

ジオウとゴースト、これで二対一。

怒涛の勢いで立ち回るアナザー電王に対し、愚直に攻め込んでいくジオウ。隙を突いて的確に攻めるゴースト。朝陽のお陰で連携は取れている。

 

 

「贋作がいくら集まったところで、所詮はガラクタの山にしかならない!不愉快でしかない!塵になって風に吹かれて、惨めに消え失せろ!!」

 

「なんで……なんでこんな奴が強いんだ!」

 

「それも人間の可能性。どこまでも邪に落ちる命だってある…その可能性だけは、絶対に認めちゃいけないんだ!」

 

 

連携を取っても尚、埋められない力の差。

だからゴーストも決意した。今ここで彼らの未来を勝ち取る。この『命』は、そのためにだけ存在する。

 

 

《グレイトフル!》

 

「彼は絶対に、ここで止める!」

 

《ゼンカイガン!グレイトフル!》

《ケンゴウハッケンキョショウニオウサマサムライボウズニスナイパー!》

《大変化!》

 

 

ゴーストはアイコンドライバーGを装着し、15眼魂の力を束ねた究極の英雄の姿、グレイトフル魂へと変身を果たす。

 

ガンガンセイバーとサングラスラッシャーの二本を装備し、その本気がアナザー電王へと牙を剥いた。

 

 

「時代を繋いだ英雄の力で…お前を倒す!」

 

「偽りの時代を繋いだ英雄擬きが何だって!?程度の低い想像力で紡がれた歴史など、私にとっては塵同然だ!」

 

 

そこから先は、とてもジオウが入れるような戦いでは無かった。

今のジオウがいる次元より、確実に一段上にいる者同士の熾烈な戦いだ。

 

ゴーストは英雄ゴーストを召喚するが、その度にアナザー電王が一撃でそれを消し飛ばす。しかしその瞬間に隙が生まれるため、そこに確実な一撃が叩き込まれる。

 

グレイトフルの力により、ゴーストとアナザー電王の力が拮抗し始めた。

 

 

「……これで仕上げといこう」

 

 

アナザー電王が腰の3本目の短剣に手を掛けた。強い一撃が来る、そう感知したゴーストは防御の体勢を取った。

 

空気を裂く抜刀。しかし、その斬撃は空を斬っただけでゴーストには届かない。

 

 

「さァ、聞かせてもらおう。私の作品の感想を」

 

 

ゴーストに走る強烈な悪寒。

背後から感じるソレは、斬撃音として彼の鼓膜に響いた。

 

アナザー電王の抜刀の瞬間、刀身から放たれた赤いエネルギーの刃。それは剣の動きに合わせて遠隔操作される刃だった。

 

つまり、さっきの抜刀はゴーストを狙ったものではない。

狙ったのはゴーストの背後。蔵真たちの応急処置を行っていた、ゲイツだ。

 

 

「何っ……!?」

 

「ミカド!!」

 

 

ジオウが助けに入ろうとするが、とっくに遅い。

 

刃はゲイツの装甲に突き刺さり、魚を釣り上げるようにゲイツを連れて、空中を四方八方に暴れ回る。

 

木々、岩、あらゆる障害物に叩きつけられたゲイツは空中で変身解除。ミカドは生身のまま地面に落下し、最後にアナザー電王の刃が―――

 

 

彼の身体を貫いた。

 

 

「なっ……!?そん…な……」

 

「どうだ!?未来?心を繋ぐ?命を繋ぐだったか?貴様らを覚えていてくれる命とやらは、たった今一人減ってしまったな!未来を守れなかった気分を聞かせてくれるか!?仮面ライダーゴースト、朝陽ィ!!」

 

「ッ…!!」

 

 

ゴーストはサングラスラッシャーに闘魂ブースト眼魂、オレ眼魂を装填。抑えきれない怒りを剣に乗せ、燃え盛る刃をアナザー電王へと振り下ろす。

 

 

《闘魂ダイカイガン!》

《メガ!オメガシャイン!》

 

「お前だけは……絶対に許さないッ!!」

 

「在り来たりな台詞だな!やり直しだ!」

 

 

ガンガンセイバーの一撃がアナザー電王の装甲を抉るも、15英雄の力を集中させた本命の一撃はアナザー電王の両短剣に受け止められる。

 

ぶつかり合う刃と、迸る破壊の波動。

だが、刃を激突させたからこそ感じる。アナザー電王―――令央の、絶望的なまでの底知れぬ力を。

 

 

サングラスラッシャーの刀身にヒビが入る。その破壊の激流は止められず、ゴーストの剣が粉々に砕け散ってしまった。

 

それはゴーストの敗北を意味する。しかし、この芸術家は勝利で満足する人間ではない。彼が次に意識を向けたのは、破壊された剣から飛び出た『オレ眼魂』。

 

 

「―――やめて!!」

 

 

千歌が思わず走り出し、手を伸ばす。

いけない。あの眼魂を砕かれたら、きっと朝陽は………

 

 

「お前はゴーストでありながら、最期に生きるのを諦めた。消えろ、醜い贋作」

 

 

赤い波動がオレ眼魂を通り過ぎる。

激しい衝撃が通過した眼魂は、それに耐えきれず、火花を散らし、砕け散った。

 

 

「朝陽くん!!」

 

「ごめん……千歌ちゃん……!」

 

 

千歌が手を伸ばす。叫ぶ。涙を流す。

そのどれも朝陽には届かない。ただ悔しそうに、朝陽の姿は光の粒となって消滅してしまった。

 

 

「はははははッ!!そうだ、これだ!稚拙に塗り固めた結末を、何も分かっていない贋作の世界が褒め称えるこの瞬間!この私がキャンバスに筆を入れ、塗り潰し、描き換える!破壊する!それが私が求めた芸術!私が描く結末は、あと数手で完成に至る……」

 

 

時を同じくして、戦場を遠くから覗いていたオゼ。

令央の乱入に始めこそいい顔をしなかったが、今となってはどうでもいい。彼女の思考は脳内麻薬に侵され、その興奮を抑えきれない程だからだ。

 

 

「想定外の結果、あぁ…これだから世界は素晴らしいんだよ!」

 

 

ジオウとの激しい戦い、令央というイレギュラーの出現。そして何より、一度撃破されたことで()()()()()()()()()()

 

 

「「この時を待っていた!!」」

 

 

2人の狂人が、全く同時に同じ言葉を叫んだ。

 

畳み掛ける絶望を目の当たりにした壮間たちの前に、更なる絶望はしたり顔で現れる。アナザーゴーストから分離し、何故かそのまま残っていた『パーカー』が、ひとりでに宙に浮かんでいた。

 

 

「ふざけんなよ…何なんだ!何が起こってんだよ!」

 

 

ジオウの憤りを他所に、浮かぶパーカーに切れ目が入った。切れ目から解け、包帯のような布に分解されたパーカーは、全く別の形に再構築を始めた。

 

最初に作られたのは足元、次に腰、体、腕、頭、アナザーゴーストとは異なる人型が構成されていく。

 

 

「また別の…アナザーライダー…!?」

 

 

歪な複眼、鋭い牙や爪。それらの特徴は紛れもないアナザーライダーのもの。だが、何より特徴的なのはその「色」。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

脚に刻まれるのは『2009』、『DOUBLE』。

 

 

《ダブルゥ…》

 

「グッド、モーニング…!いい…朝だね」

 

 

その台詞、この雰囲気、壮間には覚えがある。

2018年で浦の星女学院にてアナザーゴーストと戦闘した時、攻撃を引き金に起こったアナザーゴーストの『開眼』。それと全く同じだ。

 

つまり、梨子をアナザーゴーストとして操っていたのは、このアナザーダブル。アナザーライダーの中に、もう一人アナザーライダーがいたのだ。

 

 

「お前からも感想を聞きたいな、日寺壮間。答えを出してゴーストの力を受け継ぎ、一件落着かと思ったか。都合のいい事実だけを見ていた結果だよ、何も終わっちゃいないのに御目出度い愚か者だ!」

 

 

心が崩れそうなジオウを煽り、変身を解除する令央。

 

 

「この世の終わりか?これが最悪か?考え得る最低の、底の、底の、底に堕ちたつもりか?甘い甘い甘い。私が描くのは完膚なきまでに甘美なバッドエンドだ。さっき言っただろう、何も終わっちゃいないと」

 

それ以上は考えたくない。壮間の思考は停滞を望む。だが、令央はそれを残酷に嗤いながら突きつける。

 

令央が闇の渦から取り出したのは、眠りについた香奈だった。

 

 

「………やめろ…」

 

「断る。お前はまた、繰り返すんだ」

 

 

令央が指を鳴らし、香奈が目を覚ました。

 

 

「あれ……私、なに……を………」

 

 

眼を開けた途端に飛び込んで来る惨状。

蔵真とアリオス、ミカドが倒れ、朝陽の眼魂が砕け、千歌が泣き叫ぶ。

 

そして、アナザーダブルが香奈に腕を伸ばす。

 

 

「いや……ソウマ……!!」

 

「香奈あぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

アナザーダブルの身体が再び布状に分解され、香奈の腕に巻き付いた。そのまま彼女の身体を食らっていくように、布は体や脚にも浸食。

 

布が全身を覆い尽くすと、砕けていたはずのアナザーゴーストウォッチが逆戻りするように再生し、香奈の身体に埋め込まれた。

 

 

《ゴーストォ…》

 

 

新たなアナザーゴーストが誕生し、令央がその体に時間のゲートを開く。辿るのはアナザーダブルの記憶。その行き先は、2009年だ。

 

 

「今ここに予告しよう。私が描く最高の大作で、日寺壮間という最低の贋作を無き者に」

 

 

残ったのは数多の絶望と無力感、

そして、朝陽が消えて力を失ったゴーストウォッチと

 

何も持たない、壮間ただ一人だった。

 

 

 

____________

 

 

 

「運命はいつ、誰に牙を剥くか分からない。それは誰に落ち度が有るわけでも無い。ただ今回は、向けられた狂気が恐ろしく強大過ぎただけの事……私にも想定外でした。この試練は、我が王には少し早すぎる」

 

 

ウィルが本を開き、ページを遡る。

物語は2015年から一世代前、2009年に。

 

 

「ですが、力が足りなければ増やせばいい。この結末を覆すため……新たなライダーの力を借りるとしましょう。

 

闘いと知性。二つの力で何度も最悪を覆した、彼らの力を―――」

 

 

 

 

校門を突き破る勢いで、その少年は飛び出した。

今は咲いていない桜の木。校門に掘られた名前は「国立音ノ木坂学院」。

 

 

「おいコラ!テメェ学校サボって何処に居やがる!あ゛ぁ!?秋葉のゲーセン?丁度いい、そっちでドーパントだ!今そっち行ってついでにぶん殴ってやっから首洗って待ってやがれ、()()!」

 

 

その少年、『切風アラシ』は、怒号と共に街へ駆け出す。

 

彼らは二人。

彼らは探偵。

 

彼らは、二人で一人の仮面ライダー。

 

 

 

NEXT>>2009

 

 

 

____________

 

 

次回予告

 

 

「香奈もミカドもいない。俺が絶対に助ける!」

「思い出したんです。あれは…私が内浦に来る前だった」

 

事件は終わらない。手掛かりは2009年、東京。

 

「2009年…スクールアイドル黄金期ですわ」

「事件の始まりを辿るんだ。伝説のスクールアイドル、μ'sを探すといい」

 

仮面ライダーダブル。スクールアイドルμ's。

風を探し、音を追い、その物語を辿る。

 

「さーて、検索を始めようか」

「冷やかしなら帰れ。ここは俺の探偵事務所だ」

 

疾風×切札。そのライダーは、二人で一人の探偵!

 

 

「『さぁ、お前の罪を数えろ!』」

 

 

次回、「Wのタンテイ/2009」

 

 

これで決まりだ!

 

 

 




未回収の描写たくさんありましたからねー。もうちょっとだけ続きます。

てなわけで、多分皆さんお気づきでしょうが…次回からは僕が連載していますもう一作「ラブダブル!~女神と運命のガイアメモリ~」とのセルフコラボ、ダブル×ラブライブ編になります!今連載している話より、少し未来の彼らが登場する予定です。

完全に僕が楽しい奴ですが、どうかお付き合いの程をよろしくお願いします!

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