仮面ライダージオウ~Crossover Stories~ 作:壱肆陸
ミュージカル調の音楽が鳴り響く。何故かスーツの正装で壇上に立つ、壮間、ミカド、香奈、ウィル、ヴォード、アヴニル、オゼ。
一同「仮面ライダ~ジオウ~♪」
一同「く~ろ~すと~♪ 補完~計画~♪」
撮影ステージで音楽に合わせ、一糸乱れぬ踊りを披露するジオウサイドの面々。ただ壮間の音程が微妙にズレていたので、ミカドがステージから蹴り落とした。
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「森の熊さん」
壮間たちが通う学校の教室で、壮間、香奈、ミカドがリズムを取る。
その背後には謎のラジオカセットがあり、音楽はそこから流れていた。
壮間「ある~日♪」
香奈「ある~日♪」
壮間「森の中~♪」
香奈「熊さ~んに♪」
ミカド「出会~った♪」
一同「花咲く森の道~♪ 熊さんに出会~った~♪」
ミカドまで歌い出し、「ガオー」と熊のポーズをする始末。
そこでようやく壮間が異変に気付くも、ミュージカルから抜け出せない。
壮間「ちょっと待って~♪ 何があった~♪」
ミカド「知らんが~♪ 止まれな~い♪」
ウィル「説明しよう♪ それは~この~♪ ラジカセのせ~い~だ~よ~♪」
仮面ライダーファイズのハイパーバトルビデオに登場する、ラジカセ型ガジェット「ファイズサウンダー」。これで音楽を流すと誰もが歌い、踊りだし、全日本をミュージカル化させる恐るべき兵器だ。
それはそうと、ウィルは突然現れてノリノリで踊っていた。
香奈「ミュージカル?♪ それって~♪」
壮間「小説じゃ~♪ 無理ないか?♪」
ミカド「そこをどけ~♪ 貴様ら~♪ それならば~…♪」
ミカドが踊りながら距離を置き、助走をつけダッシュ。
ミカド「死ねえええっ!!♪」
あくまでミュージカル調に、ミカドはファイズサウンダーに飛び蹴り。
破壊はできなかったが、音楽は止まってくれた。
ミカド「止まったか…何なんだこのふざけた兵器は…!」
香奈「私は全然よかったけどね。もっと踊ってたかった~!」
壮間「一人だけキレッキレなんだよダンス部エース……でもよかったよ、この後タイムジャッカーのメリーさんの羊パートになんなくて」
ウィル「勝手な事をしないでくれるかい? ミカド少年。このラジカセを用意するのに結構高くついたのだから」
壮間・香奈・ミカド「お前の仕業か!!!」
ファイズサウンダーがウィルが用意したものと判明したところで、一旦閑話休題。ウィルが今回の補完計画の趣旨を説明する。
ウィル「全く補完しない補完計画と言われて久しいこのコーナー、真っ先に補完しないといけない事が一つ残っていたのさ」
壮間「一つ…?」
香奈「もっとあるでしょ。具体的に言えば私の出番! やっっとレギュラー化したのにファイズ編では出番無しって何??? 私、クーデター起こすよ!?」
壮間「俺なんて成長した矢先だぞ!?」
ウィル「まぁそれは置いておいて。この作品では各話の前書きにキャラ紹介が載っているのはご存じだね?」
ミカド「本編で書ききれなかった設定とかも書いてるアレだな」
ウィル「あれで大抵のキャラの補完を行っているわけだが…衝撃的な事実だ、我々2018年組のキャラ紹介はされていない!」
壮間「あ…確かに…」
ウィル「つまり読者は我々のキャラを掴めていない可能性があるということ。これは由々しき事態! というわけでこれから君たちには、盛大に自己をアッピールしてもらおうという企画さ!
しかし私は考えた。内気気味な我が王のこと、自己アピールが得意なはずもない…と」
壮間「ちょっと待ってまさか」
ウィル「そんな時にはこのファイズサウンダー! ファイズのハイパーバトルビデオよろしく、我が王たちの紹介をしてくれるはず! というわけでスイッチ、オン!」
「3本のベルト」
壮間「ベルト3本も無いよー」
ミカド「ハイパーバトルビデオをそのまま使うからだ」
仮面ライダ~ジオウ~♪ 変身コードは2018~♪
カタカナ文字に~包まれて~♪ 変身するのは普通の壮間~♪
壮間「ちゃんと成長しただろ! ダブル編読め!」
香奈「ソウマは多分、普通っていう称号からは逃げられないんじゃないかなぁ」
ミカド「それなけりゃ貴様のキャラ薄いしな」
時計のバイク~の~♪ ライドストライカーは出番なし~♪
ジオウ本編でもその出番~♪ たったの47秒~♪
壮間「だから! 今! 免許取ってますやん!?」
香奈「ジオウのバイクって出番そんな少なかったんだ」
ミカド「主人公が未成年だからな。大人の事情ってやつだろう」
取り柄のひとつも無いように~♪ 見~え~て~♪ い~て~も~♪
勉強そこそこできますし~♪ あと優しい~♪ 多分~♪
壮間「だから…俺の取り柄は想像力……!」
香奈「ソウマうるさい」
ミカド「貴様は黙って曲も聞けんのか」
壮間「俺が悪いんかなぁ!?」
必殺技を決め~ろ~♪ 空から繰り出すキ~ックの~♪
タイムブレークを決めた時~♪ 壮間が足挫く~♪
壮間「わあああああああああっ!!! なんで知ってんだ!? ウィルか!? お前なんだろこのストーカー!!」
香奈「うっわぁ、ダッサ…」
ミカド「マジか貴様」
ウィル「マジだ。本編でも何回も必殺技を決めているが、運動神経があまりよろしくない我が王はそのたびに足挫いたり手首痛めたり…」
壮間「黙れお前! 数少ない俺のキメシーンが更に翳んじゃうだろ! うわぁー…今後必殺技でキメた後も『あ、でもこの人今足痛がってるんだよなー』みたいに思われて感想にも書かれるんだー!」
仮面ライダ~ゲイツ~♪ ベルトを付けると灰になり~♪
呪いのベルトと呼ばれたが~♪
壮間「え、そうなの?」
香奈「何それ、怖…」
ミカド「知らん。大体、日寺はベルト同じだろ」
光ヶ崎ミカドなら大丈夫~♪
香奈「大丈夫だった!! ミカドくん凄いね!」
ミカド「そんな話は知らんと言っている! 俺のベルトはカイザギアじゃない!」
壮間「俺は大丈夫なの!? ねぇ俺は!? 灰になっちゃう!!?」
ミカド「貴様、悪ふざけしてると殺すぞ」
壮間「なんで俺にはそんな厳しいの…」
変身コードは2068~♪ ひらがな文字に包まれて~♪
必殺技はタイムバースト~♪ 壮間の体が粉々さ~♪
壮間「なんで俺が受ける前提!? なにこれ、田中タイキック的な!?」
ミカド「死ね!!!」
壮間「ゲボァっ!!!」
香奈「あ、ソウマ吹っ飛んだ」
絶望的な未来を~♪ 変える~♪ ために~♪
仮面ライダーを殺す~♪ それは正義なのか~♪
壮間「俺、出番少ないのになんでこんな扱い……」
仮面ライダーゲイツ~♪ 誰にも頼らぬ覚悟決め~♪
孤独も恐れずただ一人~♪ ライドストライカーを友として~♪
香奈「バイクが友達って…」
ミカド「出鱈目な歌詞だ。引くな」
壮間「その友達。地面に墜落して大破してなかったか…?」
ミカド「あれは鈴谷什造が悪いし、そもそも友じゃない! なんなんだこの歌詞は!」
メイン~ヒロインの~香奈~♪
壮間「なんで香奈の歌まであるんだよ」
香奈「うっさいなぁ。更新もたもたしてまだ3号いないのが悪いんだろ」
ミカド「おい。順当なら3号になりそうな奴がこっち見てるぞ」
壮間「あ、ほっといていいよ」
ヒロイン~力は凄まじく~♪ 顔良し、人良し、スタイル良し~♪
有象無象を蹴散~らし~♪ レジェンドゲストを差し置いて~♪ 追随を許さぬ人気~で~♪ ヒロインの座は揺るが~ない~♪
壮間「香奈、お前ウィルにいくら積んだ?」
香奈「何言ってんの。ここまで的確かつ素晴らしいキャラ紹介はないでしょ!」
壮間「盛り過ぎだろ! まぁ多少譲って
香奈「はいキレました~! ソウマが言っちゃいけないこと言った~! あーあ、か弱い女の子を傷付けた~! 主人公なのに失格だよねそんなのさ~! 読者さん見ました~!?」
壮間「お前のどこがか弱いんだよ。強か過ぎるだろ生き様が」
すると、また突然ファイズサウンダーの音楽が変わった。
場所と衣装まで変わり、派手なカラフルな服を着たタイムジャッカー3人が優雅にバレエを踊っていた。
ヴォード「僕らの番、ずっとスタンバってました」
壮間「なんかごめん」
そこに現れる、アナザービルド、アナザードライブ、アナザーゴースト。仰々しい見た目のくせに見事に揃った動きでらんらんと踊っている。
さらにウィルと香奈がこれまた派手な衣装で、手を繋いで社交ダンスしているではないか。
香奈「ソウマ、アナザーライダーだ~♪」
場所がまた切り替わり、今度はジャズ調。いつのまにか全員サングラスを付け、指を鳴らしたりクルクル踊ったり、少なくとも令和のものではない踊りが繰り広げられる。
そこに颯爽とバイクで駆け付ける、グラサン&黒革ジャンの壮間。
まだ免許取ってない癖に。
壮間「変身♪」
ジオウに変身した壮間がアナザーライダーたちと戦う。踊りながら。
大きく飛び上がり、踊るアナザーライダーたちにジオウの必殺キックが炸裂!
一同(足痛いんだろうなぁ…)
ジカンギレードをダンスのバトンみたいに使って、叩く、斬る。「ビシッ」「バン」「バチッ」「どっかーん」と擬音も出る。
そうしてジオウは、音楽に合わせてアナザーライダーをバッタバッタと……
壮間「いや、すんません。無理っす……」
倒せなかった。流石に3対1だし、普通に音楽に合わせてボッコボコにされた。
香奈「ミカドく~ん♪ これ~使って~♪」
壮間「ん? 俺は??」
香奈はファイズサウンダーを、何故かいたゲイツに渡す。
ゲイツはファイズサウンダーを装備して変形させ、そこから放たれるショックウェーブを喰らったアナザーライダーは一撃昇天!!
ミカド「いぇーい!」
香奈「いぇーい!」
ヴォード「やったー」
オゼ「やったー!」
アヴニル「ばんざーいッ! ばんざーいッ!」
ウィル「ゲイツ最高!!」
壮間「待って…俺も入れて…俺、なんでこのポジション……」
また場所が変わって、冒頭の檀上。
一同「あ~りがと~うミカド~♪」
サングラス黒革ジャン、オールバックのミカドが、黙って親指を立てる。
一同「あ~りがと~う♪ 素敵なゲイツ~♪」
無表情で黙って頷くミカド。絶対に本編ではこんな反応しない。
サングラスを取って、決め顔で階段を下りる。ついでにそこにいた壮間が蹴っ飛ばされた。
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壮間「はっ! 夢か……めちゃくちゃ嫌な夢だった…」
ウィル「我が王。補完計画のゲストの立候補で月山習が来ているが」
壮間「あぁ…今回はもう、なんか疲れたし帰ってもろて……」
to be continue…
ウィル「ちなみに。今回ろくにキャラ紹介にならなかったため、一番最初の話としてキャラ紹介録を更新しているよ。これからも随時更新される予定だし、新情報も多数だ。是非読んでくれ」
壮間「さっきの夢じゃなかったの!?」
月山さん、次回は出番あるといいね。壮間、次回は扱いよくなるといいね。