盾しか装備できない?わたしは一向にかまわんッッ 作:タコス13
((こ.......こういうことか.......!!これが"斬る"ということ、"斬られる"ということか!!!"肝"はあそこだった...ハネあげられた刹那...確かに"掴んだ"刃.......握りが一瞬緩み.......手放してしまった。
拳雄ここに散るッッ.......!!!
徳川財閥十三代目当主、徳川光成は、自身の好奇心により、人道を踏み外す暴挙に出た。
クローン技術の応用と実の姉、徳川寒子の降霊術により古の剣豪、宮本武蔵の復活ッッ!!!
稀代の中国拳法家、烈海王の耳にも入り、宮本武蔵との闘いを熱望した。
あろう事か、無手の闘いでは無くあらゆる武器を使った死合いを望んだのだ。
徳川光成はこれを了承、東京ドーム地下格闘技場にて、初の武器解禁での闘いが
死力を尽くし、あの宮本武蔵から何度かダウンを奪うも、秘技である
そのまま、意識も消え去り、烈の短い生涯はここに幕を閉じた.......はずであった。
「おお...!成功だッッ.....!!!」
しかし...しかしだ.....幾人もいる者達の感嘆の声が、烈の意識を覚醒させた。
手放したはずの意識が、止まったはずの呼吸が、動かないはずの心臓の鼓動が、戻ったのである。
「わ、わたしは一体.....武蔵の一刀のもと、斬られたはずでは.......!?」
目を覚ました烈は最初、一命を取り留めたものだと考えたが、失ったはずの右足がある事に驚いた。
と、いう事はクローン技術により蘇ったのかとも思ったがどうにもそういうわけでもなさそうだ。
なにしろ、ローブを着た男達は科学者には見えないし、心当たりである徳川光成の姿がない。
((であるならば、ここはあの世.........?いや.....それも違うように感じる.......))
周りを見るに石造りの壁.....レンガ調と言うのであろうか、現代の建物では無く、中世ヨーロッパ辺りにありそうなイメージだ。
視線を下に向ければ、自分が倒れていた床には蛍光塗料で描いたような円とその中に幾何学模様の何かがある。
殆ど知らないが、烈は前に見た事のある映画の中の召喚陣だったか.....それの様であると感じた。
それ以外に目を向ければ、自分と同じ様に状況が把握出来ていない様子の人間が3人。
そして、右手には何やら盾がくっ付いており、外そうにも何故か離れず、とりあえずは捨て置く事にする。
「すまないが、ここはどこだ?」
まずは、状況の把握が先決と考えて、ローブを着た男達に状況を尋ねる事にした。
「おお、勇者様方ッッ!この世界をお救い下さいッッ!!!」
「「「「は?」」」」
烈と状況の分からない3人は声を揃えてそう答えるしかなかった。
「それはどういう事だろうか?」
とはいえ、唖然としていても始まらないので烈は続けて問いかける。
「色々と込み合った事情があります故、ご理解する言い方ですと、勇者様達を古の儀式で召喚させていただきました。」
「召喚.......」
召喚という言葉を耳にして、烈は思考を巡らせていく。
召喚とはとどのつまり、何処かから呼び出されたという事であろうか?
それも、元いた世界ではなく、異なった世界か或いは異なった時代に。
普通ならば一笑に付すであろうが、烈自身斬殺されたわけで信じる他なく。
「この世界は今、存亡の危機に立たされているのですッ!勇者様方、どうかお力をお貸しくださいッッ!!」
ローブを着た男は頭を深々とさげて烈達にお願いする。
「待ってくれ、まずは、話から---」
「嫌だな。」
「そうですね。」
「元の世界に帰れるんだよな?話はそれからだ。」
烈の言葉を遮るようにして、3人はこう答えた。
3人の言葉に烈は眉をひそめるが、生きているうちに召喚された可能性を考るともっともかと思い至る。
しかし、チラリと3人の顔を見やると、それぞれに不敵な笑みを浮かべていた。
こうなるといよいよもって、3人の思惑が分からなくなっていく。
「人の同意なしでいきなり呼んだ事に対する罪悪感をお前らは持っているのか?」
剣を持った、見るに恐らくは高校生くらいの男がローブを着た男に剣を向ける。
「仮に、世界が平和になったらっポイっと元の世界に戻されてはタダ働きですしね。」
弓を持った男も同意して、ローブを着た男を睨みつける。
「こっちの意思をどれだけ汲み取ってくれるんだ? 話によっちゃ俺達が世界の敵に回るかもしれないから覚悟しておけよ。」
最後に槍を持った男が槍を構えながらそう続ける。
烈は3人の話を聞きながら、呆れたようにため息をつく。
先程まで分からなかった3人の思惑だが、なんの事はない待遇と報酬に対する権利を主張しているのだ。
だが、自分と違い武に縁遠い者であるならば当然の主張でもある。
世界の敵に回るというのは少々大口がすぎると言えるが。
そう思い、口を出すことはせず静観している烈。
「ま、まずは王と謁見して頂きたい。報奨の相談はその場でお願いします。」
ローブを着た男達の代表が、重苦しい扉を開けさせ道をを示す。
「.....しょうがないな。」
「ですね。」
「ま、どいつを相手にしても話は変わらないけどな。」
3人はそう言いながら着いていき、烈も置いて行かれないように後を追った。
それから烈達は薄暗い部屋を抜けて、石造りの廊下を歩いていた。
空気の匂いが違うと言うのであろうか、現代とは明らかに違うと烈は感じていた。
窓から見える風景に烈達は息を呑む。
どこまでも空は高く、中世ヨーロッパの様な街並みが広がっていた。
そんな街並みに長く目を向ける暇はなく、謁見の間に到着した。
「ほう、こやつ等が古の勇者たちか。」
値踏みする様な視線に、どこか見下している様にも感じられる視線に烈はあまり良い印象を抱かなかった。
「ワシがこの国の王、オルトクレイ=メルロマルク32世だ。勇者共よ顔を上げいッッ。」
威厳に満ちた...というよりは尊大という方が近い様子で話す王。
「さて、まずは事情を説明せねばなるまい。この国、更にはこの世界は滅びへと向かいつつある。」
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「終末の予言に、次元の亀裂.......」
王の話をまとめると、まずこの世界には終末の予言なるものが存在するらしい。
予言によれば、いずれ波というものが幾重にも繰り広げられ、その波の齎す災害を退けねば世界が滅ぶという。
その予言の年が今年であり、予言の通り、古より存在する龍刻の砂時計という道具の砂が落ち出した。
この龍刻の砂時計は波を予測し1ヶ月前から警告するという機能を持っている。
伝承では1つの波が終わる度に1ヶ月の猶予が生まれ、また襲いくるという。
当初、この国の住民は予言をあまり信じていなかったが、予言通りに厄災が降り注いだ。
次元の亀裂がこの国、メルロマルクに発生し、凶悪な魔物が大量に亀裂から這い出してきたという。
その時は国の騎士と冒険者により辛くも乗り切ることが出来たが次の波は更に強力なものになる。
このままでは対処しきれないと考えた国の上層部は伝承に則り勇者召喚を行ったというのが事のあらましだ。
言葉がきちんと通じるのも、伝説の武器の能力によるものらしい。
「話は分かった。で、召喚された俺達にタダ働きしろと?」
「都合の良い話ですね。」
「……そうだな、自分勝手としか言いようが無い。滅ぶのなら勝手に滅べばいい。俺達にとってどうでもいい話だ。」
3人の言葉に烈は半ば呆れながらも、少しだけ助け舟を出す事にする。
「確かに、我々は、誘拐同然に連れてこられたわけだ。報酬の要求と元の世界に帰れるのかという疑問は当然の主張だと思うのだが?」
「ぐぬ.......」
王は臣下に視線を送ると、臣下が話し出す。
「もちろん、勇者様方には存分な報酬は与える予定です。」
それを聞いた、烈以外の3人は小さくガッツポーズをする。
「他に援助金も用意できております。ぜひ、勇者様たちには世界を守っていただきたく、そのための場所を整える所存です。」
「へー……まあ、約束してくれるのなら良いけどさ。」
「俺達を飼いならせると思うなよ。敵にならない限り協力はしておいてやる。」
「……そうだな。」
「ですね。」
烈は報酬の話で帰還の話を有耶無耶にしている事に気付いたがあえて黙っていた。
もとより死んだ自分に帰る場所はないし、他の勇者のためにわざわざ交渉する義理もないと考えた。
「では勇者達よ、それぞれの名を聞こう。」
「俺の名前は、天木練。年齢は16歳、高校生だ。」
剣の勇者、天木練。体格は165cmと小柄で、線は割と細い。
顔は整っており、茶色がかった黒髪のショートヘアで切れ長な瞳に白い肌、雰囲気は寡黙な印象を受ける。
「じゃあ、次は俺だな。俺の名前は北村元康、年齢は21歳、大学生だ。」
槍の勇者、北村元康。体格は175cmくらいで、線は割としっかりしていた。
顔は整っているが天木練とくらべやや男らしく、金髪の長髪でポニーテールにしており、少し軽薄そうな印象だ。
「次は僕ですね。僕の名前は川澄樹。年齢は17歳、高校生です。」
弓の勇者、川澄樹。体格は160cmと勇者の中でもっとも小柄で、線も細く華奢といった感じだ。
顔は整っており、天木練よりも中性的で、黄緑がかった金髪が若干天然パーマが入ったウェーブヘアーで、物腰は穏やかながら芯は強そうな印象。
勇者3人の自己紹介の間、烈は自身の自己紹介について思案していた。
死んだ自分が海王を名乗って良いものか、永周を名乗るべきではないか、と悩んでいた。
しかし、この世界においても、戦うとなれば中国武術を使うわけで、海王を名乗る決意をする。
「わたしの名は、烈海王。年齢は28歳、中国拳法家をしている。」
盾の勇者、烈海王。体格は176cm106kgと身長こそ、一般の範疇だが搭載された筋量は桁外れで、見事に鍛え上げられている。
顔は整っているものの強面で、長い黒髪を三つ編みにし、髪を剃らない辮髪で、一見すると威圧感があるが心根は優しそうな印象。
「格闘家かー、確かにそんな感じするもんな、筋肉凄いし。」
元康がなれなれしく話しかけてくるが、烈はそれよりも気になった事がある。
王が烈を舐めるようにみており、凡そ好意的な眼差しではなかった。
「ふむ、レンにモトヤスにイツキか。」
「烈だ。」
「おお、すまん、レツ殿。」
わざとなのか名前を呼ばれなかったので、再度名乗る烈。
「では皆の者、己がステータスを確認し、自らを客観視してもらいたい。」
((ステータス...あまり聞き慣れない言葉だが、たしかゲームか何かの、自分の能力等を示す値だったか...?))
「えっと、どのようにして、見るのでしょうか?」
烈が言葉をなんとか咀嚼していると、樹が王に問いかける。
「何だお前ら、この世界に来て真っ先に気が付かなかったのか?」
王の代わりに練が呆れた表情を浮かべながら、そう答えて、続ける。
「何となく、視界の端にアイコンがないか?それに意識を集中する様にしてみろ。」
練に言われるがまま視界の端にあるアイコンに意識を集中する烈。
すると、軽い電子音がしてパソコンのブラウザの様な画面が大きく視界に映る。
『名前 烈海王
職業 盾の勇者 Lv1
装備 スモールシールド(伝説武器)
異世界の服
スキル 海王の矜恃
魔法 無し』
スキルというものが気にはなるが、それは後回しにする烈。
「Lv1ですか.......これは不安ですね。」
「そうだな、これじゃあ戦えるかどうか分からねぇな。」
「と、いうよりも、なんなのだコレは?」
「勇者殿の世界では存在しないので? これはステータス魔法というこの世界の者なら誰でも使える物ですぞ。」
「なるほど........」
肉体の数値化という現実に驚きを隠せない烈。
「それで、俺達はどうすれば良いんだ? 確かにこの値は不安だな。」
「ふむ、勇者様方にはこれから冒険の旅に出て、自らを磨き、伝説の武器を強化していただきたいのです。」
「強化? この持ってる武器は最初から強いんじゃないのか?」
「はい。伝承によりますと召喚された勇者様が自らの所持する伝説の武器を育て、強くしていくそうです。」
「伝承、伝承ね。その武器が武器として役に立つまで別の武器とか使えばいいんじゃね?」
元康はくるくると槍を回しながら話を進める。
「そこは、後々片付ければいいこと。波の対処を約束した以上、早急に鍛錬をするべきではないか?」
自分はともかくとして、他の3人は素人も同然であり、そう意見する烈。
「俺達四人でパーティーを結成するのか?」
「お待ちください勇者様方。」
「ん?」
これより、鍛錬のための冒険に出ようとする勇者達を引き留める大臣。
「勇者様方は別々に仲間を募り冒険に出る事になります。」
「それは何故ですか?」
「はい。伝承によると、伝説の武器はそれぞれ反発する性質を持っておりまして、勇者様たちだけで行動すると成長を阻害すると記載されております。」
「本当かどうかは分からないが、俺達が一緒に行動すると成長しないのか?」
そんな説明を受けていると、皆、伝説武器のマニュアルとヘルプを見つけた。
『注意、伝説の武器同士を所持した者同士で共闘する場合。反作用が発生します。なるべく別々行動しましょう。』
「本当のようだな.........」
武器の使い方等が懇切丁寧に書かれているが、皆後回しにするようだ。
「となると仲間を募集した方が良いのか?」
「ワシが仲間を用意しておくとしよう。なにぶん、今日は日も傾いておる。勇者殿、今日はゆっくりと休み、明日旅立つのが良いであろう。明日までに仲間になりそうな逸材を集めておく。」
「ありがとうございます。」
「謝謝ッ。」
それぞれの言葉で感謝を示せば、その日は皆、王の用意した来賓室で休む事になった。
新しく、刃牙シリーズと盾の勇者の成り上がりを書くことにしました。
不定期更新及び下手くそな分ですが、何卒よろしくお願いします。
以下、ボツネタです。
『
-その時たまたま近くにいた大学生の岩谷尚文(20)はその時の様子をこう語っている-
「あ、喋って良いんですか?...すいません、こういうの初めてで。てか、本当にこういう取材ってあるんすね。あ、はい、確かにその場にいました。あの時はちょうどお金がなくて、タダで本が読める図書館に行きました。はい、まぁ、俺、オタクなもんでライトノベルのコーナーに居たんです。そしたら、後ろから人の気配がしたんで振り返ったんです。したら、でっかいヤクザが歩いてきて...はい、めちゃくちゃビビりました。あんな傷だらけで、しかも2m近いヤクザがライトノベルのコーナーに来たら誰でもビビりますって。でも、同時にどんな本読むのかなって気になったんです。で、影から見ていたら、1冊の本を手に取って...10分くらいかなぁ、暫く観察してたら、いきなり消えたんです!はい、影も形も無くなりました。一瞬でした。あれは、幽霊なのか、異世界召喚なのか...俺にもわかりません。」
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「勇者様方にはこれから冒険の旅に出て、自らを磨き、伝説の武器を強化していただきたいのです。」
『強者』として生まれたわけだ
生まれた時点で『強』を手にしていたんだ
これ以上何が要る?
「これ以上」を欲しがっちゃだめだ
強ぇえくせに鍛えちゃだめだ
「強者」が鍛える事は卑劣と知れ
ライオンが鍛えるか?
鍛える事は女々しい
と、いうわけで、Lvアップも武器の強化もしない。
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決闘の場にて
「矛と盾が戦ったらなんて話があるが......今回は余裕だな。」
「オラオラ!!どうした?反撃しないのか?」
「乱れ突き!!」
花山薫は、思いっきりスウェーバックし、元康の顔を殴りつける。
元康はダンプカーに引かれたかの様に吹き飛び、壁に激突して見るも無残な姿になる。
「まだやるかい?......あ」
北村元康死亡ッッ!!!
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「わたし...ダメですか、薫様の恋人になれませんか?だめ........ですか......?」
「知ってるのか?男と女が付き合うってのが---どういうことなのか、知ってるのか?」
「男と女は...キレイ事じゃすまされないとか..........そういうことですか?」
「まぁ、そういうこともだ...」
「ハッキリ言ってください、子作りもするんだぞ...........と。」
「し...知ってます、わ...わたしもそう思います。」
「恋人になるっ......て、そう事だって。」
「恋人どうしになれば...」
そう言葉を区切って、ズボンを脱いで、イチモツを見せつける。
「いいのか......こんなだが...」
「あえて...いうなら、まぁ............あれだ......ホンバンでは、これの1.5倍だ。」
「イケるのか...おまえので。」
「薫様、わたしやります。」
「女性のは、赤ちゃんだって産めます。だったら薫様のだって。」
「...そうか、よし。顔を上げろ...」
ギュバ〜~~ッ
「~~~~~~~~~~!!!」
ッポン
「どうした...........」
「...ちょっと...」
「乳をだせ...」
「...わ、わかりました...」
覚悟を決めて、胸をさらけ出そうとするラフタリアを止めて。
「よせ...分かった、認めてやる。」
「ラフタリアは今から、俺の