ゲームがスタートした瞬間に待機していた赤服隊隊員が発砲を開始した。
「逃げろっ、武也!!」
「海斗兄さん!!」
銃撃をよけるなか逃げ遅れた逃走者が次々と射殺され転がったのだ。
その時
「あっ!!」
「海斗兄さん!!」
武也は大勢の逃走者の群衆に巻き込まれあっという間に姿が見えなくなってしまったのである。
「武也、こんなにすぐにはぐれるなんて……上手くやれよ」
俺は赤服隊と他の逃走者から遠ざかり安全な場所を探した。
しかし、遠ざかった場所にも他の赤服隊がいたのだ。
「チッ、ここにも赤服隊がいやがる」
そして、その赤服隊がこちらや近くの逃走者に向けて発砲してきたが俺は全てよけながら走ったのである。
「普通ならこんな動きはできないだろうが一度逃走ゲームで生き残ったこの俺をなめるなよ!!」
俺が赤服隊を回避していく中でその周囲では次々と逃走者が射殺されていった。
けど、1人じゃ厳しいな、やっぱり、あの時みたいに何人かで逃げた方が戦いやすい。
戦いにくさから俺は路地裏に入ったのだ。
「この辺には…………赤服隊はいないな」
その時
ゲーム用のスマホが鳴り始めたのである。
「スマホが鳴ってる」
俺はスマホの画面を見た。
『通達、これより最初のmissionを開始する、尚、このmissionへの参加は自由とする。参加を希望する逃走者は大阪久保ランドに集まること、観覧車のゴンドラのどれか1つに金貨5枚が入った箱が置いてある。諸君の健闘を祈る』
「自由参加か」
その時
同じ路地裏にいた赤服隊が発砲してきたのだ。
「こんなところにまで」
俺は銃撃を交わしその赤服隊を蹴り飛ばし気絶させたのである。
「取り敢えず、行くか」
俺は大阪久保ランドに向かうことにした。
車で向かった方がいいかな……探すか。
俺は車を探そうと路地裏の角を曲がろうとしたのだ。
その時
「あっ!!」
女性が赤服隊に銃撃されそうになっていたのである。
「まずいっ!!」
俺は女性を助けようと飛び出すも他の赤服隊がやって来て発砲してきた。
「くそっ……」
その時
「きゃっ、来ないでっ!!」
女性は赤服隊の腹を蹴り飛ばしさらに俺の方へ来ていた赤服隊の顔面にも一撃加えて2人とも気絶させたのだ。
「……すごいね」
「私、運動神経だけは自信あるんです」
運動神経って話じゃないよな。
「助けてくれようとしてくれましたよね、ありがとうございます、所で貴方は?」
「俺は志村 海斗、年は21だよ」
「同い年なんだ、私は
「ああ、よろしくね、奈々ちゃん」
「うん、海斗君はmissionに行くの?」
「取り敢えず行こうかな」
「取り敢えずって、金貨5枚だよ」
「金には余り興味はないんだ」
「じゃ、なんで参加してるの?」
「免罪符が欲しいんだ」
「……免罪符、何かするつもりなの?」
「ああ、所で運動神経いいって言ってたけどスポーツとかはしてたの?」
「うん、格闘技とか剣道とか」
「格闘技か、だから強いんだね、剣道もやってたなら刀とかも使えるとか?」
「いやいや、剣道の動きは剣術とは違うんだよね……取り敢えず一緒にいく?」
「うん、そうしようか」
俺と奈々ちゃんは一緒に行くことになったのである。
「そういや、奈々ちゃんはいつから剣道とか格闘技してるの?」
「剣道も格闘技も小学生の頃からだよ、剣道は途中でやめたけど格闘技は最近もやってるよ」
「それは強いわけだ」
「もちろん!!海斗君は?」
「とくにやってないけど父親が自衛隊だったから家庭でトレーニングはしてたよ」
「自衛隊?………なんか聞いたことあるような……」
この時代は自衛隊ではなく軍隊であり当然奈々ちゃんはあまり分からないようだった。
「………なんでもない」
その時
「……奈々ちゃん、赤服隊がいる」
「あ、どうしよう」
「いや、迷う前にここから離れよう」
しかし、赤服隊は俺らに気が付き拳銃を向けた。
「しょうがない、倒してくる」
「奈々ちゃん、危ないから逃げるよっ!!」
その時
「ぐはっ……」
突然、赤服隊が何者かに射殺されたのだ。
「誰が撃ったの……」
「奈々ちゃん、たぶんあの人」
俺は拳銃を2丁持った人の方に指を指したのである。
「おお、人に指を向けるとはど偉い教育受け取るのぉ!!」
「!!すいません、助かりました、ありがとうございます」
「本当にありがとうございます」
「おどれら拳銃も持たんで平気なんか?」
「まぁ、何とか」
「私は格闘技で勝ちます」
「ほぅ、女性で格闘技か?やるのぉ」
「自己紹介遅れました、桜井 奈々です」
「俺は志村 海斗です」
「そうか、わしは
「俺も奈々ちゃんも21です、よろしくお願いします、石田さん」
「吾郎でええで海斗、奈々もな」
「はい」
「じゃ、吾郎さんはゴローちゃん」
「!!奈々、ええなそれ」
「吾郎さん、それでいいんですか?」
「ええんやで、海斗、好きに呼べや」
「……ちゃんはあれなので、ゴローさんで」
「最初の吾郎さんと何がちゃうんや?……まぁええわ、ほな、海斗、奈々、わしら協力関係しよーや誰かが勝ったら賞金山分けや、どうや?」
「私はそれ賛成です、3等分しても十分な金額なので……海斗君は免罪符が欲しいみたいですよ」
「ほぉ、免罪符でこれから何かするつもりやな、既に過去に罪があるんならこんなゲームには出られへんからな」
「…………はい」
「もし、優勝したらわしにも教えてくれな」
「えっ?」
「海斗が何をするのかワクワクするでぇ!!」
「私も知りたい」
「優勝したら教えるってことで」
「よっしゃっ!!ほな、まずは金貨取りに行くで!!」
そして、そのまま俺たちは大阪久保ランドに向かった。
「ここですね」
「よし、行くで、海斗、奈々、わしについてこいや!!」
「はい」
「行くよっ!!」
園内に入るとさっそく赤服隊が発砲してきたのだ。
「戦うでぇ」
「「はい」」
俺は鉄パイプ、ゴローさんは拳銃、奈々ちゃんは素手で赤服隊と戦ったのである
「海斗、拳銃を使えや!!」
「嫌です」
「なんやと!?」
「人殺しは嫌だ!!」
「…………そんなこと言っとったら生き残れへんで」
「すいません、ゴローさん、でも、人殺しだけは本当に嫌なんです」
「海斗君……」
「…………ええ」
「え?」
「それでええ、自分の思うように生きたらええ!!」
「ゴローさん……ありがとうございます」
「おお!!……ほな、戦うで、おどれらっ!!」
「「はい!!」」
そして、赤服隊を倒しながら金貨のあるとされる観覧車にたどり着いた。
「じゃ金貨を獲りに行ってきます」
「奈々ちゃん?」
奈々ちゃんは観覧車によじ登って行ったのだ。
「奈々、人間離れしとるの、前世はお猿さんかいな?」
「猿より身体能力高そうですね」
しかしら観覧車の中に潜んでいたいた赤服隊が奈々ちゃんに発砲してきたのである。
「奈々ちゃん!!」
「わしの出番やでっ!!」
ゴローさんは拳銃で観覧車の赤服隊を射殺していった。
そして、俺は周囲にいる赤服隊を鉄パイプで殴りゴローさんを護衛したのだ。
その時
他の逃走者たちも一斉にに観覧車によじ登りだしたのである。
そして、生き残っていた赤服隊たちが登ってくる逃走者に発砲した。
奈々ちゃんはさらによじ登ってボックスに入りそこにいた赤服隊を蹴散らしたのだ。
「奈々ちゃぁぁん、もういい戻れっ!!」
「海斗君、見つけたよ」
奈々ちゃんは金貨の入っている小箱を持っていたのである。
「見つけたの?」
「うん、ちゃんと金貨5枚入ってる」
「わかった、早く戻って」
しかし、
「俺によこせぇぇ!!」
金貨を狙って色んな逃走者が奈々ちゃんに迫ってきた。
「奈々ちゃん、急げっ!!」
「やっべぇ……お、あれだ」
奈々ちゃんは観覧車から飛び降り近くを走っていたジェットコースターに飛び乗ったのだ。
「猿と言うよりムササビじゃな」
「危ないことするなぁ」
しかし、ジェットコースターの乗り場には赤服隊が待ち構えていたのである。
「奈々ちゃん!!」
奈々ちゃんはジェットコースターから飛び出して近くの建物にしがみつき着地した。
「やるのぉぉ!!」
「ですね」
その時
園内全体に警報が鳴り出したのだ。
「なんや!?」
「ゴローさん、嫌な予感がします」
「ああ、わしもじゃ」
そこへ、奈々ちゃんが戻ってきたのである。
「ゴローさん、ありがとうございました」
奈々ちゃんはゴローさんに狙撃の礼を言った。
「お、おう、かまへんかまへん…………んなことより奈々、今はこの警報で起こることに集中した方がええで」
「はい、私もそう思います」
「ワクワク………はせぇへんな」
「……何が起こるんだ」
園内に鳴り響く警報……これから何が起こるのであろうか。
一一一一一Eグループ生存者リスト一一一一一
在籍28名
生存26名
死亡2名