次の朝、国王メールがきた。
『通達、空爆を積んだヘリコプターを30機導入する。そのヘリコプターを退却させるには午後12時までに大阪久保公園から花火を上げなくてはならない。諸君の健闘を祈る』
「え、30機ってどうゆうこと!?」
「おいおい、戦車もあるのに今度はヘリが30機かよ」
「おい、あれを見るんじゃっ!!」
上空にヘリコプターが2機飛んでいたのだ。
「みんな逃げよう!!」
「ああ、海斗兄さん」
「おう」
「うん!!」
ヘリコプターが俺たちを見つけて何か落としてきたのである。
「空爆だ!!」
「何してるんだ!!逃げるぞ、武也」
「ああ……」
空爆は俺たちの近くに落ちて爆発した。
「アカンわ、ヘリコプターに見つからないようにするんじゃ」
「えー、もう最悪ー」
「落ち着いてください、えーと、奈々……さん」
「武也の言う通りだ、奈々ちゃん」
「わかってるわかってる」
その時
赤服隊数名と戦車が2台やって来たのだ。
「とにかく逃げるんだ!!」
「でも、海斗兄さん、大阪久保公園に行かないと……」
「それは後だ、先ずは自分の命が先決だ」
「そうじゃ、あそこに車がある、奈々、頼んだぞ」
「うん、ゴローちゃん」
奈々ちゃんは近くの車の窓ガラスを割ったのである。
「!!奈々さん、なんて力なんだ……」
「武也、関心してないで早く乗るぞ」
「ああ」
俺たちは空爆や赤服隊や戦車をよけながら走り出した。
走行中にも銃弾、砲弾、爆弾が混じりながら逃走者を襲ったのだ。
「大阪久保公園ってどこだろう」
「海斗兄さん、確かここを真っ直ぐいって十字路に出たら右に曲がったらあったはず」
「わかった、ありがとう」
俺たちは十字路に出て右に曲がったのである。
しかし、車が空爆の爆風を受けてしまった。
「まずい、みんな車から出るんじゃ」
「みんな、炎上しだしてるよ、急いで」
「急げっ、武也」
「ああ!!」
俺たちが車から降りると同時に空爆や赤服隊の発砲に戦車の砲弾が飛んできて車は爆発したのだ。
「武也、ふせろっ」
俺は武也を銃弾から守ったのである。
「ごめん、海斗兄さん」
「なんとか公園まで走るんじゃ!!」
「それにしてもまだスタートしてそんなに経過してないのに、この死亡者の数……」
「海斗君、今は他人の心配よりも自分の心配をしよう」
「そうだな……!!奈々ちゃん、前、前見てっ!!」
「えっ……」
奈々ちゃんの前に赤服隊がいた。
「きゃっ!!」
奈々ちゃんは咄嗟に赤服隊を回し蹴りで蹴り飛ばしたのだ。
その時
空爆が奈々ちゃんの上に落ちてきたのである。
「うわぁぁぁ!?」
奈々ちゃんは爆発寸前によけたが一緒にいた赤服隊は巻き込まれたのだった。
「奈々さん、何者……」
「ほら、行くよ、武也」
「ああ」
そして、俺たちは激しい爆風を何とかよながら走り公園に近づいていった。
「ねぇ、海斗君」
「どうした?奈々ちゃん」
「missionは他の人に任せとけばいいんじゃないかな?」
「たしかにね、でも、誰かがやらなきゃ駄目なんだ」
「海斗君、すごい心強いよね、今時珍しい」
「そんなことねぇよ」
「まぁ、今時って海斗兄さんは過去から来た人だしな」
「どうゆうこと?」
「武也、何を言ってるねん?」
「えっと……海斗兄さん、どうする?」
「……それは……」
その時
「いや、その話はまた今度や」
俺たちの所へ空爆が大量に降ってきたのだ。
「ぐわぁぁぁ!?」
そして、武也が爆風で吹き飛ばされたのである。
「大丈夫か?」
「ああ、何とか……」
さらに赤服隊が発砲してきた。
そして、俺たちはなんとか物陰に隠れたのだ。
「空爆はなんとかよけて赤服隊はわしらで応戦じゃ、くたばれボケェ!!」
ゴローさんが赤服隊に発砲し応戦したのである。
「ゴローさん、空爆!!」
「ちっ……」
空爆が降ってきてゴローさんは辛うじてよけ赤服隊は爆発に巻き込まれた。
しかし、赤服隊はまだ大勢いたのだ。
「まずいな、このままだと4人とも……」
「海斗兄さん、公園はあそこだよ」
「お前ら、わしが赤服隊は何とかするから空爆よけならが走れやっ!!」
「お願いいたします、ゴローさん」
「ありがとう、ゴローちゃん」
「ありがとうございます」
俺たちは公園まで走ったのである。
しかし、公園には赤服隊が数人待ち構えていた。
「待ち伏せなんて卑怯よ!!」
そして、赤服隊が発砲してきたのだ。
「海斗兄さん、ふせてっ」
「武也、ふせるのはお前だっ!!」
「まじか!?」
その時
「まだ、赤服隊おるのぉ」
ゴローさんが向こうの赤服隊を全滅させこちらへとやって来たのである。
「ご無事でしたか、ゴローさん」
「もちろんや、海斗」
ゴローさんは体力を消耗していたが力を振り絞って赤服隊に発砲した。
「海斗、花火を打ち上げるんじゃ……」
「わかりました!!」
俺は打ち上げ台まで走っていったのだ。
近くに設置された頑丈そうな箱を開けた中には花火の玉とマッチが入っていたのである。
「えっと……この玉の紐に着火させて穴に入れるのか」
俺はマッチで玉の紐に着火させ打ち上げ台の穴に入れて台から離れた。
そして、花火が打ち上げられたが夕方だったのであまり見えなかったのだ。
「海斗、前を見るんじゃ!!」
「えっ……」
赤服隊が1人拳銃を構えていたのである。
「しまった!!」
その時
赤服隊が発砲すると同時に武也がその赤服隊にドロップキックをかまし発砲された銃弾が俺の顏をかすめた。
そして、武也は倒した赤服隊が放り投げた拳銃を拾ったのだ。
「武也っ……」
「海斗兄さん、戦車が来てる!!」
戦車の発砲を俺と武也はよけたのである。
「逃げるよっ、海斗君、武也君」
「急ぐんじゃっ!!」
しかし、武也は戦車や赤服隊に追い詰められ俺たちとは逆方向に逃げた。
「武也!!」
「奈々、あのトラック」
「ゴローちゃん、任せて」
奈々ちゃんは近くにあったトラックに乗り込んだ。
「海斗君、ゴローちゃん、乗って!!」
「海斗、急ぐんじゃっ!!」
「はいっ!!」
本当はトラックで武也を探しに行きたかったがそっちには戦車が数台いたので逆方向に逃げることになったのである。
その時
国王メールが届いたのだった。
『通達、花火を確認、ヘリコプターを退却する』
一一一一Eグループ生存者リスト一一一一
在籍28名
生存4名
死亡24名