次の朝、
「まだ、国王メールは来んのか?」
「そうみたいですね」
そこに、赤服隊が数名発砲してきた。
「また赤服隊か……」
「ホンマにこいつらに慣れてまったのぅ……」
「本当だよね、もう夢に出てくるよ」
そう言いながら奈々ちゃんは赤服隊を蹴り飛ばし気絶させたのだ。
その時
国王メールが届いたのである。
『通達、今回のmissionは武器の回収だ、武器庫に強化武器を配置した。その武器は自由に使用してよいが午後12時までに回収しなければ武器は赤服隊の武器となる。武器庫の場所は大阪久保港にある。諸君の健闘を祈る』
「罠じゃ、このmission、絶対罠じゃ!!」
「絶対そうだよね」
「でも、回収しないとどっちにしろ赤服隊が強くなっちゃいますよ、まだ、戦車もありますしきついですね」
「……しゃーないのぉ、大阪久保港に行こうか」
「どうでもいいけど名前、大阪港でいいよね、なんで大阪久保港って……ネーミングセンスを疑うよね」
「奈々ちゃん、不敬罪だよ」
「いいもん、勝って免罪符使うから」
「奈々ちゃん、もったいない」
「えー、なんでよぉ」
「ほら、お前ら、行くで」
「「はーい」」
そして、俺たちは大阪久保港に向かうことにした。
途中、周囲を見ると他の逃走者たちも大阪久保港に向かっているようだった。
その時
「電車で行ったら港なんてすぐなんじゃない?」
「お前、嫌な予感がする、やめとけ」
別の逃走者が鉄道で向かおうと駅に入ったのだ。
次の瞬間、
「あっ!!」
改札前に大勢の赤服隊が待ち構えておりその逃走者は射殺されたのである。
「ほら見ろ、逃げろぉぉ!!」
そして、改札前にいた大勢の赤服隊が発砲してきた。
「駅から離れろぉ!!」
「あのバカ、鉄道なんて使えないことぐらいわかるだろっ!?」
近くの逃走者は駅から離れるが何人か射殺されたのだ。
「あんたら何やってんだ、離れた方がいいぞ」
先ほど、駅に入った逃走者を制止していた逃走者がこちらに声をかけてきたのである。
「ああ、行こうふたりとも」
「そうだね」
「ここまで多いと流石に逃げるしかないのぉ」
その時
「ぎゃっ……」
声をかけてきた逃走者は背中を撃たれその場に倒れた。
「ちょ、大丈夫ですか!?」
その逃走者はまだ息があるようだった。
「海斗、早く来るんじゃ!!」
「ゴローさん!!まだ、生きています」
「海斗!!これは逃走ゲームじゃ、情けなは不要じゃ、ほっとけ」
その時
赤服隊の銃撃が近くを通り過ぎたのだ。
「お前ら邪魔だっ!!」
俺は黒い閃光を赤服隊に向けて放ったのである。
「よし!!今のうちに……」
赤服隊が怯んだその隙に俺は負傷した逃走者を連れてその場を離れた。
「大丈夫です?」
「すまない……でも、どう……して、助けて……くれたんだ……」
「まだ生きてたからだよ」
「そうか……俺は……死ぬわけにはいかない……どうしても……金を手にいれて……家族を守りたい……」
「……」
「アカン、海斗、虫の息や……」
「借金で……家族が………」
そのまま、その逃走者は息絶えたのだった。
「……とりあえず車探してくるね」
奈々ちゃんは車を探しにいったのだ。
「ゴローさん、どうしてこの時代はこんなにも悲しいんですか……」
「?この時代じゃと……」
「……」
俺は迷ったがゴローさんに過去から来たことや今までの経緯を話したのである。
「……ちょいと信じられない話やな……が、海斗は手から黒い雷みたいなの放ったり、眠って赤服隊を眠らせてしまったりと説明つかんことも多い、とにかく普通とは違うことはハッキリしとるな、信じるべきやな」
「ゴローさん……」
「それで海斗の時代はどうなんじゃ?」
「……俺の時代は全部って訳じゃないけど、今思えば平和そのものに感じます、今も帰れるなら帰りたい、そう思います、けど、俺は友との約束を果たしたい」
「その死の収監所じゃな」
「はい」
そこへ、奈々ちゃんが車を見つけて戻ってきた。
「おい、奈々!!」
「どうしたの?ゴローちゃん」
「海斗が話したいことあるそうじゃ」
「ん?なに」
「海斗、仲間や、奈々にも話してやれ」
「……はい」
そして、俺は奈々ちゃんにもゴローさんに話したことと同じことを話したのだ。
「まぁ、あれや、奈々、こいつ色々普通とは違うやろ、だから信じてやれな」
「……普通だよ」
「「え?」」
「たしかに説明付かないことたくさんあるけど海斗君は普通の人間だよ、優しい人だよ」
「……ありがとう、奈々ちゃん……」
「まぁ、わしはただ単に金が欲しいだけじゃ、海斗は免罪符、そして、奈々は……」
「格闘技を極めたい!!……のための資金」
「そうなんだ、でも、勝者は1人だけ……俺は4年前の逃走ゲームで裏切りもたくさん見ました……」
「まぁ、まだ時間はあるからの、どうするかはまた今度考えよう」
「……いえ、ここでわかりました」
「「ん?」」
「ゴローさんと奈々ちゃんは裏切らない」
「ふっ、平和なやつやな」
「……なんか嬉しい、ありがとう、海斗君」
そして、奈々ちゃんが持ってきた車で俺たちは大阪久保港に向かったのである。
「あれが大阪久保港じゃな?」
「多分、そうだと思います」
俺たちが大阪久保港につくとやはり他の逃走者もいた。
「武器庫は何処だろ?」
そこへ、お大勢の赤服隊が現れ発砲してきたのだ
「待ち伏せしてたのかよ!!」
「もうありえない」
「ちっ、いったん引いた方がいいの!!」
そこに、赤服隊の他に戦車も現れたのである。
その時
「武器庫ってあれじゃないか!!」
「そうだそうだ!!」
他の逃走者が大きく『武器庫』って書かれた大きな看板をつけた倉庫を見つけた。
「やめろっ!!絶対罠だ」
俺は車から降りてその逃走者を制止しようとしたがその逃走者は武器庫の扉を開けてしまったのだ。
「なっ……」
武器庫の中から強化武器を所持した数えきれないほどの赤服隊がいたのである。
「どうなってんだ!?」
そして、強化武器を所持した赤服隊が一斉に発砲してきた。
「なんじゃごりゃ!?」
「流石にやばいよっ!?」
「とにかく逃げるんじゃ!!」
俺たちは一旦その場を離れたのだ。
その時
国王メールが届いたのである。
『通達、武器庫に強化武器は配置したが中に武器をもった赤服隊がいないとは一言も言っていない、諸君の健闘を祈る』
「ふざけんじゃねぇーよ!!何が12時までに回収しなければ赤服隊の物になるだよ!!矛盾してんじゃねぇかよ!!」
「落ち着くんじゃ、海斗」
「そうだよ」
「どうするんですか……これ」
その時
強化武器を所持した赤服隊が現れ発砲してきた。
「建物の陰に隠れるんじゃ……」
俺たちは建物の陰に隠れたのだ。
「銃のレベルが違うぞ……」
「あれって火炎銃だよね……」
「とにかく大勢の赤服隊を相手にするのは危険じゃ、1人りでいる赤服隊から強化武器を奪うんじゃ」
俺たちは隠れながらその場を離れたのである。
そして、違う場所で1人でいる赤服隊を見つけた。
「チャンスじゃ」
「やってくる」
「奈々ちゃん、気をつけて」
「うん……」
奈々ちゃんが飛び出して赤服隊を気絶させて強化武器を奪ったのだ。
「奈々ちゃん、ナイス!!」
「イェイ!!」
そこへ、強化武器を持った赤服隊が数名現れ発砲してきたのである。
「ゴローちゃん!!」
奈々ちゃんは強化武器をゴローさんに投げ渡した。
「ほな、任せろ!!」
ゴローさんは強化武器で赤服隊を一掃したのだ。
「銃だけじゃなくてロケランや火炎銃まである」
俺は火炎銃をバックの中に入れたのである。
「海斗君、これも持ってなよ」
奈々ちゃんが俺にロケランと拳銃を渡した。
「なんで?こんなに」
「奈々、海斗は銃使えんじゃろ?」
「一応、持っておきなよ、護衛用護衛用!!」
「……わかった」
俺はロケランと拳銃もバックの中に入れたのだ。
その後、俺たちは赤服隊と交戦しながら寝床を探して次の朝を向かえたのだった。
一一一一一Eグループ生存者リスト一一一一一
在籍28名
生存3名
死亡25名