U.C0064 サイド3『ムンゾ』1バンチ『ズム・シティ』防衛庁舎
ギレンは現在、防衛庁長官と面談をしていた
「教導機動大隊?」
「はい、先年開発終了しました、新兵器モビルスーツMS-05通称ザクの運用や戦術を研究するための部隊の拡張、防衛庁長官にはその後押しをて欲しいのです」
原作に比較してモビルスーツの開発は早期に完了して既に量産可能な段階にこぎ着けていた、しかし、あまりにも早く開発が完了してしまったため運用や戦術が未だに未成熟だった
「ミノフスキー粒子散布下での機動戦を主眼に置いた兵器だったか?デギン・ザビ防衛大臣のきも煎りだったから戦力化には反対しなかったが、使えるかね?」
「勿論です、ミノフスキー粒子散布下では既存のレーダーを使用しての超長距離戦はほぼ無力化出来ます」
「しかし、我が方のレーダーも影響を受けるのでは意味が無いのではないかね」
「連邦宇宙軍の戦力は未だ強大です、同じ盤面で戦っても我々の勝利は無いでしょう、ならば盤面をひっくり返す他にありません、その為のミノフスキー粒子散布戦術です」
モビルスーツの実用性は現在軍内部でも疑問視されている状態だった、原作ではギレンの強権により強引にも主力とできたが、今のサイド3は多少(かなり)いびつだが民主主義国家、国民や彼らが選んだ議員を無視する訳には行かない
(何かモビルスーツが活躍出来る事件が有れば)
因みにモビルスーツは秘密兵器と言うわけでは無い詳細な性能は流石に秘密(特に動力炉)だし汎用宇宙機器つまり工作機器として開発したが開発完了の時にはプレリリースしたし、割りとハデなデモンストレーションもした
連邦の反応はほとんどの高官や軍人は一笑に付して一部の技術者がロマンを感じただけだった(本当に一部にはカワイイと評判を得た)
(しかし本格的な戦闘は連邦の危機感を煽ることになるし・・・参ったな)
ギレンが長官の話しを聞きつつも思案していると、長官室の扉が勢いよく開いた
「長官!大変です!」
「騒々しい!何事だ!」
飛び込んできた職員に怒鳴りながらも長官は訳を聞く
「ウィルヘルムハーフェンで大規模な爆発が発生しました!外壁に深刻なダメージを負いこのままでは崩壊の可能性が有ると報告が!」
サイド3 レジャー用コロニー『ウィルヘルムハーフェン』
断続的な震動が人工の大地を揺らす中、一組の兄妹が身を寄せあって震えている
「お兄ちゃんこわいよ」
「大丈夫だよ、すぐに救助隊がくるから」
兄は妹を安心させるため強く妹を抱きしめた
「お父さんとお母さんは大丈夫かな?」
「別荘にはシェルターも有るし緊急脱出装置も有るから」
兄は自分も恐いだろうに両親の心配をする心優しい妹をなんとか助けようと心に決めた、その時
「いたぞ、生存者確認」
ノーマルスーツ(宇宙服)を着た人物が走って近づいてきた
「救助隊です、君たち大丈夫かい」
救助隊員と名乗った男は二人の前に屈んで目を合わせて話しかけてくる、助かったそう兄が思ったとき気づいてしまった、隊員の手にはノーマルスーツが一人分しかないことにそして兄は知っていたコロニーの外壁が破損していることそして其は有害な宇宙線がコロニー内に入り込んでくると言うことに
「そのノーマルスーツは妹に着せて上げてください」
「君!?」
「お兄ちゃん!」
兄は隊員の目を見つめた、力強い意思を覚悟を決めた眼差しだった
「わかった、体を出来るだけ小さくしてくれ」
隊員は妹にノーマルスーツを着せて背中に背負うと兄の方を脇に抱えて走り始めようとした
その時巨大な影が三人の目の前に降り立った
『そこの三人大丈夫か?』
「モビルスーツ!」
教導機動大隊所属 MS-05A 9番機 ブレニフ・オグス機
モビルスーツに救助された兄妹はコクピット内にいたが、救助隊員はモビルスーツの手の上に乗っている
「ありがとうございます、えっと」
「ブレニフ・オグス少尉よろしく」
若いパイロットは人懐こい笑を浮かべた
「ありがとうございました、オグス少尉」
「ありがとう、ブレニフお兄ちゃん」
「ははは、どういたしまして、おっと少し揺れるよ」
朗らかに笑いながらも操縦捍とペダルを細かく動かしながら機体を的確に操る
「凄い、これがモビルスーツ・・・」
この時、機械いじりが好きな少年は本格的に技術者の道を目指すことを決めた
「そう言えば、君たちの名前は」
自分達が名乗らなかったことにも気が付かないほど動揺していたことに恥ずかしながらも名乗った
「ギニアス・サハリンです」
ウィルヘルムハーフェンの設定は小説版08小隊からです