U.C0068 サイド3 『ムンゾ共和国』旧宇宙引越公社倉庫
宇宙引越公社は宇宙の人や物資の流れを一括管理して流通を円滑にするため設立された公益法人である。だが内情は連邦政府が宇宙の物流を支配するためにコロニー間を移動する全てを監視して時には制限する組織であった。ムンゾ共和国では既に有名無実化し空の倉庫だけが残った状態だったが、今その倉庫内に三十人程の男達が整列していた。全員が武装していた。
「諸君、やっとこの日がきたのだ、辛酸の日々も今日終わる」
彼等は兵士でも無論警察官でも無い、各コロニーの連邦派の活動家その中でも尖鋭化したもの達、彼等は信じている連邦こそが地球を守護する最良の組織であると、地球環境の維持その為にはスペースノイドの犠牲等はとるに足らない寧ろ喜んで命を差し出すべきだと、彼等は『地球の息子』を名乗り連邦の敵を排除してきた。
「ダイクン派がサイド3を支配してから多くの同胞が逮捕され血を流してきた」
『地球の息子』はテロリストとして各サイドで指名手配され壊滅作戦が実行された。何人か潜伏していたが潜伏場所が見つかるのは時間の問題だった。しかし、ある組織が『地球の息子』残党に接触してきた。
「犠牲になった同胞と我々の信念に共感して支援してくれた地球の同胞の為にも我々はダイクン派に鉄鎚を下さなければならない」
彼は最後に残った『地球の息子』達の顔を眺めながら語る。
「我々は今日死ぬだろう・・・・しかし地球の同胞が我々の意思を継いでぐれる。恐れるな!地球の敵を殺すのだ!!!」
「「「「「オオー!!!」」」」」
「行くぞ!目標はジオン・ズム・ダイクンそしてギレン・ザビだ!!」
サイド3 『ウィルヘルムハーフェン』暗礁宙域
サイド3端のウィルヘルムハーフェン崩壊で出来た暗礁宙域に潜伏する艦隊があった。連邦艦隊『第59任務艦隊』揚陸艦四隻、フリゲート艦十二隻、航宙機四十機、戦車八両、陸戦兵力二個連隊約六千名、から成る宇宙艦隊この中の一隻揚陸艦『カーター・ホール』ブリーフィングルームにて作戦概要が確認されていた。
「今から四時間後、1バンチにて大規模なテロが発生する予定である。我々の任務はテロリストの排除及びテロによって恐慌状態に陥ったサイド3を制圧して治安を回復する事である。何か質問は?」
兵士の一人が挙手する。
「サイド3側の戦力の対応は?」
「政府は連邦軍以外の戦力は認めていない、我々以外の戦力はテロリストである排除せよ」
「コロニー付近及び内部での交戦規定は?」
「テロリストの排除が優先だが外壁の損傷には留意せよ。他に質問は?・・・・宜しいでは各員しっかり準備し待機、解散」
ムンゾ共和国に連邦の陰謀が迫る。