鉄血兵を拾いました 作:ムリーヌ
番外編:明らかにおかしい鉄血軍服についての会議
2061年。
蝶事件が発生・・・せず、またG&K社通称グリフィンとの事実上の戦争行為は特に起こらず、平穏な日々が送られている。
そんな中、鉄血工造の本社にある会議室の一角を数人の少女達が物々しい雰囲気で座っていた。
場の空気が重く、普通なら息が吸えないくらいの恐怖に襲われてもおかしくないその場でメイド服を着た女性が立ち上がって話始める。
「今回、貴方達に集まってもらったのは例の件についてに他なりません・・・もう分かりますね?」
「あぁ、分かるよ」
「アレですよね・・・鉄血の上の連中の愚かさについても含めて」
会議室に集まる少女達は口々にそう言うと、メイド服の女性は頷く。
「そう・・・貴方達が知る様に何故・・・何故、支給される服の全てが戦いに関係の無い服装や露出の高い服装ばかりなのか」
そうメイド服の女性が表情こそ出してないが冷たい瞳をし、力一杯に握り拳を作る動作を見せて怒りを露にした。
回りの少女達は呆れて溜め息が出てたり、女性と同じ様に怒りを露にした表情で頷き、訳が分からないと言う表情で首を傾げている者も二人いた。
「え?別に良くない?服装くらい」
「デストロイヤー・・・服装的にはお前が一番ヤバいんだぞ。下手したら児童ポルノとかに引っ掛かりかねない」
「ちょっと!私、児童とかそんなレベルじゃないよ!」
「あら?行動その物は子供みたいなのに?」
「ドリーマ!私、子供でもないからね!?」
デストロイヤーは涙目でそうドリーマに言うも、悲しいかなデストロイヤーのその涙目で訴える姿は可愛らしく、とても子供らしいのだ。
その為、上司なのに部下の鉄血兵達から物凄く可愛がられ、デストロイヤーちゃん愛で隊なる組織が鉄血兵を始め、IOP社の人形や人間等が多く加入していると噂だ。
「話は兎も角さ。デストロイヤーの服ってスクール水着みたいだよね~」
「ちょっとアーキテクト!私の服はスクール水着なんかじゃないから!」
「スクール水着みたいだよな・・・確かに」
「エクスキューナー!?」
アーキテクトとエクスキューナー二人からのスクール水着呼ばわりにデストロイヤーはもう泣きそうになる。
此処で自身の服の事をスクール水着みたいだと認めれば後々、恥ずかしくて表に出る事が出来なくなるとデストロイヤーは考え、反抗しつつ涙目で二人を睨むも二人はニヤニヤとデストロイヤーを見ており、明らかにからかわれていた。
「はいはい。デストロイヤーをからかわないで下さい。兎に角、鉄血の開発者の方々の変態ぶりにどう対応するかです」
「やはり抗議するべきでは?スクール水着疑惑がありますから」
「だからスクール水着じゃないよ!スケアクロウ!」
「そうだぞスケアクロウ。あれはスクール水着じゃない」
「ハンター・・・!」
スケアクロウのスクール水着呼ばわりにハンターが異論を唱え、デストロイヤーが目を輝かせて期待に満ちた表情をする。
「デストロイヤーの服は・・・間違いなくキッズ水着に違いない」
「キッズ水着でもない!」
ハンターの予想は斜め上を行き、デストロイヤーを再びドン底に落とした。
「じゃあ、スクール水着か?」
「違うって言ってるでしょ!アルケミストまでそんな事を言うなんて!」
「全く・・・何を言っているのですか貴方達は?デストロイヤーは最初からスクール水着の様なキッズ水着を着ているのですよ」
「無理に組み合わせてボケようとしないで!代理人!」
「・・・」
「代理人?」
「では、取り敢えず開発者と構想者に抗議をする事にしましょう」
「代理人!?何か言って!代理人!!!」
方針の決定を終え、デストロイヤーから目をそらす代理人。
デストロイヤーはただ泣きながら叫んだ。
その頃、グリフィンの管轄区域S10地区の基地でグリフィンの司令官と鉄血製のリッパーがイチャツイテいたのは別の話。