6月に投稿したかったのですが、リアルが忙しかったり、色々スマホゲーに手を出してたりして遅くなってしまいました(←おい)。しかもまだ終わってないというね・・・。
とりあえず、書き終わってる分だけ1日ごとに投稿していきますので、どうかよろしくお願いします。
では、第1章第1話です。どうぞ!
あっ、余談ですが水着ティルゲットできました。
・・・水着アルマス? 水着ティファレト?
・・・誰もゲットできませんでした!(泣) ちくせう・・・。
第9話:クレア、特異点に降り立つ
―――声が、聞こえる。
「――ですか、彼―。いえ、――――しても、――。―――が彼の――へ接触し―――で、―――る事は―――――いたのかもしれません。」
―――何だ、この声。どこかで、聞いたことが・・・。
「ですが、おそ――――――しょう。――い、―――――で、―――界へ旅立った―――――――――し。」
―――・・・ダメだ。意識がぼやけて、殆ど、聞きとれない。何を、言ってるんだ。
「さて、―――――いくの―――――、――――――ままでは、―――――。・・・――――――が、少――――、―――――でしょう。もちろん、―――――刺激し――――に、ですが。」
―――『刺激』? 何か、ヤバい事をやろうとしてるのか? 一体、何を・・・。
―――ダメだ。意識が、沈んで・・・。
「―――これで、良いでしょう。では、後は時の流れに任せましょう。」
「どうか、人の理を、獣達から救って上げてください。『クレア・バラージュ』。」
―――意識を失う中、先程までぼやけて聞こえていた声が告げた言葉が、何故かオレの耳に残った。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「―――ター。――スター! ――っかりしてください!! 返事をして!! マスター!!」
「―――っ、ハッ!! ・・・ティル?」
「っ、マスター!! ・・・良かった。気が付いたんですね・・・。」
「あぁ、何とかな。」
ティルの悲痛な声と揺さぶりを受けて、オレの意識は急速に浮上した。眼を開けると、そこには今にも泣きそうなティルの顔があって、オレが目を覚ましたのを見て、その顔が安堵の表情に変わった。その表情を見て、どうやら結構な時間、自分が意識を失っていたのだと気付いた。
とはいえ、表情が変わっても目元に涙がたまってるのは変わらないので、オレは安心させる意味も込めて、右手でティルのほほを撫でてやった。
「っ、マス、ター・・・?」
「そんな泣くなよ、ティル。お前が泣いてると、オレもちょっと悲しくなるだろ?」
「っ、誰のせいだと・・・。もう・・・! でも、本当に良かった・・・。もし、あなたを失ってしまったらと思うと、私・・・、私・・・!」
「ティル・・・。」
そうだったな。ティルのキラーズ、『ティルフィング』は、伝承で使用者に絶対の勝利を齎す代わりに、その使用者を殺してしまう呪いがあるって伝わってるんだよな。だから、ティルは大切な人を失う事を、何より怖れている。仲間の事はもちろんだが、何よりマスター、もといオレがいなくなる事が、一番嫌なのだろう。実際、詳しい話は割愛するが、オレとフライ姉が出会う切っ掛けになった事件(?)の時だって、部屋に戻ってきてからわんわん泣いて―――
「―――ってイッデ!? なんで今ぶっ叩いた?」
「・・・今、何か失礼な事考えてた気がしたので。」
「ナチュラルに人の心読まないでくれよ。あと、照れ隠しで一々しばかれてたらオレの身が持たん。」
「て、照れてなんていません!! もう、マスターなんて知りません!! フンッ!」
ありゃりゃ、怒らせちまったか。でもまぁ、顔赤くなってる時点で、説得力がない気がするが。だが、状況が状況だし、一応謝っといた方がいいよな。
「すまん。まさか、昔の事思い出すだけで、機嫌損ねると思わなかったからさ。悪かった。」
「・・・いえ。わたしも、少し大人げなかったです。ごめんなさい。」
「・・・なら、おあいこって事にしよう。互いに悪い所があったって事で、さ。」
「そうですね。・・・ところでマスター、遅くなってしまいましたが、現在の状況を説明しましょうか?」
「ん、それもそうだな。頼む。」
ヤベェ、読者そっちのけで色々とネタに走っちまってたな。というかこの作品、ラグーナ島の辺りからか、ラブコメに走るとその傾向が顕著な気がするんだが、大丈夫か?
『大丈夫だ、問題ない(フラグ)』
(こいつ、直接脳内に!?)
―――っと、作者のアホに付き合ってる場合じゃなくて。とりあえず、状況の説明はして貰わないと。というか、ティルばっかに意識が向いてたから気が付いてなかったが、なんかやけに熱いな。それに何というか、焦げくさい? それに気づいたオレは、ティルから視線を外して上体を起こし、周りを見回して―――、絶句した。
「何、だと・・・。」
「・・・驚くのも、無理はないですよね。私達は先程まで、ラグーナ島の洞窟にいたはずなのですが、気が付いたら、こんな場所にいたんです。」
「・・・最っ悪だ。まさか、こんな事になるとはな。」
「マスター?」
目を覆って空を仰ぐと、ティルが疑問の声を上げたのが聞こえたが、今のオレの心情はそれどころじゃなかった。
いやまぁ、たぶん、というか絶対、十中八九あの水晶のせいだとは思う。オレもあの事件の元凶、ないしはそれに関係した何かの手がかりだと思ってはいたが、まさか『元凶の居る世界に飛ばす』代物だったと、誰が想像できただろうか。まぁ、タイトルとかクロスオーバー側のタイトルで察してたやつはいたかもしれんが。
―――今俺達がいる場所、それは『FGO』において、序章に当たる特異点。『特異点F』と呼ばれる、2004年の冬樹市の街中だった。