比企谷君と…雪ノ下と…   作:ゼロ少佐

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5話

最低だ…

俺は最低な男だ…

 

2人の女の子に告白され 俺はその場から逃げ出してしまった。自分の気持ちが分からなかった。どうしたらいいか分からなかった。でもそんなのはただの言い訳だ。

 

2人は俺に想いをぶつけてくれた

なのに、俺は答えを出すこともせずに

逃げ出してしまった

 

「おや、珍しいな君がこんな所に居るだなんて」

 

ホテルから少し離れた暗い道で1人佇んでいたら

懐かしい声が聞こえてきた

 

八幡「ひら、つか先生?」

 

そこには高校時代の恩師の平塚先生が居た

 

平塚「どうしたんだ?君は確か東京の方に就職したと聞いていたのだが」

 

多分小町辺りをから聞いたのだろう

大学3年の終わり頃に会って以降1度も連絡を取っていなかったのだから

 

平塚「らしくないな、今にも泣きだしそうな顔をして」

 

八幡「そうですね、本当に俺らしくない…」

 

下唇を噛みながら思ってもない事を口に出した

俺らしいとは一体何なのか?

それすらも分からない

 

平塚「近くに公園がある、少し話さないか?」

 

八幡「…はい」

 

平塚先生に連れていかれた公園は

少し小さめで、人気のない少し寂しい感じがした

 

平塚「私で良ければ話を聞こうか?」

 

八幡「……はい、お願いします」

 

俺は語り始めた

今日あった事

過去の事を包み隠さずに平塚先生にぶつけた

 

途中から俺は泣きながら

話していた

 

八幡「俺、俺は 自分がどうしたいのか分からないんです。雪乃が未だに忘れられない程に好き…だけれど同時に陽乃さんの傍に居てあげたいと思う自分が居る…相成れない2つの感情が俺の中で蠢いているんです」

 

多分どっちを選んでも俺は後悔してしまう

そんな気がしていた

だからって両方から逃げるのは

もっと後悔しそうだ

 

平塚「悩め、悩んでも悩んでも分からないかも知れないが、それでもめげずに足掻け、それでも残ったものが君の本心だ 」

 

以前にも似たような事を言われたな…

あの時は本物だったな…

 

八幡「その結果、誰かが不幸になるかもしれない…それなら俺は…」

 

平塚「馬鹿者ッ!」

 

ゴフッ

 

久しぶりに鉄拳制裁を食らった

 

平塚「比企谷、君は何も分かっちゃ居ない

今まで君が振ってきた女性の事を考えてもみろ

お前が例えば雪ノ下を想って振ったとしよう

その女性達はどうなる、君が好きな人が居ると言われ振られたのに、その好きな女性に告白されても断るだなんて、無責任すぎるだろう」

 

八幡「す、すみません」

 

平塚先生が言っていることは正しかった

俺は大学から社会人にかけて何人もの人から告白をされた事があった

 

平塚「いや、いいんだ 君は本当に立派になった

葉山とは違う方向にイケメンとなった

さぞかし君に惚れた女性は多かっただろう

 

だが、当の本人はそれを自覚していないで

自分を卑下にしている

そんな事をしていたら君はいつか刺されるぞ」

 

平塚「嫉妬とは醜いものだ、例えば自分の好きな子が自分以外の子に告白し、振られ その振った男は俺モテないからと言っていたらどう思う?」

 

八幡「ムカッと来ますね」

 

平塚「そうだ、君がやっているのはそういう事なんだ」

 

そうだったのか…俺はもう誇れる人間になっていたのか…

 

平塚「ふふっ、本当にイイ男になったな比企谷

もし数年早く今の君に出会っていれば心底惚れていただろう」

 

先生はニカッと笑いながらそんな事を言っていた

 

八幡「ははっ、俺も後10年早く生まれていれば

あなたに心底惚れていましたよ」

 

少し元気になった俺は久しぶりに軽口を叩いた

 

平塚「その時はお似合いのカップルだな」

 

八幡「そうですね」

 

互いに笑い合あった

 

平塚「もう、大丈夫だろう 行きたまえ」

 

八幡「はい!ありがとうございました

先生今度飲みにでも行きましょ」

 

平塚「あぁ、待ってるよ」

 

互いに別れ違う方向に歩き始めた

後ろを振り向くと比企谷も丁度こちらを振り向いた

 

八幡「遅くなってすみません!ご結婚おめでとうございます!!」

 

平塚「あぁありがとな!(本当に遅すぎだ…馬鹿者)」

 

平塚先生は俺が最後に会った時には彼氏がいた

多分その人と結婚したんだろう

幸せになれたのなら、良かった…

 

そう思いながら俺は来た道を戻っていった

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