私は『我らが救世主を崇め讃える会』会長です 作:通りすがりの錬金術師
ここからは人によったら好き嫌いでてくるかも?
「フッ!」
「ハッ!」
変身した仮面ライダーウォズと響は街の人々を襲うアナザービルドを倒すため、戦っていた。
二人の格闘術で、特に
しかし、アナザービルドも馬鹿ではない。以前の戦いやこれまでのことから響たちは遠距離攻撃が出来ないことを把握して、水泳のボトルを飲みこみ地面へと潜った。
「あっ!」
「大丈夫だ、我が救世主。一人ならまだしも、我々は二人。攻撃するには外に出なければならないのでそこを攻撃されなかった方が狙うのが一番だ」
「なるほど」
二人は離れ、間にアナザービルドを挟むように立つ。そして、飛び出したアナザービルドが狙ったのは響。地面から猛スピードで突撃していく。
響は腕を交差させて攻撃を防ぐ。アナザービルドが再び潜ろうとするその直前、ウォズの投擲したジカンデスピアがアナザービルドに命中。爆発を引き起こし、アナザービルドが地面を転がる。
「しかし、アナザービルドを倒すには同じライダーと呼ばれる存在……恐らくビルドの力が必要だが、何か手はあるのかね?我が救世主」
「そんなのありませんッ!」
自信満々に即答する響。
「でも、諦めなければきっとなんとかなります!へいき、へっちゃらです!」
そして一人でアナザービルドに向けて走り出す。無策だという響に呆気にとられ、しばし立ち尽くすウォズだったが、すぐに正気に戻ると加勢しにいった。
「絶対に守ってみせる。未来も、みんなも、この世界も!アームドギアは使えない未熟者だけど、この気持ちだけは本物だぁ!!!!ウオォォォォ!!」
そして最後の一撃がアナザービルドの胸に突き刺さった時、アナザービルドが吹き飛ぶと共に響の視界を光が塗りつぶした。
――――――――――――――――――――――
「う、うーん……」
えっと、ここは……。そうだ!私、確かアナザービルドさんと戦っていて、どうなったの?
私が周りを見渡すと、周囲は工場地帯へと姿を変えていた。それに物凄い大きな壁も見える。いつの間にかシンフォギアも解除されてるし……。
とりあえず、場所を把握しようと歩きだす。
「えっと、お邪魔しまーす……」
人がいないか探して工場の中を見て回るけど、誰一人見つからない。どこに行ったのかな?
だけどカランっと音が聞こえたからそっちを向くと、ノイズとは違う、頭の方が丸っこくて腕の大きな怪物がこっちを見ていた。
「ど、どうも……」
軽く挨拶をしてそこから離れようとするけど、その怪物は腕を何度かぶつけてカンカンっと音を鳴らすと、勢いよくこっちに突っ込んで来た。
「ですよねー!?」
私は逃げた。師匠に鍛えてもらった身体能力を使って、全力で。しかたないよ!何故か胸の歌が浮かんでこないんだから!
「うひゃあ!?」
あの怪物から必死に逃げ回ってけど、転がってたパイプを踏んじゃって転けてしまった。
これはもう逃げられないと思って、せめてガードだけはしようと腕を目の前で交差したその時。
「オラァ!」
「え?」
「よっし、無事か?」
「え?あ、ハイ!助けてくれてありがとうございます!」
「んじゃあ、下がるぞ。後は戦兎に任せとけばなんとかなる」
へ?どういうこと……?
「万丈!」
「お、遅えぞ!戦兎!」
「うるさいよ、バカ。お前が先に突っ走ったんでしょうが……っと、君はもしかして?」
「バカってなんだよ!せめて筋肉つけろ、筋肉!」
「はいはい、今はこの子に聞いてんの。ちょっと黙ってな」
「えーと……」
新しくトレンチコートを着た男の人が増えたかと思えば二人で漫才?を始めてしまった。スカジャンの方が万丈さんで、トレンチコートの方が戦兎さんでいいのかな?
どうしたらいいか困惑してると、足音がまた聞こえた。見るとさっき殴り飛ばされた怪物が近づいてきていた。
「あ、さっきの……!」
「やっぱりスマッシュに襲われてたわけね。万丈、この子連れて下がってな」
「おう」
「え?え?」
「大丈夫、このてぇん↑さい↓物理学者の桐生戦兎に全て任せときなさいって」
戦兎さんはレバーのついた物を取り出すとそれを腰に当てた。すると、ウォズさんのと同じ感じでベルトが出てきて腰に巻き付いた。そして、赤と青の二人の……ボトル?を取り出して振り始めた。シャカシャカという音と一緒になんかよくわからない式がいっぱい空中に浮かんでいる。
うぅ、見てると頭が痛くなってくるよぉ。
【ラビット!】【タンク!】
【ベストマッチ!】
それを今度はベルトに入れると、そんな音が鳴り渡る。そして、レバーを回すと軽快な音と一緒にベルトからパイプが出てきて何かの形を作り出す。
【Are you Ready?】
「変身!」
【鋼のムーンサルト!】
【ラビットタンク!】【Yeah!】
そして戦兎さんが変身した。その姿はどこかで見たことあるような……あっ!アナザービルドさん!色とか形とかなんとなく似ている!
「俺は仮面ライダービルド。創る、形成するって意味のビルドだ。以後、お見知りおきを。
それじゃあ、勝利の法則は決まった!」
仮面ライダービルド……アナザービルドさんじゃない、ビルド。もしかしてこの人の力ならアナザービルドさんを助けられる?
【Ready go!】
【ボルテックフィニッシュ!Yeah!】
凄くあっさりと怪物を倒した戦兎さん。
変身を解いた戦兎さんに近づいてシンフォギアの事はぼかしながら話を聞いてもらう。
「なるほど、俺じゃない怪物っぽいビルドね……それで、助ける為に俺の力が必要だと?」
「ハイッ!お願いします!」
「どーすんだよ、戦兎」
「……んー」
ポクポクポク……チーン!
「あ、そうだ。ほらよ」
「え?うわっ!?」
戦兎さんがいきなりポケットから取り出した物をこっちに投げてきた。
これは……ウォズさんの使ってたウォッチ?でもちょっと形が違うような……。
「一つ聞かせてくれ。君はなんのために戦うのか」
私が戦う理由……未来やミライちゃん、その他のみんなを守りたいから。みんなで一緒に笑ったり、遊んだり、食べたりしたいから。困ってる人を助けたいから。
そんな感じのことを話すと、
「なるほど、いいんじゃないか」
「ありがとうございます?」
「でも、一つだけ覚えておいて欲しい。
見返りを期待したら、それは正義とは言わない。忘れるなよ」
「ハイッ!」
「それとさ、誰かの力になれたら心の底から嬉しくなってくしゃっとするんだよ、俺の顔。
人助けが趣味だっていう君ならわかるんじゃないか?」
「そうですね!私も助けた人の笑顔が見れたりするととても嬉しくなります!」
そして私の視界はまた光に包まれた。って、待って。力を貸してよ、戦兎さーん!?
――――――――――――――――――――――
「ううん……ここは?戻ってきた?」
気がつくと私はシンフォギアを纏って、アナザービルドさんと戦っている途中だった。さっきのは夢?……あれ?これって……。
「我が救世主、それは……」
「うん、よくわかってないんだけど……」
手には戦兎さんから渡されたウォッチが握られていた。じゃあ夢じゃなかった?え?え?
「お借りしますね。これなら、彼を」
【ビルド!】
【ライドウォッチブレイク!】
ベルトにウォッチをセットしたウォズさん。そのまま駆け出してアナザービルドさんに蹴りを繰り出す。
それを受けたアナザービルドさんは爆発する。
「よし、これで……!?」
だけど、アナザービルドさんは起き上がりウォズさんに攻撃を仕掛ける。それをまともに受けて地面を転がる。
「ビルドの力で倒せない?そんなはずは……まさか使い方が違う?」
「ウォズさんそれ貸してください!」
「我が救世主!?何を……」
【ビルド!】
ウォズさんの手からウォッチを取って、スイッチを押す。なんでそうしたかわからないけど、なんとなくこうすればいいんじゃないかと思った。
お願い、戦兎さん。力を貸してください!みんなを守る為に、アナザービルドさんを助ける為に!
【アーマータイム!】
――――――――――――――――――――――
ビルドのウォッチを手に取った我が救世主が何かを祈ると、ウォッチと我が救世主が光りだした。
【アーマータイム!】
【ベストマッチ!】
【ビルド!】
そんな歌?と共に我が救世主の姿が変わってゆく。黒と黄色のガングニールに赤と青の装甲が追加され、右手の籠手がドリル型の武器に変形、ヘッドギアの角は片方が赤いウサギ、もう片方が青い戦車を模した物に変わった。
「なにこれ……でも、なんかいける気がする!」
我が救世主は変わった自身の姿を一通り見回すと、構えを取る。
「よし、それじゃあ「待ちたまえ、我が救世主」?」
そのまま突っ込もうとする我が救世主に声をかけ、止める。そう、これだけは言わねばなるまい!
「祝え!遍く人々に手を差し伸べ、繋ぎ救い上げる我らが救世主の新たなる力!その名もガングニール・ビルドアーマー。ビルドの力を受け継いだ瞬間である!」
これがやりたかった。(爆)
文句も批判も全て受け入れます。(作者の心が持つとは言ってない)
なお、祝え!の文句について、こうした方がいいよ、とかあればびしばしと教えてください。
オリジナル心象変化ギアその1:ガングニール・ビルドアーマー
仮面ライダービルドの力を手にしたガングニール。アナザービルドを倒すことが出来る。
腕部装甲が変形したドリルクラッシャークラッシャーはビルドアーマーの武器であって響のアームドギアではない。
本家ビルドとは違い、両腕に戦車、足にウサギの力が備わっている。追加装甲は腕と足の素肌が見えている部分。
高いパワーとスピードを得るが、胴体の防御のリソースがそちらに振られている為、胴体部分が弱点となる。
ライドウォッチブレイク:たぶんこの先出てこない。本編でも使われないし、どんなアクションかわからないから想像で書いた。イメージは仮面ライダージョーカーのライダーキック。