私は『我らが救世主を崇め讃える会』会長です 作:通りすがりの錬金術師
この作品のお気に入り、いつの間にか100越えてるし……。
って、待って。カブト×シンフォギアのやつ……早速二個の評価と30以上のお気に入りって……マジかよ。ありがとうございます。
見られた……未来に見られた。ミライちゃんの声も聞こえたからたぶんミライちゃんにも見られたと思う。こうなったらきちんと話さないとダメなんだろうな。
だけど、今は!
「はっ!どんくせえのがやってくれる」
「どんくさいなんて名前じゃない!」
失礼な。私は……遅刻とか多いし、勉強そんなに出来ないし、足手まといかもだけど、決してどんくさくはない!それと……
「私は立花 響、15歳!9月の13日生まれの血液型はO型で身長は157㎝、体重は……もうちょっと仲良くなったら教えてあげる!趣味は人助けで、好きなものはご飯&ご飯!それと……彼氏いない歴は年齢と同じ!」
「……何をとちくるってやがるんだ、お前」
「私たちはノイズじゃない、だからきちんと話し合いたい!言葉が通じるならきっと解りあえるよ!だから」
「うっせえ!減らず口を叩くんじゃねぇ!」
あの子は鞭を伸ばして攻撃してきた。それは師匠に鍛えられたお陰か、ジャンプしたり、ステップで避ける事が出来た。
「通じあえるもんかよ、人間が!そんな風に出来てねぇんだよ!……気に入らねぇ。こいつでお前の全部、踏みにじってやる!」
鞭の先に黒白の球を作って飛ばしてきた。腕を交差させてガードし、なんとか踏みとどまる。
「持ってけ、タブルだ!」
うぇっ!?もう一つ!?でも、負けてたまるかぁ!!!ガングニィィィル!力を、貸してぇぇぇ!!!
【ビルド!】
――――――――――――――――――――――
「はぁ、はぁ……やったか!」
ネフシュタンの鎧を纏った少女、雪音クリスが爆発により発生した煙を見てそう言った。
【アーマータイム!】
「なんだッ!?」
【ベストマッチ!】
【ビルド!】
「ハァッ!」
「んなッ!?」
煙の向こうから赤と青のビルドアーマーを纏った響がクリスに向けて突進してきた。咄嗟に鞭を前に張り、タックルを受け止めるクリス。
「おい。なんだよ、今の歌。ふざけてんのか?」
「歌は気にしないで!」
「気になるわ!」
お互いに後退し、構え直す。先に動いたのは響。兎の力を得た脚部の瞬発力は高く、クリスにはその動きが一瞬見えなかった。気づいた時には響はクリスの目の前で拳を握っている。さらに突きだされた手の装甲がスライドしてバンカー機能を構築。クリスに拳が当たると同時に稼働し、戦車の力を得たその一撃の威力をさらに大きく引き上げた。
「……ふぅ」
この一撃を受けたネフシュタンの鎧は大きく破損。纏っていたクリスもかなりのダメージを受けた。
共通の言葉を失った人類を繋ぐのは痛みだけ、そう自分を拾った女に教えられたクリス。だけど、響の拳からは痛みだけでなく別の感情を感じた。その感情は……。
「ふざけるなッ!ぶっ飛べ!アーマーパージだ!」
そこまで考えて、再生するネフシュタンの侵食が見過ごせないレベルに達していた事、クリスがキレた事の二つが重なり、クリスはネフシュタンをパージした。パージした鎧は高速の弾丸となり響を襲う。
「 Killter Ichaival tron 」
「これって……聖詠!?」
「歌わせたな……」
「え?」
そして聞こえる歌。響や翼と同じく見覚えのある光を纏い立ち上がるクリス。段々とその身に赤いシンフォギアが装着されていく。
「この雪音クリスに、大嫌いな歌を歌わせたな!」
そう叫ぶと同時に腰部がスライドして展開、大量のミサイルが発射された。
「あわわわわ………」
響はビルドアーマーの脚力を持って迫り来るミサイルの群れをなんとか躱していく。だが、そこに両手にガトリング砲を展開したクリスが追い討ちをかける。
何発か被弾しながらも響は避けていく。そこで響は気づいた、自分がかなり避けられている理由を。ついこの間戦ったアナザーフォーゼが似たような攻撃を仕掛けてきていた。それどころか、
(アナザーフォーゼさんは他にチェーンソーとかハンマーとかウィンチ?とか色々と使って来たけど、クリスちゃんはミサイルとかガトリングの遠距離だけ!それなら)
「行ける!」
響は両手でガードしながら弾丸の雨の中を突っ切る。それを見たクリスは正気を疑いながらも攻撃を続ける。だが、距離もそこまで開いておらず素早い響の動きに次第にクリスはついていけなくなり……。
「おおぉぉぉ!!!」
響は懐に入りこみ、至近距離でのラッシュを放った。
――――――――――――――――――――――
「た、ただいまー………」
「おかえり」
「えっと、未来……いや、未来さん?怒ってます?」
「別に怒ってないよ。緒川さんから話は聞いて理解はした。でも納得はしてない」
いや、それ怒ってるやつですやん。せめて目を合わせて言ってよ、未来ぅ~。
あの後、クリスちゃんには逃げられた。女の人の声がしたかと思うとノイズが私とクリスちゃんを襲って、クリスちゃんに「いらない」って言った後、ネフシュタンの鎧を回収して消えていった。それをクリスちゃんは追いかけて。
師匠には一先ず帰るといいって言われたから、そうしたけど……なんか辛い。
「えっと、ですね。私には海より深くて山より高い理由があったり、なかったり……」
「疲れたからもう寝るね。おやすみ」
「あっはい!おやすみなさい!」
ああ、どうしたらいいんだろう。こんなときって……そうだ!とりあえずミライちゃんに相談を……。あ、ミライちゃんもあそこにいたじゃん。てことは未来と同じ状態になってる可能性もあって……。うーん、どうしよう?
……zzz
「お――。―きろ――。起きろ!」
「うひゃあ!?」
「お、起きた、起きた。大丈夫か?こんなとこで寝てると風邪ひくぜ?」
え?私さっきまで寮の部屋で考え事してたはず……。ここは、川原?いつの間に来たんだろう。
「あ、ありがとうございます」
「いいってことよ。俺は如月 弦太郎。この宇宙の全ての人と
「私は立花 響です」
話しかけてきたのは黒の学ランを着た、リーゼントの男の人。自己紹介されたのでこちらも返す。
「で、何か悩み事でもあるのか?」
「え、どうしてそれを?」
「言ったろ。俺は全ての人間とダチになるんだ。悩んでる奴の顔なんて見ればわかるっての。話してみな、誰かに言うだけでも楽になるぜ。俺はお前の代わりは出来ねぇが、お前を助けることは出来るからよ」
「じゃあ、お言葉に甘えて……その、親友と喧嘩?っていうか、仲違い?したんです」
「原因はわかってるのか?」
「……私が悪いんです。未来との約束を破った私が」
「そうか、ならまずは謝らねぇとな」
「でも、そんな雰囲気じゃなくて……」
謝っても今の未来が納得してくれるとは思えない。
「だったらいい方法がある。お前の全部をその未来ってのにぶつけろ」
「へ?」
「もちろん力ずくって意味じゃねぇぞ?思ってる事をそのまま言葉にするんだ。そうすりゃ、きっとお前の気持ちも伝わるだろうさ」
「私の……全部を……」
「俺もな、色々あったんだ。まずは天高の連中全員とダチになろうとした。けど、一筋縄じゃいかなかった」
「?」
「気に食わねぇ奴もいた、ダチと喧嘩する事もあった、理不尽な扱いを受けた事もあった。でも、諦めなかった。だから今の俺がいる」
「……ありがとうございます。とりあえず私の全てを未来にぶつけてきます!」
「おう!じゃあ……」
弦太郎さんは右手をこっちに突きだしてきた。握手かな?
「ん?なんだ、友情のシルシ知らないのか?まずはこうして……」
まずは普通に握手。その次に腕相撲する時みたいな形に手を組む。そして握り拳を正面同士でぶつけて、上下も同じくぶつける。
「これで俺たちももうダチだ!何かあったらまた相談に乗ってやるよ。……ダチとの仲直り、上手くやれよ」
「はいっ!」
うーん………ハッ!
暖かな日差しを受けて布団に潜り込みたくなる体を無理矢理起こす。今のは、夢?
そうだ、未来とお話しなきゃ!
「未来、おはよう!」
しかし、返事はない。あれ?と思って未来のベッドや部屋を見るとカバンもない事からもう学校に行った事が判明した。そんなぁ……って、ん?スマホの時計を見ると9:00の文字が……。
「遅刻だぁぁぁぁ!?」
――――――――――――――――――――――
時間は少し戻る。
「小日向さん、おはようございます」
「おはよう、ミライ」
響が戦う事に納得出来ず、つい響を突き放すような言葉を言っちゃって、気まずくて響を置いて学校への道を歩いていく。
「あれ、立花さんは?」
「響は……その」
「もしかして、仲違いでもしました?」
「……うん。響には戦って欲しくなんてないよ」
「…………」
「……あれ?」
「どうしました?」
あそこに誰か倒れてる!?周りにはノイズの物と思われる炭も散らばっていて……。えーと、この近くだと、そうだ!
ちょうど受験勉強の時期でフォーゼは全く見てないから弦太郎のキャラ合ってるかわかんない……。一応調べましたが、台詞とか極一部除いてほぼ勝手な想像です、ごめんなさい。ストーリーとかもよく知らないし……。これも全てディケイドのせいだ!おのれ、ディケイドォォォォ!!!(唐突な冤罪)