私は『我らが救世主を崇め讃える会』会長です   作:通りすがりの錬金術師

18 / 23
ペースを上げて、全力更新。XV放送記念に頑張る(まだ一話見てないけど)
目標はXV放送終わるまでに……アニメにおけるGの10話くらいまでは書きたいなぁ……書けるかなぁ。


ライダー大戦verリディアン

 私たちがリディアンに着いた時、そこの姿は一変していた。崩れた校舎、大量の炭、ケガをして瓦礫にもたれてるウォズさん……ウォズさん!?

 

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

「ああ、我が救世主……なんとか大丈夫です」

 

「一体何が……」

 

「大量のノイズとアナザーライダーを相手にしていただけですよ」

 

「お前一人でやったのか!?」

 

「なんという無茶を……」

 

「これくらいなんでもありません。それよりも……」

 

 

 コツコツ、と足音が聞こえてそっちを向くと了子さんと白ウォズさん、それにアナザーライダーの一人がいた。

 

 

「え、なんで了子さんが?」

 

「この惨状はてめぇの仕業か!フィーネ!」

 

「まさか、櫻井女史が!?」

 

「フフフ、ハハハハ!!!」

 

「そうなのか、その笑いが答えなのか!」

 

「白ウォズと一緒にいる。それも答えなのでしょう」

 

「ああ、あいつこそ!アタシが決着を着けなきゃいけないクソったれ!フィーネだ!」

 

 

 そんな、了子さんが敵?了子さんは姿が変わって

 

 

「嘘ですよね。だってあのとき私を守ってくれたし、相談にも乗ってくれて……」

 

「あれはデュランダルを守っただけ。希少な完全聖遺物だからね」

 

「そんな……なら本当の了子さんは?」

 

「櫻井了子の肉体は先だって食い尽くされた。いや、意識は12年前に死んだといっていい。超先史文明時代の巫女、フィーネは遺伝子に己が意識を刻印し、自身の血を引く者がアウフヴァッヘン波形に接触した際、フィーネとしての記憶、能力が再起動する仕組みになっている」

 

「あなたが了子さんを塗りつぶして……」

 

「まるで、過去から蘇る亡霊!」

 

「さらにフィーネとして目覚めたのは私だけではない。パラダイムシフトと呼ばれる歴史の転換点、それにいくつも立ち会ってきた」

 

「ッ!シンフォギアシステム……」

 

「そのような玩具、為政者からコストを捻出するための副需品に過ぎん」

 

「お前の戯れに、奏は命を散らしたのか!」

 

「アタシを助けたり、アメリカやそこの白ウォズとつるんでいたのも、それが理由かよ!」

 

「アナザーライダーの力までも利用して何を企んでいるのです」

 

「すべてはカ・ディンギルの為!」

 

 

 現れたのは大きな塔。これが、カ・ディンギル?

 

 

「これこそが、地より出立し、天にも届く一撃を放つ荷電粒子砲、カ・ディンギル!」

 

「こいつでバラバラになった世界が一つになると!?」

 

「ああ、今宵の月を穿つことでな」

 

 

 え!?なんで、月を!?

 

 

「私はただ、あの御方と並びたかった。そのために塔を作ったが、あの御方は許さず雷で砕いた。それだけでなく言葉までも砕かれた!人類にバラルの呪詛をかけられたのだ!

月が何故、古来より不和の象徴とされてきたか。それは月こそが、バラルの呪詛の源だからだ!人類の相互理解を妨げるこの呪いを、月を破壊することで解いてくれる。そして、再び世界を一つに束ねる!」

 

「呪いを解く?それはお前が世界を支配するってことなのか!?安い!安さが爆発しすぎてる!」

 

「ならば何故白ウォズと。彼となんの関係が!」

 

「それは私が答えよう。黒ウォズ」

 

 

 黒ウォズさんの問いに白ウォズさんが答える。

 

 

「私の目的は知っているだろう。私としては立花 響さえいなくなれば後はどうだっていいのさ。お互いに戦力は多い方がいい、それで手を結んだ。それにフィーネも事が終われば、君たちを処分するつもりさ」

 

「ッ!?そんな……」

 

「それで私は、まず立花 響を絶望させようとアナザーアギトをけしかけたのだが、まさか一人でリディアンに送り込んだのを全て倒すとは……流石だよ、黒ウォズ」

 

 

 そこにさらに別のアナザーライダーが現れる。

 

 

「さあ、フィーネ。発射までの露払いは任せてもらおう!行け!アナザーアギト、アナザーキバ!!」

 

 

 させない。絶対に止めてみせる!

 

 

「 Balwisyall Nescell gungnir tron 」

 

「 Imyuteus amenohabakiri tron 」

 

「 Killter Ichaival tron 」

 

「変身」

 

【仮面ライダーウォズ!ウォズ!】

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

「たったの二体程度で!」

 

「アタシらを止められると思うな!」

 

「ッ!?後ろだ!危ない、二人とも!」

 

 

 アナザーアギトとアナザーキバに突撃する響と銃を乱射するクリス。だが、そんな二人に迫り来る影に気づいた翼と黒ウォズは間に入り込み、それぞれの武器で防ぐ。

 

 影の正体は、狼、魚人、フランケンといった怪物。キバの配下の魔族であるガルル、バッシャー、ドッガである。

 

 

「これで5vs4か、ウォズも疲弊している分我々が不利だな」

 

「私の事は気にしなくて大丈夫です。それにまだ相手にはフィーネと白ウォズもいます」

 

「ハハハハ!!!」

 

 

 そこに白ウォズの高笑いが響く。何がおかしいのか、翼が問うと、

 

 

「我々の戦力を見誤ってもらっては困るよ」

 

 

 その声と共に15体のアナザーアギトが現れる。これでフィーネ側の戦力はアナザーキバとその配下3体、アナザーアギト×16、そして見守っているフィーネと白ウォズの計22だ。それに対してシンフォギア側は響、翼、クリス、黒ウォズの4人。数にして約5倍、洒落になってない。

 

 

「アナザーアギトは本体以外全て倒したはず……」

 

「たしかに黒ウォズ、君はリディアンに送り込んだ全てを倒した。だが、アナザーアギトの全てでは、ない」

 

「くっ……」

 

「この数は……」

 

「おいおい、マジかよ……」

 

「冗談、だよね?」

 

「いえ、現実を見てください。我が救世主」

 

 

 気圧されそうになる装者たちだが、フィーネの好きにはさせないと気合いを入れ直す。

 

 

「では、アナザーアギト(増殖体)は私にお任せを。先程まで相手していたので、なんとかしてみせましょう」

 

「ならば、私はあのアナザーキバとやらをその配下含めて斬り伏せよう。だから雪音と立花にはカ・ディンギルを任せてもいいか」

 

「大丈夫なのか」

 

「無論だ!」

 

「……やるぞ」

 

「早く終わらせてお二人を助けにいきます!」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「あれは無理だよ。なのに、なんで誰も諦めてないの?」

 

「弓美ちゃん……」

 

「空くん、ここはいい。彼女たちの下へ……空くん?」

 

 

 地下のシェルターの一つに避難していた未来と二課メンバー。そこで合流したミライ、板場、安堂、寺島は二課メンバーと共にモニターに映し出された外部の様子を見ていた。明らかな不利を見て、弓美は弱音を吐き、弦十郎は空に援軍を頼むが、空の様子が少しおかしい。息を荒くして、地面に手をついていた。

 

 

「大丈夫か!?空くん!」

 

『ええ、大丈夫です。それより手伝いに行ってきます』

 

 

 少し経つと治まったのか、ホワイトボードに大丈夫だと書き込み、シェルターから出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『なあ、空。大丈夫なのか?』

 

『うん。かなり頭痛いけど、まだなんとか。気を抜くと塗り潰されそうだけど』

 

『……やっぱりあたしが』

 

『それはダメ。友霊のみんなが消えていったのと関係あるんでしょ?』

 

『……気づいてたのか?』

 

『そりゃ、最初はどこか行ってるのかな?って思ってたけど、数が段々と減ってきたら分かるよ。私を守ってくれたんでしょ?命を燃やして』

 

『あたしら、もう死んでるけどな』

 

『例えだよ。あなたが最後まで残っているのは――――からでしょ?――』

 

『まあ、な。あいつら、いいやつだったな……』

 

『うん。……さあ、最後の大仕事。行こうか』

 

『……ああ!』

 

 

【ゴースト】

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

【フィニッシュタイム!】

 

【一撃カマーン!】

 

 

 黒ウォズは鎌モードにしたジカンデスピアの必殺技でアナザーアギト(増殖体)を切り裂いていく。一体、二体倒したところで数はまだまだ残っている。

 

 

 

「フッ!」

 

影縫い

 

 

 翼は影縫いでアナザーキバの配下のファンガイアの動きを止め、剣でアナザーキバに斬りかかる。アナザーキバはガルルが剣へと変化したガルルセイバーで受け止めた。そのまま、互いに剣で斬り結ぶことに。

 

 

 そして、響とクリスはアナザーアギト(本体)を相手どっていた。時折、クリスが腰から放つ小型ミサイルでフィーネに攻撃するが、全て鞭で防がれる。

 

 

「クソッ!」

 

「ふん、無駄だ。そろそろ諦めたらどうだ?」

 

「んなことしてたまるかってんだ!」

 

 

 

「ハアァァァァ!!!」

 

 

 アナザーアギトに押し勝つ為に、ビルドアーマーを纏った響が連撃を放つ。戦いはまだ、始まったばかりだ。




ほら、一応ライダーが大量にいるからライダー大戦であってるよね?()
んー、クリスのカ・ディンギルブロックまで書くべきだったか……でもそれだと文字がかなり多くなりそうだったし……。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。