私は『我らが救世主を崇め讃える会』会長です 作:通りすがりの錬金術師
目標はXV放送終わるまでに……アニメにおけるGの10話くらいまでは書きたいなぁ……書けるかなぁ。
私たちがリディアンに着いた時、そこの姿は一変していた。崩れた校舎、大量の炭、ケガをして瓦礫にもたれてるウォズさん……ウォズさん!?
「だ、大丈夫ですか!?」
「ああ、我が救世主……なんとか大丈夫です」
「一体何が……」
「大量のノイズとアナザーライダーを相手にしていただけですよ」
「お前一人でやったのか!?」
「なんという無茶を……」
「これくらいなんでもありません。それよりも……」
コツコツ、と足音が聞こえてそっちを向くと了子さんと白ウォズさん、それにアナザーライダーの一人がいた。
「え、なんで了子さんが?」
「この惨状はてめぇの仕業か!フィーネ!」
「まさか、櫻井女史が!?」
「フフフ、ハハハハ!!!」
「そうなのか、その笑いが答えなのか!」
「白ウォズと一緒にいる。それも答えなのでしょう」
「ああ、あいつこそ!アタシが決着を着けなきゃいけないクソったれ!フィーネだ!」
そんな、了子さんが敵?了子さんは姿が変わって
「嘘ですよね。だってあのとき私を守ってくれたし、相談にも乗ってくれて……」
「あれはデュランダルを守っただけ。希少な完全聖遺物だからね」
「そんな……なら本当の了子さんは?」
「櫻井了子の肉体は先だって食い尽くされた。いや、意識は12年前に死んだといっていい。超先史文明時代の巫女、フィーネは遺伝子に己が意識を刻印し、自身の血を引く者がアウフヴァッヘン波形に接触した際、フィーネとしての記憶、能力が再起動する仕組みになっている」
「あなたが了子さんを塗りつぶして……」
「まるで、過去から蘇る亡霊!」
「さらにフィーネとして目覚めたのは私だけではない。パラダイムシフトと呼ばれる歴史の転換点、それにいくつも立ち会ってきた」
「ッ!シンフォギアシステム……」
「そのような玩具、為政者からコストを捻出するための副需品に過ぎん」
「お前の戯れに、奏は命を散らしたのか!」
「アタシを助けたり、アメリカやそこの白ウォズとつるんでいたのも、それが理由かよ!」
「アナザーライダーの力までも利用して何を企んでいるのです」
「すべてはカ・ディンギルの為!」
現れたのは大きな塔。これが、カ・ディンギル?
「これこそが、地より出立し、天にも届く一撃を放つ荷電粒子砲、カ・ディンギル!」
「こいつでバラバラになった世界が一つになると!?」
「ああ、今宵の月を穿つことでな」
え!?なんで、月を!?
「私はただ、あの御方と並びたかった。そのために塔を作ったが、あの御方は許さず雷で砕いた。それだけでなく言葉までも砕かれた!人類にバラルの呪詛をかけられたのだ!
月が何故、古来より不和の象徴とされてきたか。それは月こそが、バラルの呪詛の源だからだ!人類の相互理解を妨げるこの呪いを、月を破壊することで解いてくれる。そして、再び世界を一つに束ねる!」
「呪いを解く?それはお前が世界を支配するってことなのか!?安い!安さが爆発しすぎてる!」
「ならば何故白ウォズと。彼となんの関係が!」
「それは私が答えよう。黒ウォズ」
黒ウォズさんの問いに白ウォズさんが答える。
「私の目的は知っているだろう。私としては立花 響さえいなくなれば後はどうだっていいのさ。お互いに戦力は多い方がいい、それで手を結んだ。それにフィーネも事が終われば、君たちを処分するつもりさ」
「ッ!?そんな……」
「それで私は、まず立花 響を絶望させようとアナザーアギトをけしかけたのだが、まさか一人でリディアンに送り込んだのを全て倒すとは……流石だよ、黒ウォズ」
そこにさらに別のアナザーライダーが現れる。
「さあ、フィーネ。発射までの露払いは任せてもらおう!行け!アナザーアギト、アナザーキバ!!」
させない。絶対に止めてみせる!
「 Balwisyall Nescell gungnir tron 」
「 Imyuteus amenohabakiri tron 」
「 Killter Ichaival tron 」
「変身」
【仮面ライダーウォズ!ウォズ!】
――――――――――――――――――――――
「たったの二体程度で!」
「アタシらを止められると思うな!」
「ッ!?後ろだ!危ない、二人とも!」
アナザーアギトとアナザーキバに突撃する響と銃を乱射するクリス。だが、そんな二人に迫り来る影に気づいた翼と黒ウォズは間に入り込み、それぞれの武器で防ぐ。
影の正体は、狼、魚人、フランケンといった怪物。キバの配下の魔族であるガルル、バッシャー、ドッガである。
「これで5vs4か、ウォズも疲弊している分我々が不利だな」
「私の事は気にしなくて大丈夫です。それにまだ相手にはフィーネと白ウォズもいます」
「ハハハハ!!!」
そこに白ウォズの高笑いが響く。何がおかしいのか、翼が問うと、
「我々の戦力を見誤ってもらっては困るよ」
その声と共に15体のアナザーアギトが現れる。これでフィーネ側の戦力はアナザーキバとその配下3体、アナザーアギト×16、そして見守っているフィーネと白ウォズの計22だ。それに対してシンフォギア側は響、翼、クリス、黒ウォズの4人。数にして約5倍、洒落になってない。
「アナザーアギトは本体以外全て倒したはず……」
「たしかに黒ウォズ、君はリディアンに送り込んだ全てを倒した。だが、アナザーアギトの全てでは、ない」
「くっ……」
「この数は……」
「おいおい、マジかよ……」
「冗談、だよね?」
「いえ、現実を見てください。我が救世主」
気圧されそうになる装者たちだが、フィーネの好きにはさせないと気合いを入れ直す。
「では、アナザーアギト(増殖体)は私にお任せを。先程まで相手していたので、なんとかしてみせましょう」
「ならば、私はあのアナザーキバとやらをその配下含めて斬り伏せよう。だから雪音と立花にはカ・ディンギルを任せてもいいか」
「大丈夫なのか」
「無論だ!」
「……やるぞ」
「早く終わらせてお二人を助けにいきます!」
――――――――――――――――――――――
「あれは無理だよ。なのに、なんで誰も諦めてないの?」
「弓美ちゃん……」
「空くん、ここはいい。彼女たちの下へ……空くん?」
地下のシェルターの一つに避難していた未来と二課メンバー。そこで合流したミライ、板場、安堂、寺島は二課メンバーと共にモニターに映し出された外部の様子を見ていた。明らかな不利を見て、弓美は弱音を吐き、弦十郎は空に援軍を頼むが、空の様子が少しおかしい。息を荒くして、地面に手をついていた。
「大丈夫か!?空くん!」
『ええ、大丈夫です。それより手伝いに行ってきます』
少し経つと治まったのか、ホワイトボードに大丈夫だと書き込み、シェルターから出ていった。
『なあ、空。大丈夫なのか?』
『うん。かなり頭痛いけど、まだなんとか。気を抜くと塗り潰されそうだけど』
『……やっぱりあたしが』
『それはダメ。友霊のみんなが消えていったのと関係あるんでしょ?』
『……気づいてたのか?』
『そりゃ、最初はどこか行ってるのかな?って思ってたけど、数が段々と減ってきたら分かるよ。私を守ってくれたんでしょ?命を燃やして』
『あたしら、もう死んでるけどな』
『例えだよ。あなたが最後まで残っているのは――――からでしょ?――』
『まあ、な。あいつら、いいやつだったな……』
『うん。……さあ、最後の大仕事。行こうか』
『……ああ!』
【ゴースト】
――――――――――――――――――――――
黒ウォズは鎌モードにしたジカンデスピアの必殺技でアナザーアギト(増殖体)を切り裂いていく。一体、二体倒したところで数はまだまだ残っている。
「フッ!」
翼は影縫いでアナザーキバの配下のファンガイアの動きを止め、剣でアナザーキバに斬りかかる。アナザーキバはガルルが剣へと変化したガルルセイバーで受け止めた。そのまま、互いに剣で斬り結ぶことに。
そして、響とクリスはアナザーアギト(本体)を相手どっていた。時折、クリスが腰から放つ小型ミサイルでフィーネに攻撃するが、全て鞭で防がれる。
「クソッ!」
「ふん、無駄だ。そろそろ諦めたらどうだ?」
「んなことしてたまるかってんだ!」
「ハアァァァァ!!!」
アナザーアギトに押し勝つ為に、ビルドアーマーを纏った響が連撃を放つ。戦いはまだ、始まったばかりだ。
ほら、一応ライダーが大量にいるからライダー大戦であってるよね?()
んー、クリスのカ・ディンギルブロックまで書くべきだったか……でもそれだと文字がかなり多くなりそうだったし……。