私は『我らが救世主を崇め讃える会』会長です   作:通りすがりの錬金術師

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シンフォギアXDU……コラボギア響全部交換なんとか終わった……金塊がちょっと交換しきれなかったけど、ゴールドに余裕も出来たし……
ガチャの方は393と切ちゃんが1枚、クリスちゃんが2枚、調ちゃんが4枚だったので、クリスちゃん1枚と調ちゃん2枚交換で手に入れました。


アナザーアギト……増殖能力が人以外にも使えるのかが気になるな……

作者は若干の色弱持ちなので作中に出てきた色に関して、ここは違うとかあれば教えて下さい。よろしくお願いします。


祝え!立花 響、覚醒の瞬間を!

「さあ、やれ『アナザービルド』、『アナザーシノビ』。立花 響を殺せ」

 

 

 約二年ぶりに私の前に現れた悪魔がそう高らかに笑いながら言う。声や動作は明らかに笑っているとはいえ、目は一切笑っておらず、それが本気であることがわかる。

 

 させない。救世主を殺させはしないし、仲間もこいつの好きにはさせない!

 

 

【ビヨンドライバー!】

 

 

 目の前の悪魔によって与えられた力だけど、今はこれがあって良かったと思う。今、救世主を守れるのは私だけだから。

 黒と緑で彩られたバックルを取り出し腰に当て、展開された『ワインディングベルト』で自動で固定される。

 

 

【ウォズ!】

 

 

 さらに『ライダー』という文字の書かれた顔が描かれている時計型のデバイス『ウォズミライドウォッチ』を取り出し、上部のスイッチを押し起動させる。

 

 

【アクション!】

 

 

 それを『ビヨンドライバー』の稼働レバー部分『クランクインハンドル』の『マッピングスロット』にセット。再び『ウォズミライドウォッチ』上部のスイッチを押し、カバーを展開する。ドライバーからは近未来感を想像させる音楽が流れ出ている。

 

 

「変身」

 

 

 自分を変える言葉を口にしながら、真横に伸ばした右手を勢いよく、腰を通るように左側へと振り、同時に『クランクインハンドル』を動かす。

 

 

【投影!】

 

 

 ドライバー前面中央の『ミライドスコープ』にミライドウォッチから転送されたデータが集まり変身後の姿を写し出す。

 

 

【フューチャータイム!】

【スゴイ!ジダイ!ミライ!】

【仮面ライダーウォズ!ウォズ!】

 

 

 そんな音声と共に私の首から下を銀色のボディースーツ『スムーストライクスーツ』が覆い、その上から靴『スムースシューズ』、脛当て『エクステンドレッグアーマー』、胸当て『トノーライトテクター』、グローブ『スムースハンド』等が装着され、最後に『ウォズミライドウォッチ』に描かれているのと同じ仮面が装着された。

 この姿を『仮面ライダーウォズ』。『我らが救世主を崇め讃える会』会長である私の戦闘形態である。

 

 少し離れた場所で、我らが救世主や特異災害対策機動部二課を襲っている同胞、『アナザービルド』と『アナザーシノビ』を止め(助け)る為、仕方なくこの騒動の元凶である悪魔を放置し、救世主の元へと駆ける私であった。

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 少し時間を戻そう。

 

 

 

 我らが救世主が高校……リディアン音楽院に進学するまでの約二年、様々な事があった。

 

 まずは『アナザーライダー』たちが世間に知れ渡ったこと。私たち『我らが救世主(以下略)』の活動の一つとして、『困っている人たちを助けること』がある。これは我らが救世主の趣味である人助けから来ている。もちろん、基本的には力を使わず変身前の生身で行う。が、ノイズ等生身では対応出来ない場合はその力を使っていた。

 

 ただ、いくら『アナザーライダー』になれるとはいえ、彼らは人間。そのまま触れればノイズにやられてしまうが、悪魔が手に持っているタブレットに『アナザーライダー及び仮面ライダーウォズ、ノイズに触れても炭化せずノイズを倒せる』と書き込んだ瞬間、私たちを光が一瞬包み込んだ。その後、遭遇したノイズに念のため『アナザーフォーゼ』や『アナザーウィザード』等が遠距離攻撃を行うと、あらゆる攻撃を無効化してきたノイズがいとも簡単に倒せた。

 

 それでノイズに襲われている人たちを助けていたのだが、当然助けた人や見ていた人たちからネットを通じて世界中に拡散。『人をノイズから助ける怪物』という都市伝説となったのだった。都市伝説に留まっているのは、ノイズの特性や彼らの姿形が主な原因だと思われる。ただ私は一人、余り自由の効かない中学生というのもあって数回しかノイズと戦っていない為、私の存在は世間には知れ渡っていない。その分、休日に『我らが救世主(以下略)』のメンバーと『アナザーエグゼイド』の作り出したゲームエリアで戦闘訓練を行い、救世主を守る訓練は積んでいる。

 

 後は、私たち以外にもノイズと戦える存在がいた事が判明した。とある組織に所属し、『シンフォギア』という対ノイズ用装備を纏い、秘密裏にノイズを処理する。その組織の名前は『特異災害対策機動部二課』。さらにその『シンフォギア』を纏っているのがなんと、大人気アイドル『元』ツヴァイウィングの風鳴 翼だった。

 霊体となることで実体や気配を消せる『アナザーゴースト』が二課に忍び込んで色々と探ってきたので、一切公開する気は無いが、ここでは言えないような情報も私たちは持っている。どうやったのか、風鳴 翼や一部二課職員の彼らと親しい人しか知らないだろう個人情報まで持ってきたのには皆して少し引いた。

 本来、忍ぶなら忍者である『アナザーシノビ』だが、高度な現代技術や彼ら『アナザーライダー』が一目見るだけで勝てないと思った存在が数人いる魔境には潜入出来なかった。結果、唯一自薦した『アナザーゴースト』が見事に潜入を果たしてくれた。

 

 

 そして我らが救世主とその親友である小日向様、それと護衛として私がリディアン音楽院に入学してから数日。我らが救世主がノイズに襲われる事態が発生した。即座に皆に連絡。『アナザービルド』と『アナザーシノビ』が駆けつけ、ノイズを殲滅にかかる。なお、私は少し離れた所で顔を隠す為にフード付きの黒コートを被り見ていた。

 目の前に彼らが現れたことに救世主は大層驚いていたがノイズと戦う姿を見て良い人だと判断されたのか、彼らの後ろに庇われじっとしている。だがノイズも多く、中々倒しきれないし二課の者も来ない為、私も出るか?と思ったその時。

 

 

「 Balwisyall Nescell gungnir tron 」

 

 

 我らが救世主の歌声?が響き渡り、『アナザービルド』と『アナザーシノビ』もつい、そちらを向いてしまう。そして救世主を中心に光の柱が立ち、背中より機械と思わしき物が何度も出入りする。救世主に何が起きているのか理解出来ず固まっていると、光が収まり始めた。完全に収まると、救世主の姿が一変。まさしく、二課の風鳴 翼が用いている『シンフォギア』を纏った姿となった。そして二人と共にノイズを倒し始めた。

 

 少し遅れて風鳴 翼も到着し、ノイズ処理に参戦した。我らが救世主を守るように戦ってくれたのはありがたいが、睨み付けるのは認められない。救世主に迷惑をかけたくないため、自重しているんだろうが二人が少し怒っているのがわかる。

 全て倒し終わった後、二人が銃を持った二課職員に囲まれる。大方見た目怪物である彼らを警戒しているのだろう。『アナザーシノビ』がいるので無事に逃げれるだろうと思っていた。

 

 

「全く、君たちには失望したよ」

 

 

 だが、不意に後ろからあの悪魔の声がしたので咄嗟にそちらを向いた。

 

 

「最初は上手くいっていた。このまま行けば()()()()は回避される、そのはずだった。なのに!

あろうことか君たちは立花 響を覚醒させてしまった」

 

 

 一体何を、そう言おうとした時、悪魔は例のタブレットを取り出し、ペンを動かした。

 

 

「『アナザーライダー、自我を失い暴走し、私の指揮下に入る』」

 

 

 すると、『アナザービルド』と『アナザーシノビ』に電気が奔り、そのまま動きが止まった。

 まさかと思いつつ、悪魔を見るとそいつは口を開いた。

 

 

「これで立花 響を守れるのは君だけになったという訳だ。君の力も返してもらいたいのだが、予想以上に君と私の力は親和性が高いみたいでね。私にとっては残念だが、君に預けておくとしよう」

 

 

 その後、冒頭へと戻り私は救世主の元へと馳せるのだった。

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

「ガァァァ!!」

 

 

 一体何が起きてるの!?私、立花 響が翼さんの新しいCDを買いに向かってる途中、ノイズに襲われたと思ったら、都市伝説になっている怪物さんに助けられて、私がいきなり変なコスプレみたいな格好に変わったと思ったら、怪物さんに[それならノイズに触れても大丈夫だから自分の身を守ることに集中してく……れ!]と言われて、その後翼さんも似たような格好で現れて、睨まれて……なんか、私呪われてる!?でもとりあえずノイズは全部倒した。

 しかし、それで終わりじゃなかった。突然怪物さんたちが苦しみだして踞った。大丈夫かな?と思って近づくと、急に叫び声をあげて私に襲いかかってきた。え、と思った時には遅く、赤と青の怪物さんの腕が私に振り下ろされる所だった。

 だけどその直前に翼さんが剣を手に、私と怪物さんの間に割り込んで防いでくれた。

 

 

「呆けないで!死ぬわよ!」

 

 

 翼さんは怪物さんたちを完全に敵とみたのか、何度も斬りかかる。ノイズを倒した後、現れた黒服の人たちももう一人(?)の忍者みたいな怪物さんに拳銃を撃っている。

 だけど翼さんの攻撃はともかく、黒服の人たちの攻撃は全然効いていないみたい。私はどうしたらいいかわからなくてオロオロしていた。

 

 

【フィニッシュタイム!】

 

 

 その時、甲高い音声と共に何かが忍者みたいな怪物さんに向かって飛んできた。

 

 

【爆裂DEランス!】

 

 

 それは怪物さんに当たると大爆発を引き起こした。どうやら飛んできたのは槍みたいで、それは緑と黒で彩られている。その槍は爆発で吹き飛ばされ、後ろから来た人の手に収まった。

 

 

「ご無事ですか?我が救世主」

 

 

 銀と緑と黒の鎧を着た彼?はこちらを見てそう言った。って救世主?誰が?

 

 

「貴女のことですよ、我が救世主」

 

 

 首を傾げていると、私の肩に手を置いてそう言った。え、私!?

 

 

「貴方は?」

 

「本名は明かせないが、この姿の名前は『仮面ライダーウォズ』。気軽にウォズとでも呼んで頂きたい」




トリニティ二度目の登場。ウォズが今度はキレッキレだったが、周り(ソウゴとゲイツ含む)がドン引き。……うん、アナザーアギト(増殖)も固まってたよね。


先日思い付いたのが一応ここまで。ミライちゃん曰くの悪魔の設定とかは出来てるけど……どこで悪魔の真の目的を出すか悩むなぁ……G編かな?

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