私は『我らが救世主を崇め讃える会』会長です   作:通りすがりの錬金術師

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天道擊槍のお気に入りと評価がぐんぐん伸びていく……連載に変えますか……。先のネタほとんどないから手探りで頑張っていくスタイルになるけど。

こっちはこっちで盛り上がってくる所(のはず)!


重なる奇跡。目覚める銀河!輝くシンフォギア!

『両翼揃ったツヴァイウィングなら!』

 

「どこまでだって飛んでいける!どんなことでも乗り越えてみせる!」

 

 

 復活のツヴァイウィング。翼と奏はカ・ディンギルを止める為にフィーネへとそれぞれの得物を向ける。

 

 

(♪逆光のフリューゲル)

 

 

 まずは翼。トップスピードに乗り、剣を振るう。その後ろを追従する奏が槍を投げ、雨のように降らす。

 

 

STARDUST ∞ FOTON

 

 

「そんなものッ!」

 

 

 フィーネは片方の鞭を剣のように持って翼の剣を受け止めて、もう片方を格子状に展開、盾にする。

 

 

ASGARD

 

 

 そして奏は張ってあるバリアに向けて駆け出す。奏がバリアに触れるその瞬間、奏はバリアに阻まれる事なくすり抜けてフィーネの目の前に躍り出た。

 

 

「なにッ!?」

 

「悪いな。今のあたしはゴーストでもあるんだ、これくらいすり抜けられるっての!」

 

 

 弦十郎によって鍛えられた響の体が身につけた武術を奏が扱いフィーネの顔とボディに拳を入れる。翼も追い討ちをかけるが、されるがままのフィーネではなく鞭を振るって翼と奏を吹き飛ばす。迫り来る鞭をすり抜けてもう一度フィーネに近づくが、なぐりかかろうとしたその時、フィーネの蹴りが命中し、地面を転がる。

 

 

「くっ……」

 

「それには確かに驚いたが、いつでも透過しているというわけではない。そうならば私に触れることすら出来ないだろうからな」

 

「……やっぱすぐに絡繰りはバレるか」

 

 

 フィーネがしたのは単純にカウンター。攻撃の為に透過を解除した所を狙ったのだ。

 

 

「だったらこれは!」

 

 

天ノ逆鱗

 

 

「チッ」

 

 

 翼の放った大きな剣。避けるとカ・ディンギルに当たる為、先ほどのバリアを三重に展開。それを受け止めた。

 

 

「よしッ!行けぇ、翼!」

 

 

LAST ∞ METEOR

 

 

 奏も竜巻を起こし翼を援護する。フィーネはだんだんと押されていくがなんとか踏みとどまる。翼の剣がさらに傾いていき、90度直立になった瞬間、翼が新たに取り出した剣を構えて飛び上がった。それは炎を纏いカ・ディンギルへと真っ直ぐ羽ばたく。

 

 

炎鳥極翔斬

 

 

「始めから狙いはカ・ディンギルか!」

 

 

 翼の狙いに気づいたフィーネはバリアを一部解除し、鞭を翼に向けて伸ばす。再生するネフシュタンを纏っているのならば多少のダメージは無視してもいいと思ったからだ。だが、

 

 

「させるかよ!」

 

 

 奏が発生させている竜巻をフィーネの張ったバリアや翼の天ノ逆鱗を利用して上方向へ捻じ曲げ、それで翼を守る風のバリアとした。それにフィーネの放った鞭は阻まれ、止める術を失ったフィーネは翼がカ・ディンギルへと突撃するのを見てるしかなかった。

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

「天羽 奏の復活……正史になかったことが起こるとは。これもアナザーライダーを産み出した影響、か。だが、私はここで止まる訳にはいかない。必ずや私の世界を救ってみせる……立花 響を消すことで」

 

 

 アナザーキバに連れられ、そこから離れた所で見ていた白ウォズはそう呟いて姿を消した。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 私は体力が尽きて倒れ伏したまま、状況がかなり動くのを見ていた。まさか、我が救世主の体を使い天羽 奏が復活するとは。それにカ・ディンギルも風鳴 翼が砕いた。白ウォズは何処かへ消えたし、後はフィーネをなんとかするのみ。そろそろ体も動かせそうな気がしてきた。

 

 

「くっ……そろそろあたしも限界か……」

 

 

 カ・ディンギルを砕かれ、目的を達せなくなったフィーネは怒り狂い、まだ動ける我が救世主に憑依した天羽 奏へと攻撃を仕掛ける。最初はすり抜けたり、躱したりしていたが、ギアに火花が走り膝をついた所に鞭で叩かれ倒れると同時にギアが解けた。

 

 

「あ……う……」

 

「お前たちのせいで!」

 

 

 フィーネは怒りを発散するためか、何も出来ない我が救世主を蹴りつける。さらには髪を掴み、放り投げた。

 

 

「き、貴様ァァァ!!」

 

「ん?ああ、黒ウォズ……だったか。そういえば貴様はまだ生きていたな」

 

「ウォズ……さん」

 

 

 フィーネに対し、そして力及ばず真っ先に倒れてしまった私自身に対する怒りで立ち上がる。ふらふらになりながらもフィーネに突っ込んでいく。

 

 

「ふん」

 

 

 だが、当然この体で歯が立つ訳もなく、簡単に蹴り飛ばされる。我が救世主の横まで転がるが、なんとか立ち上がり抵抗の意思を示す。

 

 

「そこをどけ。私と同じ融合体は要らぬ、新霊長は私一人いればいい。今なら貴様の命は見逃してやるぞ?」

 

「断る。我が救世主にこれ以上手は出させない」

 

「ならば、お前ごと貫いてやろう!」

 

 

 フィーネは鞭を私に向けて伸ばしてくる。……我が救世主さえ生きていればどうにでもなるだろう。そんな気はしている。でも……私はまだ、死ぬわけには、いかない!

 

 

カキンッ!

 

 

「何?」

 

 

 私のポケットから飛び出したウォズミライドウォッチが急に光り、飛び出すとフィーネの突き出した鞭に当たり、その動きを止めた。

 

 

「これは……」

 

 

 光が弾け、フィーネごと鞭を吹き飛ばしたウォッチは私の手に戻ってくる。そして時計の針が回転する幻が見えたと思えばその形を一変させた。これまでのウォッチより大きく、特別な力を感じる。

 

 

「フィーネ、どうやら運命は私たちに味方したようだ」

 

 

【ギンガ!】

 

【アクション!】

 

 

 ウォッチをドライバーにセットした際に鳴り響く待機音もこれまでと違い、軽快で少し踊りたくなる感じである。

 

 

「変身」

 

 

 その場で踊るように軽く一回転したかったが、流石に緊急時。自重して素直にハンドルを動かした。

 

 

【投影!】

【ファイナリータイム!】

【ギンギンギラギラギャラクシー!宇宙の彼方のファンタジー!】

【ウォズギンガファイナリー!ファイナリー!】

 

 

 仮面ライダーウォズやフューチャリングシノビと違い、どこか威圧感の感じさせる姿。マント『ギンガセイル』や胸部を守る鎧『ギンガアーマー』等がつけられた私の新たなる力。

 

 

「ふむ、これだけは言わせてもらおうか。

 

祝え!宇宙最強、ギンガファイナリー!

 

……緊急時につき短縮版である」

 

 

 重い体は肩の『グラビコンソーサー』で私にかかる重力を軽くし、動きやすくしている。

 

 

「……どこまでも、どこまでも、私の邪魔を!良かろう。最強だろうがなんだろうが、その力ごと粉砕してくれる!」

 

「やれるものならば、やってみるといい」

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

「ここです。ここから学校の電源を供給しています」

 

 

 新たに避難してきた女の子。響に助けられたことがあるらしいその子が響を応援しようって言ってくれたお陰で私たちは頑張ってる。待ってて、私たちの無事を伝えてあげるから!

 私たち5人――私、ミライ、弓美ちゃん、詩織ちゃん、創世ちゃん――は緒川さんが入れない電源のある場所へと入って上の方にあるスイッチを押そうとしていた。

 

 

「どうやって押す?」

 

「あれは?組体操とかでよくやるピラミッド」

 

「あの高さでは崩れた時に危険では?」

 

「でも、それが一番な気がするね」

 

「……私に一つ提案が」

 

 

 手段を考えていたらミライが一つの案を告げた。だけど、それはミライが一番危険なもの。みんな反対したけど、ピラミッドで崩れた時に一番下のが押し潰されるよりは安全だと逆に言われて、結局それを実行することに。

 

 

「よし、いいよ。キヨ!」

 

「ミライ、これで失敗したらピラミッドで行くからね!」

 

「大丈夫です、失敗はしません。私は立花さんの親友ですから!」

 

 

 やることは、チアとかでみる人を上に飛ばすやつに近い。私たち四人が手を組んで足場を作って、そこに飛び乗ったミライがジャンプでスイッチを押すと言うもの。

 

 結果だけ言えば大成功。ミライがすごい高くジャンプをしてスイッチを押した。さあ、後は戻って響に声を!

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 ギンガファイナリーへと変身した私とフィーネの戦いは千日手となっていた。フィーネの攻撃は造り出した重力球で受け流し、私からの攻撃も鞭や鎧の特性を持って無効化される。だが、私としては我が救世主が目覚めるまでの時間を稼げば十分。そしてそのときは来た。

 

 

「……なんだ。なんだ、この歌は………歌、だと!?」

 

「今さら気づいても遅い、フィーネ」

 

「まさか!」

 

 

 後ろでは小日向様や私(分身)の歌声を聞いたことで無事を確認し、気力を取り戻し立ち上がろうとしている我が救世主が。

 

 

「皆が歌ってるんだ……だから、まだ歌える、頑張れる!戦える!」

 

「まだ戦えるだと!?何を支えに立ち上がる。何を握って力と変える。鳴り渡る不快な歌の仕業か!?」

 

 

 決まっている、我が救世主の支えになっているのは人。それも友人たちだ。

 

 

「そうだ、お前が纏っている物はなんだ。心は確かに折り砕いたはず。なのに、何を纏っている!?それは私が作った物か!?それともライダーの力だと言うのか!?お前が纏うそれはなんだ、なんなのだ!?」

 

 

 明らかに狼狽えるフィーネ。それと同時に三ヶ所、いや昇った太陽からの力の供給を受けた私も含めると四ヶ所で光が立ち上る。そして白く輝くギアを纏った三人がそこから天へ飛び上がる。

 

 

「シンフォギアァァァァァァ!!!!」

 

 

 ああ……この奇跡の復活。もうこれは祝うべし!

 

 

「祝え!歌の力で世界を救済する三人の戦姫!立花 響、風鳴 翼、雪音 クリス。ここに復活の瞬間である!」




とりあえず一期終わらせてからテスト勉強入るかな……。頑張れば来週中には一期終われるはず……。

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