私は『我らが救世主を崇め讃える会』会長です 作:通りすがりの錬金術師
うーん、こんなので大丈夫かな?
二人のウォズさんが立ち去った後、私は翼さんや一緒にいた黒服さんたちに手錠をかけられた。
混乱していると、フードを被った鬼みたいな怪人さん……確かウォズさん曰く『アナザーゴースト』さん?が肩を叩いてきて、そっちを見ると姿を少し年上っぽい女の人に変えた……いや、戻った。
その人はどこからか取り出したホワイトボードにペンで何かを書き出した。
まさか、今の私を描いてる!?やめて!?
とか、思ってるとそれを裏返してこちらに見せてきた。えーと?
『私も着いていくから安心して(*´・ω・`)b』
あっ、はい。そうですか。
そのまま、『アナザーゴースト』さんと一緒に車に乗せられて(もちろん『アナザーゴースト』さんも手錠をかけられた)どこかへ連行されていく私。
シーンとした空気に耐えきれず、隣に座る『アナザーゴースト』さんに話しかけるけど、何も話してくれない。さっきも口で言わずにホワイトボードに書いてたし、嫌われてるのかな……?
どこか気不味い雰囲気の中、着いたのは私の通うリディアン音楽院。ここで何を?と思ったら隠し扉ならぬ、隠しエレベーターがあってそれに乗せられた。
物凄いスピードで動いたそれについ叫び声を挙げてしまい、一緒に乗っていた翼さんに睨まれた。『アナザーゴースト』さんは明後日の方向を向いてちょっとオロオロしていた。
エレベーターの止まった所には不思議な絵が全体に描かれていた。なんなんだろ、これ?
「気を引き締めなさい。ここから先は安易な覚悟で生き残れるとは思わないことね」
しばらく歩いて案内された扉の前で、そう翼さんに声をかけられた。緊張しながらも、女は度胸だ!と思い中に入る。
中に入るとパァンパァンと音が鳴り、私の顔に紙テープが乗っかかる。それを取って部屋の中をよく見ると、シルクハットを被った大きな男の人や、さっき会った人たち何人かがクラッカーを持っていた。
『歓迎!立花 響様!アナザーゴースト様!』
更にそんな垂れ幕が張ってあった。
そこから手錠をかけられたまま写真を撮られたり、みんなの前で服を脱ごうか、なんて言われたり(もちろん冗談だった)検査を受けたりした。
「さて、ではそろそろ自己紹介といこうか。
俺はここの司令をしている風鳴 弦十郎だ。よろしく頼む」
「私はやれば出来る女こと櫻井 了子よ。よろしくね~♪」
「あっ、はいッ!立花 響です!よろしくお願いします!」
『アナザーゴーストこと、天寺 空です。よろしくお願いします』(と、手元のホワイトボードに書かれている)
自己紹介の後に回収したという私のカバンを返してもらった。携帯を見たら未来からのメールや電話の履歴が凄いことになってる。
その後、了子さんから私の纏った不可思議装備(シンフォギアっていうらしい)の説明を受けた。
なんか凄い難しい単語並べて説明してくれたけど、了子さんが作ったノイズと戦える凄い物ってことしかわからなかった。
それを言うと、了子さんはがっくりしてたけどその認識で合ってることは合ってるから何も言えないってボヤいてた。
「響くんに説明することはこれくらいか。検査の結果は明日知らせるから迎えをよこすつもりでいる。悪いが予定を開けていてくれ」
「はいッ!」
「うむ!いい返事だ。
さて、『アナザーゴースト』……空くんと呼んでも構わないか?」
私への話は終わったのか、次は空さんのことについて話すみたい。
空さんはさっきの言葉に対して頷いていた。
「では空くん。いくつか聞きたいことがある。
まず、君は我々の敵か?味方か?それを聞かせて欲しい」
空さんはさっとペンを動かすとホワイトボードを裏返した。
『私たちは紛うことなく、響さんの味方です。あなたたちの敵になるかは響さんの扱い次第です』
え、なんで私!?どこに私の要素あったの!?
「なるほど、よーくわかった。もちろん俺たちも響くんの味方だ!
では次に、君は何者か、二人のウォズやあの怪人との関係、なぜ響くんは狙われているのかを教えてくれ。ああ、簡単にで構わない。君が言葉を話せないのは知っているからな」
え、そうなの!?空さんって言葉話せないんだ。良かったぁ、嫌われてるわけじゃなかったんだ……
空さんにパソコンが渡されて、何かをうちこんでいく。すると、大きなモニターの一つに文字が出てきた。たぶん空さんがうったのが表示されてるのかな?
『私たちは通称「アナザーライダー」。先程の白い方のウォズによって与えられた力でノイズを倒しています。他の怪人たちは皆仲間ですが、なぜ暴れたのかはわかりません。リーダーなら何か知ってるかもしれないのでまた聞いておきます。
響さんが狙われる理由は不明です。白ウォズの素性や行動原理もわかっていません。一応自称ですが未来人とは言ってましたが。
後、黒ウォズは私たちのリーダーです』
「ふむ……ならば君たちはノイズを倒す以外では何をしている集団なんだ?俺の勘が、君たちはノイズを倒すだけの集団でないと告げている」
『勘って……
ええ、他にはボランティア活動や人助けを行っていますね。もちろんそちらは変身せずにですけど』
「オオッ!私もよく人助けしますよ!大荷物のお婆さんを助けたり、木に登って降りれなくなった猫ちゃんを助けたり……まあ、それで学校遅刻しちゃったんですけどね、アハハ」
空さんたちも人助けをしてるって聞いてついテンション上がっちゃった。二課の人たちはというと……
「ボランティア活動……意外だな」
「人助け……意外ね」
「司令の勘が引っ掛かったから何事かと思ったらまさかの……」
なんかとても驚いていた。
「では、空くん。我々二課に協力をしてもらいたい。君以外のアナザーライダーがどうなっているかはわからんが、白ウォズが響くんを狙うというのなら今後も襲ってくる可能性が高いだろう。
黒ウォズくんと共に手伝ってくれんか」
『わかりました。一先ず私は協力しましょう。リーダーには確認をとって明日にでも返事を聞かせましょう』
「うむ!感謝する!」
『では、一足先に失礼します』
【ゴースト】
空さんはそうボードに書いた後、姿を変えてその場から消えた。まるで幽霊みたい……こ、怖くないからね!
私も緒川さんっていう翼さんのマネージャーをしている人に寮の近くまで送ってもらい、部屋に戻った。
未来に心配かけたけど、なんて説明しよう。今日の事は誰にも言っちゃダメだからミライちゃんに相談も出来ないし、頼れるのは……空さんか黒ウォズさん!どっちでもいいから助けてぇぇぇ!!!
データベース01:『アナザーゴースト』
本名:
年齢:20
職業:巫女、アナザーライダー『ゴースト』
名前の元ネタはわかる人にはわかるとは思うが『仮面ライダーゴースト』より、主人公の名字の天空寺から。
昔から霊感が非常に強く、数多の霊が見えており、その友人(友霊)が多い。
基本的に同意の上で彼女に友霊が憑依するが時たま勝手に憑依するやつもいるらしい。
その強すぎる霊感の反作用で失語症を患っている。ホワイトボードは手放せない。
ちなみに友霊とは声を出さずに意志疎通が可能だとか。
なお、彼女自身の戦闘能力はかなり低いが、とある友霊が彼女に憑依して戦闘を行っているらしく、アナザーゴーストはアナザーライダーの中で一・二を争うほどに強いそう。
他のアナザーライダーが暴走するなか、彼女だけが暴走しなかった理由は………(データが破損していて読めません。修復してください)
……書いてから思ったらけど、なんかアナザーゴーストだけ設定が凄いことになった!?他のアナザーライダーは極一部除いて性別くらいしか決まってないのに。