私は『我らが救世主を崇め讃える会』会長です   作:通りすがりの錬金術師

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ジオウ響鬼編の前編、暴走したウォズ見て笑ったww
……これは誕生日ネタで暴走を書けということかな。今のところ書ける気がしないが。


トリニティって、ゲイツとウォズ変身してなくてもいけるんだ……強制変身させて合体とか……。
そして祝いのケーキにライドウォッチって……ケーキ食べれないんじゃ?(そこかよ)



令和早々だと言うのに少し体調崩した……まあ、腹痛と頭痛がする程度だし、GWの予定は特になかったから問題ないけどね!


流れ星と偽の創造(アナザービルド)白銀の鎧(ネフシュタン)

 響が二課に協力し始めてしばらく経った、とある日の朝

 

 

 

 今日もいつもの通り、我が救世主の身の回りの安全を確認し登校する。もちろん、困っている人がいれば我が救世主の様に手を差しのべる。

 

 

「ミライちゃん、おはよう!」

 

「あ、立花さん、小日向さん、おはようございます」

 

「おはよう、ミライ」

 

 

 『一般的な女子高生』という仮面を被り、教室に入ると我が救世主や小日向様と挨拶をする。

 席に座り荷物を置くと、我が救世主の話が聞こえる位置に移動しようとする。

 

 

「ねぇねぇ、キヨ。ちょっといい?」

 

 

 その時に話しかけてきたのは安藤 創世(くりよ)

 クラスメイトの一人で、他人に独特なニックネームをつける子だ。私は先ほどの『キヨ』、我が救世主が『ビッキー』、小日向様は『ヒナ』である。

 ちなみにこのニックネームは彼女以外には使っている人はいない。

 

 

「はい、なんですか?」

 

 

 本当は救世主の近くに行きたいのだが、きちんと対応しないとクラスで浮いてしまうことになるし、今までのキャラ作りが無駄になってしまう。よって平然を装って話を聞く。

 

 

「いや、こんど噂の流星群じゃん?」

 

 

 ああ、確か……こと座流星群でしたっけ?それがどうしたんでしょう。

 

 

「それでさ、その日あたしたちと一緒に観に行かない?」

 

 

 ふむ。残念だけど私には我が救世主を守るという仕事があるので、ここは何かと理由をつけて断らなければ……。

 

 

「ちなみにビッキーとヒナも誘ったら行くって言っ――」

 

「そうですね。私も行きたいと思ってたところなんです!行かせてもらってもいいですか?」

 

「――てたんだけど。……うん、わかったよ。それじゃあ、――――」

 

 

 ええ、このようなロマンチックで素敵なイベントは行かない訳にはいきません。

 ん?さっきと言ってることが逆転している?……気のせいでしょう。

 

 待ち合わせの時間や場所を決め、放課後までの時間を過ごす。

 

 

 

 放課後になってすぐ、まずは現地の視察をする。万が一、ノイズやアナザーライダーが現れた際に逃げ出す経路の把握は必要。どうしようもならない場合を除いて、私も救世主もクラスメイトの前で戦う訳にはいかないのでね。

 

 ふむ、ここの道はこうなっていて……あそこは――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 そして約束の日。用意を終えて、いざ星見に!と意気込んだところで空さんからメールでノイズが現れたとの連絡が。既に風鳴 翼と我が救世主も出撃したとのこと。

 いつもの黒ウォズスタイルに着替えている時間などないので、カツラだけ被りメガネを外しただけの簡易スタイルで向かうことに。

 星見に行く予定のメンバーには『ちょっと頭痛がしていて微熱が出たから大事をとって休ませてもらいます。ごめんなさい』とメールを送っておいたから恐らく大丈夫でしょう。ええ、たぶん……きっと。

 

 

 

 

 毎回の如く(たぶんこれからも)役に立つシノビの力で現場付近へと移動して、ノイズを倒そうと変身しようとした。

 だけど、背筋がゾワッとして嫌な予感がしたので、飛び込み前転するような感じで咄嗟に動いた。

 その直後、さっきまで立っていた場所に地面が砕けるほどの勢いで何かが飛来してきた。

 

 振り向いて見ると、そこに立っていたのはアナザービルド。敵意を剥き出しにしてこちらに向かってくる。

 

 

【ウォズ!】

 

 

 ビヨンドライバーを装着し、ウォズミライドウォッチを起動させる。

 その間もアナザービルドは殴りかかって来るので、なんとか避けながら距離を取りウォッチをスロットにセットする。

 

 

【アクション!】

 

「変………身!」

 

【投影!】

【フューチャータイム!】

 

 

 アナザービルドが近づいてくるが、それより前にハンドルを動かす。飛び出た『ライダー』の文字にぶつかったアナザービルドは吹き飛ばされ、地面を転がる。

 

 

【スゴイ!ジダイ!ミライ!】

【仮面ライダーウォズ!ウォズ!】

 

【ジカンデスピア!ヤリスギ!】

 

 

 変身完了と同時にジカンデスピアを呼び出し、構える。警戒をしながらも私は気になることがあって考えていた。

 

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 白ウォズの目的は我が救世主をこの世から消すこと。ならば私の方ではなく救世主の方にアナザーライダーを向かわせればいいだけの話。

 アナザービルドは私の足止め役で他のアナザーライダーが向かってる可能性もある。が、それなら空さんから連絡が入るので、今のところそれは違うということになる。

 だとすると、何故?という疑問に戻ってしまう。だが、その答えは証拠となるものが全くないので見つからない。

 

 とりあえずその答えを探すのは保留にして、ここからは戦いに集中することに。

 

 

[野球……バスケ……ベストマッチじゃない……]

 

 

 アナザービルドは何かを飲み込むと、そう発言した。

 そして手のひらに火球を作り出すと物凄いスピードで投げつけてきた。

 咄嗟にジカンデスピアを振るって払うも、更に連続して火球を投げてくる。何発かは弾けたが、大半はくらってしまった。

 

 我が救世主をお守りする為にも、なんとか打開策を見つけなければ……。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

同時刻・立花 響

 

 

 

「うおぉぉぉりゃぁぁぁぁ!!!」

 

 

 せっかくの流星群。未来やミライちゃんたちとの約束が果たせなかった。一緒に見たかった!

 目から少し零れた涙を拭って、拳をノイズに叩きつける。

 

 

『聞こえるか、響くん!今、収録を終えた翼がそちらに向かっている。くれぐれも無茶はするんじゃないぞ!』

 

「はい!」

 

『それと、ノイズの中に一つ他より大きな反応があるから気をつけてくれ!』

 

 

 他より大きな反応……まさか、あれ?

 見つけたのは、ブドウみたいなノイズ。それは分裂して、他のノイズを産み出している。

 

 新しく産まれたノイズは向かってくるからすぐに倒せるけど、ブドウみたいなノイズは倒そうとして近づくと逃げていく。

 

 

「あっ、逃げないでッ!」

 

 

 逃げるノイズを追いかける→新しくノイズが産まれる→新しく産まれたノイズを倒す→ブドウノイズが逃げる→追いかける………それを続けることしばらく。

 

 

「はぁはぁ……」

 

 

 うん、一言言わせて。

 

 

 

疲れた!

 

 

 

 え、何、嫌がらせ!?ノイズはただ人を襲うだけって学校の授業で習ったけど、絶対あのノイズわざとだよね!?ほら、今『ギュピィ』とか聞こえたよ!

 

 え?気のせい?疲れからくる幻聴?まっさかー。

 

 

 

「ハァッ!」

 

 

 そんなことを考えていると、掛け声と共に降り立った翼さんがブドウノイズを倒した。

 私じゃ追い付けなかったのに……やっぱり凄いなぁ。

 

 

「風鳴 翼、現着しました」

 

『よし、響くんと二人でノイズの駆除に当たってくれ』

 

「……わかりました」

 

 

 そこからは早かった。ノイズを産み出すノイズは翼さんに倒されたから、後は少し残るノイズを倒すだけ。

 私と翼さんの二人でって言われたけど、そんなの関係ないって感じで翼さんは次々とノイズを倒していく。

 私もノイズを倒すけど、私が一体倒している間に翼さんは三・四体を倒している。

 

 

「翼さんッ!」

 

 

 ノイズを全部倒し終わった後、覚悟を決めて翼さんに話しかける。よくわからないけど、翼さんに嫌われたままは嫌だ!だからまずは話を!

 

 

「私にも守りたいものが、大切なものがあるんです!だから!」

 

「………」

 

「えっと、だから………」

 

 

 なんで言葉が出てこないの?私は翼さんとちゃんと話がしたいだけなのに。大丈夫、怖くない。へいき、へっちゃら!

 

 

「だから?どうしたんだよ?」

 

「へ?」

 

 

 誰!?

 声がした方を私たちが見ると、そこには白い鎧を着た女の子が。翼さんはその子……っていうより鎧の方を見て驚いている。

 

 

「ッ!それは……ネフシュタンの鎧!?」

 

 

 ネフシュタン?なんなのそれ??


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