私は『我らが救世主を崇め讃える会』会長です 作:通りすがりの錬金術師
それと、XDのコラボ……なぜグリッドマン!?どうしてそのチョイスした運営!?(グリッドマンとか名前しか知らんし……)
「ネフシュタンの……鎧ッ!?」
「へぇ、あんたこれの出自を知ってんだ」
当たり前だ。忘れられる訳が無い。何せあれは……
「二年前、私の不始末で奪われた物を忘れるものか。なにより、私の不手際で奪われた命を忘れるものかッ!」
偶然とは言え、この場には奏を失った原因となるものと奏の残したガングニールがある。
負けられない。絶対に取り返してみせる!
「待ってください、翼さん!相手は同じ人間ですよ!」
「
ネフシュタンの鎧を纏った少女と言葉が重なる。例え相手が人間だろうと盗っ人、それもネフシュタンの鎧を相手になりふりかまっていられない!
「むしろ、貴女と気が合いそうね」
「だったら仲良くじゃれ会うかい?」
「ああ、参るッ!」
――――――――――――――――――――――
「急げ!緊急時だ、多少の法定速度は無視して構わん!万が一の時は俺が責任をとる!」
「了解です!」
一方、二課。弦十郎は了子、緒川、空の四人で車に乗り込み現地へと向かっていた。
「ところで空くん。黒ウォズくんと連絡は着かないのか?」
『はい。最初のノイズ出現の時は返事が来たんですけど、さっき連絡したら何も反応が無くて( ;´・ω・`)』
むむむ、と弦十郎が考え込む。響や翼が戦闘しているエリアに黒ウォズが来たという連絡は入っていない。一体どこで何をしているのだろうか。
だが、その答えが出る前に何かに気付いた緒川がハンドルを切り、急ブレーキをかけた。それにより車が激しく揺れ、思考も停止させられた。
「何だ!?」
遅れて先ほどまで進もうとしていた場所に数発の小型ミサイルが着弾。
飛んできたと思われる方向を皆が見ると、頭が白いロケットの様な怪人『アナザーフォーゼ』がいた。
【ゴースト】
それを見た空はアナザーゴーストへと変身し、これ以上攻撃させまいと車から飛び出しアナザーフォーゼへと向かっていった。
「空くん……悪いがここは任せたぞ!」
弦十郎たちはその言葉に空が頷いたのを見て、再び車を発進させた。
――――――――――――――――――――――
「ゴホッ……!」
「翼さんッ!」
翼さんと戦っているネフシュタンっていう鎧を着た女の子が『ソロモンの杖』っていう物でノイズを操って私に向かわせてくる。
ノイズ相手だからなんとか倒せていたけど、首の長い鳥みたいなノイズがねばねばする糸?みたいなのを吐いてきて捕まっちゃった。
うーん、これ取れない……。翼さんを助けないといけないのに!
「のぼせ上がるな、人気者!どうやら勘違いしているようだから教えてやるよ。アタシの目的はハナっからそこの融合症例をかっ拐うことだ!」
え?融合症例……って私のことだよね?私を拐う?
うぅ……やっぱり呪われてるのかな……。
黒ウォズさんも今日は来てないし……。
――――――――――――――――――――――
「いくら待っても彼女は来ないさ、立花 響。
『仮面ライダーウォズ、アナザービルドと戦い続け、立花 響の元へ辿り着けない』『アナザーゴースト、アナザーフォーゼと戦う』
ふむ、こんなものか」
――――――――――――――――――――――
【ダレジャ?オレジャ!ニンジャ!】
【フューチャリングシノビ!シノビ!】
止まることない火球による攻撃を、フューチャリングシノビへと姿を変え、分身の術で撹乱することで避ける。
更に、分身共々『シノビシュリケン』を投げつける。アナザービルドは自身の周囲を高速で回るそれに対応することが出来ず、何度もぶつかる。
その隙にジカンデスピアのアイコン部分をスワイプ。
シノビシュリケンが手元に戻ってくると同時に仕掛ける。
分身含め4つの必殺技を同時に受けたアナザービルドはその場で爆発。しかし、万全の状態となり復活する。
やはり『シノビ』の力では無理。アナザービルドを倒すには『ビルド』の力が必要。だが、どうすれば……。
[水泳……弓道……ベストマッチ!]
っと、それよりもアナザービルドはここで足止めしなければ。我が救世主の元へ向かわせる訳にはいかない!
新たに何かを飲み込むアナザービルド。そして今度はベストマッチ?一体何が……。
アナザービルドが地面に手を着けると、周囲が波打ち始めた。そしてそこに潜った。
よくは分からないけど、アナザーシノビと同じように影に潜った?ならばシノビと同じように……ッ!?
影に入り、アナザービルドの方に近づいたが、波打っている地面に入った瞬間、思うように動けなくなった。……これは、そうか。『水泳』ってそういうこと!
今、この地面は擬似的な水となっている。アナザービルドはそこに潜ったのだろう。これではシノビの力では近づけない。
ひとまずは外に出なければと思い、そこから出ようとする。そこを狙っていたのか弓矢による攻撃が襲ってきた。
避けられそうにもないので防御はしたが、そのお陰で地面の上に出ることに成功した。
さっきの『弓道』はこの矢……。となると、最初の『野球』と『バスケ』は……『バスケ』は火球がボールみたいな形していたからそれだろう。だが、『野球』………まさか、球速が速いから『野球』とかじゃないでしょうね?
液状化した地面に気を付けつつ戦闘を行う。だが、アナザービルドは地面に潜っているため、こちらの攻撃手段がシノビシュリケンの投擲か忍術に絞られる。
いずれも地面に潜られることで避けられるが、アナザービルドの攻撃も弓によるものばかりなので、フューチャリングシノビの機動力の前では当たらない。
千日手となりつつあったこの状況。だが、それは少し遠くで発生したと思われる強烈な一撃により崩れ去った。
その衝撃に気をとられ、視線を反らしたその間にアナザービルドはその場から消えていたのだ。
まさか、我が救世主の所へ行ってしまった!?こうしてはいられない。急がねば!
――――――――――――――――――――――
「今宵は月が綺麗でよかった。さあ、月が隠れる前に唱いましょう」
「唱う……まさか、絶唱か!?」
「絶唱……それって!?」
既にこの身はボロボロで普通の攻撃では敵わない。このままでは敵に
剣として鍛え、防人として生きてきた。人生に後悔などない。
敵は緒川さんより教わった忍術、影縫いで動けない。
今回守るべきあの子は離れているから巻き込まない。
この千載一遇の期を逃してなるものか!
「 Gatrandis babel ziggurat edenal
Emustolonzen fine el baral zizzl
Gatrandis babel ziggrat edenal
Emustolonzen fine el zizzl……」
放った後には何も残らなかった。地面は大きく抉れ、付近の木々は倒れている。ネフシュタンの鎧を纏った少女は……ボロボロになりつつも生きていた。
「翼ッ!」
司令が来たのだろう。私はあの子の方を向き、
「見たかしら、これが防人の覚悟よ……」
そこまで言って体から力が抜け、意識も朦朧としていった。
――――――――――――――――――――――
「これは……」
そこは凄い状況になっていた。
体中から血を流し、倒れ伏す風鳴 翼。ギアが解除され地に座り込んでいる我が救世主。周りの職員に指示を出す風鳴司令。
周囲の地形は少し変わっていて、激しい戦闘があったのを物語っている。
更にはそこに空さんまで合流。私はすっかり呆けている我が救世主の代わりに何があったのか話を聞こうと空さんの所へ歩みを進めた。
またしてもアナザービルドとの決着着かず。一体いつになれば決着が着くんだろう……。
さすがに全アナザーライダーとの戦闘は書けないから何体か飛ばしてもいいよね?
早くミライちゃんに祝え!を言わせたい……。