そこに建っている『オルフェウス城』に侵入したライドウは、3年前に起こったテメンニグル事件の唯一の生存者、便利屋のダンテと再会するのであった。
カリオペーとオイアグロスの間の子として生まれたオルフェウスは、何処にでもいる極々普通の少年であった。
しかし、周りの大人達は彼の事を太陽神”アポロン”とカリオペーの間に生まれた不義の子として蔑んだ目で常に見ていた。
父親譲りの類稀な魔術の才を持ちながら、魔導の勉強を嫌い、暇があれば愛用の竪琴を毎日弾いていた。
吟遊詩人となり、世界中を旅して英雄達の唄を作る事が彼の夢であったが、気位の高い養父は決してそれを許さなかった。
何かにつけて実父―アポロンの名を出し、彼に負けぬ程の魔導士になれとスパルタ的教育を彼に負わせた。
暴力こそ振るわれなかったが、辛辣な養父の言葉は情け容赦無く、幼いオルフェウスの心を抉った。
母に縋りつこうにも、何時も泣いてばかりで何もしてはくれなかった。
何時しか、オルフェウスは誰一人信用する事が無くなった。
あんなに毎日弾いていた竪琴は埃を被り、その代わり、分厚い魔導書を携える様になった。
夢を諦め、養父の理想の人間になる様、日々努力した。
そのかいあってか、ウェールズ南西部にある小国ダヴェドの宮廷魔術師として迎えられる様になった。
養父も自分を自慢の息子だと褒め、実母も心から喜んでくれた。
これで良かったんだ・・・。
そう、自分で自分を納得させたが、心の中に空いた穴は決して埋まる事が無かった。
「ダンテ・・・・?」
大広間の中央に設置されている大理石で出来た槍を持った騎士の像。
その陰から姿を現したのは、真紅のロングコートを纏う銀髪の青年であった。
呪われし塔―テメンニグルの事件から丁度3年。
当時は、未だ少年の幼さを僅かに残していたが、今は大分落ち着いた大人の男へと成長していた。
背には、愛用の大剣『リベリオン』ではなく、父の形見―大剣『フォース・エッジ』を背負っている。
「久し振りだな?ライドウ。」
一方のダンテも、突然の再会に内心、大分驚いていた。
悪魔退治を続けていれば、何時か必ず悪魔使いの少年と出会う事が出来るかもしれない。
そんな一縷(いちる)の望みを胸に抱いて日々、荒事の仕事に明け暮れていた。
しかし、彼が望む悪魔絡みの仕事は、殆どと言って良い程、来る事はなく、来たとしても、ガセか何時もの人間同士の諍いばかり。
ほとほと嫌気が刺し始めた時に馴染みにしている仲介屋のモリソンが持って来た仕事が、イギリスのオークニー諸島にある、絶海の孤島―『マレット島』での人探しであった。
「何でお前が此処にいるんだ?」
ダンテは、レッドグレイブ市を中心に便利屋の仕事をしている筈であった。
こんな異国の・・・しかも、人が寄り付きもしない無人島で再会するとは。
一体誰が予想出来ただろうか?
「ちょいと野暮用でね?アンタこそ、どうして此処に居るんだ?」
依頼内容まで詳しく教えてやる気はない。
いくら心底惚れた相手でも、仕事との区別ぐらい出来る甲斐性は持ち合わせている。
「貴様に話す必要はない・・・今すぐ我々の目の前から消えろ。」
ダンテとライドウの間に割り込む様に、白銀の魔槍士が立ちはだかった。
殺気を多分に含んだ鋭い双眸。
まるで主人の命令一つで獲物の喉笛に喰らい付く猟犬さながらである。
「よぉ、お前もいたのか?色男。」
「申が・・・。」
激しくぶつかり合う冬の湖面を思わせる蒼い瞳と燃え盛る炎を連想させる蒼い瞳。
そういえば、自分はこの魔槍士に心臓を貫かれて一度殺されたんだったな。
生ける彫像の間での一幕を思い出す。
あの後、生贄拷問室でもやり合ったが、ライドウの邪魔が入って結局、決着はつかなかった。
「そこまでにしておけ、俺達は大事な任務の最中なんだぞ?」
このまま二人を放置していたら、刃物が飛び出しかねない。
見かねた悪魔使いが、仲魔の腕にそっと触れる。
「マスター・・・・?」
強い意志を持った黒曜石の瞳に射抜かれ、普段感情をおくびにも出さない魔槍士が、初めて戸惑いの表情を浮かべた。
「ダンテも・・・仕事が済んだら寄り道しないでちゃんとお家に帰るんだぞ?」
真紅のロングコートの青年に軽口を叩くと、悪魔使いは壁を蹴って軽やかに大広間2階へと姿を消した。
その後に銀髪の大男に鋭い一瞥を与えた魔槍士が続く。
後に残された銀髪の魔狩人は、大袈裟に肩を竦めた。
「人探し?」
「そう、イギリスのオークニー諸島にあるとある無人島だ。」
何時もの仕事を請け負う場所―”ボビーの穴倉”
そのバーカウンターで、これまた何時もの様に仕事の話を進めている。
初老の情報屋―モリソンは、一枚の写真と偽造パスポート、そして航空券をテーブルに置いた。
「依頼主は、イギリスの国土地理院に在籍する職員の親族だ。”マレット島”を調査する為に一月ほど前に現地に向かったが、行方不明。国に説明を求めても、全く相手にされないそうだ。」
写真に写っているのは、20代半ばと思われる男性と、その隣には同年代と思われる女性だった。
モリソン曰く、行方不明なのは女性の方で、地質調査の研究員だそうだ。
ここ最近、イギリス周辺を何度も原因不明の地震が襲っているらしい。
震源地を調べて見ると絶海の孤島―マレット島が該当したそうだ。
「んで?その人探しと悪魔がどう関係があるんだ?」
面白くも無さそうにダンテが写真に写る若い男女のカップルに視線を落とす。
「地元住民に言わせると、その島は呪われているんだと・・・・大昔にどっかの有名な魔術師が城を建てて住んでいたらしいが、ソイツが黒魔術か何かに手を出して、島を化け物だらけの異界に変えちまったらしい。」
それ以来、誰一人としてその島に寄り付く事は無かったそうだ。
偶に、面白半分で島に渡る野次馬連中も居たらしい。
しかし、誰一人として生きて帰って来た者はいなかった。
「依頼主の婚約者の男性は、何度もイギリス政府に彼女の安否を確認したが、現在調査中という返事しか返って来ないそうだ。実際島に向かって探しに行きたくても、海域にはイギリスの海兵隊が巡回しているせいで、近づく事すらも難しい。」
せめて、愛する婚約者の遺品だけでも持ち帰りたいと、男性は藁にも縋る思いで、どんな依頼でも請け負う荒事師を斡旋、紹介してくれる仲介屋のモリソンに連絡したらしい。
「海兵隊の連中が巡回してるってのに、一体どうやって島に乗り込むんだ?」
最も至極当然な質問。
いくら依頼達成率100%のダンテでも、海軍が随時巡回している海の上を渡って島に入り込むのは、流石に無理な話だ。
「安心しろ、海兵隊の一人に金を掴ませてある。現地に行けばソイツが抜け道を教えてくれる筈だ。」
そこはベテランの情報屋。
現地に潜入する段取りを抜け目なくキッチリと用意している。
「婚約者の名前は、ジュリー・フィンレイ。もし、彼女が死亡していた場合は、二人のイニシャルが入った婚約指輪を回収して欲しいそうだ。」
初老の情報屋はそれだけ言うと、カウンターの上に前金が入った封筒を無造作に置いた。
『オルフェウス城』の3階へと辿り着いたライドウ達。
書庫と思われる室内に入ると埃とインクの独特な匂いがツンっと鼻についた。
「一体どうされるおつもりですか?」
「あん?どうされるって?」
少々苛立った従者の言葉に、眼帯の少年が面倒臭そうに返答する。
「あのダンテと言う男です。放っておいたらあの時の様に問題を起こすのではありませんか?」
3年前のテメンニグル事件の様に、散々邪魔された挙句、生死の危機にまで瀕するのではないかと、白銀の魔槍士は、危惧しているのだ。
「うーん、そこなんだよなぁ?下手に忠告しても、絶対引き下がらないだろうし・・・かと言って放置しとくと悪戯に騒ぎを起こすし・・・。」
適当に本棚に収まっている本を手に取って読んでいたライドウは、溜息を吐く。
テメンニグルの時は、本当に散々だった。
此方の判断ミスも要因の一つかもしれないが、アイツが大人しく避難してくれれば、被害は小規模で済んだかもしれない。
「お許しがあれば、今すぐ奴の首を斬り落として御覧に入れますが・・・・?」
本棚に埃の被った本を戻す主に向かって、黒髪の美丈夫が平然と物騒な言葉を口にする。
「お前なぁ・・・もう少し穏便に事を済まそうって気持ちは無いのかよ?」
少々呆れた様子でライドウは、白銀の甲冑を纏う従者を見つめる。
この美青年は、一度やると言った事は絶対にやる男だ。
とことん突っ走る猪突猛進な騎士を頼もしく思って良いんだか、それとも危なっかしいと不安になった方が良いのか分からなくなる。
「らいどー、何か鍵見つけたよぉ?」
そんな二人のやり取りを他所に、ハイピクシーの呑気な声が聞こえた。
部屋の片隅にある成人男性と同じぐらいの大きさをした道化師風の衣装を纏った操り人形のすぐ近くにマベルが居た。
人形が持っていた古びた鍵を自慢げに見せている。
「マベルちゃん大手柄でしょ?」
ニコニコと殺伐とした室内の空気を全く無視した笑顔。
その小さな身体に突然大きな影が覆い被さる。
部屋の片隅に打ち捨てられた道化師姿の操り人形だ。
古びた鍵を両手に持つマベルに向かって、茶色く錆びたナイフを振りかざす。
その頭部に銀色に鈍く光るクナイが突き刺さった。
「どうやらセキュリティに引っ掛かっちまったみたいだな?」
手首に仕込んだクナイを両手に持ち、構える。
室内に次々と深紅の魔法陣が出現。
そこから、マベルを襲った道化服の操り人形と同じ悪魔が這い出して来る。
「まだ話は終わってませんよ?」
「んなもん後々、コイツ等片付けるのが先だろうが。」
敵の数は合計6体。
しかし二人に慌てた様子はまるで見られなかった。
ライドウと別れた便利屋の青年は、1階の武器庫らしい部屋に脚を踏み入れていた。
数年振りに再会した悪魔使いの少年。
容姿も立ち居振る舞いも全くと言っていい程変わらない。
当時のあの頃のままだ。
(本音を言えば、何処かに掻っ攫って閉じ込めちまいたいんだけどな。)
流石にそれは無理だろう。
あの白銀の魔槍士が命に掛けて主君を護ろうとする筈だ。
それに便利屋としての矜持もある。
基本、気が乗らない仕事は請け負わない主義だが、血沸き肉躍る依頼は大歓迎だ。
悪魔使いの少年がこの島に居るという事は、久々に悪魔共と踊り捲れるかもしれない。
武器庫は意外と広く、大きな複葉機が置かれていた。
しかし、翼はボロボロに腐食しており、左側は根元の所からボッキリと折れている。
この様子では、エンジンも壊れているだろう。
とても飛べる代物では無かった。
「・・・!」
殺気を感じたダンテが咄嗟に真横に飛ぶ。
すると、先程まで銀髪の青年が立っていた床に交叉した巨大な刃が生えていた。
不気味な仮面を被った悪魔―シンシザーズだ。
死神の様なボロボロの漆黒のマントを纏い、血で錆びついた大鋏を持っている。
「成程・・・客に対して手厚い歓迎してくれるとは有り難いぜ。」
室内を縦横無尽に飛び回る4体のシンシザーズを相手に、ダンテは口元に不敵な笑みを浮かべた。
オルフェウスがその少女と出会ったのは、盟友ディオニューソスの開いた宴会であった。
三度の飯より酒が好きなディオニューソスは、商才があり、貿易商などを手広く行っていた。
その取引先との宴会に、オルフェウスが呼ばれたのである。
理由は、魔術師であり、竪琴の名手として名高いオルフェウスに是非、一曲取引先のお偉方の前で竪琴を演奏して欲しいという、至極身勝手な願い事であった。
「頼むよ?オルフェウス・・・俺の顔を立てると思って一曲だけ弾いてくれよ?」
取引先の相手は、唄で狂い殺す女の魔物―セイレーンを魅了したと噂されるオルフェウスの琴の音を一度で良いから聞いてみたいと所望して来たのだ。
実際は、セイレーンはとても人懐っこい性格の悪魔で、日々の激務で疲れたオルフェウスの話相手になっていた。
その時、気晴らしに竪琴を弾いて、彼女達に聞かせていた姿を誰かに見られてしまったらしい。
「仕方ない・・・その代わり君の願い事を聞くのは一度きりだからな?」
デーバイ一の商人と謳われるディオニューソスは、意外と無神経な一面がある。
こういう性格なのだから、仕方が無いと諦めつつも、内心辟易していた。
極々内輪で開かれたとはいえ、それなりに立派な宴会場。
早速、オルフェウスは、イアーソン率いるアルゴー船探検隊の冒険談を唄い始めた。
繊細な指先が竪琴の弦を奏でていく。
皆、一様に黙り、真剣にオルフェウスがつまびく竪琴の音色を聞いている。
一通り演奏が終わると爆雷の拍手が会場内に沸き起こった。
ディオニューソスが運営している農場で、品種改良された葡萄で作った果実酒の試飲会が開かれた。
元々酒に弱いオルフェウスは早々に辞退し、一人、東屋でエーゲ海から吹く潮風に身を任せていた。
そこに一人の青年が訪れた。
長い黒髪に深紅の瞳、蝋細工の如き病的なまでに白い肌を持つ美青年であった。
「お休みの所申し訳ありません。先程のオルフェウス先生の竪琴に痛く感銘を受け、是非とも一度だけご挨拶をと思った次第でございます。」
青年は、東屋に設えたベンチに座るオルフェウスに、恭しく頭を垂れる。
青年の名は、メリクリウス。
ローマのチルコ・マッシモを中心に商いを行っている商人であった。
「随分と変わった剣をお持ちなんですね?」
黒髪の美青年が腰に下げている赤身の鞘を見つめる。
若干反り返った細身の刀身は、直刀の剣しか見た事の無い魔術師にとって物珍しく映った。
「ああ、これは太平洋の遥か西にあるジパングという小さな島国で手に入れた刀剣ですよ。」
美青年はそう言うと、赤身の鞘からスラリと刀を抜いて見せた。
刃の根元辺りには何か幾何学的な文字が彫り込まれており、言語学に精通している魔術師が初めて目にする古代文字が描かれていた。
「美しい・・・この世のモノとは思えませんな・・・。」
怪しく輝く刀身。
まるで魂を吸い取られてしまいそうな、その魔性の輝きにオルフェウスは魅了されそうになった。
「フフッ、実はこの刀は人の魂を喰らうのです。私の前の持ち主が、この刀に生気を全て吸われ、生ける屍になったとか・・・。」
「・・・・っ!そ、それは本当なんですか?」
美青年の言葉に魔術師は面食らってしまう。
「ハハッ・・・冗談ですよ。まさかオルフェウス様程の魔術師がこんな出鱈目を信じたのですかな?」
抜いた刀身を赤身の鞘に戻しながら、黒髪の美青年は悪戯っぽく微笑んでみせる。
そして大きなアオギリの樹に向かって声を掛けた。
「出て来なさい、エウリュディケー。」
「・・・はい、メリクリウス様。」
アオギリの大樹から姿を現したのは10代後半と思われる紅茶の様なやや赤味がかった髪の毛と蒼い瞳をした美少女であった。
「この子は、私の身の回りの世話をしている侍女です。実は、先程の先生の竪琴を聞いてすっかり貴方の事を気に入ってしまったみたいで・・・。」
メリクリウス曰く、宴会で自分の世話をする為、同席していた侍女が竪琴を奏でるオルフェウスを見初めてしまったらしい。
しかし、大変内気な性格で、中々思った事を口に出せない為、主人であるメリクリウスが彼女の為に、態々、お膳立てしたという次第である。
「誤解が無い様に言っておきますが、この娘はローマでも有数な商家の生まれです。世間を知る為に私が彼女の父上に頼まれて侍女として預かっております。」
エウリュディケーの父親はローマでも名の知れた貿易商で、母親は貴族の生まれらしい。
世間知らずな娘に育てさせない為に修行と称して、信頼出来る友人のメリクリウスに預けたのだ。
「わ、私は・・・宮廷魔術師と響きは良いですが、小国の一建築家に過ぎません・・・とても、ローマの大国の貿易商の御令嬢と・・・つ、付き合う等・・・ふ、不釣り合い過ぎて・・・。」
十人並み以下の容姿の上に小太りな自分。
生まれも育ちも階級さえも、目の前の美少女には遠く及ばない。
そして何よりも問題が年齢であった。
オルフェウスは、今年で30歳を迎える。
建築の勉学にばかり没頭する余り、異性と付き合う機会がまるで恵まれなかった。
周りの友人や知人が家庭を持つ中、一人だけ取り残されてしまったのである。
「不釣り合いなんて・・・私は思っていません。私は・・・オルフェウス様の竪琴を聞いて・・・その・・・もっと、先生を知りたいと・・・。」
そんなオルフェウスに対し、今まで黙っていたエウリュディケーが顔を熟れた林檎の様に真っ赤にしながら言った。
暫しの沈黙。
この先どうして良いのか分からずお互い黙り込んでしまう。
そんな二人を楽しそうに眺めていたメリクリウスは、大袈裟に一つ咳払いをした。
「どうやら、私はお邪魔の様だ・・・少し席を外しましょう。」
それだけ言って東屋から背を向けてしまう。
「メリクリウス様?」
「大丈夫、ゆっくりとオルフェウス先生と話をしなさい。」
戸惑う侍女に主人が優しい笑顔で応える。
後に残される二人。
オルフェウスが改めて、目の前の美少女を見つめる。
どう見積もっても16、17歳ぐらいの年齢だ。
本当にこの少女は、こんな小太りで竪琴以外取柄の無い自分を好いているのだろうか?
「先生は、私が嘘を吐いていると思っているのですか?」
エウリュディケーが、悲し気に美しい双眸を歪ませる。
「そ、そんな事はない!只・・・・君の様な美しい女性が、私みたいな平凡な男を・・・す、好いてるっていうのが信じられなくて・・・。」
どうやら変に誤解を与えてしまったらしい。
必死になって言い繕うが、全く上手くはいかなかった。
「・・・・・僕は、臆病者で自分でも言うのも何だが、卑屈な性格だ。唯一自慢出来るのは、竪琴ぐらい・・・すぐに人に騙されるし・・・気の利いた言葉すら出て来ない・・・こんな僕でも良いのかい?」
「・・・・はい。」
真摯な瞳で自分を見つめる魔術師に、エウリュディケーは、花開く様な暖かい笑顔を向けた。
中途半端(;^_^A
一応、過去と現実の2パートで話は進みます。