夏も終わり、涼しくなってきた頃、
僕は病室にいた。
僕は昔から病弱で、よく病院通いをしてた。
高校生になって、体調は安定して来たため、病院に来ることは無かったのだが、急に体調が悪くなって病院に入れられた。
「はぁ…、退屈だ。」
病院生活とは退屈なものだ、何もすることがないからだ。
飯は不味いし、暇だし、病院からは出られないし。
「暇だから少し散歩するか。」
そして僕は病室を出た。
「ふぁー、寒い。」
僕は屋上に来たが。
「夏も終わったばかりというのに、外は寒いな。」
ふと周りを見渡すと、髪の長い金髪の女の人がいた。
僕は女の人と関わりが少ないので、女の人と話すのに慣れてないため話しかけることはしなかった。
「周りはビルが並んでるな、空気も汚いし、こんな世界で暮らしてて不満は感じないのかな。」
「ねぇ、そこの君?」
呼ばれた気がして後ろを振り向くとさっきの金髪の女の人がいた。
「なんでしょうか?」
「君はこの世界をどう思う?」
この女の言っていることがわからなかった、なぜそんなことを聞いてきたんだ?
「私はこんな世界は嫌い、こんなに酷く残酷な世界で生きる意味はあるのかな」
僕は困惑するしか無かった、この女に対して恐怖すら感じた、だってこの女の人の瞳に光を感じられなかったからだ。
だけど僕は色々察してしまった。
「僕は君の言ってることがよく分からないけど、この世界で生きる意味がないなら、生きる意味を探せばいい。」
「人が生きているのは意味がある、その意味を見つけたら世界は明るく見えるんじゃないか?」
「僕もこの世界に不満を感じることはあるが、生きているからこそ意味がある、まぁ僕もよく分からないけどね。」
「生きる意味を見つける?」
「そうそう」
目の前の金髪の女の人は黙り込んだ、僕はこの女の人が怖くて、その場を立ち去った。
「あの女の人に恐怖心は持ってたが、少し興味もあった。」
「明日も屋上に行くか、どうせ暇だし病院の退屈しのぎにあの人と話すのもいいな。」
「だけど分からないな、あの子はどうしてあんなふうな性格になったんだろう、目にも光がなかったし。」
「何か辛いことがあったのはわかるのだが、あんな風になるほどの辛いことか…。」
「考えても分かるわけないか、明日会って話を聞いてみるのもいいな、だけど相当重い話かもしれないし関係を深めてから聞いた方がいいな。」
「拒絶されたら終わりだけど、まぁあの子見た目は可愛かったし、目は死んでたけど。」
「まぁ明日になったら屋上に行って距離を縮めるか、いなかったらどうしよう。」