次の日、僕は屋上に来ていた。
周りを見渡したが、昨日居た女の子はいなかった。
「やっぱり居ないか。」
予想はしてたがやっぱりいないとなると少し悲しい。
「名前も病室も分からないしな、まぁ後で来るかもしれないしここで待ってるか。」
「今日はいい天気だな、それにしても眠い。」
僕は大きなあくびをして横になった、直ぐに睡魔が襲い、僕は眠りについた。
「ん?、今は何時だ?」
目を開けようとしたが眩しくて目があかなかった。
それにしてもこの後頭部の柔らかい感触はなんだ。
「やっと起きましたか?」
「ん?」
今話しかけてきた人の声には聞き覚えがあった、目を開けて眩しさを堪えて今の状況を確認した。
夕日の光に照らされた金髪の女の子の顔がそこにあった。
状況を理解した、僕は今膝枕をされてる。
僕は直ぐに起き上がった。
「何してるんですか!」
僕は少し慌てて言った。
「ここに来たら寝てたから膝枕をしてあげた。」
金髪の女の子は表情を変えずそう言った。
相変わらず目に光はなかった。
「えっとー、何時間ぐらい膝枕をしてました?」
「軽く3時間くらいかな。」
金髪の女の子はたんたんとそう言った。
「軽くって、3時間も同じ体制はきついでしょ。」
「私はキツくなかったけど?」
「いや暇でしょ」
「寝顔を見てたら暇つぶしになったよ。」
「えぇ、寝顔を見て暇つぶしになるのか。」
この人の考えてることが分からない、一体何がしたいんだ。
「昨日はありがとう。」
「え?」
唐突にありがとうと言われて困惑した。
「あの、僕昨日何しました?」
「私に生きる意味を見つけるのを手伝ってくれた。」
「あ、その事ですか。」
「だけど僕何もしてませんよ?」
「まぁ、あなたには感謝してる。」
感謝される意味がわからないが、まぁ悪い気分にはならない。
これは、この女の子と関係を深めるいいきっかけじゃないか?
「あの」
「なんでしょう?」
「昨日は屋上に何しに来てたんですか?。」
気になったことを聞いて見ることにした。
「大した事ではないけど、自殺をしようとしてた。」
金髪の女の子は、息をするように表情を変えず言った。
「え、自殺しようとしてたって、じゃあ今日も自殺するために屋上に来たの?」
「今日はただあなたが居るかと思って屋上に来てみただけ。」
「そうなんですね」
自殺しようとしてたことは驚いたけど、もう自殺しようとしてないみたいだから安心した。
「そう言えばあなたの名前はなんて言いますか?」
名前を聞いてなかったので聞いてみた。
「私の名前はジャスミンよ、アメリカ人と日本人のハーフよ。」
「ジャスミンさんですね、いい名前ですね!」
「ありがとう。」
やっぱりジャスミンさんは表情を変えることがなかった、まるで心がないみたいに。
「あなたの名前は?」
「あ、そう言えば言ってなかった、僕の名前は拓真だよ。」