レイと雷影はありえない速さで近接戦闘を繰り返していた。
「ふん!このワシとスピードで張り合うとはな!鬼神の名は伊達じゃないようだ!」といいながら雷影はレイ向けて突っ込んでくる。
レイは紙一重で半歩横にそれて雷影へとカウンターの蹴りを放つも雷影はガードする。
だが雷遁の身体強化に加え傷門を開いているためガードの上からでもダメージはあるはずなのだが雷影はそれに耐えるとレイの足を掴み地面へとたたき付けようとするが
「氷遁・氷纏の術」とレイが術を使うとレイの体が凍っていきやがて地面に到達するかというところで雷影の腕も凍る。その動きがとまった瞬間レイが術を解除するとレイの氷だけが溶けて雷影の右腕は凍ったままであるが
「ふん!」と雷影がチャクラを込めると腕を覆っていた氷がはじけとび雷影の右腕が無傷のまま現れる。
「さすがは影と呼ばれるほどの忍だ。普通は火遁でゆっくり溶かすんだけどなぁ・・しかしあんた相手に体術は分がわるそうだ。こっちも奥の手使わせてもらおうか。」
雷影が「させぬ!」と突っ込んでくるのをなんとか避けるとレイは
「熔遁・噴火火砕流の術」といい地面へと手を突くと地面から巨大な岩山が現れるやいなや噴火するとともに大量のマグマが頂上から流れてくる。
雷影はマグマの中を雷の鎧を纏うことで突き進みまたもやレイに近接戦闘を仕掛けるため突っ込んでくるがレイはなんとかそれを交わし反撃に移る為自身も雷遁で身体強化を行い今度は自ら雷影へと突っ込む。
何度か殴りあっていると雷影が口を開く。
「お主なぜ血界限界を二つも操れる?それにこの尋常じゃないチャクラ量、お主どこの一族じゃ」
「俺は速坂一族で相棒は山坂一族だよ。これで納得したか?」
とレイは答えた。雷影は納得したと同時にいったんレイと距離を取りレイと向かい合う。
そうすると雷影は口を開くと
「お主・・雲にこんか? 速坂一族と山坂一族のことは良く知っている。前の大戦の時に何度も対峙し殺されかけたこともある。お主ら一族は人並みはずれたチャクラを持ち他の一族の血界限界を受け入れやすい体質であろう?」
と雷影がまさかの言葉を放つがレイは
「おいおい、山坂一族と速坂一族が傭兵だったのはこの前の戦争までだぜ。それに傭兵として雇われた一族の人間の多くは戦って死んだか雇われた先の里で殺されて研究された。この木の葉に雇われたやつら以外な。まぁ俺の両親も相棒の両親も木の葉の傭兵として戦って死んだけどな。」
この速坂一族と山坂一族の体質は大きく二つであり
一 チャクラ量が他の一族に比べて多い。
二 血を受け入れやすい
この二つである。
チャクラ量が多いのはそのまま意味であるがさすがにうずまき一族並みではない。うちは以上うずまき未満くらいの量である。
問題は二つ目の 血を受け入れやすい 方である。
これは例えば父親か母親が山坂一族か速坂一族の者でもう片方が血界限界持ちである場合高確率で子供は血界限界持ちがうまれるのである。
また稀に血界限界持ち同士の山坂一族か速坂一族同士が結婚すると二つの血界限界を持つ子が生まれることもある。
またごく稀に先祖帰りというものが有り自身の先祖に血界限界持ちがいる場合両親がそれ血界限界を持っていなくとも血界限界持ちになることもある。また血界限界じゃなくと例えば先祖にうずまき一族がいて先祖帰りした場合封印術が得意でチャクラがさらに多くなるという体質になることもある。
そしてレイとハヤトまさにこれで血界限界持ち同士の両親から生まれてうずまき一族が先祖におり先祖帰りで封印術が得意でチャクラがずば抜けて多いという忍だ。
だが先も述べた通り現在山坂一族と速坂一族はその強力すぎる体質のため傭兵として雇われると最前線に送られることが多く生き残って終戦を迎えた者は少なく、現在は木の葉にいる忍でないものが少しいるだけであり忍として戦っているのはハヤトとレイだけである。
雷影の勧誘を断ったレイ。そんなレイをみて雷影も再び殺意を込めて雷遁を体に纏いレイ向けて突っ込む
「この技は当たればただではすまんぞ!地獄突き一本抜き手!」
突っ込まれたレイは避けるのは無理だと判断し風遁のチャクラを全身に纏う。性質変化の相性では有利なはずだが雷影の技の威力は凄まじく風の鎧を突き破りレイの肩に雷影の指が触れるが威力は大分弱っていたらしいがそれでもかなり深い傷を負わされた。
だがレイも歴戦の忍。痛みを堪え雷影の胸元に飛び込むと術を発動させる。
「氷遁・絶対零度の術」といいながら雷影の右肩に手をやると右肩から徐々に凍っていくが雷影はおどろくことに右肩を自らの左手で切断し凍っていくのを阻止する。
それを見たレイは
「化け物かよ雷影。だがそろそろ終りにしよーや。相棒のほうも終ったみたいだ」
と言い終わるのが速いか飛雷神の術でレイが持ってるマーキング付きのクナイから現れた。
現れたハヤトを見た雷影は驚きながら
「金銀兄弟をもう倒したのか?!それにその術・・・・あの二代目火影が使っていた忍術か」
「おーさすが雷影わかるんだな。まぁまだ完全には使いこなせてないからあんたほどの忍との戦闘では使えねぇけどな。あぁそれとあの二人しぶとかったけど意外と余裕だったぜ?雲の二つの光ってのはたいしたことなかったなぁ」
雷影は冷や汗をかく。
今この状況は確実に自分が不利だ。さきほどの鬼神一人ならば片腕を失ったがまだ勝ち目はあった。だがその鬼神に加え金銀兄弟を一人で倒したほどの忍を同時に相手どるのはさすがの自分でも厳しい。それに片腕を失っているため長い時間戦えば出血が増えさらにこちらが不利になる。たしかに鬼神もかなりの傷を負わせたがあきらかにこちらのほうが重症だ。だが撤退するにしてもこの凄腕二人を相手に逃げ通すのは不可能に近い。
等と雷影が考えているとレイが口を開く。
「なぁあんたも分かってんだろ?相棒が帰ってきた今あんたに勝ち目は薄い。だからといってあんたがまだ全力で戦ってきたら俺らも無事で済む可能性は少ない。だから、撤退してくんねぇかな?」
まさかの提案に雷影が答える。
「なぜじゃ?たしかにワシとて唯で死ぬつもりはないから全力で挑むが・・・ワシの首が欲しくないのか?」
「いらねーよ。俺も相棒も。それにあの雷影がタイマンで片手を失ったってだけで充分すぎる戦果だ。それに・・・あんたとの勝負は楽しかったからな。まだ生きてて欲しいんだよ。」
とレイが答えると雷影は少し考えた後
「・・・・・・わかった。」と答え走りさっていく。
それを見たレイとハヤトは安堵のため息を吐く。
「ふぅ帰ってくれてよかったぜ俺は相棒ほど近接戦闘が得意じゃねぇからなぁ。それに相棒もゼロ距離からの氷遁以外に決め手がなかったんだろ?どうせ。」
とハヤトが言えばレイも
「あぁ・・・ありゃ化け物だぜマグマを生身で突き進んでくるとか化け物だ。それにあの一本抜き手とかいう技も性質変化的には有利だったのに突き破ってきやがった。
正直いまの俺じゃ決め手にかけてた。あのレベルの化け物が何人いるかしらねぇが対策としてなんか近接攻撃の決め手を氷遁以外につくらねぇとな。」
とレイも答える。
そして雲隠れに片腕を失った雷影が到着し『片羽の妖精』が金閣銀閣兄弟を殺し、
『鬼神』が雷影を隻腕にしたという話は五大国に瞬く間に広がっていくこととなる。
雷影ってどうやって倒すんや・・・?