忍の円卓の鬼神と片羽の妖精   作:三本線

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8話目です。
エスコン屈指の名台詞「奮い立つか?ならば俺を落としてみろ」と「うて!臆病者!」を使いたいけど決別させたくないという難題をどうクリアしていくか迷ってますがとりあえず平和な日常回です。


木の葉への帰還と休暇②

小走りで追いついてきたイチと追いつかれたレイは二人仲良く団子屋へ到着すると団子2本とお茶を頼んで世間話をして盛り上がっていたのだが盛り上がっているうちに話が段々と年頃の男女らしく恋愛の話へとなっていく。

やれ、あの子とあの子が付き合っただの2つ上の先輩達が結婚間近だの同期のあの子に好きな人が出来ただの、と戦時中なのに呑気な話をしているとイチが不意に

「はぁ・・・私も彼氏がほしいなぁ・・」なんて呟いたのみてレイが少し眉をあげて

「好きなやつがいるのか?」と聞くとイチが

「好きな人はいないけどやっぱりかっこいい彼氏が欲しいなぁー・・なんて・・・」と言うのでレイは少し笑いながら

「じゃぁ俺と付き合ってみるか?」と冗談っぽくいうとイチは少し驚いた顔をした後少し頬を赤らめながら

「もう!からかわないでよ!でもレイが冗談を言うなんて珍しいじゃないなんかあった?」

と言うとレイは真顔になりながらイチの目を見つめながら

「冗談なんかじゃないよイチ。俺は昔から・・」と言いかけると店内のほかの客たちの視線が自分達に向いているのが分かった。

それにイチも気づいたのか残っていたお茶を飲み干すと代金を払って逃げるように店内から逃げるようにでていってしまう。それを見たレイも急いで代金を払うとイチを追いかける。

イチに追いついたレイはイチの手を掴んで自分の方へ引き寄せる。イチが「きゃっ」といいながらレイの顔を睨みつける。その目からは涙が流れておりレイは睨まれながら心の中で

(かわいい)等と思っていたのだがイチは

「あんな冗談いうなんてサイッテーだよレイ!!それもあんなに人がいっぱいいるなんてレイなんてだいっっきらい!!」といって手を振りほどこうとしてくる。

レイはイチの腕を振りほどかれないように力を入れて掴みなおして掴んでいる手とは逆の腕でイチを抱き寄せ掴んでいた手を解きイチの背中に回して抱きしめ、耳元でささやく。

「冗談じゃないよイチ。ほんとに昔からずっとイチのことが大好きだった。ただ自分に素直に慣れなかったんだ。」それを聞いたイチは驚きながらも反論する。

「嘘・・でもだって昔から素っ気無い態度が多かったじゃない・・・それに何で急に告白なんて・・・」と言うとレイは

「イチが彼氏が欲しいって言った時なんか自分が抑えきれなくなって・・誰にもイチを渡したくないって俺がイチの隣に立つんだって、俺以外の男がイチの彼氏になるなんて耐えられないって、そんな思いがあふれてきちゃったんだ・・・。そのせいでイチに恥ずかしい思いさせちゃって・・ごめん」とレイが言う。それを聞いたイチが呟く。

「ほんとに恥ずかしかったんだから・・」というとレイを睨む。

そしてそのあとレイの口に自分の口を重ね合わせて離すと驚いた顔のレイに向って今度は満面の笑みで告げる。

「告白の答えはこれでいいかなレイ」と告げる。それを聞いたレイは顔を真っ赤にしながらも嬉しそうに笑ってさらにイチを強く抱きしめるとまた耳元で呟く。

「もし・・・俺が戦争から生きて帰ったら今度は恋人じゃなくて俺の妻になっていつまでも俺の隣にいてほしい」

「もし、じゃなくて必ず生きて帰ってきてね未来の旦那様♪」と嬉しそうに答える。

そして二人はまたもや気づく。

ここは団子屋からでてから100mくらいの場所であり、道行く人々がみな祝福するように拍手しているのに。

しかし今度は逃げたりせず二人仲良く顔を赤らめながらも手をつないでイチの家へと向う。

そして明日はどこへ遊びに行きたいだとか服を買いに行きたいだとかいうイチにレイは今までの素っ気無い態度が嘘のようにイチの言うことに対して全部笑顔で答えた。

それを見たイチは笑顔のレイに対して自分の心が躍っていくの感じた。それはあの団子屋へいく前のレイの微笑みを見たときに感じた物だった。そして昔から何度かレイの笑顔を見たときに感じたものである。そこでイチは気づいた。好きという感情に。

(あぁ・・私って気づいてなかっただけで昔からレイのこと好きだったんだなぁ)と思うとイチはフフッと声を出して微笑んだ。それに気づいたレイから「どうした?」ときくがイチは「なんでもない♪」と上機嫌に笑うのであった。

そしてそんな会話をしながらイチを家へと送りとどけると最後にまた軽いキスをしてまた明日と別れるレイ。

そして自分も家へと向おうと顔を上げたらそこにはニヤニヤした相棒の顔があった。

「覗きとは感心しないな相棒」とレイが言うと

「やっと勇気を振り絞ったなぁ相棒?」とハヤトがからかうように言う。

もともとレイがイチが好きなのを知っていたハヤトは昔からよくからかっていたのだがレイはイチ関係のからかいに関しては殺気を出す勢いでマジ切れするので最近は控えていたのだが今回ばかりはさすがのレイも恥ずかしかったのでハヤトに向って

「祝福は後にしてくれ。帰るぞ相棒」と素っ気無くいって家へと帰っていく。

それを聞いたハヤトも後ろからレイを追うと隣に並ぶ。

 

そしてイチとレイは同じ建物に入っていく。

ただいまーと二人とも言うが帰ってくる言葉はない。

そう二人とも早坂一族と山坂一族だがどちらも両親をなくしている。小さい頃はそれぞれ親戚に引き取られ育てられていたが二人とも下忍になってからは二人でルームシェアをしている。

そして風呂や夕飯を済ませ二人でソファーに座りながら酒を煽っていると話は必然とレイの恋路の話になっていく。

「あんだけへたれてた相棒が彼女になってほしいだけじゃあきたらず俺の妻になれとは、いやはや(笑)」等とハヤトが茶化すので頭にきたレイはチャクラを纏った足で相棒の腹へと蹴りを放つと酒のせいで判断力が鈍ったハヤトにクリーンヒットし気絶してしまった。そんな相棒を放っておいてレイはイチの涙目を思い出しながら

(めっちゃかわいかった・・笑った顔もだけどやっぱり涙目かわいい)等と心のなかで思いながら酒を飲んでいた。この時の顔をもしハヤトがみていたら必ず気持ち悪いぞ相棒等といっただろう。

それを打ち破るように突然家のチャイムがなる。その音にハヤトは目を覚まし、レイも警戒しながら玄関の扉を開ける。

レイの目の前にいたのは志村ダンゾウであった。

 




レイ君にも春がきましたね。
次はまたもや円卓へもどる羽目になった二人の話です。
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