浮き雲に成り代わった者   作:白炉丸

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浮雲 35

XANXUS が動く、不敵な笑みを携えながら

 

フィールドを仕切っている有刺鉄線を飛び越え、ヒバリを踏みつける。

ヒバリは、それをトンファーで防ぐ。

 

ダ ンッ! XANXUS は空中で(ひるがえ)り着地した。

 

「足が滑った。」

「 だろうね。 」

「ウソじゃねえ」

 

ピーッ ! ザンザスが着地したところには フィールドトラップがあったようで警報音が鳴る。

 

!ドオン!! トラップが発動し 爆発がおこるが ザンザスは軽々避ける。

 

ザッ! 「そのガラクタを回収しにきただけだ。 オレ達の負けだ。」

「ふぅん そういう顔には・・見えないよ。 」

 

ダッ! 俺はざに向かって走り、攻撃をしかける。

 

ビュ!ビュッ! 避けられてしまうが それでも攻撃を続けていく

ウイイィ…ン ガガガガ! 砲台の射程距離に入ったようで撃たれ始める。

!ドンッ!!ドォン!! いくつものトラップも反応し 爆発していく

 

「安心しろ、手は出さねえ」

「 好きにしなよ どのみち君は咬み殺される 」

(「 ・・攻撃が当たらない、、それと、モスカにスッゲー観察されてるのを感じる…」)

 

しばらくの間 攻撃を続けていると、

 

「!」 コオオ…

XANXUS は手に憤怒の炎を纏わせる。

 

!バチッ!!! 炎を纏わせた手とトンファーがぶつかり合い 大きな音を出す。

 

「 手……出てるよ?(やっと当たった ) 」

「くっ チェルベッロ」

「はい XANXUS様」

 

ザンザスは俺からの攻撃を避けながらチェルベッロに話しかける。

 

「この一部始終を忘れんな オレは攻撃をしてねえとな」「 ⁉︎ 」

 

 

XANXUSは何かを見てニヤリと笑う

 

(「 ! 来るか!! 」)

 

そう思ったとき・・・ ブオン!! ゴーラ・モスカから放たれたビームが左脚を深く掠めた。

ブシュッ ガクッ 足から血が噴き出し痛みに片膝(かたひざ)をついてしまう 。

 

(「 グッ・・・イテェ…やっぱり、完全には避けられなかったか…、だが、原作のキズよりは浅いと思いたい 」)

 

!ドン! !ドドン!!! 大きな爆発がいくつも起こり、それぞれの守護者達もその被害に合う

 

「……なんてこった。オレは回収しようとしたが、向こうの雲の守護者に阻まれたためモスカの制御がきかなくなっちまった」 XANXUSが白々しく語る。

 

ガガガドシュドシュドシュッブオ!ガガガガガガガ‼︎

暴走したゴーラ・モスカは あたりかまわず攻撃していく

ド!ド!ドン! ギュオオオ ブオン! !!ドガン!!

 

「 …フフ…ぶはーはっは!! こいつは大惨事(だいさんじ)だな!!!」

 

XANXUSは爆炎の中で大笑い。

 

ゴーラ・モスカは暴走を続ける。その攻撃は、雲のフィールドの仕切りも壊していた。そのせいで、クローム髑髏がフィールドに入ってしまい、トラップや砲台がクローム髑髏を、そして、クローム髑髏を助けに入った城島犬と柿本千種を襲う。

 

 

・・・ !ドウッ!!! 3人を守るように大きな炎の壁が、そして、その壁をつくった沢田綱吉が現れた。

 

(「 やっと来たか… 」)

 

ゴーラ・モスカはそれにかまわず、あたりにミサイルを射出する。

沢田綱吉は、グローブに死ぬ気の炎を灯し、空を飛びながら射出されたミサイルを全て、誰にも被害がないように破壊する。

そして、ゴーラ・モスカへ 一瞬で飛んで行き、ゴーラ・モスカの取れかけていた左腕を引きちぎる。

 

「おい、デクの棒。 おまえの相手はオレだ。」

 

そう言い、引きちぎった腕を炎を使い完全に壊す。

 

ゴーラ・モスカは、沢田綱吉に標的を絞る。

ゴーラ・モスカから射出されたミサイルは全て、沢田綱吉を狙う。

沢田綱吉は、ゴーラ・モスカから放たれたビームを避け、空中へと飛び上がるが、飛んだ先にはゴーラ・モスカが先回りをしていた。ゴーラ・モスカがビームを放つ前に沢田綱吉は、ビームの射出孔(しゃしゅつこう)を炎を纏った拳で 殴り壊す。

その衝撃により吹き飛ばされたゴーラ・モスカは、地面に叩きつけられ、!ドゴッ!! と、大きな音を上げる。

沢田綱吉は地面に降りた。叩きつけられたゴーラ・モスカは煙を上げている。

 

「XANXUS……一体これは 」

沢田綱吉は、何かしらの違和感を感じたようだ。眉をしかめている。

 

!ボファッ!! まだ動けたのか、ゴーラ・モスカはジェットを使い、沢田綱吉に突進する。

それに気づいた沢田綱吉は、片手で、突進してきたゴーラ・モスカを止め、もう片手に炎を纏わせ、手刀の形にし、ゴーラ・モスカを真っ二つに焼き切る。

 

ズンッ! ついに、ゴーラ・モスカは動きを止め、ヒザをついた。

 

ズ……ッ ゴーラ・モスカの中から 何かが出て、地面に落ちる。

 

「な…なんと…中から人が……!!」

ゴーラ・モスカから出てきたのは人。それも、ボンゴレファミリー現ボスのボンゴレIX世(9世)だったのだ。

9代目は、ゴーラ・モスカの動力源にされていた。沢田綱吉のゴーラ・モスカへの攻撃が貫通し、9代目の胸は血に染まっていた。

9代目にはまだ意識があった。口から血を流しながらも、沢田綱吉に話しかけ、想いを伝えようとする。

9代目は指先に死ぬ気の炎を灯す。だが、その炎はどんどん小さくなり、終いには消え、9代目は倒れる。

 

XANXUSがほざく

 

「よくも9代目を!!! 9代目へのこの卑劣な仕打ちは、実子(じっし)であるXANXUSへの。そして、崇高なるボンゴレの精神に対する挑戦と受け取った!! 」

「な⁉︎?」

「しらばっくれんな! 9代目の胸の焼き傷が動かぬ証拠だ‼︎ ボス殺しの前には、リング争奪戦など無意味‼︎ オレはボスである我が父のため。そして、ボンゴレの未来のために。 貴様を殺し、(かたき)を討つ‼︎ 」

 

ボスとなると同時に独裁体制(どくさいたいせい)をつくるための、XANXUSが仕掛けた罠。

その罠にかかってしまった沢田綱吉…

 

XANXUS (ザンザス) そのリングは…返してもらう……。おまえに9代目の(あと)は、継がせない!!」

 

沢田綱吉は決意した。そして、それに伴うように、沢田綱吉の守護者達は武器を取る。

 

「10代目の意志は、オレ達の意志だ!!」 「 個人的に 」

 

「くるかガキ共!!」「いいねぇ」「反逆者どもを根絶やせ」

 

・・・だが、それをチェルベッロが止める。

9代目の弔い合戦は我々がしきると、我々にはボンゴレリングの行方を見届ける義務があると、周囲(まわり)がどう言おうが関係ない。チェルベッロは、勝利者が次期ボンゴレボスとなる 大空のリング戦の開催を決定する。

 

「それでは明晩、並中にみなさんお集まり下さい。」

「フッ 明日(あす)が喜劇の最終章だ。せいぜいあがけ」

そう言い、XANXUSは 大空のリングの半分を沢田綱吉に向かって弾き飛ばす。

そして、目くらましとして死ぬ気の炎を使い、その光に乗じて、ヴァリアー そしてチェルベッロは姿を消した。

 

 

そこに、「遅かったか‼︎ 」

「跳ね馬!!」

 

跳ね馬ディーノが部下を引き連れてやって来た。

 

「おまえら‼︎ 9代目とケガ人を‼︎ 」

 

跳ね馬の命令で部下が動く。9代目を担架に乗せ、病院へ運ぶ者、金属探知機を使いトラップを探す者。

俺はそれを横目に見ながら帰ろう動く。

足のキズは 布を巻くなどの応急処置を施したが、早く家に帰り、きちんとした処置をおこないたいと思っていた。

病院へ行かないのかって?明日もあるのに『入院しろ』なんて言われたらたまったもんじゃない。

ま、そうなったら抜け出すんだけどね。

 

そう考えていると、山本武、獄寺隼人が話しかけて来た。

 

「大丈夫かよヒバリ!」 「めずらしく大人しくしてたじゃねーか。」

「 この状況が、あの草食動物の強さを引き出しているのなら まだ手は出せないよ。」

(ここは、ターニングポイント。原作通りなら、彼が大きく成長できる場所。彼の成長を俺が止めるわけにはいかないからね。・・・原作力が働いてて、元から俺は動けないけども…)

 

さて、今度こそ帰ろうか。

俺は、綱吉がリボーンに蹴られたのを見て帰路についた。

誰も見ていないその口元(くちもと)は、うっすらと()みを浮かべていた。

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