浮き雲に成り代わった者   作:白炉丸

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未来編前にちょいと


未来編?
浮雲 39


やあ、おはよう

大空のリング戦が、ヴァリアー編が終わり、雲のボンゴレリングは今、俺の指にはまっている。

 

 

俺は今、とてつもなく、【何かが違う】と感じていた。

違和感と言えば良いのか… こうじゃない感をすごく感じている。

そしてその原因は、約一ヶ月後に理解した。

 

VSヴァリアー編が終わって一ヶ月後と言ったら、原作ではもう未来編に入っている時期で、

並中生、つまり沢田綱吉達2年生組が行方不明になっているはずなんだけど、どういうわけかそんな事は起こらずに、(みな)いつも通りの日常を過ごしていた。

 

ここまでくればもう、薄々勘付ける。

そう、、俺が居るこの世界は、原作の世界軸では無いという事を。

それと同時に俺の勘が働いた。この世界は、原作で沢田綱吉達が行くこととなる、未来世界へ繋がる時間軸だと、

つまり この世界で俺は、原作雲雀さんより強くなれないのだと!

 

goddamn(ガッデム)!!

 

 

・・・まあ、いいか… どんな世界だろうと、俺は生きてくだけだし、

ミルフィオーレという、好きに咬み殺しても良い奴らが わいてくるとわかってるしな。

逆に面白いだろ、この未来世界では一体どんな事が起こるのか、沢田綱吉らはどんな成長をして行くのか…楽しみだ

 

 

++++++++++

 

 

あれから半月(はんつき)も経たないうちに、ボンゴレに敵対しているファミリーが徒党(ととう)を組んで並盛町に攻めて来るという情報を掴んだ。目的は、時期ボンゴレボス沢田綱吉とその守護者の抹殺(まっさつ)

 

その情報を事前に掴んだでいたこちら側は、その敵対ファミリー集団を迎え撃つためにそれぞれ鍛えることになった。

守護者には各々(おのおの)家庭教師が付き、守護者達はぐんぐん成長していった。

 

そして、敵対ファミリー集団襲撃日

沢田綱吉とその守護者達、そして家庭教師をするために並盛に来ていた跳ね馬ディーノとS(スペルビ)・スクアーロ、マーモンも手を貸し、 俺も、敵対ファミリー集団の並盛への攻撃に制裁を加えるという目的で、共に戦った。

並盛在中組には沢田奈々や笹川京子、三浦ハルなどの戦力外の近くに居てもらい守ってもらっていたようだ。沢田家光どこ行った……

 

敵対ファミリー集団を無事、大なり小なりケガはあるものの倒すことができ、今回の戦いは終わった。

この戦いの後、ちょくちょくとヒットマンが送り込まれてくるが、それを風紀委員会で片づけるはめなるのはまた別の話。

 

並盛中学卒業後、俺と草壁、笹川了平は 共に並盛高校に入学した。

 

並高に入った初日に並高の風紀委員会を乗っ取り、俺は風紀委員長の草壁は副委員長の座に()き、並高の頂点にも、当たり前のように君臨した。

風紀委員会の服装はいつも通り学ラン一択(いったく)

そして俺の年齢は草壁、笹川了平と同い年という認識になった。

俺ですら自分の年齢がわかってないんだけどな…

 

 

あとは久しぶりに、お手伝いさんからの置き手紙を貰って、その内容は、俺が並中を卒業したから雲雀家の当主の座が俺に譲られたということで、その手紙を読んだとき、まず思ったのが「何故に⁉︎」というのと「当主になったら何かしなしなきゃいけないのか?」だった。まあ、使えるものが増えたと考えることにしたよ。

 

 

高校生時は、並盛にちょくちょく来る敵対ヒットマンを片しながら、風紀財団を立ち上げる準備をし、高校卒業後、並盛中学風紀委員を母体とした、秘密財団(まだ地下はつかない)を立ち上げた。

その頃にはもう、死ぬ気の炎を利用する者、匣兵器(ボックスへいき)を使う者も徐々に増えていった。

そいつらに対抗するために俺は、死ぬ気の炎を灯せるリングと、匣兵器(ボックスへいき)を集めることに力を注いだ。

そして、リングと(ボックス)を集めるのと並行(へいこう)して、(ボックス)の研究と調査も始めた。

持て余している金を使い、日本、そしてイタリアに研究施設を建設した。俺が動くと色々と目立つから、施設の件は他の風紀委員に命じた。

そして俺は、オリジナルのポルコスピーノ・ヌーヴォラ(雲ハリネズミ)の匣と、死ぬ気の炎を灯せるトンファーの匣を見つけ、持ち歩くようになった。

(ボックス)のレプリカを(つく)る技術は まだ持っていない)

 

 

 

 

それから数年後、沢田綱吉は高校を卒業してすぐに、ボンゴレボスの継承式をすることになった。(沢田綱吉らも並盛高校だった)

本当は、沢田綱吉が中学校を卒業したら継承式を行う、という事だったそうだが、それをリボーンと跳ね馬が止め、期間が伸び、高校を卒業までという事になったと聞いた。

沢田家光どこ行った…自分の子供ことだろ、何してんだか…

 

俺は匣の研究・調査が忙しく、継承式に行くつもりは無かったんだけど、跳ね馬が俺の(ところ)に来て、好きなだけ、気の済むまで戦ってやるから、その代わりに継承式に出てくれと言ってきたんだ。

その時の俺は、咬みごたえの無い奴らの相手ばかりで、ストレスが溜まっていたから跳ね馬の提案を受け入れた。

 

沢田綱吉達を狙っていたヒットマンはいくら送り込んでも意味がないと理解したのか、その頃には全く来なくなっていた。まあ、今まで来たヒットマンのお陰で風紀委員達にも、ある程度のマフィアの相手も出来るくらいの強さが身についたのは良かった。もちろん、リング無しの相手に限るけどね。

 

ああ、そういえば、継承式中にボンゴレに敵対しているファミリーが襲撃してきてね、まあ、撃退は出来たんだけど、この襲撃のために力を(たくわ)えていたのか、敵はリングと匣兵器を大量に用意していてね。

まあ、沢田綱吉達や跳ね馬、ヴァリアー達もその頃には、リングの炎と匣兵器を使っていたから、そのせいで力の差が開くということは無かったよ。(ヴァリアーといっても原作の継承式編と違って S(スペルビ)・スクアーロしか来てなかったけど… まあ、友好度が違うからね)

沢田綱吉と跳ね馬が使う匣は、大空属性の匣では無かったんだけどね。大空の匣は珍しくて、世界中を飛び回っている俺ですらまだ手に入れた事がないぐらいだから。

 

継承式後に一度イタリアのボンゴレ本部へ沢田綱吉と守護者全員で行って、前のボス及び守護者がそれぞれがやっていた仕事の説明と引き継ぎを(おこな)った。

9代目雲の守護者は白髪でヒゲも生やし頭にサングラスを付けているイカツめのしぶいおっさんだった。

 

それはどうでもいいんだよ。引き継ぎが終わってすぐ、跳ね馬に戦いのことを念押ししてから俺はすぐに並盛に帰った。

と思わせてイタリアにある匣研究施設に寄ってから日本に行き、日本にある研究施設もいくつか回ってから並盛に帰った。やらないといけないものがいくつもあったんだよ。周りが俺のことをどう思ってるかは興味ないけど、俺も結構多忙なんだよね。

 

 

沢田綱吉達はしばらくイタリアに滞在してたみたいだ。まあ、僕には関係ないけどね。

今回の件で蕁麻疹(じんましん)が出たのは予想の範囲内だったよ。


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