浮き雲に成り代わった者   作:白炉丸

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浮雲40

ここからは展開が早く動いた。

 

まずは沢田綱吉がボンゴレリングの破棄を実行に移した

僕の耳に入らなかっただけで、だいぶ前から沢田綱吉は、ボンゴレリングを破棄した方が良いんじゃないか、そう口にしていたと後で聞いた。

 

 

その次は、黒曜組による六道骸救出作戦

これも原作通り失敗。その後、黒曜組の3人は消息を絶った。

 

 

 

数年が過ぎ、入江正一が沢田綱吉に接触、計画を持ちかけた

僕がその計画を知ったのは、沢田綱吉が僕に協力を頼んできたから。僕としても、マシマロ野郎に好き勝手されるのは気に入らないから協力することにした

過去の自分達に渡すボンゴレ(ボックス)は、沢田綱吉自身で用意すると言っていた。超直感(ちょうちょっかん)を使って、それぞれに合う(ボックス)でも見つけるのかな。

 

そして、その計画の一部として、並盛町にボンゴレのアジトを建設することにした

アジトは今の自分達が使うというよりも、過去から来る自分達の拠点としての意味合いの方が強い。だから、医療室や修行場(トレーニングルーム)を多く造ることにしたようだ

過去から来る自分達と関わりやすくなるようにと、風紀財団の施設もそのアジトの隣に建設し、群れるのは今でも嫌いだから、不可侵規定(ふかしんきてい)もたてた

 

 

 

そしてある日、(みょう)な噂を耳にした

 

その噂とは、六道骸が倒された、というものだった

僕はその噂の事を調べた。その結果、噂の発信元と、誰が六道骸を倒したのかはわかったが、それだけだった

原作通り発信元は、ミルフィオーレ、倒したのは第8部隊長 グロ・キシニア

これまで、原作通りにしか世界が動いてないこともあって、六道骸が死んだとは考えられなかった

 

 

その後、僕の部下が イタリアの空港である男と接触しているクローム髑髏をカメラで捉えた

クローム髑髏が接触した男の身元調べは、(てつ)に任せた

 

原作を知っている僕だから、今の段階で考えられる事だけど、六道骸はなんらかの方法で、この計画を知ったんじゃないかと思ってる。それだけ、六道骸の動きはこちらに都合が良すぎる

過去のクローム髑髏がこちらに来た時、霧のボンゴレリングは、マモンチェーンを使った時の様に指輪の力を封印されていた。それを誰がやったんだ、という事になるが、過去から来たばかりのクローム髑髏がそんな事をするとは考えられない、自ずと、六道骸がそうしたと考えられる

だが、何故そんなにもタイミングよくリングを封印出来たのか、と、なり、六道骸が計画を知っていたら出来るんじゃないかという考えに辿り着く

まあ、六道骸は他人の夢に入る事が出来るからね。おおかた、入江正一の夢にでも入り込んで、計画を知ったんじゃないかな。邪魔しないなら、べつにどうでもいいけど・・・

 

 

 

計画開始まで残り数ヶ月、僕は哲を連れ一度並盛を離れた

目的はいくつかあり、表向きの目的は、様々な場所にある風紀財団の研究施設に置いてある、(ボックス)や、その資料や研究結果の回収

ミルフィオーレの動きが活発になってきたからその対策、今までの結果を他人に取られたくはないからね。

 

裏の目的としては、CEDEF(チェデフ)のバジリコンへの接触

この接触は、沢田綱吉に頼まれたために(おこな)ったことになる

沢田綱吉はボンゴレのボス、CEDEF(チェデフ)とさえ、1人で秘密裏に会うということが難しい立場にある。その点僕は、(ボックス)の調査などで世界中を回っている。何処に居ようが僕の勝手、最初は文句を言ってくる奴もいたけど、何年も続けていたら周りは諦めた

まあこれが、雲の守護者だと理解したんだろうね。

 

バジリコンとの接触は2人きりで(おこな)った。この接触の事も哲には秘密で、その時は施設の方を任せていた

バジリコンには、今回の計画のほんの一部と、計画のために行って欲しい事を話した。これで助太刀の書(すけだちのしょ)なるものが作られるのか…

 

 

 

 

そんなこんなで目的を全て終わらせ、キャバッローネに顔出して跳ね馬と戦って、空いた時間で特に目的もなくアメリカ方面に行って、ミルフィオーレが突っかかってきたから咬み殺していたら、ある報告を受けた。

 

 

『ボンゴレ本部が陥落(かんらく)した』『ボンゴレボスが死んだ』

 

本部が陥落してすぐ、ミルフィオーレは交渉の席を用意し、沢田綱吉を呼びだした。だが奴らは、その席で一切交渉などせず、沢田綱吉の命を奪った。

それからは、ボンゴレ側の呼びかけにも一切応じず、次々とボンゴレ側の人間を殺し続けている。

奴らの目的は、ボンゴレ側の人間を1人残らず殲滅することらしく、現在、全世界のボンゴレ側の重要拠点が同時に攻撃を受けている。そう報告を受けた。

 

 

僕は哲を連れ飛行機に乗り、並盛へと向かった

 

ここからが本番、クリアしなければいけない課題は多い・・・な。




次は番外を投稿します

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