これは、僕が並盛から離れる少し前の出来事。
あの時の僕は離れる前に、まだ静かな いつも通りの並盛を見ておきたい、そう思い町を回っていた。
ある程度見て回り、最後に並盛山に行き 崖の下で崖の上を見上げていた時、後ろから声をかけられた。
「ヒバリさん!! 奇遇ですね こんな所で!」
「 ・・・沢田綱吉… 」
僕に声をかけてきたのは沢田綱吉だった。
多忙な彼が此処に来たことには、少し驚いた。
「 何しに来たの。 君、忙しい忙しいっていつも言ってなかった? 」
「あ〜〜 あははは… 」
彼は困ったように笑った
「えーと・・・抜け出してきちゃいました…。 あ! いや! ちゃんと一区切りさせてから来ましたよ! 大丈夫です!」
「 そんなに焦らなくていいよ。君の仕事の進み具合に 僕は興味がないから 」
「ヒバリさんらしいですね。ですけど!会議! いつも出て下さいって言ってますよね‼︎ ヒバリさん、全然来てくれないじゃないですか!」
「 僕は君達と群れるつもりはないよ。」
「ハハッ・・いつも通り、ですね。ヒバリさんは…」
いつもと違う、そう感じた。
いつも、と言える程、彼と会うことは多くはないけれど
「 ・・・君」「いやーー、懐かしいですね ここ!」
僕の言葉を
「ヒバリさんには言ったことなかったですよね。オレ、昔この崖で修行していたんですよ。
リング争奪戦でヴァリアーが来ることになった時、リボーンに 修行するぞ って言われて、
・・・
「・・・・・君」「そういえば ヴァリアーが来た時、ヒバリさんって確か ディーノさんに連れられて、いろんな場所で修行してたんですっけ?聞きましたよ。」
「 沢田綱吉 」「?」
「はい、どうしたんですか?」
僕は強い口調で彼の名を呼び、言葉を止めさせた
「 ・・どうしたは こちらのセリフだよ。」
「・・・君……怖いの?」
「・・・え、、 」
「 それで隠してるつもりかい? 」
「え゛・・・・そんなに、、わかりやすいですか、? ・・誰にも指摘されたことは無いんですけど…… 」
沢田綱吉は苦笑いをする。
わかりやすいかと問われればわかりやすい。
「 作ったような顔で、多弁になって、違和感しかないよ。 」
「・・・僕は計画を知っている。 だから、君の
「ははは… さすがはヒバリさん。」
「・・・・・そうですね…怖いです。 この計画が失敗してしまったらって考えると。」
「 世界が滅びるから?」
的外れなことを言ってみる。
「いえ… 世界とか、そんな大きなものは 今でもわかりません。・・・ただ、計画が失敗してしまったら、オレの 大切な人たちが 全員殺されてしまう。それだけは わかります。」
「・・だから、それが…怖い。」
今の彼だと勘のいい誰かが何かに気づいてしまうかもしれない。そう思えるほどの落ち込み具合になってしまった。
余計な事を言ったかもしれない…。 面倒だ、おっと、前の感情が強く出てしまった。
だけど、このままにするのもね。
・・・僕は、彼の家庭教師みたいにうまくはは言えないけども。
「 沢田綱吉、君には何がある? 」
「?どういう」「 君には仲間がいる。君はいつも通り、君の仲間を信じていればいい。」
「‼︎」
それだけ言って 僕はその場を離れた。
・・・似合わないことを言ったのは自覚してる。帰ろ…
「・・・そうですね、オレには信じられる人達が沢山います。京子ちゃんや守護者のみんな、ビアンキ達やディーノさん達、
「・・・ありがとうございます ヒバリさん。もう 大丈夫です! 」
+++
「・・・・」
ヒバリさんの言った言葉・・・君の、仲間……。
ヒバリさん・・そこには、ちゃんとヒバリさんも入っているんですからね。
それをわかっていますか?
ちゃんと・・わかってくれていますか?……