浮き雲に成り代わった者   作:白炉丸

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浮雲 44

(ボックス)やら書類を仕舞っている途中、沢田綱吉達との会議を終えた哲がが戻ってきた。

 

 

哲から会議の内容の要点だけ聞いたあと、休んでくださいと言われてしまい、片付けを任せ休息をとることにした。

 

 

 

にしても、敵アジトの入口をつきとめた、 ね……

入江正一は 上手く情報を流せたようだ。

 

 

・・・自分達の力で 情報を得た。そんな言い方のようだったけど、他人が意図的に流した情報を見つけ、持ち帰り、自分達の手柄(てがら)? ・・・(わら)えるよ。。

情報がホンモノかどうかは 確かめただろうけど・・・滑稽(こっけい)だね。

 

まあ それは置いておこう。どうせ、この事で嗤えるのは僕だけだ。

 

 

僕の次の出番は、13日後

それまでに色々片付けないと。数ヶ月ぶりに帰ってきたから やることが多い。

 

 

 

 

++++++++++++

 

 

 

僕が並盛に帰ってきてから12日後の夜

 

 

この施設に赤ん坊がやって来た

話がある、そう言われた。

 

 

和室に通し、話を聞く

座布団に座り、向かい合う。

 

 

 

「夜遅くにわりーな、ヒバリ」

 

「 かまわないよ、他ならぬ君からの頼みだからね。 それで、話って何かな 」

 

「ツナの修行についてだぞ。 今のツナは この時代のツナの足元にも及んでないだろ? このまま修行したところで短時間でのパワーアップは望めないと オレもラルも判断してな。 それでだが、明日 ツナにボンゴレの試練をさせようと考えてるんだ。その試練を お前に任せたいんだぞ」

 

「 ボンゴレの試練、ね。 この時代の沢田綱吉も受けていたよ。・・・・・うん、いいよ。その代わり… 」

「ああ、試練が終わった(あと)は 好きにしていいぞ。 それと、・・・生死(せいし)()わねぇ」

 

 

「 ・・・ふぅん。それは、彼への信頼(しんらい)からかな 」

「・・・・」 ニッ

 

 

 

その後、少し話をし、赤ん坊はアジトへと帰っていった。

 

 

生死(せいし)()わない、か・・・そこまでの信頼(しんらい)。それを、少し(うらや)ましいと思っている僕は・・・欲深い…のかな……

 

 

・・それよりも明日のことだ。

ボンゴレの試練については、前に少し調べたことがある

この時代の沢田綱吉は、業を引き継ぐ(ごうをひきつぐ)ことで その試練を 乗り越えた

その時の彼の力は、試練を受ける前と比べて強くなり、死ぬ気の炎の純度も 一気(いっき)に高くなっていた。

 

試練後に初めて戦った時は、驚いたのを覚えている

その時はまだ ボンゴレリングを(くだ)いていない時で、たしか、継承式後の仕事の引き継ぎを終えた彼が、並盛に帰ってきた時、だったかな。

帰ってきた彼を見かけたとき、前とは違う感じがしたから 肉弾戦(にくだんせん)を仕掛けてみた

継承式前にも何度か戦ったことがあったけど、明らかに違っていて・・・強さに、と言うより、心、覚悟の変わりように驚かされた。

 

 

 

 

 

10年前の沢田綱吉・・・君は、この試練を乗り越えることができるかい?

この時代の君に変わって、日常を取り戻すことができるかい?

 

沢田綱吉の超直感も、僕の勘も、この計画の成功確率は高いと言っているけど、勘に任せられるほど、今の状況は 良くないんだ。

 

 

石橋(いしばし)(たた)いて進まないとね。

(しば)られている僕にはそもそも、叩ける石橋も、迂回(うかい)できる道も無いから。

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