浮き雲に成り代わった者   作:白炉丸

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浮雲 46

球針態(きゅうしんたい)の中から、今まで聞こえていた音が聞こえなくなった。

 

 

そして、

 

 

やめろぉぉ!!!

 

 

 

・・始まったみたいだ。

 

 

 

先ほど来た哲が彼の状態を語る

 

「酸素量は限界です。精神的にも肉体的にも危険な状態だ」

 

今まで見守っていたラル・ミルチが怒鳴る

 

「これでは無駄死(むだじ)に以外の何物でもない! ただちに修行を中止すべきだ!!」

 

 

「 君だろ? 手にリングをつけて戦うよう沢田綱吉に指示したのは。 それは正しい、そして、君の求める沢田綱吉になれるかどうか、彼は極限状態(きょくげんじょうたい)の中 器を試されているんだ。 (もっと)もこの若さでこの試練を受けた歴代(れきだい)ボンゴレはいないそうだが 」

 

 

 

試練の結果を確かめに赤ん坊も来たようだ。

 

 

 

球針態の中から声が聞こえる

 

やめろ‼︎ やめてくれ!!

 

いやだ!! こんなひどいことはできない‼︎

 

 

こんな(ちから)なら オレはいらない!!

 

 

「こんな間違いを引き継がせるなら……オレが… オレがボンゴレをぶっ壊してやる!!!

 

 

 

 

 

・・やはり、君は君なんだね。

 

 

 

球針態(きゅうしんたい)がヒビ割れ、そのヒビから光が溢れ出る

 

「なんだ⁉︎ 何が起きている⁉︎」

 

(きょう)さん これは⁉︎」

球針態(きゅうしんたい)が……壊れる 」

 

カッ! っと、先ほどよりヒビが大きくなった球針態から強い光が一瞬溢れ

!!!ドガッ!! 大きな音を上げ、爆発、爆煙(ばくえん)が広がる。

 

 

 

 

爆煙(ばくえん)の中に2つの光が見える。

 

 

 

 

X(イクス)グローブVer.(バージョン)V(ボンゴレ)R(リング).』

 

 

爆煙が晴れたそこには、新しいグローブを手に入れた沢田綱吉が現れた

 

「ふぅん」「あれは‼︎」「超えたな」

 

「まさか、試練の(すえ)の形態だとはな」

「オレも半分自信なかったけどな。 飛躍的(ひやくてき)なパワーアップと言われて、この試練しか思いつかなかったのが正直なところだ。 あんな答えで試練を乗り越えたのは、歴代ボンゴレでツナだけだろうがな」

 

 

 

「………」

フオ… ボウッ

 

沢田綱吉が自身の目の前に構えた拳に ()んだオレンジ色の死ぬ気の炎が灯った。

 

「 ワオ(ここまでの変化(へんか)が… )」

 

 

 

混じり()の少ない純度の高い炎は澄んだ色になり属性で色が変わる

それぞれ、大空 オレンジ・嵐 レッド・雨 ブルー・ 雷 グリーン・ 晴 イエロー・雲 バイオレット・霧 インディゴ

そして純粋な炎ほど 属性の持つ特徴(とくちょう)をよく引き出してくれる。

 

 

 

「 少しだけ僕の知ってる君に似てきたかな。赤ん坊と同じで、僕をワクワクさせる君にね 」

 

だけどその彼には、試練を終えてすぐ、これほどの急激な変化はなかったが…

 

 

トンファーの(ボックス)を取り出す。

 

「 ここから先は好きにしていいんだろ? 赤ん坊 」

「ああ……そういう約束だからな…」

 

 

「 じゃあ、 始めようか 」

 

(ボックス)開匣(かいこう)し、出したトンファーに雲の炎を纏わせる

 

それと同時に僕は殺気を発する。 その殺気に赤ん坊以外は押されていた。

 

 

 

さて、沢田綱吉。君というものを僕に見せて(魅せて)くれ。

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