浮き雲に成り代わった者   作:白炉丸

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浮雲 57

眉間にしわを寄せながら草壁が叫ぶ

 

「恭さん、リングの炎です!! (ボックス)で応戦を!!」

 

 

「 リングの炎…? ボックス…? 」

 

「そうです‼︎」

 

必死な言葉だが、雲雀()は まだ それらを聞き慣れていない

 

 

「 ボックスが何かは知らないけど・・・リングの炎…、跳ね馬みたいな口ぶりがイラつくな。 あの男も、これからの戦いに重要になるのは、リングの炎だとうるさくてね 」

 

リングに炎を・・・ムカツキを炎に・・・・

 

(雲雀の心も言っている。

昼寝をしてたのに いきなりこんな訳の分からないことになって・・・敵が現れたのはいいけど、ずいぶんとふざけたやつ で・・獄寺隼人にも借りを作ってしまうし、草壁は群れてる…)

 

 

ボ オッ!

 

「 君達なんて来なくてもよかったのに 」

 

リングには炎が灯った。それも、ヒト1人 軽く越すほどの大きな炎が

 

 

 

その炎を見た草壁は

 

「恭さん、(ボックス)です‼︎ 足元(あしもと)(ハコ)に炎を注入してください!!」

 

ム スッ 「 いつから命令するようになったんだい? 草壁哲矢。 やはり君から咬み殺そう 」

 

「なっ お待ちください委員長‼︎」

 

 

そんなことをしていると、フクロウが クローム髑髏に何かを教えるように動いた

 

「…ぁっ ! 雲の人…後ろ!!」

 

 

彼女に言われたのもあるが、原作を知っていた俺はリングの炎を盾にしながら振り向く

 

!ドオ!!

 

( っ! )

 

幻騎士の(ボックス)による見えない攻撃を炎を使い防いだ。

雲の炎には絶対遮断力があるため、今の俺でも攻撃を防ぐことができたのだろう

 

そして、クローム髑髏は体力の限界で倒れた。

 

俺は幻騎士と向かい合う

 

「二度も仲間に救われるとは つきがあるな。だが、もう次は…」「 仲間? 誰、それ? (そんなもの知らない )」

 

ボ!ウッ!

 

幻騎士の言葉に反応し、リングに灯る炎がさらに大きく、一気に膨れ上がる

 

「 跳ね馬が言ってた通りだ・・・・・リングの炎を大きくするのは・・・ムカツキ 」

 

( ツッコミが入ってるだろうが気にせず行こう。どうせ何もできないし…)

 

「 副委員長… やはり先に剣士の彼を倒すよ。 君の言うことを信じよう 」

 

(ボックス)を拾い上げ 炎を注入する

 

「 やり方は見ていたからわかるさ 」

 

(ボックス)開匣(かいこう)された、だが・・・

 

 

ど しゃっ

 

「 ? 」

出てきたものは足元に落ちた

 

 

「キュ… ウプ キュゥゥ…」

 

 

出てきたのは 酔っているような様子の、針が銀色をしているハリネズミ。伸び縮みしている針が目立つ

 

 

 

俺はそのハリネズミ、雲ハリネズミの横に片膝をつき 手を差し伸べた

 

 

「キュ♪」

 

それに雲ハリネズミは反応し振り向く

 

 

グサッ!

 

 

 

雲ハリネズミの伸びた針が 差し出していた掌に刺さり ポタポタと血が垂れる

 

 

( こんぐらい平気だからな、暴走すんなよ。 マジで暴走すんなよ? 大丈夫! 傷は浅いぞ‼︎ 貫通してっけど! )

 

 

そんな俺の思いとは裏腹に 雲ハリネズミの目は揺れていき、涙が溜まっていった。そして・・・

 

 

キュウゥゥ… !キュアアアア!」ボ ボ ボ ボ ボッ

グ オオ!!

 

「 くっ 」 ガキイッ!

 

一瞬だった。ハリネズミが分裂したと思ったら トゲが付いた球体がどんどん増え、巨大化していった。

その時に俺に迫ってきたトゲをトンファーで防いだ

 

 

増殖は止まらない

 

球体群は壁や天井を壊しながらもまだまだ増えていく。

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

 

 

 

(ボックス)兵器ってのは、兵器って付くだけあってスゲーよなー )

 

 

直に (ボックス)兵器というのを目にし そんなことを考えながら、天井が崩れる中 球体を駆け上がって行く

 

 

そこを草壁に見つかる

 

「恭さん!! どちらへ!!」

 

「 妙な技を使う 丸い眉毛の彼にやられっぱなしだからね 」

 

だが、球体のトゲが伸び出し 移動を阻まれ 球体から落ちる

 

ダッ 「 ・・・・・ 」

 

「この状況では無理です‼︎」

 

 

「****‼︎」「あっちに道あるよ!」

少し離れた所にいた弁髪(べんぱつ)の子と仔牛が、まだ残っている道を見つけた

 

「よし! とりあえずそこへ‼︎」

 

草壁は、気を失っている4人を担ぎながら移動する。

しかし、さすがの草壁でも人数が多く 1人落としそうになった

 

それに肩を貸す。

 

「 この男には借りがあるからね。 それに君にここで死なれたら咬み殺せない 」

「きょ…恭さん…」

 

 

そして、10年後笹川了平にも肩を貸す。草壁の移動速度を少しでも上げるためだ。

 

 

 

( デけーんだよテメーら…。 フン、俺だっていずれ180cm位には・・・・前世の記憶によると、跳ね馬ですら180以上あったはずだ。だったら俺だって! ・・・ん? 人種が違う?・・・・・知らんな )〔獄寺の身長は雲雀より少し低い〕

 

 

そんな理想を考えながら、草壁の言葉を聞き流し 移動をする。

これは閉まるだろうなー、と思うような所を過ぎると、案の定。

 

ガシャン! と、シャッターのようなものが降りて 来た道が塞がれ、ゴゴゴゴゴ と音を立てながら左右の壁がすごいスピードで迫ってきた

 

 

「このままでは押しつぶされる!! 恭さん‼︎ 他に匣兵器(ボックスへいき)は!!」

 

「 もうないよ 」

 

肩を貸していた2人を落とし、トンファーを取り出す

取り出したトンファーにリングに灯した死ぬ気の炎を纏わせ、迫ってきている壁を殴る

 

メ キャッ!

 

 

炎を纏わせたのにも関わらず、壁は少しへこむだけ

 

( ! ・・確か…対炎性…だったか・・・これ程とは…。 一般人なら殺せる力だぜ? )

 

 

 

壁の進みは止まらないだが・・・潰される! とも思っていない。

 

 

そして、壁がいきなり ピタっと止まり、プシュー っという音が聞こえたと思ったときにはもう、意識が闇へと落ちていった…

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