浮き雲に成り代わった者   作:白炉丸

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終わる世界
浮雲 64


俺の人生は続き、原作通りに進んでいった・・・・・・・原作通りにしか進まなかった。『継承式編』『虹の呪い編』と そのままに…

 

原作終了後も、人前では『俺』の意思を微塵も出すことができないまま、俺は…いや 僕は、雲雀恭弥としての人生を終えた…。

 

 

 

 

 

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…ワオ… 久しぶりだな…

 

瞬きのように、 パッ と視界が明るくなると 周りの景色は先ほどいた場所と全く違っていた。

 

つ ま り 、

 

 

目を覚ましたら僕は、見たことはある神社の前に立っていた。

 

 

3度目だね。慣れた。前から時間が大分空いたけど

 

 

目の前には、それほど大きくない神社があり、僕が立っているとこの左右には、

僕の背の1.5倍くらいの大きさの石灯籠(いしとうろう)が置いてある。

 

辺りを見渡してみると 多くの木が生えていて、石階段が下の方に続いている

ここは並盛神社だということがわかった。

 

 

自分が何故ここにいるかは、ある程度予想がつくけど…

 

 

 

原作終了後も、一応 10代目雲の守護者として、大空の彼にたまに手を貸しながら、できる範囲で好きに動きながら生きたのは覚えてる。

 

 

年をとるにつれ 体が思うように動かなくなっていき、最期(さいご)は………

 

 

ハァ… まあいいさ、動かなくなった肉体に執着はない。

それに、ここに来たと言うことは、

 

「 ねぇ、君。出てきなよ 」

 

そう言うと、賽銭箱の上に 小さな光がいくつも集まり、それが人の形をとったと思った時、一瞬にして、その光の集合体が見たことのある 金髪ツインテールのロリっ子へと姿を変えた。それは賽銭箱の上に座る。

 

 

そのロリっ子は、(いつく)しむような目で 僕のことを見つめながら、ゆっくりと声を発した

 

「久しぶりじゃのぉ。元気にしておったか?」

 

「 その目、跳ね馬みたいで気持ち悪いから潰してもいいかい? 」

「はぁ⁉︎ ぅぉ! …い、いきなり何を言っとるんじゃおぬしは‼︎」

 

僕の突拍子(とっぴょうし)もない言葉に、ロリっ子は賽銭箱からずり落ち 目を見開きながら怒鳴ってきた

 

「 大袈裟な反応だね。 冗談だよ。 …10%ほどは…

「聞こえとるからの! ボソッと言っても聞こえとるからの!!」

 

 

ロリっ子のツッコミはスルーし、僕は彼女に問う

 

「 それで? 何故、僕はまた此処に来る事になったんだい? 僕は 自分が死んだという記憶があるけど、それは確かかな? 」

 

「確かじゃよ。 おぬしは確かに死んだ。死んだ後に此処に来た。ほれ、姿も原作時のものに変わっとるじゃろう」

 

指を指され、自身の体を見てみると、確かに若返っていた。だが、今 それは関係ない

 

 

「 ちゃんと答えてくれないかな? 」

 

「わかっとるわかっとる。(たく、相変わらずじゃのぉ) そうじゃなぁ… まああれじゃ。おぬしには また転生してもらおうと思っとるんじゃよ。だから、此処に呼んだのじゃ」

 

「 ・・転生…またかい? 一体何のまねだい?」

 

「うむ… 理由はまだ話せんのじゃ・・・まあ…こちらの不手際としか言いようがないのぅ」

 

「 へぇ… 雲雀恭弥としての転生も含めてかい? 」

 

「そうじゃ。・・・理由は話せんが、これだけは言っておく・・・・おぬしには…しばらくの間、転生を繰り返してもらわんといかんのじゃ」

 

 

その言葉に 雲雀は不機嫌になりながらも返答する

 

 

「 ・・・・ふぅん……。 何故? 君は。僕に。また。あんな窮屈な(せい)をおくれというのかい 」

「いや! (ちが)! 大丈夫じゃ! 一応 それ用に世界を整えておいたのでな、前よか自由に動けるじゃろう!

・・次の世界は、おぬしの言う 原作力は少しは抑えられとるはずじゃ。 それに、次は成り代わりではなく、新たにおぬしという人間を追加する予定じゃから、だいぶマシになるじゃろう」

 

 

ロリっ子の言い分を黙って聞いていたヒバリは口を開く

 

 

「 君・・・“だろう”とか“はずだ”とか…バカにしてるのかい? 理由も聞かされず、そんな言葉を並べられて、僕が納得するとでも? だいたい君は」パチンッ!

 

ロリっ子が ヒバリの言葉を遮るようにフィンガースナップ*1をすると、彼は次の言葉を発する間も無く、一瞬にして光に包まれ、この場から消え去った。

 

 

「・・・・あ〜…… 面doではなく、まだ理由を話せないからと言って、急に飛ばすのは気が早かったかのぉ…」

 

ロリっ子は腕を組みながら空を見上げた。空には浮き雲が2つ浮かんでいる。

 

 

「うむ… 今回、あやつには ワシが手を加えた世界に飛んでもらったが・・・一体、どうなることやら…」

 

ハァー

 

うつむき、ため息を零す

 

「憂鬱じゃ。今のあやつを飛ばす前に、別世界に呑み込まれてしまった、未来編のあやつの監視もある・・・おっと、監視と言ってしもうた…見守りじゃ見守り」

 

 

ロリっ子は 片手を顎に当てながら考える

 

今飛ばした、もとい送ったあやつは 記憶が戻るまでかんs、ではなく見守っとけば良いじゃろ? あやつを入れるため、新たに創った世界じゃから、少し不安定じゃが、その世界に造ったあやつの肉体に、統合された記憶が定着し、所謂記憶が戻った状態になれば、ある程度目を離しても大丈夫になるじゃろう。始まりの時みたく、前世の記憶が戻る前の記憶が消えてしまったら、その時はその時じゃな。

それと未来編のあやつの説明は、まあ その時したからいいじゃろ。どうせ別世界だしの。

 

 

・・・ハァー

 

あやつを繰り返し転生させる原因となったあの若造共には、もっとキツ〜イお仕置きが必要じゃのぉ。 はてさて、何をさせようかの

 

 

そんな事を考えている時 テレパシーが届く

 

『おば様〜 おせんべいをお持ちしました〜』

『お、 わかったのじゃ。今行くぞ〜』

「よし、考え事は煎餅を食べながらでいいじゃろ。・・・あやつには…いずれ謝らないといかんのぉ」

 

ロリっ子がそう零した次の瞬間にはすでに、彼女の姿は何処にも見当たらなかった。

 

此処にあるのは、並盛神社とその周辺に似た場所と、空に浮かんでいる2つの雲だけだった。

*1
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