地霊殿の日常    作:Mt.Fuji

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前回はバトルだったのに対して、今回はほのぼのです。2話あります。
ちなみにタイトルに特に意味はありません。なんとなくですw


番外編その3 すみれの花咲く頃 上

「「おにいちゃん!あそぼー」」

 

 

ふと、こいしとすみれに声をかけられた。だが、最後の仕事が終わってないため、まだ遊ぶわけにはいかない。

 

 

「まだ仕事が残っているんだ。悪いが無理だな」

 

 

「「えーつまんないー」」

 

 

ここでもハモるとは・・・やっぱ姉妹なんだなぁ。

 

 

そんなことを考えながら、二人を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さとり様。入ってもよろしいですか」

 

 

「ええ、入って」

 

 

中からさとり様の声が聞こえた。俺は扉を開け、部屋に入る。

 

 

「私に頼みたいことがあると聞いてきたのですが・・・なんでしょう?」

 

 

「その・・・この前のやつ、また頼めるかしら・・・?」

 

 

さとり様は少しもじもじしている。

 

 

「もしかして、肩たたきのことですか?」

 

 

「ええ・・・三月樹の肩たたき、すごく気持ちよかったから・・・」

 

 

さとり様は少し頬を赤らめて言った。なんかその言い方だと、誤解を生む気がするような・・・

とりあえず余計な思考を頭から追い払い、仕事を実行に移すことにした。

 

 

「分かりました。ではさとり様、少し肩をお借りしますね」

 

 

そうして、俺はさとり様の肩を叩き始める。

 

 

「どうですか?強すぎませんか?」

 

 

「大丈夫、丁度いいわ」

 

 

「でも結構凝ってますねえ~」

 

 

さとり様はめったに外には出歩かないから、家で本を読むことくらいしかやることがないはずだが・・・

でもこんなに凝っているってことは、やっぱりストレスが溜まっているからなのだろうか?まあ、ここの連中の面倒見るのは大変だからなあ。

よし、今回はサービスしてあげよう。

 

 

「あまりにさとり様が凝りすぎているので、今回は揉み解すことにします」

 

 

「え?揉み解すって・・・あっ!」

 

 

俺はさとり様の肩をもみ始めた。さとり様は逃げ出そうとするが、そんなのおかまいなしに肩を揉み続ける。

 

 

「あっ・・・んっ・・・。三月樹、そんなに強くしたら・・・」

 

 

「声がでちゃう?」

 

 

「ーーっ!!」

 

 

さとり様は突然黙り込んだ。どうやら意地でも声を出さないつもりらしい。

面白い、俺の肩もみテクニックで絶対に---

 

 

 

 

「「じ~~っ」」

 

 

俺とさとり様は同時に扉の方へ目を向けた。そこには、ジト目で此方を見つめるこいしとすみれが居た。

 

 

「な、なんのようかしら」

 

 

「おにいちゃん、仕事ってもしかしてそれ?」

 

 

こいしがジト目で俺を見つめてくる。

 

 

「あ、ああ・・・これだ」

 

 

「二人でいちゃいちゃしながら肩もみするのがしごとぉ~?」

 

 

さとり様の顔が真っ赤になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いちゃいちゃなんてしてないわ!」

 

 

「そうかなぁ~?」

 

 

こいしはさとり様をこれでもかといじりまくっていた。

そんな彼女を落ち着かせて、すみれは言う。

 

 

「こんなの仕事ではありませんよね?おにいちゃんはもらいますから」

 

 

すみれは俺の手を掴んだ。

 

 

「・・・待ってくれ」

 

 

俺は少し考え、動きを止める。

 

 

「もう始めてしまったんだから、最後までさせてくれ。

これが終われば遊ぶからさ」

 

 

「・・・」

 

 

この言葉を聞き、しばらくすみれはきょとんとしていた。

 

 

「・・・ふふっ」

 

 

ん?笑った・・・?

 

 

「わかりました。いきましょ、こいし」

 

 

すみれはこいしの手を掴む。

 

 

「えーいやだよー」

 

 

「あとで遊んでもらえるでしょ。さ、いくわよ」

 

 

すみれはこいしを引きずりながら、部屋を出て行った。

 

 

「なんだったのかしら?」

 

 

さとり様は首をかしげる。

 

 

「さあ?」

 

 

「とりあえず・・・肩もみの続きしてくれる?」

 

 

「・・・喜んで」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅーおわったぁー」

 

 

俺は廊下の前を歩きながら、伸びをする。

 

 

それにしても、今回はわがままいっちゃったなあ・・・。

いくらさとり様の声が聞きたいからって肩もみを続けるなんて・・・け、決してふしだらな気持ちなどではないからな!

 

 

「あっ、しまった」

 

 

そして、これからこいしとすみれと遊ぶはずだったのだが、俺はどこで遊ぶのかを聞くのを忘れていた。

 

 

とりあえず、自分の部屋で待っていればいずれ来るだろうと思い、そこに向かった。

 

 

部屋の扉に手をかけた時、ふとすみれのことを思い出した。

さっき一瞬笑っていたような気がしたのだが、一体何だったのだろうか?

 

 

「・・・考えすぎか」

 

 

そう自分を納得させ、扉を開けた。

 

 

 

 

「おかえりなさい、おにいちゃん」

 

 

その張本人が、ベットの上に座っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「なっ、なんで俺の部屋にいるんだよ!」

 

 

「いいじゃないですか別に~」

 

 

すみれはにこにこしながら話す。こいつ何考えてやがる・・・

 

 

「なんのようなんだ?遊ぶなら外で---」

 

 

「どうしてあのときおねえちゃんの肩もみを続けたのか、少し気になりまして」

 

 

俺の言葉を遮り、すみれは問い詰めてくる。

 

 

「そ、それは肩もみをしてあげたかったからで・・・」

 

 

「本当にそれだけですかぁ~」

 

 

すみれはしつこく問い詰めてくる。まさかバレてるのか・・・?

心臓が少しドキドキし始めた。早くこの話は終わらせないとまずい。

 

 

「そんなしょうもないことはどうでもいいだろ。

とりあえず今は何処で遊ぶ---」

 

 

「私の能力、知ってますよね?記憶を操る程度の能力。

でも、おねえちゃんに聞きませんでしたか?私、記憶を読み取ることも出来るって」

 

 

「それは・・・つまり?」

 

 

「今あなたがおねえちゃんに抱いている気持ちは、私にはお見通しってことです。」

 

 

すみれは満面の笑みでそう言った。

 

 

・・・それはどういうことなんだ?

やばい、軽いパニックで何も考えられない。心臓もバクバクいって言うことを聞かない。

 

 

「ずばり言ってあげましょうか?今おにいちゃんが抱いてる感情を」

 

 

「お、俺は何も感情を抱いてなんかいない・・・」

 

 

すみれは小悪魔的は笑みを浮かべると、俺の耳元まで近づき小さな声で囁いた。

 

 

 

 

「おねえちゃんのこと、好きなんでしょ?」

 

 




こいしは放置プレイされてます。
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