pcの調子が悪かったり毎日小テストがあったりと、最近は凄く忙しくなってしまったんです。
これからは全力全開で頑張っていきます。
「さあ、これからが本番よ!
眠りを覚ます恐怖の記憶(トラウマ)で眠るがいい!」
私はレミリアに決め台詞(作者のお気に入り、凄くどうでもいい)を言った。
創り出したスペルカードは三枚。体の傷的にも体力的にも、これが最後の攻撃になる。
勝つか負けるか、この攻撃に全てを賭ける!
.....まず一枚目。
「想起 マスパースパーク!」
魔力で作り出した極太のレーザー砲を放つ、霧雨魔理沙の代表的なスペルカードである。
確かにかなりの大きさでは合ったが、真っ直ぐ飛んでいってしまうのがネックだった。自慢のスピードでレミリアはそれを避けきってしまう。
やっぱり無理だったか...でも、これならどうかしら?
「想起 夢想封印!」
レミリアの周りに結界が張られ、彼女の逃げ場がなくなる。そして、彼女を美しい虹色の弾幕が取り囲んだ。
「これ避けられないじゃない!」
思わずレミリアは私のスペカにケチつけた。まあ、そりゃそうでしょうね.....
スペルカードには使用枚数が制限できる以外に、もう一つルールがある。それは、相手が絶対に避けられない弾幕を出してはならないというものだ。
でも、この博霊の巫女のスペカは、見た限り避けられるとは思えない。それは私もレミリアに同意見だった。
まあ、きっとそれを追求したら「右下の方に小さな隙間があるじゃない! 問題ないわよ」とかいいそうだけど、あの脇巫女は。
その反則級の弾幕は彼女に容赦なく直撃した。
レミリアが衝撃で地面に墜落したのが見て取れる。
最強の吸血鬼とはいえ、さすがに勝負あったでしょう。
「いったあ.....さすがに今のは痛かったわ」
だが、それでも彼女立ち上がっていた。彼女も私同様、満身創痍であることは間違いない。それでも立ち上がるのは、やはり吸血鬼のプライドとかなのだろうか。
「さあ、どうする? 貴方の切り札で私は倒れなかった。もう終わりかしら、さとり妖怪」
レミリアは笑った。勝者の余裕、とかいうやつかしら。
こんなこと言ったら、まるであの花の大妖怪みたいだけど.....
――――その勝者の笑みが歪んだときの貴方の顔、楽しみだわ。
「立っているだけで精一杯の貴方とは違い、私は通常弾幕を撃つくらいならできる。今度こそ私の勝ちよ」
心の底から、レミリアは自分の勝利を確信していた。まあ、自分のトラウマである霊夢のスペカを耐えたのだ。そう思うのも無理はない。
でも、貴方が本当に恐怖しているのはこれじゃない。
「残念だけど.....私にはあと一つ、トラウマを再現したスペカが残っているわ」
これを聞くと彼女はさらに笑った。まあ、嘘だと思うのが普通だろう。
「そんなはずないわよ。私がトラウマに残っているのは霊夢のスペカぐらい。魔理沙のやつはトラウマというほどでもないし。
もう私が恐怖したスペルカードなんてないわ」
「そこまで言うなら.....貴方が恐怖したこのスペルカード、見せてあげるわ」
そう言うと、私はトラウマから創り出した最後のスペカを発動させた。
発動と同時に私の右腕が赤い炎に包まれる。そしてその火はみるみると、ある形に変化していく。
ほんの数秒語、私の右手には一つの剣が握られていた。だが、それは実際の剣とは違う。炎に包まれたその剣は、自分の手を溶かすほど勢いで燃え盛っていた。
レミリアにとって、これほどトラウマになったスペカはないだろう。
「まさか.....そのスペルカードは.....」
レミリアが博霊の巫女以上に恐れる、狂気に満ちた悪魔にして実の妹でもある存在。フランドールスカーレットが使う代表的なスペルカード。その名も.....
「想起 レーヴァテイン」
先までのレミリアの余裕は無くなっていた。心の底から余裕を失っている。彼女の表情は、完全に歪んでいた。
「そ.....そんな偽物なんかに恐れたりしないわ!」
彼女は弾幕をばら撒いてきた。きっと最後の力を振り絞ったのだろう、通常弾幕のわりにはなかなか密度の濃い弾幕だった。
「はあっ!!」
私はレーヴァテインを大きく一振りする。それに触れた彼女の弾幕は一瞬で全て蒸発した。
最後の守りを失ったレミリアに向かい、私はフラフラしながらもゆっくりと歩いていく。彼女は勝負を諦めたかのように、床にベッタリと座り込んでいた。
私は彼女の目の前に辿り着く。そして、座り込んでいる彼女の首元にレバ剣を突きつけた。
「.....私の勝ちでいいかしら、レミリア?」
「そうね.....私の負けよ、さとり」
三月樹side
「レミリアがね、私が切り札を全部使ったと思い込んで笑ってたのよ。まあ、勝者の余裕とかいうやつかしら? そんな彼女が私のレーヴァテインを見たときのあの歪んだ表情。口には出してないけど、見ててもう最高だったわ。思わずゾクゾクしてしまったし。あとそれにね.....」
現在、俺達は見事さらわれたこいしを救出し、地霊殿に戻る帰り道である。
さっきからずっとさとり様はよほどあの吸血鬼に勝ったのが嬉しいのか、それともただのどSなのかは知らないが、テンションMAXで俺に話しかけている。さすがに長すぎるので聞くのを止めたところだ。
こいしはというと、真剣にさとり様の話に耳を傾けている。これずっと聞いてられるってすげえな。やっぱりこういうところは姉妹ってことか。
「.....なんか私の存在忘れてませんか?」
おわっと! 横にすみれがいたことすっかり忘れてた.....
忘れていたことが表情に出てしまったのか、俺と目が合うなりすみれは此方を睨み付けてくる。
まあまあ落ち着けと、俺はそう促した。
「確かに忘れてたことは悪かったと思う。でも、今回もすみれ何もしてないから.....」
「.....それは否定できませんね。自分が今回もまた何もしていないことぐらい、分かってますよ」
自分で言っておいてなんだが、すみれがそんなに重く受け止めているとは思ってなかった。次こそは何かしろよ、と笑いながら軽く冗談を言うのは止めた。
「大丈夫。次こそは絶対出番あるよ」
「ほ、本当ですか!?」
一気にすみれの表情がパアッと明るくなった。やっぱり笑ったほうが、断然可愛い。
「.....ということだ、分かったよな? 次はすみれの出番を増やせよ」
「ん? 誰に話しかけてるんですか?」
ま、俺を創ってくれた存在.....かな。
この台詞は口に出すにはちょっと中二すぎたので、俺は黙っていた。そのはずなのに、すみれはさっきからずっとくすくすと笑っている。
おかしいなと思いながら、ふと彼女の顔から目線を落とすと原因がわかった。
彼女の第三の眼の眼帯がすでにパージされている。
「中二病、乙」
「黙っていろ」
「そういえば、あのメイドと三月樹の対決はどうなったの?」
ふと、さとり様が俺にそんなことを聞いてきた。
一緒にいたこいしとすみれはすでに眠っており、二人とも俺が抱きかかえている。
「完敗ですよ、何もできずに負けちゃいました」
やっぱり時を操るとか卑怯だよな。勝てるわけないよ。
「具体的に何があったか、教えてよ」
「あー、それは無理ですね.....」
「どうして?」
「それは.....」
.....俺を創ってくれた存在が悪いというしかないんだな、これが。
後先考えてないからこうなるんだぞ。しっかり反省しろよ。
「やっぱり今日の三月樹は少し変よ。やたらとぼーっと空を見上げてるし。何を見てるのよ?」
「え? そりゃあ.....空でしょう」
そう言ったら、頭はたかれた。
三月樹とすみれには本当、今回は申し訳ないですね。これは後先考えてなかった私のミスです。
特にすみれに至っては出番がない.....w
なんとしてでも、次は活躍させます!