【三十六日目】
石飛家リビング。
締め切った部屋の中で二人の呼吸が乱れる。
耕介「うわっ!ちょ!ま!?」
閑無「いっちゃうよ?いっちゃうよ?」
耕介「ちょっと待て!待って!あ!?」
閑無「おりゃ!」
耕介「あーーーーっ!?!」
『ばたんきゅ~』
テレビに映ってるのはゲーム画面。
閑無「おっさん、弱すぎだろ」
耕介「18連鎖なんて考慮してねーよ!」
閑無「じゃ、罰ゲームな♡」
耕介「はいはい。何すん……だ?!?!」
閑無「かってーな。おっさんの膝」
耕介の膝に座り、ご満悦の閑無。
耕介「そう思うなら降りてくれ」
閑無「まぁ、固い座椅子も嫌いじゃねーし」グリグリ
耕介「そーですか」
閑無「ふふん」グリグリ
耕介「……あんま身体寄せないで」
閑無「なんだよ、おっさん。小学生に密着されて動揺してんのか?やっぱロリコン」
耕介「じゃなくて。今日、俺Gパンだし、ベルトも当たって痛いだろ?」
閑無「……べっつにー。それより、おっさん彼女できた?」
耕介「できてないよ。モテたいよ」
閑無「だよなー。どんまいだなー。休みに小学生を膝に乗せて遊んでるし」
耕介「言い方!」
閑無「まぁ、あと4年経っても出来なかったら私がもらってやるよ……ハハハッ」
耕介「そりゃ嬉しいな。そん時はよろしく頼むよ」ナデナデ
閑無「ばっ!?!!」
閑無「ばっかじゃねーの!!!真に受けんなよ!ロリコンかよ!」
耕介「ノリで合わせただけなのに!」
耕介「と、そろそろ帰るわ」
閑無「まだ19時だぞ。何なら泊まってけばいーじゃねーか。慕も杏果ん家に泊まってんだし」
耕介「……閑無はどうして杏果ちゃんの家に泊まらなかったんだ?」
閑無「私まで泊まったらおっさん一人になっちまうじゃねーか」
閑無「それに杏果ん家には散々泊まってるからな!」
耕介「……閑無って実は優しいよな」ナデナデ
閑無「だぁぁ!!もういちいち頭撫でんな!」
耕介「んじゃ、お言葉に甘えて泊まらせてもらおかな」
閑無「お、おぅ!!!次はイカやろーぜイカ!」
耕介「その前に夕飯な」
閑無「ん。パスタかカレーのレトルトならたくさんあるぞ」
耕介「今日は俺が作るよ」
閑無「はー」ウロウロ
閑無「ほーー」ウロウロ
閑無「おーー」ウロウロ
耕介「こら、危ないって」
閑無「おっさん、本当に料理できんだな」
耕介「慕ほどじゃないけどね」
閑無「それはそれでムカつくな」
耕介「理不尽か!」
閑無「なぁ、まだ?」
耕介「大人しくゲームしてなさい」
閑無「……おっさん意外とエプロン似合うよな」
耕介「そ、そうか?やっと俺の家事スキルも板に」
閑無「立派なヒモになれそーだ」
耕介「嬉しくない!」
閑無「ん?何してんだ?」
耕介「小皿で味見。ほれ」
閑無「ん!?!」
耕介「あ、猫舌か。悪かった」
閑無「……ま、まぁまぁだな!」
耕介「そりゃ良かった」
閑無「(……い、いきなり間接キスすんな!)」
その後、カレーが出来るまで閑無は耕介の傍から離れなかった。