ボスぅ!?ボスじゃあないですかッ …え、女? なんでおんnキングクリムゾンッッッ 過程などどうでも良いのだァァァア!!! 作:"7つ目"の矢
『ウヒします!!』
『ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛(悲嘆)』
『この状況では先輩であr俺の側に近寄るなぁぁぁーーーーーーーーッ!』
Yes, falling love
……
「くっ、ははははっ! や、やばい腹が……ん?」
暗い部屋の中、唯一の光源である目の前の画面を眺めながら男は呟く。
「これ…ボスの等身大フィギュア……か?」
先程、パッ○ョーネ24時という動画を見て腹筋を文字通り壊していた男は、動画の関連商品に奇妙な品が紛れ込んでいるのを見つけた。
男がその商品の詳細を確認すると「等身大ボス」とだけ書かれており、現実では髪を染めなければまず有り得ないピンク色の髪に黒い斑点、そして網目状の明らかに寒そうな服……服? を着ている絵があった。
そう、ボスだ。 ビクンビクン絶頂してたら、新米ギャングに部下を掻っ攫われ、
挙げ句の果てには実の娘と覚醒した新米ギャング改め、邪神コロネに永遠に殺され続ける強制糞ゲーENDを迎えたあのボスだ。
キングクリムゾンッ!からの「ボスお疲れ様です」の流れは、ジョジョを直接見たことがない人でも知っているかもしれない。
さて…この「等身大ボス」の値段だが…クソ高い。
300万もするらしい。一般市民が手を出せる値段ではない。
数ヶ月前、男ーー
普通に生活するなら、働かなくても一生生きていける金額だ。
この宝くじを当てた時ーー良介はかなり喜んだ。
「これでジョジョ6部以降も買えるぞ!」と。
…宝くじが当たる前の良介にはお金が無かった。
小学生の頃に両親は他界し、連絡が取れる唯一の親族である叔母さんの家に引き取らせたはいいものの、その叔母さんもついこの前に他界してしまっていた。
幸い、両親の遺産から学費や生活費、お小遣いが出ていたものの、
両親の墓とその維持費も両親の遺産から出ていた為に高校生からは使えるお小遣いも少なかった。
叔母さんからもお小遣いを貰ったりしていたが、その分は主に仲のいい友人への誕生日プレゼントだったり、休日に友人と外出して遊ぶ用に使っていた為、良介が趣味(ライトノベルや漫画)に使える分のお小遣いはそう多くない。
故に高校を卒業した後は大学に行くことすら諦め、叔母さんと昔から近所で仲のいい、何処かの社長らしい源さんに仕事を紹介してもらい、其処に行こうかと考えていたのだがーー宝くじが当たった為に働かなくてもいいようになってしまった。
当たった10億円は非課税なのでそのまま貰えるし、両親の墓は叔母さんに多少、出してもらっていた為、
叔母さんの墓を追加で作っても大体、維持費も含めて170万円程度で済むし、叔母さんのお葬式も源さんが色々と手続きしてくれて、遺産相続した叔母さんの遺産から費用が出してもらった為に、叔母さんの遺産を除いても、まだ9億以上ある。
ネットで調べた、人が一生に使うお金を参考にしてこれからの人生で使うであろう生活費、家の修繕費やその他諸々の金額を計算して差し引いても、まだ7億4000万は残るのである。
ーーさて、良介はここで考えた。今後買うかもしれない車とか免許証とかその他諸々も一応別枠で残しておいても7億円は確実に残ってしまう。
ぶっちゃけ使い道が無い。普通なら「自分へのご褒美」として高級な寿司を食べてみる、宝飾品を買ってみる…なんて思いつくものだが、良介は今までほぼ毎日自炊してきた為、外食は友人との付き合いで行くくらいで十分だし、個人で行ったとしても一般的な回転寿司で満足してしまうタチだ。 というか毎日繰り返してきた行為故、自炊をしていないと良介自身が落ち着かないのである。
加えて宝飾品や金持ちが好きそうな物を買う趣味も持っていないという始末。この男、競馬やギャンブル、パチンコなど一般的な大人の趣味にすら興味を持たないのでマジで使い道が無いのだ。
大金を使うなら一番くじを大人買いするか、古本屋で漫画全巻セットを買うくらいしか思いつかない、というレベル…どれも2万円以内に収まってしまうので恐らくこれから何事もなければ7億円は残り続けるのだろう。
ところで、画面の向こうの貴方…「深夜テンション」という状態をご存知だろうか? ネットに夢中になっていたら気がついたら深夜の時間帯。そんな状況で陥りやすい一種の状態異常的なアレだ。
ーーここまで語った上で現在の良介の状態を確認して頂きたい。
・大金を手に入れたけど特に使い道が無い。
・趣味はライトノベル、漫画。
・ジョジョが好きだが金欠だった為、6部以降はまだ読んでいない。
・休日なのでネットでパッシ○ーネ24時などのジョジョ関連の動画を連続視聴中。
・現在、深夜2時。良介は休日なのをいいことに10時間ぶっ続けでパソコンの前に食いついている。
これらの情報から導き出される「結果」は……。
「300万……だと!? …ふざけんなよ……こんなの大金もってる奴しか買えねぇーじゃあないかァァァア!!? よし、俺が買うしかねぇーだろーがよォォッ!!!! 」
「買うって思った時…その時スデに行動は終わっているんだッ!」
なぜか表示されていた制限時間を一切無視して商品を購入した。
して、
…………………
………
…
●
"ピンポーン"
「…ん、んぅ…」
(背中いてぇな…あ、椅子に座ったまま寝てたのか)
「………今、何時だ?」
壁時計を見る…9時か。
「そういえば…昨日、何かしたよなぁ……」
寝起きのせいもあるだろうが、流石に休憩もなく食事もせず、ぶっ続けで10時間はきつかったらしく、イマイチ 良介の頭の中ははハッキリしない。
せいぜい、「昨日は楽しいことがあった!」くらいしか思い出せないのだ。
"ピンポーン"
「なんだっけなぁ……楽しかったコト…楽しかったコト…」
なかなか思い出せない。楽しかっt "ピンポーン" ……。
無言で玄関に向かい、そのまま扉を開く。
「ハイハイ…どちら様ですかっと……
ーーん?」
誰もいない……? いや、それよりも、
「なんだこれ……?」
目の前にあったのはーー
ちなみに現実で10億円当てると非課税だけどめっちゃ面倒くさいらしいです。あと、その他諸々の設定とかおかしい所が多分出てきますけど勢いだけで書いてるので心の広い読者は目をつむってくだせぇ。
おしまインザミラー!